学校長挨拶
茨城高専校長の米倉達広です。昨年も一昨年に引き続き新型コロナに悩まされた1年でした。学生の皆さん、保護者そして教職員にも大変ご迷惑をおかけしていること、改めてお詫びいたします。いまなお先が見えないコロナ禍ですが、ワクチンや特効薬の開発が進んでいます。もう少しの辛抱をお願いします。また、学生の皆さんにはこの不自由な環境での勉学、研究や課外活動等で活躍される姿に心から感謝いたします。
そうしたコロナ禍にあっても実施できた学生活動を一つご紹介します。それは学生会によるオンライン茨香祭です。茨香祭とは、これまで隔年秋期に本校キャンパスを公開して行われていた文化祭です。昨年12月にこれを完全にオンラインで実施しました。オンラインでの開催は初めての試みです。そこには何と600人以上の学生が参加し、ゲーム大会や学生討論会など、様々なイベントを行いました。我々中高年からは想像し得ないような姿でした。学生達は“ネット開催”という新たな生活様式にうまく溶け込み、実に生き生きと楽しい一日を過ごしていました。若者のもつ柔軟さに改めて敬服した次第です。
さて、近年の学生達は様々なストレスを抱えて生活していますが、今日のようなコロナ禍における課題としては、メンタルヘルス等の支障が悪化してしまい、就学モチベーション低下に影響してしまうことが知られています。本校ではこれに対応するため、クラス担任教員や学生健康センターと、ひたちなか市福祉部との連携機能の構築に着手しました。様々な課題を抱える学生や、彼らを指導する側のクラス担任を支援してくれるネットワーク体制を構築するのがこの連携の目的です。ご承知おき下さい。
最後になりますが、昨年の高専だよりで「広報強化とセットで進めるべき改革は、キャリア教育の強化です。」と申し上げました。あれから1年をかけていよいよ実現しました。卒業後のキャリア形成をお手伝いするための組織:キャリア支援室が本年4月に設置されました。そこでは、クラス担任の学生指導を補佐するカタチで、キャリア教育やキャリア支援のための相談体制を創っています。学生ならびに、保護者の皆さんはぜひご承知おき下さい。
このように、本校では入学から卒業まで一貫して、本校学生の健やかな成長、そして進路1の道筋を築き上げる環境を整えていきます。