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取得日:2024年03月20日[更新]

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令和4年度 グローバル教育講演会
 
 
 1 実施概要
  (1)実施の目的
        海外で自然災害等の被害者への救援(支援)事業に携わった人の話を聞き、グロー
      バル人材に求められる資質と能力を涵養する。
  (2)実施日時
      令和4年 12 月 20 日火曜日 13 時 40 分から 14 時 40 分
  (3)講師
      亀岡 美沙 【横浜市立みなと赤十字病院 看護師】
  (4)講演の内容
        ネパール及びバングラデシュにおける医療活動や難民支援における異文化理解に
      ついて
  (5)事前学習及び事後振り返り
        講演会の前週に、ネパールやバングラデシュにおける日本赤十字社の活動につい
      ての動画を視聴し、振り返りを行った。
        講演会終了後に、振り返りを行い、
                                      「講演会の感想」、「新たな気づき」などを考え
      た。
 
 
 
 
                                                    「亀岡さんの説明風景」
 
 
 
 
                     「講演会の遠景」
 2 事前学習
      事前学習の振り返りでは、
                            「動画を見て、一番心に残ること」、
                                                            「これらの問題を解決
    するための取組」、「動画に出てくる人と、自分の文化の違い」の3つを質問した。
  <主な回答>
  【動画を見て、一番心に残ること】
    ・バングラデシュの避難キャンプでの医療状況が悪いこと。
    ・きれいな水が手に入りにくいなど、衛生状況が悪いこと。
    ・地震などの災害が起きた時は注目されるが、その後、世界の人々が注目しなくなる現
      実があること。
    ・私たちと同い年の子もいるのに、こんなにも生活に差が出てしまうのはその国の問題
      ではなく、世界の問題だと感じた。
 
 
  【これらの問題を解決するための取組】
    ・その国だけで取組むのではなく国際的に助け合う。
    ・戦争をなくす。
 
 
  【動画に出てくる人と、自分の文化の違い】
    ・医者が来たことが無かったり、栄養失調になるほどの食糧不足である、というのを聞
      いて食料もお医者さんも身近にいる自分は当たり前ではないと改めて思った。
    ・家があることが普通じゃないことや食べ物を毎日 3 回食べられることが当たり前じ
      ゃないこと。
    ・死ぬことが私たちよりも身近にあること。
 
 
 3 事後の振り返り
      講演会後の振り返りでは、
                            「講演会を聴いて、新たに気付いたこと」、
                                                                  「ロヒンギャ難
    民の人々と私たちの文化の違い」、
                                  「自分たちが取り組めること」、
                                                              「全体の感想」の4つ
    を質問した。
 
 
  <生徒の主な回答>
  【講演会を聴いて、新たに気付いたこと】
    ・あまり難民という言葉に馴染みがなく生活しているが、講演を聴いて、私たちは苦し
      む事なく生活できていることに感謝しなければいけないと思った。
    ・ボランティアで現地に行く人もそれなりに劣悪な環境で暮らすことになることを知
      り、現地に行っている人は尊敬しなければいけないと思った。
  ・もらった石鹸の使い方がわからずに売るという話をうかがったのは衝撃であった。
  ・絵も描けない、字も書けないその状況での説明をうけるのは大変だと思った。だから
    こそ、一つ一つの説明の丁寧さなどが大切だと分かった。
  ・教育を受けていないと記憶することも難しくて、何回も唱えて覚えているのが印象的
    だった。普段勉強していて将来必要ないと思うこともあったけれど、勉強の積み重ね
    が就職1するときだけでなく、普段の生活に影響すると感じた。
 
 
 【ロヒンギャ難民の人々と私たちの文化の違い】
  ・イスラームを信仰している人が多くて、赤十字社ではなく、赤新月社にしてキリスト
    を連想させないようにしていた。
  ・何度も停電してしまうことがとても印象に残った。
  ・女性が前に立たず、男が前に立つものだという男尊女卑が根強くあること。
  ・手を洗う習慣がないため、手の洗い方を知らないこと。
  ・怪我をしたらどうしたらいいか分からないから傷口に歯磨き粉を塗ったりすること。
  ・食べるところが床に直接お皿を置いていたり、手で食べていたりするから不衛生で病
    気になりやすいと思った。
 
 
 【自分たちが取り組めること】
  ・もっと異文化について知識をつけたり、それについて周りとも話していくことが大事
    だと思った。
  ・私たちは直接的に支援することは出来ないけど、自分が当たり前にできることが出来
    ない国もあるのでそれをより多くの人に知ってもらうことが大切だと思う。
  ・難民キャンプへの支援だけでなく、難民の人たちについて関心をもち知ることが大事
    であると感じた。
 
 
 【全体の感想】
  ・1つの争いによって事態がどんどん大きくなってしまうのが衝撃的でした。そんな中
    でも赤十字社の方々は前向きな気持ちを忘れずにいきいきと活動していてすごいな
    と思いました。私たちよりも幼い子供が教育を受けられずに水汲みをさせられてい
    る写真を見て生活状況の悪さを感じました。
  ・いつもDVDなどを見て具体的な活動はよくわからなかったけど今回聞いてみて赤
    十字がどんな活動をしているのが分かった。
  ・いろんな写真を持ってきてくださったので、知らない様子や現状を理解できてよかっ
    た。説明が詳しかったのでよりグローバルのことについて理解が深まったと思う。
 ・このような劣悪な環境が私たちと同い年の子、ましては私たちよりも小さい子が経験
   して、その中で生活しているのは、この人たちの問題ではなく国全体の問題だと感じ
   た。だからこそ国同士の協力が必要だと改めて感じた。
 ・ちゃんと異文化を理解しないと偏見とかを持ってしまうので他国のことを学ぶこと
   が大切と思いました。
 ・異文化の人々と接するときはまず、自分の健康管理を行ったり、相手のことを知るこ
   とが大切だと思った。クラスメイトともしっかりコミュニケーションを取ることが
   大切だと思った。
 ・今までは世界中にはたくさんの避難民がいるということしか知らなかったが今日の
   講演を通してそこで起こっている環境問題やそれに対して赤十字社のような支援団
   体がどのような形で支援しているのかということを初めて分かった。
 ・今わたしが当たり前のように学校へ行って授業を受けていることがミャンマーの人
   にとっては当たり前ではないことを改めて実感したから、学校とか授業だるいなー
   って思うことが多いけどミャンマーの人たちのことを思うとこの環境に感謝して授
   業を受けたいと思った。