新潟商業高校(新潟県)の公式サイト内のPDFをテキストに変換して表示しています。

このコンテンツは、受験生と保護者の皆様の利便をはかるため取得されました。
取得日:2023年12月23日[更新]

最新コンテンツは、下記の公式サイトURLにて、ご確認ください。
志望校の選定など重要な判断の際には、必ず最新の情報をご確認ください。
http://www.niigatas-h.nein.ed.jp/document/dousoukaisyukuji.pdf

検索ワード:就職[  1  ]
[検索結果に戻る]
 
                                 祝    辞
 
   卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。またこのよき日を迎えられ
 た保護者の皆様に心よりお祝い申し上げます。入学以来、熱心にご指導いただ
 きました仲野校長はじめ教職員の皆様に深く感謝申し上げます。
   思い出多い学び舎を後に新たな門出を迎える卒業生の皆さんは、一昨年から
 の新型コロナウイルスによる感染拡大の波に耐え抜いて卒業証書を手にされま
 した。学業もクラブ活動も休校や自粛となり、大変つらい思いをされました。
   しかし皆さんはコロナ禍の逆風にもめげず「文武両道」の精神を貫き、運動
 ・文化部の活動において大活躍でした。校舎正面に全国大会出場の懸垂幕がず
 らり並びました。皆さんの快挙に同窓の先輩たちも元気をもらい心の中でエー
 ルを送っておりました。
   そんな頼もしい皆さんと葦原同窓会は先の見えない不安の時代をスクラムを
 組んで前進したいと思います。母校の栄えある歴史と創立以来の伝統の力を共
 有することにより困難も突破出来ると信じております。
   母 校 の新 潟商業 高校は明治16年の開校か ら今年で139年目となります。来年
 には 節 目 の創立 140周年を迎える全国屈指の 伝統校です。江戸期に東西の海路
 を結ぶ最大の中継地として栄えた新潟は、幕末から明治にかけてわが国が鎖国
 を解いて外国に門戸を開いた開港五港の一つでもあります。函館、長崎、神戸、
 横浜と並び、近代国家を担う人材を育成するために地元の政財界の思いを結集
 してつくられた由緒ある学校です。
   開港の気風を追い風に、熱・誠・忍の「葦原魂」を胸に刻んで開校以来の卒
 業生は36,000人を数えます。開港の気風は「進取の精神」です。長い歴史の中
 で新商の先輩たちは進んで困難に挑み不屈の「葦原魂」で道を切り開いて県の
 内外、海外で活躍しております。
 この創立からの精神は皆さんに脈々と受け継がれていきます。
   もう一つ皆さんを励まし力強く支えてくれるのが校歌です。校歌は1,922(大
 正11) 年 の 制定 から 今年でちょうど100年です。知る人ぞ知る県人コンビの相
 馬御風の作詞、大和田愛羅の作曲で、格調高い校歌として知られています。
   本 校 のバ ックボ ーンともいえる「進取の精神」「葦原魂」が、 世界へ 飛躍す
 る開港地の心意気となって歌詞の随所に織り込まれています。私も苦しい時に
 いつも校歌を口ずさんで元気と勇気をもらいました。
   皆さんは大学進学や就職1など、県の内外へと新たな旅立ちを迎えます。冬季
 の北京五輪で明るいニュースで一息つきましたが、コロナ収束は、なお見通せ
 ません。国際的な紛争や軍事衝突、経済面での摩擦など緊迫の度を増しており
 厳しい日々は続きます。
   同窓会は在校生の応援団であり、会員の年齢を超えた堅い絆で結ばれます。
 困った時に頼りになります。同窓会に是非関心を寄せて
 ください。
   コロナ禍の中で人間性が問われます。どうか苦楽を共にされた保護者や教職
 員の方々に感謝の心を強くし、友人との温かな繋がりをより大事にされてくだ
 さい。
   やがて到来するポストコロナの時代に向けて、夢を大きく目標を高く掲げて
 雄飛されてください。
   皆さんのご健勝ご活躍をお祈り致します。
 
                                   令和四年三月一日
                                     葦原同窓会会長            高橋   道映