光陵高校
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取得日:2024年03月20日
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校長室から 16(season2) 「キャリア発達を促す素晴らしい場」
小学校、特別支援学校での体験学習
光陵高校では、将来教員を目指している生徒や、教職に興味があるという生徒を対象にし
た選択科目「教職基礎」
「教職基礎演習」を開講しています。
「教職基礎」は主に1年生対象で、神奈川県立総合教育センター主催の「高校生のための
教職セミナー」への参加を中心に教職ということの知識理解を深めます。
「教職基礎演習」は。前年に「教職基礎」を履修した、主に2年生が対象で、令和5年度
は 20 名の生徒が受講しています。内容は近隣の小学校や特別支援学校での体験活動(ジョ
ブ・シャドウイング)や放課後児童クラブにおける体験活動です。
どちらの講座においても、3月に各自が学んだことと現代的な教育課題について各自が
学んだことや調べたことの発表を行います。
今年度の「教職基礎演習」は6月 16
日に近隣の小学校での体験活動、7月
24 日に放課後児童クラブにおける体験
活動、9月 12 日、13 日、10 月2日に
特別支援学校での体験学習を行いまし
た。12 月にはもう1日、小学校での体
験があります。
この講座の実施は、普段の学校での
授業外で行うため、定期試験の最終日
や夏季休業中、
文化祭
1
等の代休日など
を使っています。平常の授業がなく、
部活動などを行っている時間帯に、意欲をもって自らの学びを行っている生徒たちばかり
です。
参加した生徒の振り返りや感想をいくつか紹介します。
特別支援学校での体験活動
「特別支援学校に通っている生徒たちは、できないこと苦手なことが多い生徒が多く、注
意されたり怒られたりする子が多いそう。小さなほめポイントを見つけてほめてあげ
ると生徒は喜ぶ。ただ注意しなければならないこともある。
」
「特別支援学校では、みんな、さん、と呼んでいる。これは人権尊重の観点から。また
体罰などへのブレーキになることを知った。
」
「生徒一人ひとりに向き合っている。全体で何かをする時でも、個別にする時でも、一人
ひとりにサポートしている姿が印象的だった。」
「障害のある人に先生がつきっきりですぐに代わりにやってあげるのだと思っていたけ
れど、生徒になるべくできることをやらせたり、挑戦する機会を与えたりしているのが
印象的だった。
」
「どこに充実感を持たせるか
によって、どこまで支援する
か、が変わるという話を聞い
て、どのような組織において
も そ の 考 え は 大切 だ と思 っ
た。」
放課後児童クラブにおける体験活動
「先生になるということは、生徒と対面している時間だけではなく、準備の大切さを感
じました。先生たちの、生徒が見ていないえない部分での、裏の準備のありがたみを感
じました。
」
「勉強を教えるとき、私たちが当たり前にやっていたことを、一つずつかみ砕いて説明
するのが大変だった。」
「どこまで分かっているか、どこが難しいのかを知ることが大切なことだと思った。
小学校での体験学習では、平常の授業見学のあと、
「あの場面では、児童の理解度の反応
によって、発問の内容を変えた」
など、経験のある教師に対して
も有益な振り返りを行ってもら
いました。また、特別支援学校
の体験学習では、授業見学だけ
ではなく、朝と帰りの送迎の様
子も見学しました。
実際の教育場面を体験し、実
際の指導者の話を聞く、という
体験は、講義などの理屈ではな
く、感覚的な多くの新しい「気
づき」があったようです。
将来、教職に就くかどうかだけではなく、「働くということ」という、各自のキャリアを
創り上げていく貴重な時間になったことと確信しています。
令和5年 10 月 16 日