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                     令和 5 年度   第 1 回学校運営協議会   議事録
 
 
 1 開催日時
     令和 5 年 4 月 25 日(火) 15:0015:40
 2 会場
     高田高校会議室
 3 会の内容
 (1)開会
 
 
 (2)校長挨拶
         学校運営協議会は、学校運営に保護者や地域住民の声を積極的に生かし、学校と地
       域が一体となって特色ある学校づくりを進めることを目的として設置されている。
         私は着任式で 2,
                       3 年生に向かって、
                                       高田高校の生徒一人ひとりが地域の光であり、
       宝であると話した。この会が、生徒のために、地域のために有意義な会になっていく
       ことを願っている。
         本日は大きく 2 つのことについてご協議いただきたい。まず、令和 5 年度の学校
       経営計画について、資料に昨年度の学校経営計画及び達成状況についても載せてあ
       るので、参考にしていただければと思う。
         もう一つは、本校の特色ある教育活動について。本校では、この資料にあげられな
       いくらい様々な教育活動を行っている。本校がどのような取り組みをしているのか
       ご理解いただき、ご指導ご助言をいただければ幸いである。
         この会には、各課(科)主任も出席している。これは委員の皆様の質問に即座に詳
       細に答えてもらうためと、ミドルリーダーとして学校運営に参加させるためである。
       活発な意見交換・情報交換の場にしたいので、お互いに遠慮なく話してほしい。
 
 
 会長・副会長の選出について
   ●副校長
       要項の 9 条に委員の互選により選出するが、いかがか。意見が無いようであれば、案
    を提案させていただく。
 
 
 
 
                               全員から賛同をいただいた
 
 
 
 
   〇議長
       先ほど校長先生もお話ししていたとおり、地域、そして保護者の方、生徒、学校と一
     体になって学校運営、それから生徒の健全育成に取り組むという目的のためにこの会
     があるので、ざっくばらんに皆さんのご意見をお受けしたい。あまり堅苦しくせずに、
     どんどん意見を述べていただきたい。
 
 
 (4)協議
   (ア)令和 5 年度における学校運営について
     ●校長
         最初に、令和 4 年度の学校経営計画とその達成状況を説明申し上げる。令和 4 年
       度の重点目標の1番に関しては英語が達成指標 65%のところ、59.1%ということで
       残念ながら達成できなかったが、それ以外の項目に関しては達成している。本校では、
       昨年、スクールポリシーを設定するとともに教育目標の見直しを行った。高田高校が
       生徒や地域の実態を踏まえて果たすべき役割は何かという点を強く意識し、岩手県
       の教育振興計画や新学習指導要領も確認しながら作られたものである。より高田高
       校らしさが現われている教育目標になったのではないかと思っている。
         では令和 5 年度の学校経営計画について説明する。3 月の準備会で、令和 4 年度の
       学校経営計画を踏襲することが確認されていたので、それに沿って作成した。時間の
       都合もあるので、昨年度と変更したところを説明する。
         まず、県から示された様式が変わった。今年度版は2にスクールポリシーを示すこ
       とになった。3の魅力化協働パートナーについては、このとおりである。4の今年度
       の重点目標の(1)については、若干文言を直したが、基本的には昨年度と同じであ
       る。カについて、毎年県から示されるいじめ対策にかかる重点についての「重点目標」
       をそのまま記することになっているので、昨年と文言が変わっている。達成指標につ
       いては、アとカを変えた。アについては昨年度のものは高校 2 年生のみで判断するも
       のになっていたので、全校生徒に答えてもらう学校評価アンケートの一項目を指標
       とした。カについては、未然防止という観点から同じ学校評価アンケートのこの項目
       の方が直接的ではないかと考えた。
       (2)の取組方針ではイの(ウ)
                                   、まさにこの会についてである。昨年度は設置準備
       期間だったが、今年度はいよいよ始動ということで、このようにした。オの(ア)海
       洋システム科の活性化についても、昨年度は検討段階であったが、今年度の 1 年生か
       ら全員が共通のカリキュラムで学習することになったので、このように変更した。
         以上。検討をよろしくお願いしたい。
 
 
     〇議長
         ただいま、校長から令和 5 年度の学校運営計画についてご説明があった。ご質問
       等はないか。
 〇委員
     デジタル関連についての意見である。学校にタブレットやネットワークが入った
   ということですが、実際に運用ができているかどうか確認したい。きちんと通信で
   きているのか。昨年度T×ACTION で支援に入れさせてもらったが 40 人以上入れ
   る教室なのに、設置されている WiFi が最大 40 人分のしかないようだった。6070
   人入ったときに 20 人くらいが接続できない状況である。それでいいのか確認させて
   いただきたい。全員が学校のどこにいても接続が同じくできるように環境が整って
   いけばいいなと思う。
 ●企画情報主任
     現在でも 40 人分の WiFi しかないが、置き型の WiFi を設置した。同じ教室で既存
   の WiFi と置き型の WiFi を併用することにより、昨年度よりは環境が整っている。
 〇委員
     復興・防災・減災教育を充実させる項目の達成指数が参加した生徒が 90%以上と
   なっているが、今までどのような研修会や訓練に参加してきたのか。
 ●企画情報主任
     今年度から講演会を年に 1 回に減らすが、全校生徒の参加が見込めるということ。
   また、2 年生の方で、高大連携で立教大学とプロジェクトを行うが、その中でも特別
   に特命チームとして復興のチームを設けている。昨年度から生徒の意見を取り入れ
   て防災食や防災リュックを作るという活動をして、この取り組みを復興フォーラム
   に参加して発表し高い評価を得ることができた。
     震災の影響が大きすぎて、児童の心の傷を配慮して小中学校で防災教育を徹底し
   てやってこなかった世代なので、その点に配慮して進めていく。
 〇委員
     達成目標がすごく高く設定されているのだが、どのように評価しているのか。具体
   的にはアンケートなのか、実際に生徒たちが参加したことであるとか、また、いつの
   時期に達成目標を検討するのかお聞かせいただきたい。
 ●校長
     重点目標のア「わかりやすい授業をはじめ、丁寧な学習指導が行われている」とカ
   「いじめや嫌がらせが無く、落ち着いた学校生活をおくっている」に関してはアンケ
   ートである。11 月下旬に実施する生徒・保護者・教員を対象のアンケートの集計結
   果を基に判断させていただきたい。
     それ以外は実際に参加した生徒の割合をカウントして判断している。2 月ぐらいに
   は結果がでる。次回の協議会が 2 月なので、その前までには集計が終わっているよう
   にしたい。
 〇委員
     項目ウ「グローカル人材を育成する」という部分だが、これまで高田高校から 15
  人以上の生徒が進学していて、そのうち卒業生の中で 3 名くらいが陸前高田市に戻
  っている。3 人ともコミュニティ政策学科を卒業していて、そこで、コミュニティ、
  NPO という観点から学びをして高田に帰っている。ぜひ、このような立教大学の卒
  業生と高田高校の生徒の交流の機会を設けてもらえればと思う。大学としても卒業
  生に声をかけて、地元に貢献できる人材を育成していきたい。要望としてお願いする。
 ●校長
    本校としても、ぜひお願いしたい。
 〇委員
    次回の協議会の際に、実際のアンケートの内容とかどういう形でやっているのか
  等を教えてほしい。
 ●校長
    今回の資料に入れておけばよかったと思う。実際にそのアンケート結果と判断し
  たものに関しては、委員の皆様にもわかるように、資料に入れさせていただく。
 〇委員
    アの部分の「わかりやすい授業を始め、丁寧な学習指導が行われている」という部
   分について、アンケートは担任の先生に紙での提出なのか。あなたの授業はわかり
   にくいですとは書きにくいのではないか。
 ●校長
    forms を使ってアンケートを実施している。紙で直接先生に出すのよりも評価しや
  すいはずである。
 〇委員
    コロナが 5 類に下げられるということで、以前の高田高校にいろんな外部の方々
   がたくさん入っていて、地域とのつながりが見えていたと思うが、今後はどのよう
   になるのか。以前のようになると考えてよいのか。
 ●校長
    コロナのことや県の方針のこともあるが、基本的には、生徒を地域に出し、あるい
  は地域の方々に来てもらう機会を増やしていきたい。
 
 
 〇議長
    ただいま、説明があった令和 5 年度学校経営計画について、ご承認いただけるか。
 
 
                         原案のとおり承認された。
 
 
 〇議長
    つづきまして、特色ある教育活動について副校長、説明をお願いする。
 (イ)特色ある教育活動について
   ●副校長
       本校は陸前高田市役所から教育振興事業費として、三菱みらい育成財団から補助を
    受けているので、この資料に入りきらないくらいに活動している。全部は紹介できない
    が、ア~カについて説明する。
       アの高大連携では、2 年生が 8 月9月に立教大学と連携して哲学対話やフィールド
    ワークを行い、その成果を最終的に発表している。
       イの T×ACTION PROJECT は 1 年生の活動であり、前半は講演会等が多いが、後
    半は「ものつくり班」「国際班」
                                「地域政策班」「医療班」に分かれて、それぞれの分野
    の学習を行う活動で、最終的に個人で発表を行う。
                                                「地域政策班」はワタミの社長室長
    の方から指導してもらい、一年生全体の場で発表をしている。「国際班」の写真はパス
    ライトスクールとの交流とあるが、パスライトスクールとは自閉症の子供のための学
    校で、今回はシンガポールの子供たちと交流を行った。今年の夏には陸前高田市から支
    援していただき、生徒がシンガポールに派遣していただけることになった。
       ウの震災学習では、津波伝承館の見学だけでなく、高田松原再生活動を行った。県の
    事業としてバス代の補助を受けている。
       また、ノーマライゼーション講演会も開催し、昨年度はヘラルボニーの方から講演を
    頂いた。今年度は、震災時に高田に住んで被災した外国人から話を聞く会を予定してい
    る。東日本大震災メモリアル行事は毎年必ず行っているもので、昨年度はフラワーアレ
    ンジメントを作り大切な人プレゼントするという心の復興に関する企画を行った。
       エの海洋システム科は、
                           今年度から 6 次産業化に対応したカリキュラムに変更した。
    特色ある取り組みとしては県の事業として小学生への水産教室を行っている。また、市
    内の小さな子供を育てている母親を対象としたパン作り体験を毎年開催している。
       オの地元との関わりでは、本校はいろいろな形で地域と交流を持っている。ボランテ
    ィアやアルバイトを受け入れてもらい、それを T×ACTION の一環として実施してい
    る。また、地元企業の若手社員との交流会や、ワークトリップの体験、米崎リンゴ維持
    体験活動や氷上山の山開き前の刈払い作業のアルバイトなど、地域との関わる活動が
    とても多い。
       カとして探究活動が発展した例を挙げておいた。本校の生徒が 1 年生で防災リュッ
    クについて取り組み、それが翌年東京の本所高校との交流につながった。また、この活
    動成果を市立図書館で展示していただいた。また、その本校生徒が小学校に直談判し、
    高田小学校で防災リュックについての授業を行ってきた。
       ちなみに皆様の前においてあるものが、T×ACTION の活動でつくったリンゴジャ
    ムと缶パンです。防災リュックは制作をヘラルボニーにお願いして作っている。
   〇議長
      ただいま、副校長先生の方から特色ある教育活動について、写真入りで生徒の活動を
    紹介していただいたが、何か質問等はあるか。
   〇委員
      質問ではなく、外部の方々から高田高校が褒められているという話をしたい。
      一つ目は、メモリアル行事でフラワーアレンジメントが行われ、指導に来られた方々
    が、本当はこのようなことがやりたかった。今までも考えてはいたが受け入れてもらえ
    る学校がなかった。実現できて本当に感謝している。来年度もやりたい。とおっしゃっ
    ていた。
      また、小学生の水産体験教室では、参加した小学生の保護者から、子供がかまぼこを
    好きになった。また、かまぼこが何から作られているのか初めて知ったとういう話を聞
    いた。
      それが、地元の企業ではなく、子供から子供に教える状況を、この地域で作られてい
    ることが素晴らしい。
   〇議長
      高田高校の高校生にはいろんなイベント等でアルバイトをやってもらっているが、
    高校生が笑顔で対応してくれるので、お客様が喜んでくれている。お客様からいい評価
    をいただいている。これからもよろしくお願いしたい。
   〇委員
      一昨年、市、漁協、岩手大学と連携し広田湾の海洋調査をしてきて、そこに高田高校
    にも入ってもらっていた。しかし、残念な事故があって中断しているが、今年度、市と
    漁業が継続して調査をやることになっている。私が担当することになったので、高田高
    校の生徒とも一緒にやりたいと思っている。よろしくお願いしたい。
   〇委員
      弊社の方も道の駅の物産販売を担当している。もし要望があればアルバイト等お願
    いしたい。
 
 
 (ウ)その他
     〇議長
         その他として最後に委員の皆様から感想やら提言をお願いしたい。
 
 
     〇委員
        うらやましいくらい生徒が様々な体験をしている。本校からも約 6 割の生徒が高田
      高校に進学しているが、その生徒たちがこうやって活躍しているということに喜びを
      感じている。
 〇委員
    私も高田高校の卒業生だが、当時、20 年位前になるが、校外に出ていろいろな体
   験をすることはなかった。先ほどアルバイトの話をしたが、高校と協力できる部分
   もあるので、気軽に相談してほしい。
 〇委員
    自分も高校の時このような取り組みがなかったので、驚いている。市の総合計画を
   作成する上で、中高生にアンケートをとった。結果はこれから公表されるが、その中
   で、将来は市外に出て外を見てみたいという回答が多かった。しかし、二十歳の集い
   でのアンケート結果を見ると、いずれ地元に戻ってきたいという人が多い。こうい
   ったことは、このような高校での取り組みや体験が大きいのではないか。
    市としてもノーマライゼーションということで復興を進めてきた。対面などはコ
  ロナでできないこともあるが、普及啓発を図っていきたい。また、自動運転の取り組
  みも 9 月に再開する。実走に向けての課題は多いが、自動運転については身近で見る
  機会はあまりないので、また高校生にも参加してほしい。
 〇委員
    資料を見ると昨年よりも意欲が伝わってきた。私の同年代の話ですが、普通科卒業
   で大学等を卒業して、高田を離れ、地元や都会で水産業に就く人が結構いる。生活の
   変化の中で漁業(水産業)を選択する人もいるということだ。せっかく海洋システム
   科があるのだから普通科の生徒にも水産に関わる時間があればいいのかなと感じる。
    話は変わるが、高田高校にはどのような部活1があるか。
 ●生徒指導主事
    運動部は硬式野球、サッカー、ソフトテニス、陸上、バレー、バスケット、柔道、
  卓球、ソフトボールです。文化部は書道、茶道、吹奏楽、美術、パソコンで、JRC と
  家政同好会がある。
 〇委員
    先日、少し残念なことがあった。生徒のことではないが、市内のある指導的な立場
   の人と話す機会があった。その人は市の歴史や自然について関心がないというか知
   らない人であった。昨年度 11 月に博物館が完成したが、今までそのようなことを学
   ぶ場所がなかった。博物館を見るだけで歴史や自然について学ぶことができる。私
   も生物に興味を持つことができて大学に行った。博物館で学べることも多くあるの
   で、ぜひ高校生にも活用してもらいたい。
 〇委員
    保護者という立場で学校運営に興味がある。子供の数が減って、高校だけでなく小
   中、あるいは幼・保育園もこの先どうなるか心配だ。学校が維持できるのか、存続で
   きるのか、ということを昨年度、校長とも話した。この地に高校が存続するためにも
       特色ある学校づくり、差別化が大事になってくる。しかし、これは学校だけが頑張っ
      てどうにかなるというものではなく、地域や行政の力も大いに必要であり、そのこと
      で、私たちの住む町が良いものになればいい。
     〇委員
        1 つ話していないことがある。皆さんは note をご存じか。高田高校のブログのよ
       うなものである。学校の中のことは、外からは見えない。素晴らしいことをやってい
       るのに外に伝わらないということはもったいない。この note でよいことを外に発信
       することは素晴らしいことである。ぜひ続けてほしい。高田高校の良さが見える場
       所を増やしてほしい。これからも学校を応援する。
     〇委員
        様々な取り組み、先生方も大変だと感じる。私たちの立教大学は高田高校から 16
       名入学して、そのうち 12 名が卒業している。卒業生の中の 3 人が地元に戻った。3
       人が多いか少ないかはわからないが、4 分の 1 の学生が地元に戻ったということは
       大きいと思う。生まれ育っただけでなく、愛着がある体験、そして就職先があれば帰
       るのだと分かった。
         今年、大学院に進んだ学生が卒業し地元に戻った。その学生が書いた修士論文は本
      当に素晴らしいものであった。
                                「けんか七夕について」というものであるが、震災で
      多くの資料がなくなったにもかかわらず、努力して、相当な資料を集め素晴らしい内
      容の論文となった。この論文の資料価値は高く、ぜひ市の財産にして残してほしい。
      高校生にもこのような立派な卒業生がいることをわかってほしいと思う。
     〇委員
        本日、本学に陸前高田市長が訪問され、高田の将来構想についてお話を伺った。
       教育に関してきちんと進めていきたいという気持ちが現われていた。市長は高田の
       街を若い人が歩いている街にしたいとのことであった。
         時々来る大学生と接することもいいことであるが、大学が誘致されていつでも大
      学生と交流が持てるようになれば、素晴らしいこと。岩手大学としても協力していき
      たい。
     〇議長
         それでは、以上で協議を終了とする。
 
 
 (5)その他
     ●副校長
        第 2 回目の学校運営協議会は、2 月中旬から下旬を予定している。近くなったら、
      日程の調整をさせて頂く。
         次に委員の任期は 1 年となっているが、複数年委員になることを妨げるものでは
      ないので、第 2 回の時期になると思うが、翌年の委員についてご依頼することにな
 る。転勤や内部異動等により委員を降りる場合にはご連絡いただきたい。
   最後に 1 点、本日の旅費について連絡する。旅費は旅費支給の対象の方の口座に、
 後日振り込むので、確認してほしい。