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取得日:2024年03月21日[更新]

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                     茅ケ崎西浜高等学校   令和5年度始業式
 
 
 日   時   令和5年4月6日(木)9:30
 場   所   本校体育館
 
 
   皆さん、おはようございます。いよいよ令和5年度が始まります。この時期は環境
 の変化に何かドキドキ、そわそわし、落ち着かないことがあるかもしれませんが、変
 化は時に人を大きく成長させます。ステップアップするチャンスだと思ってドキドキ
 も楽しめるといいですね。
 
 
   今日はまず最初に、先月、3月 23 日に行われた修了式、離退任式で私が感じたこ
 とをお伝えしたいと思います。一言でいうと、皆さんの聞く姿勢がとてもよかったと
 いうことです。本校を去られる先生方のお話を、直接教わっていない先生もいらした
 はずですが、敬意をもって聞けていた、それが伝わってきました。先生方も気持ちよ
 く西浜を去ることができたことと思います。
 
 
   コミュニケーションって、そういうことだと思います。伝え手がいて、受け手がい
 て、お互いが鏡のように映しあっています。受け手が心地よく返してくれれば伝えて
 もまた心地よくなり、それが連鎖していくように思います。逆に負の感情や言動は、
 相手からも負の感情、言動となって鏡のごとくはね返ってきます。その結果、負の連
 鎖は当事者も周りも不快にしてしまいます。
 
 
   皆さんはよいコミュニケーションが取れる人たちです。そのこと先日強く感じまし
 たのでお伝えしたいと思いました。
 
 
   さて、本題です。今日は「自立」についてお話ししたいと思います。自立とはどう
 いうことでしょうか。皆さんは今自立できていますか。自立したいと思っていますか。
 恐らくほとんどの人は、自立したいけどまだできていない、と答えるでしょう。自立
 するためには何が足りないですか。
   お金がないから一人で生きていけない。自分の身の回りのことができない。自分一
 人でいるのは不安だ。一言で自立と言っても、そこには様々な要素があります。経済
 的自立、生活的自立、精神的自立。それらができたときに、ひとりの自立した大人と
 言えるのでしょう。
   まず経済的自立。生きていくためには当然お金がかかります。今はまだ高校生です
 から経済的に自立していなくても仕方ない。ですが近い将来、世の中に出て、人の役
 に立つことで収入を得て、生活を成り立たせてください。高校卒業後、どんな進路1
 択をするか今考えることが、経済的自立の第一歩です。
 
 
   そして生活的自立。生きていくために必要な身の回りのことを自分でできる力です。
 規則正しい生活ができますか。社会は決められた時間で動いています。時間を守るこ
 とができますか。健康的な食生活を自分で整えられますか。自分の健康管理ができま
 すか。高校生でいるうちにその習慣を身に付けておいてほしいです。
 
 
   さいごに精神的自立。自分で考えて、自分の意志で判断し行動できる、またそのこ
 とに責任を持つということです。人の意見や人の価値観を鵜呑みにせず、自分の考え
 で行動できること。困難にぶつかったとき、人のせいにすることなく、自分の考えで
 乗り越えようと努力できること。自分の感情を上手くコントロールすることも含まれ
 ます。心に余裕を持ち、相手を思いやれることもそうでしょう。精神的自立は、高校
 生の皆さんの中でもできている人はいるはずです。
 
 
   自立とはたった一人で生きていくということではありません。人は家族や地域や学
 校や職場で出会う、多くの人と関わりながら、協力しながら生きています。経済的自
 立、生活的自立、精神的自立、これら自立のできている人同士が友だちとなり、また
 パートナーとなることによっていい人間関係をつくることができ、合わせたときに1
 +1が2以上の力を生み出すのではないかと、私は考えています。そうでないと、自
 分にないものを相手から奪ってしまい、1+1は2にはなりません。
 
 
   今日から新年度。新2年生、新3年生が、それぞれ自立を目指して高校生活を過ご
 してくれることを願います。
 
 
   これで私の話は終わります。