お知らせ

創立100周年記念事業の一環として、養蚕資料室を設置しました。

 

養蚕資料室は、文化祭1などの機会に一般公開を予定しています。

しかしながら

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため

養蚕資料室の一般公開を現在見合わせているところです。

誠に申し訳ありませんが、今しばらく一般公開を控えさせていただきます。

 

養蚕資料室についてはこちらの資料をご覧ください。

養蚕資料室パンフレット.pdf

ブログ

養蚕資料室だより

お知らせ 令和5年度秋蚕を文化祭2で展示します

養蚕資料室では、文化祭3で令和5年度秋蚕の展示をおこないます。

9月日から飼育を開始し、現在は上蔟(まゆづくり)直前の状態です。

今年は2000頭を生徒たちが世話をして育てました。

本校のルーツである養蚕をぜひご覧いただければと思います。

〇養蚕資料室には、養蚕の道具の展示や本校の旧校旗なども展示されています。

コエド芋パークに参加しました

2月11日(土)、12日(日)の二日間にわたり

FFJ前会長をはじめとする3年次生の有志4名が

川越市内にある 蓮馨寺 境内で行われた コエド芋パーク に参加しました。

本校の卒業生で ドキュメンタリー映画「武蔵野」に出演した

伊東 蔵衛 さん(農業科昭和44年度卒)が経営する 江戸屋弘東園 のスタッフさんとともに

サツマイモの伝統品種「紅赤」を天ぷらにして来場者へ提供しました。

 

〇天候に恵まれ、大勢のお客様が訪れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇トークショーに飛び入り参加して、FFJの活動を紹介しました。

 

 〇この様子が2月12日の埼玉新聞に掲載されるとともに、来週末には J:COM が放送するそうです。 

  

 

 〇試験目前の1・2年次生クラブ員に代わり協力してくれた3年次生の皆さん、お疲れさまでした!!

雪 カイコガの池

令和5年2月10日(金)は午前9時頃から降雪。

しばらくの間、地面の凍結などが予想されますので

生徒の皆さんは登下校の際に十分気を付けてくださいね。

さて、本校には校舎と校庭の間に小さい池があり、今は稼働していていない古びた噴水があります。

100周年記念誌によると

この池は創立50周年にあたる昭和47年(1972年)につくられたそうです。(記念誌48・53ページ)

本校はもともと「埼玉県立蚕業学校」として養蚕農家の育成を目的に開校されており

校章に蚕の餌となる桑の葉をあしらう など、当時の名残が校内の至る所にあります。

この噴水も地上から見るとよくわかりませんが

真上から見ると カイコガ(成虫)をかたどっていることがわかります。

雪が降ると、池の上に真っ白で美しい カイコガ が浮かび上がります。

 

〇4階図書室と地上から見た「カイコガの噴水」

鉛筆 令和4年秋蚕「蚕食」

川総祭ではたくさんのご来場ありがとうございました。

多くの蚕がすでに蛹(まゆ)になり始めていましたが

本校のルーツである養蚕の様子をご覧いただけたと思います。

 

蚕は大きくなるにつれてたくさんの餌が必要になります。

餌の桑の葉は、触ってみると意外とかたくしっかりしています。

この葉を蚕が食べる時には「パリパリ」と音を立てます。

一頭(蚕は家畜なのでこのように数えます)ずつの音はとても小さいのですが

その音が集まると雨垂れのような独特な音となって養蚕資料室中に響き渡ります。

 

→桑の葉を食べる音(ヘッドフォン推奨)←

 

令和4年度秋蚕「給桑」

蚕たちは少しづつ成長して、食べる量も増えてきました。

校内には桑の木が植えられており、今はここから取った葉を蚕に与えています。

(生育後期にはまかないきれないので、地域の養蚕農家の方から桑の葉を譲っていただいています。)

餌やりは朝昼晩の3回行っており、生徒が当番を組んで対応しています。

桑の葉を蚕の上にのせると、蚕は上へ上へと登り、人間の目の前で新鮮な葉を食べ始めます。

普通のイモムシは葉の裏に隠れたり、見つかるとじっと動かなくなりますが、

人間に飼われるうちに、蚕はそのような習性は捨ててしまったようです。

 

〇生徒が餌やりをしています。(まだ小さいので、葉を枝から取って与えています。)

 

〇校地内に植えられた桑の木

虫眼鏡 令和4年度秋蚕「毛ぶるい」

昆虫は1年の内に 卵 〜 成虫 のサイクルを複数回繰り返すものが多くおり、

この性質を多化性と言います。(例えばモンシロチョウなどは年6〜7回も発生します)

蚕の場合は年3回の発生であり、飼育は、春・夏・秋の年3回可能です。

養蚕資料室では、そのうち春と秋の2回の飼育を行っています。

 

9月4・5日に孵化した蚕たちは数時間のうちに脱皮し、現在は2令幼虫となっています。

孵化したての幼虫は黒っぽく毛に覆われていますが、

脱皮をすると白くなり、小さくとも立派な蚕であることがわかります。

令和4年度春蚕 番外編

前回の記事で、繭を作り終えた蚕たちは冷凍されてしまいました。

また、本校では蚕の他にも鶏や小動物などたくさんの命を教材にしています。

なくなった命を悼むために、有志の生徒たちが動物慰霊碑を作ってくれました。

 

・蚕の大好きな桑の葉を供え、お花で装飾し、蚕たちの冥福を祈りました。

 

・植木鉢を台に、主にコンクリートで作りました。

令和4年度春蚕「繭かき」

蔟に移動し、繭を作り始めてから1週間程経過しました。

蚕たちは繭を作り終え、蛹となって眠っています。

蛹になった蚕たちは、残念ながら羽化することはありません。

羽化した成虫は外に出るために繭に穴をあけてしまい、繭が利用できなくなってしまいます。

また、繁殖させたとしても、そこからよい繭を作る個体は生まれてきません。

今日は完成した繭を蔟から外す「繭かき」の作業を行いました。

本来はこのあと繭を茹で、柔らかくして糸を取りますが

本校では冷凍後に乾燥させて保管しています。

 

・空になった蔟と繭を取る繭かき台

 

・冷凍された繭

川越工業高校デザイン科2年生が来校しました

養蚕資料室の見学に

お隣の川越工業高校デザイン科2年生の皆さんが

授業の時間を使って来てくださいました。

昨年の創立百周年記念式典で本校FFJ有志が発表した様子を動画で視聴してから

資料室に移動して見学しました。

 

部活動の交流以外にも

こうした学び合いの機会がさらに増えることを願っています。

 

 

令和4年度春蚕「上蔟」

大きく育った蚕たちは現在、繭を作る準備をしています。

時期が来ると今までいた桑の葉の敷かれた平カゴから繭を作りやすい場所へと移動させます。

質の良い繭を作らせるためには、人工的に作った蔟(まぶし)という繭づくりの場を用意します。

蚕はこの枠の中に入り、2〜3日ほど糸を吐き続け繭を作ります。

 

・吊るされた蔟

 

 

・繭を作る蚕