来年度からと今年度は分けて考える必要がありそうですね。
まずR4入学生についてですが、今年度の自然科学4単位で物理基礎、生物基礎、化学基礎を履修していたということが事実であれば、不足分を探究SSで充てているというのはさすがに無理があると思います。
なぜなら探究の時間は各生徒がそれぞれ興味のある分野について研究を進めることが各校とも基本であると思いますが、文理に分かれていない1年生の段階では必ずしも理系分野の探究を行う生徒ばかりではないからです。
ですので単位数上は西高と同じと考えるのが妥当と思います。
ただSSHの強みを生かして、基礎科目と基礎以外をミックスしながら学習している可能性は大いにありそうですので、内容的には先を行っている可能性はありますね。
次に来年度に関してですが、パンフレットに自然科学に物理基礎、生物基礎を含むと明確に記載があり化学基礎を含むと記載がないということならば、ここはそのまま受けとるべきではないかと思います。
もちろん生物基礎、物理基礎の中で化学に繋がる事が出てきたら扱うことはSSHの特性上あることとは思いますが。
来年度の東桜、一年時の理科は生物基礎、物理基礎メインと言って差し支えないでしょう。
恐らくR4年入で一年4単位で3科目履修をやってみて何らかの無理が生じたのだろうと推測できます。
しかし一年時の理科の取り扱いについては各校ともかなり悩んで迷走している印象です。
東高も普通科R4年入からは物理基礎、生物基礎2科目履修だったのを探究科同様化学基礎も加えて3科目履修に変更しています。
西高は化学基礎、生物基礎の2科目履修。
南高普通科も化学基礎、生物基礎の2科目履修。
西高が殊更理系に力を入れていないように言われがちですが、実は南高普通科と同じ進度なのですよね。
南高は普通科からもそれなりの人数理系に行っていますし、やはり理系の少なさは性差とも言えるのかもしれません。
東桜も来年度からは事実上物理基礎、生物基礎の2科目となるようなので、西高との違いは
・一年時に履修する科目が生物基礎の他が物理基礎or化学基礎(個人的には1年のうちに物理履修しておくのは理系かを見極める上では有効。しかし農、医療志望者が多そうな女子高としては化学、生物を一年時履修なのもある程度納得)
・性差にもよる理系の人数
・SSHとしての旨味がどの程度あるか
この辺りになるかと思います。
https://www.pref.yamagata.jp/700013/220307tanniseikyouikukatei.html何度も訂正すみません。西高のカリキュラム引用が古かったようです。
上の県HPに掲載の課程表でR4入学者の比較ができます。
西高の理型、一年時生物化学基礎各2.合計4単位で変更なし。
二年次物理基礎2化学2選択生物又は物理2.合計6単位で変更なし。理数探求1
三年次、化学3生物又は物理3で合計6単位。理数探求が追加されて1,ここが前回引用R3入学者データと異なります。化学と生物又は物理両方ともカリキュラム上4から3へと1単位ずつ減ってしまっていますね。
探求科目を除いた理科単位数は3年間合計で西高は計16、基礎科目を除くと10。東桜は計18、基礎科目分を除くと12となっています。
数学の進度に関しても、R4入学者からは両校で差が出ています。
R3までのカリキュラムでは両校文理共に一年次に
数学IIを1単位進めていましたが、R4入学者では西高は理型でも
数学IIを一年次に0単位で全て二年次に履修するように変更されています。
数学Bに関しては二年次にR3までは3単位でしたがR4は2単位に減りました。東桜も二年次に2単位です。
数学3に関してはR3迄は両校共に二年次に1単位進めていましたが、R4の西高は二年次に0単位、全て三年次での履修に変わったようです。
全体的に西高は
数学の進度を緩くした印象です。
ちなみに北高もチェックしたところ、
数学IIは一年次に1単位進む進度になっており、カリキュラム上は北高の方が
数学進度が早くなっています。
単位数は同じでも実際の進み方は違いますよー!
別の高校のことを詳しく書くと怒る人がいそうなので書きませんが。
既に様々な分析がされているようですが、理工系(生物以外)志望という観点から書かせていただきます。
今年度から新課程となり東南ともカリキュラムが変わりましたが、理科は各校バラバラで試験的運用という感じですね。
東は普通科も1年生から文理分けで理系は化学基礎が必修となり、物理・生物は選択になりました。
従来の探究科のやり方を踏襲したものと思われます。
南高理数科は東高と同様のカリキュラムです。
物理生物の選択が既に決まっている人はこのカリキュラムで問題ないと思いますが、後で物理が苦手だと分かっても進路変更がしづらくなるという不安はあります。
入学時点で進路がはっきり決まっていない子には向きませんが、大学受験で勝つためには現段階では最善のカリキュラムだと思います。
ただ、物理・化学は
数学の進度と関係するので、早く始めれば良いというものでもないんですよね。
東桜学館は南高普通科理系とほぼ同じカリキュラムですが、
数学は公表しているカリキュラムよりも少し早く進んでいて、高1の3学期には既に高2の内容に入っていると聞きました。
数学で基礎固めをしてから物理化学に取り組む方式で、個人的にはこのやり方の方が良いのではないかと思っています。
また、理系の中でも物理選択者は高2から数3に入るようです。
数学と物理化学の進度を合わせるやり方なのでしょう。
南高普通科の理系、寒河江探究の理系もほぼ同じカリキュラムになっているようです。
結論としては、理工系(生物以外)を目指すなら、東高か南高理数科がベスト。
それ以外なら南高普通科か東桜学館か寒河江探究のいずれかかなと思います。
数3が高3からというのは今の受験制度では理系選択者には致命的です。
山大で良いのであれば理・工学部の二次の
偏差値は50前後なので、共通テストさえ取れれば入れるのではないかと思いますが、それよりも上を目指したいなら西高のカリキュラムではちょっと不安ですね。
以上、各校のカリキュラムをざっと比較してまとめてみましたが、見落し等ありましたらご容赦・ご教示ください。
↑補足ですが
東高も、
数学の進度は公表しているカリキュラムよりも大分早いという話を聞いたことがあります。
単位数は同じでも、2倍速くらいのスピードで進んでいるという情報もありました。
とにかくさっさと一周終わらせて、二次対策に入るようです。
東桜学館も一貫性の希望者は中3から二次対策を始めており、高入の希望者も高2辺りから始められるようですが、どこまで着いていけるかという問題もありますね。
寒河江は探究理系は少人数になりますが、その分個別指導を受けやすいというメリットもありますし、探究コースの性質上AOや総合型選抜に有利な活動も多いと思います。
昨年度の進学実績はあまり振るわなかったようですが、その前年は国公立合格者も多く東北大2人出してますし、時々定員割れもある高校としては頑張っている印象です。
南高は、女子はちょっと入りにくいですよね(苦笑)
各校いろんな特色がありますので、まだ余裕のある中2以下の方は在校生の先輩や学校説明会で詳しく聞くなどして、じっくり考えて決めるのが良いと思います。
中3の皆さんはもう決定していると思いますが、明日から出願スタートですね。
頑張ってください!
2つ上の方
南高理数科の情報は持ち合わせておりませんが、東高に関してはR4入からは一年生時に化学基礎、生物基礎、物理基礎の3科目を履修しながら文理選択ができるようになっており、途中で物理が苦手だと気づくケースはないようになっていますね。
むしろ南高の普通科理系が物理を履修していない段階で文理選択や理科科目の生物or物理を選択しなければならない状況だと聞いていますので、こちらは選択してからの不得意に気づくケースはありそうです。
また
数学に関しては東高も南高普通科も高1の2学期中には数2に入っているようでかなり速いペースのようです。
その一方、西高に関しては上のリンクからR4のカリキュラムを見て正直驚きました。
R3までは南高普通科と同じカリキュラムだったので、西高理系もそこまで悲観することはないと思っていたのですが、上の方ののおっしゃる通り、難関理系を目指すとなると結構キツイですね。
しかし難関ではない共テ割合が多い大学を目指すのならそこまで悲観することはないのかもしれません。
西高は文系が多いということから
数学が早い進度ではついていけない生徒が多くなり、進度よりも深度を取ったのか?とも思いましたが、文理分かれた2年生の
数学も進度早くなるわけでもなさそうですし、実際問題、難関理系に進めるような子は結局ほとんどいないということなのかもしれませんね。
東に届かず山形市内の学校に通いたい理系女子は南高を目指し、共学化が進む可能性もひょっとしたらあるのかもしれないと個人的には思いました。
上の方、ありがとうございます。
東高スレで、普通科も物理生物を1年生から選択履修と書かれていたので勘違いしました。
結論は変わりませんが、東高は化学の履修が1年生から始まるのがメリットですね。
>東に届かず山形市内の学校に通いたい理系女子は南高を目指し、共学化が進む可能性もひょっとしたらあるのかもしれないと個人的には思いました。
元々理系を選択する女子は西高でも上位なので、東高の女子入学枠が増えた時に理系の子は東高にシフトしたのでしょうね。
やはり無理して理系に拘るのはやめて、文系に力を入れた方が得策なのではないかという気がしてきました。
というか、数3を後回しにしたというのが学校側の文系シフトへの意思表示なのかもしれません。
変に理系に拘るよりも、共通テスト範囲を盤石にする方が進学実績を上げるためには正しい選択なのかなと思いますし。
東高に届かない理系女子が南高を目指すのは別の意味でハードルが高いでしょうから、結局東桜学館か寒河江探究コースの二択になるのかなと思います。
敢えて西高に入るなら、理数系科目先取りは必須でしょうね。