麻布学園について
麻布学園は1895年(=明治28年)に江原 素六先生によって創立されました。
江原先生は、幕府直参ながら貧しい下級武士の家に生まれましたが、少年の頃より秀才の誉れ高く、進んで蘭学を学び、幕末には幕府軍の隊長として戦って九死に一生を得、維新後はキリスト教に入信、宗教家、政治家としても知られました。しかしながら、先生がもっとも心血を注がれたのは麻布中学校における30年に及ぶ教育であります。
以来、麻布学園は自主自立の江原精神を受けついで発展し、自由闊達の校風を伝統としてきました。1947年・1948年(=昭和22・23年)の学制改革に当たり、麻布中学校・麻布高等学校を併設し、中高6年一貫教育の方針を定めて現在に至っています。そして、複雑多岐な現代社会のなかにあって、中等教育の理念として、何よりもまず豊かな人間形成を主眼としています。
また、麻布学園では、独自のカリキュラムを組み、生徒の学習意欲をひき出し、思考力・創造力・感受性を育て、6年一貫教育の学園生活がいっそう実り豊かなものになるよう心がけています。
さらに、教諭陣は、専任教諭をできるかぎりそろえて、各学年会を各学級の正担任・副担任より成る14名ずつで構成し、生徒の学習面・生活面の不断の指導に当たっています。