解きなおしの仕方は人によって違うと思いますが、12月以降の
過去問の利用は、基本的には次のようにするのがよいと思います。
1.キッチンタイマーなどで制限時間を設定し、時間内で解く。
2.時間内にできなかった(解かなかった)問題があれば解く。
3.答え合わせをする。誤答した問題に印をつけておく。
4.誤答やわからなかった問題は解説を読んだり自分の資料(教科書・参考書・資料集など)で調べたりして正答できるように復習する。
5.時間をおいて(翌日〜数日後)誤答のしるしのついた問題だけ解答する。
6.上記3の答え合わせに戻り、可能ならば全問正答まで繰り返す。
英語や
国語の課題文は、解答する際にどうしても読むことになると思います。
ただ、一度読んで問題を解いているので、ある部分だけ読めばわかる問いの場合は、あまり時間はかからないでしょう。
一回目の後に、知っておくべき語句を復習するのが大事です。
どの教科も、5年分ぐらい解いてみると自分の苦手な部分に誤答が集中していることが分かってくるので、基本に戻ってしっかり復習しましょう。
高校では中学校レベルの内容を復習する時間がないのですが、基本があやふやだと大学受験のための実力が養えないからです。
また、文章を読むのが苦手な人は予備知識が不足しているせいかもしれません。
文の展開がどのような方向に進むのか予測できず、始めて読む内容・概念を理解するのに精いっぱいになってしまうのです。
新聞のコラム(朝日新聞の「天声人語」など)や社説、投稿を毎日読むと、書き手がすべて違うので、いろいろな文体や考えに触れることができるのでおすすめです。
教科書や資料集、問題集のコラムや最新情報を紹介するページなどをすべて読んでおくのもいいかもしれません。
特に
国語の教科書の中の授業で取り上げなかった教材を読んでおくといいでしょう。
あるテーマにどのような見方・立場があるかを知っていれば、文の展開を予測しつつ読むので、文全体の流れをとらえやすくなります。
年も改まって受験生の皆さんは緊張が高まっているとお察しします。
健康に留意して、全力で試験に立ち向かえますよう応援しております。
今は入学試験という大きな試験の直前期ですので、
過去問を解くというのがメインの
勉強法になっていると思いますし、その方がいいと思います。
「文章を読む」練習は、書く時間が惜しいので、読むだけでいいと思います。
当たり前ですが、数行の文でも「序」つまり書き出しがあります。
これから語る内容を紹介して読者の関心を引く文です。
この「序」の部分を読んだら少し止まって、これからどのような展開になるのだろうか、自分はこのテーマについてはこう思っている、などと考えてみます。
読み進めて自分の信条と違うことや知らなかったことがあれば、それを新たな知識として心に書き加えておきます。
気をつけるのは、これまで全く誤った知識で考えていたことを改めるという場合以外は、書かれた意見をすぐに全面的に支持しないこと、です。
うまく書けないのですが、世の中の人の数だけものの見方はあるわけで、大きく分ければ世論調査のように片手ほどの意見に分けることもできますが、その背景にはそれぞれ「○○だったら、2番かな」というような個人的な考えがあります。
ですから、あなた自身の物の見方を大事にしつつ、他の人の見方を知り、自分自身をよりよく変えていく、という作業を続けるのが大切だと思います。
たとえて言うならば、彫像を真正面から見るだけでなく、背面や上下左右から、また写真に撮ったり模写や模造をしてとらえるようなものだと思います。
でも、自分は一人しかいないので、一度に一つの方法でしか見られません。
その彫像がもっとも魅力的に見えるのはどれかを考える時に、他の方法を試した人の意見を参考にしたり、真正面から見ながらも「でも、裏から見ると、こうなんだよね」と知っている。
これが大事なのでは、と思います。
つまり、いろいろな文を読んでいろいろな事情を知るのがよいと思います。
朝日新聞をご購読ならば、一番のおすすめはやはり「天声人語」です。
文の長短・難易がありますが、他には「折々のことば」「ひと」「声」「社説」あとは国際欄がお勧めです。
毎日すべてではなく、でも一日一回は新聞を広げて、あちこちつまみ読みされるといいと思います。
本題からちょっとずれますが、こうして貯めていった雑学的知識は、きっとどこかで役に立ちますし、あなた自身を豊かにしてくれると思います。
超長文になってしまい、大変失礼いたしました。
まだまだ若いあなたがこれから大きく羽ばたけますよう、お祈りしております。