既に様々な分析がされているようですが、理工系(生物以外)志望という観点から書かせていただきます。
今年度から新課程となり東南ともカリキュラムが変わりましたが、理科は各校バラバラで試験的運用という感じですね。
東は普通科も1年生から文理分けで理系は化学基礎が必修となり、物理・生物は選択になりました。
従来の探究科のやり方を踏襲したものと思われます。
南高理数科は東高と同様のカリキュラムです。
物理生物の選択が既に決まっている人はこのカリキュラムで問題ないと思いますが、後で物理が苦手だと分かっても進路変更がしづらくなるという不安はあります。
入学時点で進路がはっきり決まっていない子には向きませんが、大学受験で勝つためには現段階では最善のカリキュラムだと思います。
ただ、物理・化学は
数学の進度と関係するので、早く始めれば良いというものでもないんですよね。
東桜学館は南高普通科理系とほぼ同じカリキュラムですが、
数学は公表しているカリキュラムよりも少し早く進んでいて、高1の3学期には既に高2の内容に入っていると聞きました。
数学で基礎固めをしてから物理化学に取り組む方式で、個人的にはこのやり方の方が良いのではないかと思っています。
また、理系の中でも物理選択者は高2から数3に入るようです。
数学と物理化学の進度を合わせるやり方なのでしょう。
南高普通科の理系、寒河江探究の理系もほぼ同じカリキュラムになっているようです。
結論としては、理工系(生物以外)を目指すなら、東高か南高理数科がベスト。
それ以外なら南高普通科か東桜学館か寒河江探究のいずれかかなと思います。
数3が高3からというのは今の受験制度では理系選択者には致命的です。
山大で良いのであれば理・工学部の二次の
偏差値は50前後なので、共通テストさえ取れれば入れるのではないかと思いますが、それよりも上を目指したいなら西高のカリキュラムではちょっと不安ですね。
以上、各校のカリキュラムをざっと比較してまとめてみましたが、見落し等ありましたらご容赦・ご教示ください。
↑補足ですが
東高も、
数学の進度は公表しているカリキュラムよりも大分早いという話を聞いたことがあります。
単位数は同じでも、2倍速くらいのスピードで進んでいるという情報もありました。
とにかくさっさと一周終わらせて、二次対策に入るようです。
東桜学館も一貫性の希望者は中3から二次対策を始めており、高入の希望者も高2辺りから始められるようですが、どこまで着いていけるかという問題もありますね。
寒河江は探究理系は少人数になりますが、その分個別指導を受けやすいというメリットもありますし、探究コースの性質上AOや総合型選抜に有利な活動も多いと思います。
昨年度の進学実績はあまり振るわなかったようですが、その前年は国公立合格者も多く東北大2人出してますし、時々定員割れもある高校としては頑張っている印象です。
南高は、女子はちょっと入りにくいですよね(苦笑)
各校いろんな特色がありますので、まだ余裕のある中2以下の方は在校生の先輩や学校説明会で詳しく聞くなどして、じっくり考えて決めるのが良いと思います。
中3の皆さんはもう決定していると思いますが、明日から出願スタートですね。
頑張ってください!
2つ上の方
南高理数科の情報は持ち合わせておりませんが、東高に関してはR4入からは一年生時に化学基礎、生物基礎、物理基礎の3科目を履修しながら文理選択ができるようになっており、途中で物理が苦手だと気づくケースはないようになっていますね。
むしろ南高の普通科理系が物理を履修していない段階で文理選択や理科科目の生物or物理を選択しなければならない状況だと聞いていますので、こちらは選択してからの不得意に気づくケースはありそうです。
また
数学に関しては東高も南高普通科も高1の2学期中には数2に入っているようでかなり速いペースのようです。
その一方、西高に関しては上のリンクからR4のカリキュラムを見て正直驚きました。
R3までは南高普通科と同じカリキュラムだったので、西高理系もそこまで悲観することはないと思っていたのですが、上の方ののおっしゃる通り、難関理系を目指すとなると結構キツイですね。
しかし難関ではない共テ割合が多い大学を目指すのならそこまで悲観することはないのかもしれません。
西高は文系が多いということから
数学が早い進度ではついていけない生徒が多くなり、進度よりも深度を取ったのか?とも思いましたが、文理分かれた2年生の
数学も進度早くなるわけでもなさそうですし、実際問題、難関理系に進めるような子は結局ほとんどいないということなのかもしれませんね。
東に届かず山形市内の学校に通いたい理系女子は南高を目指し、共学化が進む可能性もひょっとしたらあるのかもしれないと個人的には思いました。