防災の学び

防災の学び

令和3年度 防災教育の取組について

3月8日(火)、第4回県銚アカデミアを開催し、今年度の「防災の学び」をはじめとする探究学習の区切りを迎えました。そこで、令和3年度の「防災の学び」について、実践してきた内容を御紹介します。

?

1.講義 〜メディア、心理学、歴史との関係から考える防災〜

災害時にデマ情報やフェイクニュースなどに惑わされない価値判断、正常性バイアスなどの認知バイアスによって避難行動が遅れるということ、災害石碑などの過去の災害の記録を活用することが、防災や減災につながることを学ぶとともに、防災学習に取り組むことの重要性を認識しました。
?



2.積層図

積層図を作製することで、土地の標高や地形を立体的に認識することができます。今年度は銚子市に加え、東北3地域を作製し、震災時の被害の状況や現在の復興状況、避難所の位置や避難経路の確認など、ハザードマップとの比較を行いました。


? ?


3.課題探究型学習

2学期を中心に課題探究型学習に取り組みました。ジオツアーとの関連や、様々な視点から、復興、防災、減災について考えました。グループごとにまとめ、クラス内発表を行い、各グループの発表から、成果や考えを共有し、意見交換によって学びの深化を図りました。

?
??


4.ジオツアー

10月の中旬に、ジオツアーを実施しました。銚子の観光スポットには、災害と関連した多くの背景があります。銚子の立地がどのように未来につながるのかを考え、観光資源や文化財から学ぶ機会としました。またフィールドワークを行うことで、課題探究のテーマの視野を広げることに繋げました。


??


5.津波想定の避難訓練

例年は、地震と火災のみでしたが、津波の発生まで想定に盛り込みました。避難終了後、全体講評を受けて、各学級で振り返りを行いました。その際に、1学期に作製した積層図や国土地理院地図、ハザードマップから想定される津波被害のリスクと、今回の避難計画の妥当性について考えました。また、考えるにあたってジオツアーでの学習も役立っていました。


6.防災教育講演会

千葉科学大学 副学長 危機管理学部 教授 藤本 一雄 先生から災害へのリスクマネジメント、危機管理、復旧・復興について御講演いただきました。

※感染予防の観点から、オンラインで実施しました。

?

?


7.県銚アカデミア

1年間の課題探究学習の総まとめとして、各クラス代表班が発表を行い、1・2学年で成果を共有しました。銚子市役所危機管理室、千葉科学大学から講師の先生をお招きし、それぞれの発表について、御助言と御講評をいただきました。今年度は、感染予防の観点から、各教室からオンラインで接続する形態に変更しています。

?

アカデミア最優秀賞 1年4組「心理的局面からみる災害時の行動」

優秀賞 2年2組「ジェンダーについて」

特別賞 1年1組 2年3組

?

審査員の先生方から、年々内容や発表が向上しているとのお褒めの言葉をいただき、今後も「防災の学び」や探究学習の発展に努めたいと思います。

??


?

?

?

文責:防災主任



0

第3回県銚アカデミアを実施しました!!

2月16日(火)、第3回県銚アカデミアを実施しました。今年度は防災だけにとどまらず、SDGsとも関連させた幅広いテーマの発表を生徒の皆さんには行ってもらいました。外部からは、千葉科学大学副学長の藤本一雄先生、銚子市役所危機管理室長の垣沼孝一先生、銚子ジオパーク推進室主任学芸員の岩本直哉先生を審査員としてお招きしました。

この県銚アカデミアまで生徒の皆さんは、時間をかけてプレゼン準備を進めてきました。テーマ決めから始まり、ポスター発表による代表班の決定、代表班はアカデミアに向けてパワーポイント準備・研究紀要の作成と時間に追われとても大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。時間と労力をかけた分、どの班も研究の内容がとても高く素晴らしかったです。

県銚アカデミアでは、1年3組と2年4組が最優秀賞、優秀賞をそれぞれ受賞しました。最優秀賞に輝いた1年3組は『今、学ぶべきこと ?見方と個性-』というテーマで、LGBTQに対する社会の意見や、外国と日本のLGBTQに関わる教育状況について調べ、自分たちや社会にできることが何なのかを考えました。優秀賞を受賞した2年4組は『海洋汚染とその解決の糸口』というテーマで、プラスチックゴミに関わる問題点・解決法に焦点をあて、海洋汚染を抑える取り組みを考えました。

生徒の真剣なプレゼンテーションに審査員の先生方も忌憚のない意見を話してもらいました。審査員の先生方からはプレゼンの内容に関することはもちろんのこと、これから大学生や社会人になってから必要になるプレゼンテーション力についてもアドバイスしていただきました。

また、今年度の県銚アカデミアでは、特別企画として『東日本大震災から10年を迎えて』というテーマで審査員の先生方とパネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションでは、東日本大震災の記憶が薄れ行く中で当時の被災状況や、10年が過ぎる今だからこそ大切なことが何なのか話し合いました。話の中で、日本に住んでいる以上災害は必ず起きるものであるという認識を改めてもつこと、いざというときの家族とのやりとりを考えておくこと、後悔しないようにすること(その中でも何かをしなかった後悔ほど辛いものはない)がとても印象に残りました。

本校の一年生を対象にした「防災の学び」でも、宮城県にある女川中学校の「いのちの石碑プロジェクト」を紹介し、震災の記憶を後世に受け継ぐ取り組みの重要性について考え、記憶を風化させないことの大切さを伝えてきました。先日も福島にて震度6強の地震が発生しましたが、今ある日常が当たり前ではないということを一人一人が自覚し日々の生活を送らなければならないと感じました。

審査員の先生方には、公務ご多忙な中、県立銚子高校のために県銚アカデミアに参加していただきありがとうございました。この県銚アカデミアの発表を第一歩にして私たちができることを考えていきたいと思います。

?

以下、発表テーマと当日の写真を載せます。

1年1組 身近な防災設備とその活用について

-県立銚子高校の防災設備の分布を例にして-

1年2組 世界の貧困問題

1年3組 今、学ぶべきこと ?見方と個性-

1年4組 世界が抱える差別問題について

?

2年1組 NO MORE 不平等 〜個性溢れる世の中に〜

2年2組 海と我々の生活 〜海ってどんな存在〜

2年3組 安全なトイレを世界中に 〜誰も取り残さない健やかな世界を〜

2年4組 海洋汚染とその解決の糸口

















0

1年課題探究クラスプレゼンテーション

1月21日()5時間目に1年生対象の防災の学びクラスプレゼンテーションを行いました。防災に関する内容にとどまらず、SDGsとも関連させた発表内容が多く、充実したプレゼンテーションになりました。発表は、ワークショップ形式をとり、班ごとのブースを用意して、班員一人一人が必ず一度はプレゼンを行うようにして、各自プレゼンテーション力を磨きました。

今年度、1年生の防災の学びは、東京大学大学院主催の全国高校生社会イノベーション選手権にエントリーするところから始まり、社会の抱える複雑な課題に対して自分なりのアプローチを試みることを課題探究活動の中で大切にしてきました。今回のプレゼンテーションでクラス代表に選ばれた班は、2月16日()の県銚アカデミアで全校発表することになります。クラス代表は、模造紙にまとめたポスター内容をパワーポイントに変換して全校発表に臨みます。以下、クラス代表に選ばれた班のテーマを載せます。

1年1組 「身近な防災設備」

1年2組 「世界の貧困問題」

1年3組 「今学ぶべきこと -見方と個性-
1年4組 「BLM LGBT」







0

NEW ジオツアー

1022日(木)、1学年の防災の学びの時間でジオツアーを実施しました。このジオツアーは、昨年度から銚子ジオパークと連携して行っているもので、銚子のまちをフィールドワークし、銚子について知ることを目的としています。

今年度は、「銚子の立地がどのように未来につながるか」をテーマにクラスごとに4つのコースに分かれてジオツアーを行いました。当日は、直前まで雨が心配されましたが、その心配をどこかに吹き飛ばすくらい天候に恵まれました。コロナ禍で学校行事1が延期や中止になる中、生徒達の生き生きとした表情を見ることができ、とても有意義な時間となりました。銚子ジオパークの関係の皆様、わかりやすく丁寧なお話ありがとうございました。

?




0

防災の学び・県銚アカデミア1

2月18日(火)の1〜3限に県銚アカデミア(防災の学び成果発表会)を実施しました。クラス内発表で、代表1班を決定し,今回の全校発表の場である県銚アカデミアを迎えました。以下,発表した計8班のテーマを紹介します。?

1年1組6班 テーマ『災害時に必要な○○?

1年2組8班 テーマ『災害医療について?

1年3組5班 テーマ『銚子の災害被害とその教訓 ?

1年4組2班 テーマ『私たちの災害医療について?

2年1組7班 テーマ『京都の自然災害対策?

2年2組1班 テーマ『京都駅周辺の防災?

2年3組9班 テーマ災害時のピクトグラム?

2年4組7班 テーマ『京都の防災?

当日の発表は,各クラスの代表ということもあり,どの発表も個性があり,とても興味深い内容でした。?

審査結果は以下の通りです。?
優秀賞 ?1年3組5班? 2年2組1班?

最優秀賞 2年3組9班?
3つの班には,賞状と記念品が贈呈されました。?

?

今回の県銚アカデミアは,千葉科学大学危機管理学部教授藤本先生,銚子ジオパーク推進協議会主任学芸員岩本先生,銚子市役所総務課危機管理室主事山本先生をお招きして,助言および審査をしていただきました。?

また,銚子市社会福祉協議会・銚子ジオパーク推進協議会のみなさまにもお越しいただき発表をご参観いただきました。?

みなさま,ありがとうございました。?


0

防災の学び・クラス内発表

1月23日(木)5限は,クラス内でポスター発表会を行いました。課題研究で得た知識を1枚のポスターにまとめ,班ごとに発表ブースを設けて自分たちの研究を他の生徒へ紹介しました。
発表時間は4分,質疑応答は2分です。身振り手振りを使って自分たちの研究をわかりやすく説明しようとする姿が見られました。
すべての発表を終えた後、評価シートを使って各班の発表を得点化し,クラスの代表班を決定しました。
各クラスの代表班は2月18日に行われる県銚アカデミア(1・2年生合同発表会)で発表を行います。
0

防災の学び・課題研究2

それぞれの班で課題研究のテーマが決定しました。生徒たちは,今までの外部講師による講義やジオツアーで学んだこと,さらに図書館資料やインターネット等を活用し,情報収集して疑問を解決し,その結果を1枚のポスターにまとめます。

写真は図書館での授業の様子です。
0

防災の学び・課題研究1

10月31日(木)5限の防災では,これから取り組む課題研究の流れの説明を聞き,その後班ごとに分かれて興味あるテーマを話し合いテーマ決定を行いました。
0