令和5年度 校長だより1号
                                                        令和5年6月
  前期中間試験が終了し、今年度の学校生活が軌道に乗ったと感じられる時期になりました。
 15期生ものびのび元気に過ごしています。14期生はずいぶん大人になった感じがします。そし
 て13期生から教室前に設置した「学び合いBOARD」には数式や英語が書かれています。中で
 も頑張っているのが3年生です。「長い数式を書くのにちょうどいい高さと大きさ」だそうです。
  さて、6月2日「セルフイノベーション＆チャレンジ」という演題でキャリア講演会を実施しまし
 た。今年はアップルジャパン取締役を経歴に持つ前刀禎明氏に講演を依頼しました。昨年講
 演を拝聴し、「これはすごい」と感動し、翌日メールを送り、本校生徒への講演を依頼しました。
 スティーブジョブズ氏の話題は昨年12月の全校集会でしましたが、知らない生徒もいるよう
 だったので、今回は、校長¹挨拶の段階で「i-Phone使っている人？」から入りました。ほとんどが
 i-Phone利用者でこれには前刀さんも笑っていました。
  やはり講演が始まるとスピード感と多彩な画面、話術に引き込まれます。大人の経験談を憧
 れと想像とで聞き入る、そして大きく反応する生徒たちでした。「Challenge Yourself」 「Change
 Yourself」 「Exceed Yourself」というカテゴリで 「Exceed Yourself」を設定してきたのはさすがだ
 と思います。「ゴールが見えない社会」ではなく「ゴールのない自分」を設定することこそ最終目
 標で「Challenge Yourself」 「Change Yourself」 も手立てにしか過ぎない、と学びました。手立て
 を持たずしてリーダーにはなれず、まだまだ学びの途中の生徒たちの体験はこれからの手立
 ての基礎となるはずです。「どうしてアップルの社長にまでなったのに辞めたんですか？」とい
 う質問に「だって人の会社でしょ」という回答が小気味よく、どこまでも自分を追究する姿が見
 えた瞬間でした。最後は質問の長蛇の列、時間を延長してもらい、放課後30分希望者と対談
 していただきました。「Z世代の次のα世代はもうキーボードを使わない。」と教えていただき、こ
 こからはものすごいスピードで社会が変わるのだと改めて認識しました。年を取った者がどう
 やって時代についていくのかわかりやすく示してもらいました。大人はこれは意識しないといけ
 ませんね。
                   新時代
                                    こうじゃなく
                   旧時代
  さて、もう一つお知らせです。相模原中等も新時代、5年実施の研修旅行を見直しました。こ
 れからは生徒に旅行を作ってもらいます。社会生活実践力と探究学習の意義を明確にしまし
 た。初代にあたる13期生に説明し、「研修旅行の正解は何ですか」と問いかけると少し困って
 いましたが、「正解はここにある」と心を指しました。「正解は意義を理解して取り組み学び、納
 得して満足すること。それを思い出に変えること」と話しました。最後は「このChallengeに一緒
 に挑んでくれますか」と問いかけると「はい」と答えてくれました。 「Challenge 相模原中等」
 「Change 相模原中等」 「Exceed 相模原中等」で生徒と歩んでいきます。