校長室通信 第5号 R05.06.05

1年次保護者向けキャリア教育及び単位制説明会

校 長 久 保 肇（本校7期生）

6月2日（金）、3日（土）に1年次保護者向けキャリア教育及び単位制説明会を実施しました。高校時代は、自分の将来について考え、行動した結果が高校卒業¹後の進路に大きな与える大切な時期です。そのため、本校で自分の将来をどう設計するかを学ぶキャリア教育と将来の方向性に合った科目選択が大変重要になります。
とはいえ、高校生。考えても答えが見つからないことも多くあります。私には、3人の子供がいて、一番下の子が今春就職して、一応子育てが終了しました。3人のうち高校時代に明確な将来の目標設定ができていた子は一人だけ。そのほかの二人はずいぶん悩んでいました。特に、二人目の娘は、教員養成系の大学を卒業²しましたが、教員にはならず、ある職を経てこの6月に起業しました。父親として、あまりにも予想外で驚きましたし、今後が不安な面もありますが、同時に今を生きる若者の逞しさも感じています。
私は、進路選択において大切なことは、悩むことだと思っています。最終的には自分で決めて、自分の決定に責任を持つことが最も大切です。簡単に答えは見つかりませんし、保護者も教員も良かれと思い様々な情報や経験を伝えます。その支援は大切ですが、決めるのは本人です。親でも教師でもありません。これからの若者たちの未来には我々の経験則だけでは通用しない、不透明な時代が待っています。だからこそ、自分の進路を考え、悩みながらも現時点でのベストな自己選択、自己決定を繰り返し、生徒たちには、進路活動を通じて、主体的に自立的な態度を身につけてほしいと思っています。