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取得日:2024年03月19日[更新]

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麻布の教育 | 麻布学園 麻布中学校 麻布高等学校

麻布の教育

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教育理念

少年から青年へといたる、中学・高校で過ごす6年間は人生における第2の誕生とも言うべき大きな変化の時代です。それは身体的に大きく成長する外面的な変化だけではなく、精神的にも著しく成長する内面的な変化をも遂げていく時代です。

中学生、高校生らは学校で勉学に勤しみ、身体を鍛え、感性を磨きます。そして、友人や教師、先輩・後輩、部活動、書物あるいは社会からの様々な刺激を受けるなかで、自己を見つめ直し、他者と共にある自分に気付き、自分とは何者であるのか、何を大切にし、どのように生きていくのか、模索し、悩みます。それはちょうど暗闇の中で一歩ずつ、足許を確かめながら歩む姿に重なります。その過程では大きな収穫を得ることもあれば、つまずきや思いもしない失敗に見舞われることもあります。しかし、何であれ、そこで経験し心に刻んだものはすべて、その者の礎となり、根底となる価値観を形作ってゆくのです。

麻布学園は、創立以来120年を超える歳月を男子普通教育に注力し、自由闊達・自主自立の校風のもと、これまでに3万余の卒業生を世に送り出してまいりました。本学園では基本的な生活習慣の確立のもと、体力の伸長をはかり、そのうえで物事を自主的に考え、判断し、知性と感性を兼ね備えた自立した人物の育成を目指しています。教師陣は独自のカリキュラムを編成し、生徒1の学習意欲を引き出し、思考力、創造力、感受性を育み、6年一貫教育の学園生活がいっそう豊かで実りあるものとなるよう心がけています。

教育という営みは、人類が積み上げてきた知を学び、さらに発展させて次代に引き継ぐという知の継承の役割とともに、人がより良い生を送るために不可欠な人格の陶冶と個人の確立という崇高な役割をも担っています。私たちは教育の諸活動を通じて、これら二つの役割を果たすとともに、真理を探究する心、物事の本質を見極める力、人類と社会に貢献する志という三つの資質の育成を究極の目的としています。

中学・高校時代というかけがえのない時代と関わること、それは私たち中等教育に携わる者にとって大きな責務であるとともに大きな喜びでもあります。この時代を真に意味のあるものとするために、私たち麻布学園の教職員はあらゆる努力を払う決意でいます。

創立者 江原素六先生

麻布学園は、1895(明治28)年に、江原素六先生によって創立されました。先生は貧しい御家人の家に生まれました。苦学して、後年、幕府に抜擢され、戊辰戦争では激しい戦いを経験します。明治維新後は、欧米視察団の一員となり、海外事情について見聞を広めました。移住の地、沼津では兵学校の理事として西洋式の学問を振興し、士族の授産事業にも取り組みます。そののち、キリスト教への入信、自由民権運動への参加、県会議員・郡長として活躍するなどし、第1回衆議院議員に選出後は永らく政界に身を置くこととなりました。しかし、先生がその後半生、最も心血を注がれたのは、麻布中学校における教育でした。先生は学内の寮で生徒2と起居を共にし、「江原さん」と呼び親しまれ、銭湯では生徒3に背中を流してもらいつつ、戊辰戦争の時に受けた傷について語る校長でした。常に青年と共にあり、その豊かな可能性を信じる者でした。先生の言葉「青年即未来」は、青年こそが未来の扉を開く担い手であり、未来そのものであるとの信念に発する言葉です。

創立者 江原素六
創立者 江原素六