小学生のみなさんへ
東京都立三鷹中等教育学校長 小林 正人
東京都立三鷹中等教育学校のホームページに ようこそ!
〜 小学生のみなさんへ 〜
寒い日が続いていますが、皆さんお変わりないでしょうか。
いよいよ第3学期が始まりました。このホームページを見ている受験生の皆さんにとっては、本番まで1か月を切り、精神的に大変つらい時期だと思います。ついつい弱音を吐きたくなるかもしれません。しかし、合格に向けて日夜勉強を続けること、その努力の継続こそが合格への鍵になります。多くの方々の応援を力にして、「思いやり、人間愛をもった社会的リーダー」になることを目指し、本校に合格できるよう最後まで粘り強く頑張ってください。
さて、本校では体験活動を重視しています。第2学期後半から冬休みにかけても、多くの学校行事1を行いました。1年生の「校内留学」、1・2年生の「探究学習発表会」、3年生の「奈良・京都研修旅行」、4年生の「文化科学?特別授業『財務省財政教育プログラム』と『東工大連携持続可能な農業』」、5年生の「台湾修学旅行」を実施し、知識と体験が結び付いた「深い学び」により、生徒一人一人が多くの成果を得ることができました。
部活動も頑張っています。
吹奏楽部は第9回全日本ブラスシンフォニーコンクール本選大会高等学校の部で最優秀賞を受賞する快挙を成し遂げました。さらに鉄道研究部では第15回全国高等学校鉄道模型コンテストモジュール部門で奨励賞を受賞しました。また、書道部では、令和5年度東京都高等学校文化祭書道部門で6年生の岩本理顕さんが高文連賞を受賞しました。
個々の生徒も活躍しています。
第23回貨物鉄道論文賞で社会人に交じって6年生古塩朋紀さんが論文「鉄道が再び貨物輸送の主役となるには〜インターモーダル輸送において鉄道貨物輸送が果たすべき役割」で奨励賞を受賞する快挙を果たしました。さらに、特別国民体育大会セーリング競技会少年男子420級で4年生の窪田啓汰さんが全国1位となり、合わせて国体優勝功労者としても表彰される快挙を果たしました。また、第34回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞において、4名が特別佳作賞、4名が佳作を受賞し、韓日交流作文コンテスト韓国語エッセイ中高生部門では1名が入選、東京大学かるた会創立40周年記念全国大会E級で1名が3位となりました。
本校では好奇心をもって主体的に学ぶことや、知識と体験を結び付けて深く学ぶことなどを大切にしています。この教育方針のもと、鷹校生は様々なことにチャレンジし各方面で活躍しています。このホームページを読んでいる小学生の皆さんも本校に入学して様々なことにチャレンジし成長していってください。
本校入学を希望される児童の保護者・一般の皆様へ
本校は、前身の都立三鷹高等学校の伝統を引き継ぎつつ、「思いやり・人間愛を持った社会的リーダーの育成」を基本理念として様々な教育活動を精力的に行っています。新たな時代を担う子供たちにそれぞれの夢を胸に抱いてもらい、素晴らしい未来を構築してもらうために、様々な基礎力を醸成します。このコロナ禍でも、安心・安全を常に念頭に置き、日々の教育活動を最大限の工夫のもと継続して行っています。
本校では社会の劇的変化やグローバル化が確実視される時代に対応し、多様な人々と協力し、受け身ではなく主体性をもって人生を切り拓いていく力と、問題を発見し、答えを生み出し、問題を解決し、新たな価値を創造していくための力」を向上させるため、体系的な教育活動を行っています。6年間の教育を2年ごと3つのステージに分け、それぞれ「ステージ論文」を課しています。また、教科横断的な内容を探究的に学習する「文化科学」「自然科学」「文化一般」という独自科目を設けるとともに、総合的な探究の時間を「人生設計学」と称し、多くの体験を通して社会のリーダーとしての資質を養っています。また、全生徒が学習する学校設定科目「探究」により、学習成果は、年度末に「論文作成」「発表」という形で表現します。自ら考え、それを主張する表現力やプレゼンテーション能力を醸成します。
また、6年一貫教育の中で、前期課程の生徒は、後期課程の生徒の発表を直接見たり聞いたりすることで、自らの言動への模範や近い将来の目標となります。一方、後期課程の生徒は、前期課程の生徒に対し、常に思いやりとプライドをもって接することにより、社会的リーダーとしての資質を向上させます。さらに、学校行事2や生徒会活動などの特別活動や部活動を通じて、個人のみならず集団によって大きな力を創出することを学び、社会的リーダーとしての力量を形成します。こうして自分の利益だけを考えるのではなく、他者に対して思いやりの心をもった真のリーダーとなる生徒の育成を目指しているのです。また、ICT機器を活用した「反転授業」を導入し、主体的・対話的で深い学びを実践して、新たな大学入試制度にも十分準拠している学習内容となっています。令和3年度からは、順次電子教科書等を活用した授業にも取り組んでいきます。教科指導は日頃の授業に加え、月曜補習をはじめとした正規教員による放課後学習、更には4年生全員が7月の3日間、5年生全員が12月の3日間、本気の学習活動として勉強合宿を行い、高い水準の学力の定着を図っています。
さらに、4人のネイティブスピーカーと行う英語の授業をはじめとして校内留学やグローバル遠足、海外修学旅行、海外ボランティア研修、EU加盟国の大使の来校、年会8回に及ぶ海外高校生との校内での交流、そして今年度からはアラブ首長国連邦との高校生交流を開始するなど、実際に使える英語の習得を目指す取組が豊富に用意されています(令和3年度においては、双方の渡航が困難だったためオンライン国際交流を13回実施しました)。
生徒達は、勉強との両立を常に意識しながら部活動に対しても一生懸命に取り組んでいます。前期生と後期生が交流しつつ、運動部も文化部も発達段階に応じた活動を限られた時間の中で精一杯行っています。様々な個性が生かされ、年齢差があるなかチームメイトとして相手を尊重し適切な人間関係を構築し、一つの目標に向かっていきます。部活動を最後まで頑張っていた生徒は、本校の難関国立大学合格者の多くを占めているのです。
こうして本校の生徒は、グローバル教育と日本の伝統・文化教育を軸に、科学的・文化的体験を多く取り込みデジタル機器を駆使して行う授業や特別活動・部活動等を通して骨太な人間として成長し、高い進路目標を実現していきます。まさに、Society5.0の社会を生きる上で必要十分な能力を身に付けることができるのです。
本校に興味関心をお持ちの皆様には、直接、教育活動・生徒の姿を御覧いただくのが一番なのですが、新型コロナウイルス感染防止対策により、大勢の方に思うように学校に来ていただくことができません。このホームページ、そして様々な角度から学校を紹介するYouTube等を通じて本校の特色の一端を御覧いただければ幸いです。
14年目の三鷹中等教育学校、教職員一同、一枚岩となって、より一層充実した教育活動を企画実施して参ります。よろしくお願いいたします。