光陵高校
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取得日:2024年03月20日
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校長室から 11(season2) 「STEAM 人材のマインドセットをしてみよう」
令和 5 年度 光陵高等学校 職員研修会
光陵高等学校では、学校としての授業力の向上を目指し、職員研修会を実施しています。
今年度は、来年 1 月 18 日に公開研究授業を予定し、それに向けての職員研修会 7 回を年間
行事予定に組み込んでいます。
神奈川県教育委員会から「STEAM 教育」の研究推進の指定を受けている本校では昨年度、
『実社会の問題と教科との関連を「問い」として取り上げ」
、各教科の学びが実社会につな
がる諸課題との関連があることを自覚、実践させる事例を積み上げてきました。
そこで、4 月 4 日(火)に行った令和 5 年度第1回職員研修会では、KU(総合的な探究
の時間)と STEAM 教員との関連を取り上げ、教科指導と KU との往還を目標に研修を行
いました。
・教師が「探究」にさらに意欲的になるにはどうしたいいのか。
・生徒の KU における探究活動のレベルの底上げを図るには。
・KU スプラウトを活性化させるには。 など、考える点は様々あります。
そして、KU における目標(ね
らい)とは「STEAM 人材の育
成」であるということの共有が
なされました。
その成果を受けて、今回 5 月
1 日(月)に行った第 2 回研修
会では、
「STEAM 人材のマイン
ドセット」を職員自体が体験す
るために、デザイン思考の 5 つ
のステップを意識して、プロト
タイプ作り(ワークショップ)を
行いました。
活動の具体は、
「Baby-in-the-Rain」雨降りも気にならない画期的なベビーカーを作ろう
1 共感 … ユーザーの行動を観察し、ニーズや問題を探る試みを
2 問題提起 … ユーザー自身も気付いていない本質的な課題を定義する
3 アイディア創出 … 課題を解決するためのアイデアを考える
4 プロトタイプ … アイデアを「素早く・安く」形にする「デザイン思考」が注目さ
5 テスト … プロトタイプをユーザーに試してもらう
職員に気づいてもらいたいのは、
1 型にはまらない
・突飛なアイディアを排除しない。
・自分では実現できなくても、他の 誰
かなら形にできるかも
2 ひとまずやってみる
・とりあえず形に→不完全でも OK
3 失敗して、前進する
これらのマインドの土台 ⇒ 失敗に対し
て寛容なカルチャー
という「STEAM 人材のマインドセット」
です。これらを大人が体感できなくては、
生徒たちに求めること難しいものです。
慣れていない職員も多い中、生徒たちと
ともに学ぶ経験の重要性が高まっていま
す。
変化が激しく予測困難な VUCA の時代では、いままでのスタイルがもはや通用しなくな
ってしまっています。急速な技術革新により、社会構造が大きく変化していることもありま
す。生徒たちが、自由に発想して「前例のない問題」にも創意工夫で解を見出すことができ
る人材、社会に新たな価値を創出していく人材となるよう期待が高まっています。
そのためには、まずは職員自身が、自らの経験に頼ることなく、これまでの価値観に囚わ
れることなく、発想を柔軟に持つことの重要性を痛感しました。
令和 5 年 5 月9日