相模原中等教育学校(相模大野)高校(神奈川県)の公式サイト内のPDFをテキストに変換して表示しています。

このコンテンツは、受験生と保護者の皆様の利便をはかるため取得されました。
取得日:2024年03月20日[更新]

最新コンテンツは、下記の公式サイトURLにて、ご確認ください。
志望校の選定など重要な判断の際には、必ず最新の情報をご確認ください。
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/sagamihara-chuto-ss/gaiyou/documents/r3koucyoudayori01.pdf

検索ワード:校長[  1  ]
[検索結果に戻る]
 
                          令和3年度 校長だより1号                   令和3年4月
   令和3年度が始まりました。160名の新入生を迎え、新たな生活の始まりです。
   新型コロナウイルス感染防止対策は今後も続きます。しかし、振り返ってみれば、宿泊行事以外、蒼碧祭
  文化部門、体育部門、合唱部門、展示部門とすべて実施することができました。それは生徒・職員の感染対
  策の徹底と、知恵を出し合った実施要項、そして学校生活への思いがあったからこそだと思います。そして
  今年度はさらに進化・深化させ、枠を広げ実施できるよう計画していければと思います。
     始業式では「自分色を創る時間の重ね方」という話をしました。層を重ねるだけでなく、既習の知識を使っ
  て自己流の分析や解法、解説を立てていくなど「自分らしさ」を重ねる時間の過ごし方を考えるように伝えま
  した。そして新たにStudent TASKとして「Think logically, Act globally ,Search for the future, Keep inquiring」を
  打ち立てました。「論理的に考え、人のために行動する。探究し続けながら未来を探る。」本校の教育理念そ
  のものです。皆様もご唱和ください。
   始まりに当たっては「基礎期・充実期・発展期」の3期を意識していただきたいと思います。1年1年の積み
  重ねでは、細かすぎて指標がぶれてしまうからです。令和2年度の終業式で竹の節を例にとり、時間軸と振
  り返り点のバランスが「しなやかさ」を生み出すという話をしました。それぞれ期の中の学年・年次として、期
  ごとに何を整えていくのかしっかり考えてもらいたいと思います。基礎固めができたのか、自分のどの部分を
  充実させるのか、どのように発展していくのか、 「基礎・充実・発展」に「何を・どのように・どうしてなのか」を
  かけあわせて考えてもらいたいと思います。
   今年度の行事予定は、校内実施のものは例年通り、行事の重さから、宿泊行事は予定し、日帰り旅行は、
  取りやめています。変異種の感染速度が速まる一方で、イギリスではワクチン接種により、通常の外食が許
  可されると行くところまで来ています。一定の光が見えたものの、いまだに油断は禁物の状況です。新学期
  となり、朝の検温忘れが多くなったことが気がかりです。もう一度緊張感をもって感染対策に向かう気持ちを
  確認し、学校生活を送ってもらいたいと思います。教育活動の意義や目的に沿って経験してもらいたいこと、
  学んでほしいはもちろんですが、「楽しい記憶」は心を支えます。新型コロナウイルス感染の心配は尽きませ
  んが、生徒たちの時間はたった一度しかありません。生徒たちの日常が詰まった学校生活を皆で守ってい
  きたいと思います。
   以下は入学式式辞の一部です。皆様入学時の気持ちになってお読みください。
   ここから6年間の生活が始まります。中学、高校は3年で区切りをつけることが一般的であるため、この6年
 を過ごしていくには、心がけが大切です。長い糸、短い糸をぴんと張らせるには、長い糸を張る方が難しいこ
 とは想像がたやすいですね。入学にあたり、6年間で、自分をつくりあげていくイメージをしっかり持っておくこ
 とが大切です。その気持ちが、中等教育学校の学びを、いっそう良いものにしてくれます。今日はそのことに
 ついてお話をします。
   ひとつは、「しっかり学び、ゆっくり育て、じっくり探る」です。急ぐことはない、自分のペースで、自分を深く理
 解していくようにしましょう。神奈川県全体から160人の入学生を迎えます、似ていることもあれば、違うことも
 あります。同じでないことは時に不安になることもあるかもしれません。しかし、長い時間をかければ、その違
 いは必ず自分自身になり、人とつながることは自分を大切にしていくことだとわかっていきます。ですから、ス
 タート時点では、焦らず、時間をしっかりと積み重ねていくようにしましょう。
   二つは「科学・論理的思考力」「表現コミュニケーション力」「社会生活実践力」の言葉を覚えてほしいと思い
 ます。すぐには実感できないかもしれませんが、相模原中等教育学校がすべての活動の中で、重視している
 ことです。やりなさいと言われたことを、ただやることと、その目的を分かったうえでやってみることは、結果が
 全く違います。苦しい登山もゴールが見えたら頑張れる気持ちになれることと同じです。6年、2000日、いろい
 ろな勉強、活動を積み重ねていきます。そこにどんな目的があるのか、そのことで自分がどのように変わって
 いるのか確かめながら、進んでください。
   そして最後は「基礎期・充実期・発展期」です。1,2年が基礎期・3,4年が充実期・5,6年が発展期です。2
 年ごとにその成長を振り返りかえってください。1,2年は学校に慣れる、こなしていくが基本です。それを基盤
 に3,4年で自分なりのやり方を作り出し自分自身を充実させていきます。そして、見えてきた自分をさらに発
 展させていくのが5,6年の発展期です。6年先のゴールを描くのは難しいですが、2年ごとなら見えます。
 こうして、6年の学びで自分という「家を」建ててください。「しっかり学んで」土台部分となる基礎固めをする。
 様々なことに挑戦して、経験という柱を増やしながら自分を「じっくりと育てる」。そして、自分のことを「ゆっくり
 と探って」出口を考えてください。その結果は、皆さんの姿そのもので屋根となります。1年ごとに結果が出る
 けれど、足りないことがあればしっかり修復して、土台と柱を丈夫にすればいいのです。修繕力と精神力で丈
 夫な家を建ててください。