そろそろ志望校を決める最終段階と存じます。
稲雲高校は、良い意味で文武両道を目指し、底辺学力から大学受験を可能にする高校です。
東大合格者数を誇る北海道外の私立中高一貫校と比べると、稲雲は底辺も底辺です。
しかし、大学受験では彼らと同じ土俵で戦わなければなりません。
北大でさえ、東大合格者数を誇る中高一貫校で中の上以上だった人が過半数を占めます。
稲雲は、底辺から彼らと同じ土俵に這い上がる根性のある生徒の集う高校です。
文武両道について、勉強だけでは大学受験は失敗します。
北大を受験するにしても試験科目が多いため体力も必要です。
私自身、スポーツを職業にする道から複数のスカウトの声がかかるくらい「武」に精力を注ぎました。3年間、暗記のゴロ合わせを唱えながら走っていました。「文」と「武」は、同時に行うことが可能です。
就職の現実ですが、いわゆる総合職を採用するにあたり、一流企業は基本的に京大、東大、一橋、慶應、そして早稲田(高
偏差値学部限定)しか相手にしません。
このため進学する大学は、少なくても早稲田よりも高
偏差値のブランド大学を選ぶか、あえて
偏差値にこだわらず自分の学びたい学問分野で選ぶべきです。
私は後者を勧めます。
北大をはじめ、東京から見て僻地にある大学には希少性の高い魅力的な講座が多数あり、これらの分野で国際的に優れた研究業績を残せば大学ブランドに関わりなく評価されます。
少なくても高校生活において根性を据えて文武両道を目指さないと道はありません。どうかこのことだけは肝に銘じておいてください。
稲雲OBとして、少年少女が文武両道を目指さし稲雲に集い、社会に羽ばたいていくことをお祈りしております。