相模原中等教育学校(相模大野)高校
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取得日:2024年03月20日
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令和4年度 校長だより1号
令和4年6月
着任3年目となりました、久しぶりの
校長
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通信です。令和4年度、生徒への発信は「大谷選手
の高校時代の目標設定」から始まりました。9マスの「マンダラ」というフレームワークを使った
設定シートです。目標を1つ立て、実現に向け細分化したテーマを8つ決める、そして1テーマ
について8つの具体的な手立てを考えるものです。目標は「しよう」では実現しません。「
する」を具体に自覚することで行動改革につながります。その理論をわかりやすく体現させるフ
レームワークです。実際の大谷選手のものを見せましたが、やはりただものではないという感
想を持ちました。中でも「メンタル」というテーマに対し「一喜一憂しない」と言い切っているとこ
ろが器の大きさを表していると感じました。「一喜一憂」という感情ではなく、分析や考察で出来
事を受け止めていこうという冷静さから16歳の時点で精神的にはかなり落ち着いていたのだろ
うと推察されます。真摯で丁寧な内省は必ず自分に返ってくる、そのことを感じてもらえるとよ
いと思っています。5年生の教室の前にはそれぞれのフレームワークが掲示されています。来
校の際は、ご覧ください。
続いての発信は、キャリア講演会です。今回は企業や官公庁で人材育成の講演をされて
いる経営コンサルタントの柴田励司氏に講演をお願いしました。 「自分軸を持つはたらくを
楽しめる人・楽しめない人」というテーマでした。キャリアとは「どうやって生きていくか」であり、
人生がうまくまわる秘訣を体験談を交え、楽しく話していただきました。生徒との掛け合いもう
まく、内容もさることながら話し方も勉強になったと思います。勉強は脳を鍛えること、勉強する
理由は、得た結果を活用するため。自分軸を持つには「ポジティブな意味づけ」が大切なこと、
経験に勝る学びなし、経験:人:知識=7:2:1という刺激的な講演会でした。そして必然の経
験は文献値と人の話を聞くことだと今、目の前にある生活の大切さを再確認させてもらえる貴
重なお話しでした。
年内にいくつかの講演依頼や外部委託の企画を考えますが、これだけ充実した教育活動を6
年継続して受けられるのは中等教育学校の強みです。1年から6年まで自分の受け止めの変
化を感じられる、積み上げた話を年々掛け合わせ自分のものに変えていくことができる。教育
は環境を整え、「気づき」を与えることが最大の目的です。その「気づき」を成果に変えるのは
生徒自身であり、変わる過程に「学び」や「成長」を見ることができるのが学校現場の良さです。
そのことを中等教育学校では強く感じます。社会に出たなら、成果を求められ、その過程に自
分自身が達成感を感じ、モチベーションを高めていかなければなりません。モチベーションは
与えられるものではなく、生み出すものです。自分でモチベーションを生み出せる力こそ「生き
る力」であり、「ポジティブな意味づけ」ができるかどうかであると思いました。そんな気付きを何
度も与えられる学校でありたいと思います。
柴田さんの話の中に「思い立ったらやってみる」がありましたが、これも
校長
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として肝に銘じた
い言葉です。「変化なくして成長なし」、これからも教育者として、そして子や孫を入学させたい
と思う親心も忘れない学校づくりを心がけていきたいと思います。