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令和 5 年度 青森県立大湊高等学校第 2 回学校評議員会                   議事録概要
 
 1 日     時 令和 6 年 2 月 6 日(火)14 時 25 分15 時 15 分
                                     (公開授業 13 時 50 分14 時 15 分)
 
 2 場     所 青森県立大湊高等学校     会議室
 
 3 出 席 者 ・学校評議員(4 名)
               学校評議員 A(地域の関係機関で活動をされている。本校卒業生)
               学校評議員 B(教育に関する理解、及び見識を有する。元PTA 副会長)
               学校評議員 C(通学区域内にある町内会で活動をされている。本校卒業生)
               学校評議員 D(教育に関する理解、及び見識を有する。保護者)
             ・本校教員(6 名)
               校長 教頭 事務長 教務部主任 生徒指導部主任 キャリアデザイン部主任
 
 4 欠 席 者 なし
 
 5   配布資料 (1)    令和 5 年度 学校評価アンケート結果
                (2)   令和 5 年度 分掌・年次経営計画に対する自己評価
                (3)   令和 5 年度 進学合格先、公務員・就職内定先一覧
                (4)   令和 5 年度 部活動戦績一覧
                (5)   分掌・年次通信等(2 学期分)
                (6)     新聞で見る大湊高校生の活躍
 
 6 議事内容(進行:教頭)
  (1) 校長挨拶
    本日はお忙しい中ありがとうございます。私の方から、今年度の学校の様子を簡単にお話させていた
  だきます。今年度の目指す学校像は「日本で一番悩める学校」です。すべての教育活動を自分事として
  悩み、考え、自己決定をすることを支援する。そのことを一番の目標にし様々な活動をしてきました。
  生徒達も悩みながら様々な活動に挑戦しています。従来の部活動も頑張っており、東北大会は水泳部や
  ヨット部、陸上部から多数の生徒が進み、インターハイにも陸上部が出場しております。文化部も頑張
  っています。他にボランティアだったり、講演会だったりにも活発に参加しています。今年度思いを持
  って行っている防災に関しては、被災地に何度も生徒達が訪れていったり、市役所に様々なプレゼンテ
  ーションをしたり、そういう活動をしております。防災訓練も生徒達の手で行っており、文化祭とか体
  育祭のような行事も可能な限り生徒主体で行っております。保健委員会はクリーンウィークと題してそ
  の週でどの清掃区域が一番きれいかということを採点して、表彰するということをやっています。
    教員も大きく変わっていく教育活動の中で、様々なことに挑戦しています。現在まで年間21回の教員
  研修を組んでいます。例えばICTをどう使うのか、支援が必要な生徒たちにどういう支援をするべきなの
  か、ホームルーム担任はどのように生徒達を支援していけるのかみたいな、その時々で自分達が必要と
  思うことに対してどんどん研修をやっております。それから外の研修にもたくさん参加しています。北
  海道、岩手、宮城、それから京都にも教員を派遣して、様々な学校に行ってきてもらいました。それ以
  外にも、日常的にいろんな研修会に個人で参加したり、オンライン研修をしたりして、生徒も教員も必
  死で前に進み続けた一年だったと思います。
    春に部活動のあり方の再考が必要じゃないかということをこの会でお話したと思っているのですが、
  その後もやはり部活動を退部する生徒がなかなか減りませんでした。コロナを経て、中学校の時代に部
  活はやっていないけど、ここで頑張ろうって入ったけどやめていく生徒、ちょっとした人間関係のぶつ
  かりで部活をやりたくないという感じになっている生徒が多くなかなかそれに歯止めがかかりません。
  それは本校だけではなく、すべての高校で今、共通で抱えている悩みです。本校では今、部活の活性化
  ということで、先生方何人かで一生懸命話し合ってもらっています。どうすれば活性化できるかという
  ことも、例えば同好会みたいなものは考えられないのか、部活動を数多くするのではなくて、精選も考
  えられないのか、色々な方向で部活をどうするのかということを先生方に話し合ってもらっています。
 
                                                  1
   コロナが過ぎて様々な教育活動が戻ってきました。「ずっと人と話をするな」と言われていた時代を
 経て、生徒たちはやはりコミュニケーションがすごく苦手です。それは個人のせいというか、社会のせ
 いなのか、それとも時代のせいなのか、わからないのですが、今年はそれに起因してたくさんの問題が
 起きました。少し一言添えればそんな問題にはならなかったのに、言葉が足りなくてもしくは言葉が過
 ぎて、もしくは思い込みで様々なぶつかり合いがいじめも含めて起こっています。一つ一つ丁寧に教員
 で対応してきても、救いきれなかったものもあります。そんな自戒も含めて、起こったことに丁寧に対
 応するだけでなく、起こる前に開発的に子供達のコミュニケーション能力を育てていこうという取組も
 一生懸命やっています。次年度に向けて、起こってしまったことを後追いで潰していくというのではな
 くて、そもそも起きないようにする、もしくは自分たちで解決できる力をどうしたらつけられるのかと
 いうことを、今考えているところです。
   ただ、もうこれ以上ないぐらい精一杯進んだ一年間だったとは思います。でも、たくさんの反省も出
 ておりますので、そういうことも含めてさまざまご指摘いただいて、また次に進んでいく力になればと
 思っています。どうか本日はよろしくお願いします。
 
 (3)令和5年度の本校教育活動について
 1 学校評価アンケート結果について(教務部主任)
   第2回の資料をご覧ください。簡単に説明させていただきます。気になるところとして、生徒対象の
 13番「ICT(パソコン、タブレット等)を活用した授業が行われている」については、とてもそう思う、
 そう思うと答えた生徒が9割ほどおります。それだけ授業でも活用しているということです。また23番
 の「防災訓練や校内の安全確保など、安全対策が適切に行われている」についても9割以上の生徒が行
 われていると評価していることから、やっていることが浸透していると感じております。24番、25番の
 「図書室は利用しやすい」、「図書室では、興味・関心が持てるような図書が購入されている」につい
 ては6割弱というところです。また、分からない・回答不能と答えた生徒も3割弱いるということで、
 これからの改善点と考えているところです。26番の「校内・外庭ともに清掃が行き届いており、きれい
 である」については、事務の方々の協力で、きれいにしていただいておりますが、生徒の2割があまり
 思わない、まったく思わないと回答しているところが残念だと思っています。
   保護者からのものにつきましては、右側の評価平均値を見ると多くが3を下回っているということで
 、厳しい評価にも見えるのですが、第2回につきましては、保護者の回答数が40件ほど増え、学校に目
 が向いているというところで感謝しています。また、数値は低いのですが、この1番、2番の質問にあ
 る学校の取組、進路1選択に関わる評価でとてもそう思う、そう思うとお答えいただいた方が8割程度い
 るので、そこについても伝わっているのだと思っております。9番の清掃については、84 %の方は綺麗
 だというように思ってくださっているというところです。11番の「生徒や保護者からの質問や相談に対
 して、教職員が丁寧に対応している」というところで8割方肯定的な回答をいただいております。ただ
 、気になるのは13番の「PTA活動は保護者にとって参加しやすいものである」が5割を下回っているとい
 うところで、自由記述にもありますが、PTA活動がより活性化するようなことについての研究が必要だと
 考えております。
   次に、教職員からの評価についてです。問題と思うのは2番目のワークライフバランスの確保につい
 て、約5割の先生方がそう思うというのに対して、5割の先生方が思わないと回答しており、業務に負
 担があるというのが数値で見えると思います。13番、14番の授業や考査に関する質問については8割以
 上の先生方がそう思うと回答しており、授業や教科について考えられているという点でしっかりできて
 いると感じております。ただ、昨年度、また第1回でもそうでしたが、19番、20番の質問について、本
 校総合学科の授業である「産業社会と人間」、また総合的な探究の時間の取組である「針路学」の取組
 についてわからないと答えている方が2割ほどいる点について、学校にいながらも活動が見えていない
 というところは、やはり私たちがまだまだ伝えていかなければ、お互いに話をしていかなければ、と感
 じているところです。あとは30番について、先ほど校長からもありましたが、不登校やいじめ等の相談
 については、先生方の95.2 %の人がしっかりと対応しているというところで動いています。ただし、そ
 れについては生徒や保護者にやっていることが伝わっているかというと、数字だけでしか見えませんが
 、生徒の回答で72 %は対応してくれている、保護者については61.9 %が対応してくれているということ
 で、やっていることがまだまだ伝わってない現状もあるのだということが見えてきました。
   あと、自由記述には様々なことが書かれております。この後、各分掌・年次で回答し、最終的に検討
 していきたいと考えております。
 
                                              2
 ○学校評議員B
   特にいじめ等についての項目についてはしっかりと説明をしていただいたとは思っているのですが、
 この自由記述の中で一つ気になるところがあって、3年次の2項目「いじめ等について全く対応してく
 れない。相談しても意味がない。」という記述と先生方のいじめについての対応の回答が95 %というの
 はどう解釈したらいいのか。ここについて少し説明をいただきたいです。
 
 →[回答(教頭)]
   いじめ等については、年4回か5回学校生活アンケートを取っております。その都度、その学校生活
 アンケートでいじめ等がないかということを確認し、出てきた場合にはすぐに担任がその生徒に面談を
 し、状況によっては組織的な対応ということでいじめ防止対策委員会の方で対応していく形で、取り組
 んでいるところです。そこで、この3年次の生徒が実際にアンケートの方にこう書いても対応してくれ
 なかったということを意味しているのか、あるいは教員の方に話をしたのに対応しないのかというのは
 図りかねるのですが、少なくともアンケートの方に記入していれば、それは必ず対応するという形で行
 っているところです。ただ、それでもその生徒からの声を拾い切れていないところもあるのかなという
 ところで、この自由記述というのは自戒の意味も込めて反省していかなければいけないかなと思ってい
 るところです。ただ、アンケートは他の学校に比べてもかなり数多く、周期的に行って、未然防止とい
 うことに力を注いでいくというようなそういう取組をしているところでございます。
 
 ○学校評議員B
   分かりました。ありがとうございます。
 
 →[回答(校長)]
   「いじめ」はいじめ防止対策推進法の中で本人が「いじめ」だと感じたらいじめだという定義です。
 本人、保護者から丁寧に話を聞き、対応しています。この生徒の名前は分からないので、どのような状
 態だったかが不明ですが、ここに関しては対応ができなかったということなのだと思います。
 
 ○学校評議員D
   いじめについて、個人の名前が分かった時点で親には連絡が行くのですか。
 
 →[回答(校長)]
   はい。いじめを訴えている子がいたら、こういう形で訴えていますという連絡が行きます。
 それから関係生徒から話を聞き取ったら、今日はこういう形で話を聞き取らせていただきましたという
 のを全て連絡しております。かなりの回数の対応を各年次はしている状態です。
 
 ○学校評議員A
   カウンセラーの方が入って、先生に相談に行ったり、活用されたりという場面はあったのですか。
 
 →[回答(教頭)]
   カウンセラーの方については、週に1回は本校に来ていただいております。いじめだけではないので
 すけども、様々カウンセリングを行っていただいております。そして、そのカウンセラーの方からの情
 報は、すぐに管理職まで上げてもらい、対応が必要と思うことを担任、あるいはいじめの関係だといじ
 め防止対策委員会で対応するという形で取り組んでおります。
 
 ○学校評議員A
   先生方は、主任も含め非常に多忙だというところが分かったのですけど、校長先生から教員のスキル
 アップで研修を21回行ったという話があり、ちょっと研修がオーバーワークで負担になっている方もお
 られるのかなっていうのは、アンケートを拝見して感じました。2番の質問のワークライフバランスを
 崩して、自ら余裕を作り出せていないという方が増えているというところで、生徒のことは全てフォロ
 ーをするのだけれども、先生自体の余裕がなく、いじめの対応や就職指導とかそういう時間に追われる
 と、11番のところで提出物等の対応が遅れてしまい、負担が増えてくるのかなと感じました。先生方は
 当然研修も必要なのですが、研修を精査して提案してということで、月曜日から金曜日までみっちり仕
 事をして、土日研修行って、またそれがスパンになると、やっぱり苦手な先生は大変なのかなというの
                                               3
 を感じました。
 
 →[回答(校長)]
   研修に関しては、今、新教育課程になって評価が大きく変わったので、どうしても勉強しなくてはい
 けないことが増えております。ただ、来年度からは研修をもう少し特化した形で、回数を減らす提案を
 しております。研修といっても、様々な報告を職員会議後に口頭で用紙1枚分発表してもらうことも含
 まれております。
 
 →[回答(教頭)]
   私は今年度こちらの学校に赴任しました。本校は研修が多いのですが、前任の学校は本当に研修がな
 い学校で、授業が7時間行われていたこともあり、研修に割く時間を捻出できない状況にありました。
 本校は6時間授業で、授業終了後に1時間程度、勤務終了まで時間があることから、そこを上手く活用
 して、研修を組んでいくということをよく工夫してやっているように感じます。そして、余裕がなくて
 参加することが厳しいという声もありますが、特に若い先生方にとっては学びの場になっているのかな
 と感じます。
 
 ○学校評議員C
   第1回目の集計結果の保護者の回答にある「未来塾」とはどういうことをやっているのか。
 
 →[回答(教頭)]
   昨年度の1年次、今の2年次の教員が考査の前に勉強会を開催しておりました。それを年次の方針で
 生徒に自主的に勉強してほしいということで、「未来塾」をなくしたようです。しかし、保護者の方か
 らはぜひ「未来塾」を継続してやってほしいという声もあったということでございます。
 
 ○学校評議員C
   それをあてにしている生徒もいるということですね。
 
 →[回答(校長)]
   まさにそうで、考査の前に点数が取れない生徒を集めて、事前に学習会みたいなことをやっていたの
 ですが、それを発展させて、点数が取れない生徒に限定せず幅広い生徒を集めて勉強させていました。
 
 ○学校評議員C
   毎回、図書の利用について少ないなと感じている。この回答で「分からない」ということは図書室に
 行っていないということではないか。我々の世代は、人生を変えた1冊とか本の思い出を持っている方
 が多いと思う。例えば保護者の方にそういうことを書いてもらうとか、先生方が高校時代に感動した本
 とか意外性のあるような記事を掲載して、本を読ませるような仕掛けをしても良いと感じる。本に限ら
 ず新聞も読まないし、スマートフォンの文章しか読んでいないことが、先ほど校長先生の話した対人関
 係が上手く成り立っていかないことにつながっていると感じる。日本全国そのような傾向があることに
 非常に危機感を感じているので、ぜひそういう仕掛けを考えてみても良いと感じます。
 
 →[回答(教頭)]
   管理棟の3階に図書室があり、そこに教室棟から行けないことがなかなか図書館に足を運ばない原因
 になっている。図書室を管理する渉外部の教員は、今年度に入ってから「移動学級文庫」ということで
 図書室から選んだ本を教室に置き、生徒が図書に親しむ仕掛けをつくった。あと、あまり発行はできて
 いないが「図書館だより」の中で教員がおすすめする本を紹介するということをやってはいるが、生徒
 が本を読むという習慣に結び付いていないと感じていました。
 
 2三分掌の評価(1月末現在)について
 〇教務部(教務部主任)
   現状と課題につきましては記載の通りです。その解決をするため、重点課題として4つ掲げました。
 今年度の状況をこれから説明させていただきます。
   1つ目の「生徒の主体性を育成し総合学科の特徴を最大限に生かす効果的な教育課程」については、
                                               4
 総合学科の売りである系列を超えた自由選択科目を今年度設定することができました。そして来年度は
 実際に開講し、運用していくということになります。まず運用してみて、また新たな問題として選択さ
 せる条件とか、様々なことを考え、検討していきたいと思っております。またそれに伴い、簡易シラバ
 スというものを作成し、どんなものを勉強するのかを知り、選択しやすくなるようなものを準備しまし
 たが、やはり生徒だけではなくて、保護者の方の理解も必要であると考えております。そのため次年度
 以降の系列、科目選択については保護者へも説明できるようにしていこうと今考えているところです。
   2つ目の「教員の資質向上に向けての教員研修の充実と、授業の充実により生徒の基礎学力の向上を
 目指す」ということで、教員研修、また年3回の互見授業と、そして様々な研修、研修報告を実施しま
 した。様々なことを実施したことで、先生方からちょっと多いのではないかとか、内容について様々ご
 意見をいただき、無理なく必要なものを実施するということで、内容も見直しをしているところです。
 必要なものを削ることはできませんが、短くするとか工夫はできると思っております。また、年2回の
 授業アンケートについて、今年度は内容を少し変えて実施をしました。反省にも書いてありますが、個
 人の改善につなげることはできていると思いますが、その個人の改善を学校全体として、課題として取
 り組むというところまではできていない状況で、それを何らかの形で全体共有し、学校の一つの課題と
 して向かっていければと思っております。
   3番目に「地域に開かれた学校づくり」ということで、ホームページは随時更新して発信していると
 ころです。それについては学校評価でも8割程度の方々がそう思っているということでしたが、地域の
 方にはどうだろうというところで、まだまだ改善できることはあると思っておりますので、ホームペー
 ジについても検討していこうと思います。また、公開授業を10月に実施しております。学校関係者の方
 は割と来てくださるのですが、保護者の方の参加が数名であり、保護者の方にもぜひ、生徒の授業の様
 子、先生方の授業の様子を見ていただきたいので、ここについては来てくださる方が増えるような工夫
 をして行こうと思っています。
   4番目の「校務におけるICT環境の整備」ということで先ほども言いましたが、授業にICTを取り入れ
 て、生徒に使わせる、教員が使う、ということは十分進んでおります。そのため、整備については整っ
 たとは思っております。ただ、このICTを利用した業務の軽減につながっていないところもあります。ま
 た、校務支援システムというものが来年度から本格導入します。まだ本校では安定して使われていない
 現状ですが、全員が使うことになるということは決まっておりますので、教務として4月から問題なく
 進められるような準備をしていきたいと思っています。ICTの活用について、ここにはありませんが、成
 績処理や出欠入力等で時間の負担が教員に対してかかった部分があります。そこについては新しいシス
 テムを導入して、より教員の業務軽減、また保護者の方に文書が届かない、という意見もありましたの
 で、保護者の方に連絡事項や文書がスムーズに届くようなそういう内容のシステムの導入を検討してお
 ります。
 
 〇生徒指導部(生徒指導部主任)
   今年度の現状と課題についてはそこに書かれている通りです。5つの重点課題をもとに、1年間活動
 してきました。1年間の自己評価として5つ記載させてもらいました。
   まず1つ目の「生徒の個性を引き出し、一人一人が自信を持って過ごせる学校づくり」ということに
 ついて、本校は総合学科ということもありますので、学習に取り組むのはもちろんですけども運動部、
 文化部、その他委員会の活動と幅広く生徒達は選択できて、それに一生懸命取り組んでもらえる状況を
 提供してきたところです。活躍の部分について、夏から秋にかけての内容のものは別に冊子で入れさせ
 てもらったので、ご覧おきください。ホームページ等でも、生徒達の活動について報告させてもらって
 います。全国大会の出場もずっと継続して頑張って活躍してくれておりますので、それについても玄関
 に掲示させてもらっていました。特に今年度は、それらの活動の他に、先ほど校長からの紹介がありま
 した通り、ボランティアの活動を含めて、防災等の活動についても、積極的に生徒の方が参加して、い
 ろいろと取り組んでおりましたので、いろんな活動を生徒達に選択させて、部活だけとかというわけで
 はなくて、幅広くいろんな活動のできる内容を紹介して、生徒たちの活躍の場を広めていけているのか
 なと思います。いろんな方面のご協力をいただいて、それを基に自信をつけさせるというものが一つで
 も多くあってもらえればよかったかなと感じております。
   2つ目は「生徒が主体となって取り組む学校生活、学校行事、部活動」についてですが、学校行事に
 ついては、今年度耐久遠足が残念ながら天候の関係でできませんでした。それ以外については、今年度
 はコロナの方がだいぶ落ち着きましたので、通常通りできました。特にねぶた運行については3年ぶり
 に復活できました。今の在校生はねぶた運行に全くかかわったことがない状態でしたので、ちょっと心
                                               5
 配なところはあったのですけど、地域の方々にも色々とお借りするものもあったりして、お手伝いいた
 だきながら実施することができました。行事については、生徒からの意見を少しでも多く取り入れなが
 ら、また引き続きやっていきたいと思っています。あと校則の見直しを毎年進めているのですけども、
 今年度は以前から準備をしておりました女子の生徒用のスラックスの導入が1学期の中頃から導入され
 て、今現在56名ぐらいは、常時スラックスを着用して登校しております。今後も校則等の見直しに
 ついては色々と状況を見て進めていきたいと思っておりました。
   3番の「安心できる学校であるために、悩みを抱えた生徒への連携された丁寧でスピード感のある対
 応と支援」ということで、先ほども話がありました学校生活アンケートというものを定期的に実施して
 おります。それにも生徒たちは、たくさんいろいろと書いて来てくれます。今の状況、クラスの状況、
 自分が受けていること、自分が見たこと聞いたこと、感じていること等々書いておりますので、それら
 がかなり情報源になって、色んな未然防止にもつなげられているのかなと感じております。その辺も引
 き続き進めて、生徒の安心安全という状況に結びつけていきたいと思います。あとは年次の方との連携
 ということで週1時間の分掌会議には年次の生徒指導の先生も入ってもらっています。そこで改めて気
 になる生徒だとか、生徒との関わり合いとか、特に情報共有の必要な生徒については、しっかり丁寧に
 話し合いをしていますので、その辺も含めてスクールカウンセラーの方の情報もそこで情報共有をして
 進めております。
   4番の「放課後における諸活動の見直し」ということで、今年度課題になっていることが、部活動に
 一生懸命取り組んでくれている生徒はもちろんいるのですけども、ただその参加している人数はだいぶ
 少なくなりました。今年度は特に参加率が下がりました。あとは4月入部してくれたのですけども、退
 部率がものすごく多かったということで、現在活動できていない部活動がいくつかあります。これにつ
 いて、学校全体で部活動に取り組む状況が消極的になっているということで、今先生方で部活動の活性
 化のプロジェクトチームという名前をつけて、どうしていけばいいかの話し合いを、進めている最中で
 す。現在生徒の方にも、部活動の活動に対してどういう考え、意識を持っているのかというのを、アン
 ケートを取るとかして、現状を早急に確認し、新年度の方にも具体的な課題を見つけて、進めていけれ
 ばなと思っております。
   5番の「自身を健康に保つための意識向上」について、保健だよりの内容とか、検診結果を基にした
 健康相談など個別に対応しておりましたので、この辺についても引き続きいきたいと思います。
   総括に4つほど書かせていただきました。生徒の状況は昨年も同じ場で同じ話をしたかと思うのです
 けども、過去一番だと思います。今年一年間の変化具合は、私は過去一番だと思っています。学習への
 意欲、諸活動への取り組み、生活面の規範意識とやはり高校生としてやっぱり必要だなというところを
 身につけさせるための指導が、より一層の工夫といろんな仕掛けを作ってやっていかなければならない
 というのが強くなっている気がしています。
   最後に、改めて保護者と学校で連携して生徒を育てていくのだということを再認識して、保護者との
 対応や協力、情報交換、そういうことを早め、早めに手を打っていくような形で丁寧にやっていくこと
 がより一層大事ではないかなと思いました。
 
 〇キャリアデザイン部(キャリアデザイン部主任)
   キャリアデザイン部という名前になりまして、今年度1年間やってきました。重点目標はそこにある
 3つを掲げて活動していました。
   1つ目は「総合学科の特性を生かした活動の充実と進路2指導の実践」になります。まずは「産業社会
 と人間」という授業が1年生であります。こちらの活動をより充実させて、生徒のキャリア形成の方に
 繋げていくことが必要なところとなっています。今年度も地域人材の活用や、青森大学のむつキャンパ
 スの先輩方と一緒に様々な活動ができたとか、外部の人材に協力いただいて、様々な機会を提供できた
 かなと考えております。2、3年次では「針路学」という形で総合的な探究の時間を使っているのです
 が、こちらの方では個々の生徒が課題研究を進めていく中で、むつ市のジオパークなど様々な外部機関
 と関わるような活動ができました。進路3活動の面でも、こういった時間を活用しまして、様々な進路4
 演会の実施や、「先輩から学ぶ」であるとか、活動を工夫しながら、この一年、様々な機会を設定して
 きました。来年度は、この「産業社会と人間」の時間に起業家教育を取り入れたいということを考えて
 おります。こういった形で、例年少しずつ変化させながら、挑戦していければいいのかなと考えており
 ます。
   そして2つ目になります。こちらはキャリア形成の支援というところを大きな目標に掲げているので
 すが、活動としては学校内の課外活動の充実というところで、「外まなび部」という活動を数年前から
                                               6
 しています。学校が仕掛けを作ったり、あとは外部から来たボランティアだったり、様々なプログラム
 だったり、そういったものに生徒が主体的に参加をして、その中で様々な経験を積み、そしてキャリア
 形成をしていくという活動をしています。今年度は広報の強化を図りまして、本当に例年よりも多くの
 生徒が様々な活動に参加できたと考えております。そういった活動をすると、県の方でスキルアップ事
 業というものをやっており、こちらの方に全校生徒を登録させ、活動記録を提出することで、認定証を
 もらうことができます。今年度は昨年から始めているので、3年次の2名がスキルアップの認定証を獲
 得しています。そして今、現時点では2年次の3名の生徒がこれから認定証の申請ができる状況にあり、
 あとは途中段階ではあるのですが奨励賞をもう 10 名以上とれるということで、来年度は 20 名近く、今
 の2年次が認定証を獲得できるのではないかという見通しが立っているところです。
   3つ目が旧来の進路5指導部としての仕事になってくるのですが、「進路6の指導体制の構築と進路7的行
 事の適切な立案・実施」ということです。進路8活動するのに欠かせないような様々な活動の支援という
 ことで、生徒の必要性に応じて、様々な説明会や様々な行事を実施することができました。今年度も本
 校は進学をする生徒の多くが推薦でいきますので、その指導体制をとにかくしっかり確立したい思いで、
 総合型であっても推薦であってもその指導期間を最低でも1か月は確保するという、計画を組んでまい
 りました。全校体制で多くの先生方の協力を得て、ここまで乗り越えてきました。
   総括のところになりますが、今年度、大学希望者の 63 名いる中において、現時点で 50 名が総合型・
 推薦で合格をしております。残り 13 名が今、一般受験に向けて頑張っているところです。国公立大学だ
 けでは 20 名が希望して挑戦していたのですが、そのうち 12 名がなんとか合格を勝ち取ることができま
 した。公務員の方は地方公務員が5名合格をしている状況です。公務員を希望している生徒は 10 名おり
 ました。この 10 名が全部で 15 回受験に挑戦していく中で合格を勝ち取ったのは7回、そして5名の生
 徒がそれぞれの場所で活躍していくことになります。また、一般就職に関しましては、本当に人材不足
 ということを実感しておりまして、各企業様の方からは、「なんとか高校生を」ということでたくさん
 お電話をいただいているような状況でした。そういった中で、第1希望でほとんどの生徒が内定を決め
 ている状況です。資料にある就職未定の1名については、芸能活動を志しており、様々なことに挑戦し
 ている状況にあります。その他のところにある5名については、健康面の問題等で就職も進学も在校中
 に活動はできないということで、とりあえずは進路9を決めず、卒業を目指すということになります。本
 校は進路10多様校で様々な方面を目指して頑張っている生徒がいるのですけども、やはり課題はそういっ
 た生徒がしっかり自分の進路を見極めていき、きちんとした形でその選択ができる、その進路選択した
 進路先に向けてしっかり努力して進路達成できる、ということを学校として後押ししていけるような体
 制を作っていければと考えております。
 
 34学校評議員からの御提言と意見交換
 ○学校評議員C
   第2回の学校評価の先生方の意見の中で、高校同士の連携はあるのだけれども、中学校や小学校との
 連携があまりないというようなことを書かれていらっしゃる方がいるのですが、今の1年生は入試の得
 点が幅広いという話も伺っていますので、例えば年に1回でもいいですから中学校と高校で合同の研究
 授業などをやって、例えば中学校の先生に高校に来て授業を見ていただいてその後合同協議会をする、
 またその逆も然りで、例えば中学校の先生が少しでも高校に迷惑をかけているとか、という意識を持た
 せる必要もあるのじゃないのかなということを少し考えています。中学校の先生は、入試が終わった後
 に色々な情報を持って来るのですが、そうじゃなくて、普段から中学校と高校の先生方が行き来しあっ
 て、切磋琢磨できるようなことがあっても良いと思う。こういうことを考えるというのは非常に珍しい
 なと思いました。
 
 ○学校評議員D
   第1回集計結果にある「メイク落とし」について、校則では化粧が禁止とのことですが、昭和ではな
 く令和なので、たぶん3年生になれば、就職する子もいるとなれば、化粧も最低限必要なところもある
 のかなと思います。ただ、がっつり化粧を塗るのではなくて、あのファンデーションぐらいはどうなの
 かなと思いました。女性からしてはどうですか。
 
 ○学校評議員B
   学生は良いと思うのですが、線引きが難しいと思います。どこまでが大丈夫なのかというところがお
 互いに難しいと思います。
                                               7
      →[回答(校長)]
        化粧については校則でダメとなっていますが、もうとにかく厳格に毎日毎日「あなた化粧をしている
      のでしょ」みたいなことまでには言っていないとは思います。ただ、最近目立つのは常軌を逸した化粧
      で、たぶんそれはきっとその子自身の何か心のブロックであるとか、何らかの気持ちの問題が心の中に
      潜んでいるのだから、教員がちゃんと話を聞きながらやっていこうということは共通理解しています。
      生徒間でも「あの化粧はどうして許しているのですか」みたいな苦情も入ってきており、なかなか難し
      いところです。頭から怒るのではなくて、なんでそういう化粧になるのかなということを話すなど、い
      ろんな手を尽くしている状態です。
 
      →[回答(生徒指導部主任)]
        今年は極端な化粧をする生徒が増えたと思います。
 
  ○学校評議員A
    最近は男性の方も化粧するので、男性はどうなのかというのもあるのですけど、やはり生徒も納得し
  ないといけないと思うので、化粧品会社が「社会に出たらずっと化粧する羽目になるのだから、今でこ
  そ化粧しないでのびのびと素肌を大事にしましょうよ」ということ教える機会があれば、本人も納得す
  るのではないか。化粧は社会に出ればやることになるので、3年生になったら美容教室を計画されてい
  る学校もあるようです。
 
 4 校長謝辞
    図書館の利用について、我々も何とかしようと思いながらなかなか何とかできない状況にあります。
  でも何とかしなければいけないと思うので、また色々と一緒に参加をしながら頑張っていきます。中学
  校、高校の連携もすごく必要なことで、どういう形でやれるのかはこれからまた考えていきますが、楽
  しみながらやれて、かつお互いが学び合えるような、そういう活動を今後行っていければと思っていま
  す。化粧とかいじめとか、生徒の状況に応じて起こることなので、ここで十把一絡げにして論じること
  ができないものです。しかし、学校の外というか、評議員の皆さんたちがこれってこうじゃないかとい
  う感覚はある意味正しいことがあると思っています。学校の中でも様々な意見があります。教職員で話
  し合いながら進んでいきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。
 
 5     閉会
 
 
 
 
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