令和2年11月1日
2学年の保護者 様
新潟商業高等学校長
令和2年度の修学旅行1中止に伴う保護者説明会について(報告)
このことについて、去る10月23日(金)に実施させていただきました。
つきましては、当日配布した資料とともに、保護者の方からの質問などに対する
回答について報告させていただきます。
なお、修学旅行2の中止に伴い、2学期の期末考査の日程が変更となり、12月2日
(水)からとなりますので、お知らせいたします。
【当日配布した資料】
1 修学旅行3について
○ 修学旅行4は、学習指導要領において特別活動の1つとして位置づけられ、そ
の教育的意義は大きく、学校生活の様々な活動の中でも生徒にとって大切な教
育活動である。
○ 本校では、平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、歴史や自然、文化
などに親しむとともに、集団生活の在り方や公衆道徳などについて望ましい体
験を積むことができるような活動を計画していた。
○ こうしたことを踏まえ、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、旅行
先の変更や規模縮小を含めて旅行業者とも検討を進めてきた。
2 当初の計画
長崎県(新潟から羽田経由) 12月4日(金)12月7日(月) 3泊4日
※ 東京駅から山手線及びモノレールを使用せず、12/3に茨城県つくば市で前泊
する案も検討した。
3 検討した代案
岩手県(平泉)・宮城県(松島) 12月6日(日)12月8日(火) 2泊3日
新潟県(佐渡) 12月3日(木)12月5日(土) 2泊3日
4 修学旅行5を中止にした理由
○ 全国的に未だ収束の兆しが見えず、また、陽性者の感染経路が不明である場
合や症状の無い感染者もいる場合など、不安や懸念が払拭できないこと。
○ 長時間の移動や修学のための見学先の混雑状況、宿泊場所が貸し切りではな
いことや集団での寝食に伴う感染リスクに対する不安があること。
○ 生徒の健康を第1に考えると同時に、保護者及びご家族の皆様の健康面にも
配慮する必要があること。
○ 生徒が陽性者や濃厚接触者になった場合、学校だけでなく保護者などの職場
への影響も想定したこと。
5 旅行の中止に伴うキャンセル料
○ キャンセル料は発生しない。しかし、これまでの旅行に係る企画料として生
徒一人あたり約7,500円を修学旅行6積み立て金から支払うことになる。
○ 県教育委員会では、国の臨時交付金を活用して一定の条件のもと補助を行う
方向で検討を進めているとのこと。
6 その他
○ 修学旅行7のために積み立て金の精算については、後日お知らせします。
保護者の方からの質問に対する回答及び要望(概要)
※ 当日は、ご多用の中、15人の保護者の方に参加していただき、以下の質問な
どがありましたので、その概要をお知らせいたします。なお、学校側の説明者
は、校長、副校長、教頭、学年主任で行いました。
1 修学旅行8について保護者アンケートを実施しなかった理由は何か。
○ アンケートについては、実施した学校に聞いたところ「実施してほしい」
という意見と「中止してほしい」や「行かせることに不安を感じる」などの
意見があったとのことである。そのため、アンケート結果により実施の可否
が分かれることを想定してアンケートを見合わせた。
○ 仮にアンケートを実施した結果、修学旅行9の参加に同意できない保護者が
10%(36人)であったとしても、その10%の意見を少数として修学旅行10を実施
することは、教育的な配慮にかけると判断した。
〇 最終的には2学年の先生方とも相談し、校長の判断で中止することにした。
2 修学旅行を実施する学校と実施しない学校があるが、それはそれぞれの学校の
判断なのか。県として何か示されているものがあるのか。
○ 文部科学省や県教育委員会からは、「感染防止策を適切に講じた上で、修
学旅行の教育的意義や生徒の心情等を踏まえ、各学校において感染状況を見
極めながら判断すること」の通知はあったが、中止は校長の判断である。
○ なお、10月8日(木)の時点では、県内で中止した学校が39校、4校が検討
中とのことである。実施を予定している学校は38校となっている。
3 普段授業や部活動で一生懸命に頑張っている子供達は、修学旅行を非常に楽し
みにしていた。感染症が落ち着いた時期に、生徒同士が楽しむことのできる企画
を考えてもらえないか。
○ 今後1、2月は商業関連学科では検定が続くとともに、2月からは特色化
選抜入試や一般入試が予定されている。また、3月下旬には国際教養科の国
内語学研修が計画されており、年度末までの期間は厳しい状況にある。
○ 修学旅行は生徒や学校にとっても大切な教育活動の1つであり、それに代
わる企画については実施の可否や時期を含めて今後検討したい。
4 これまでの修学旅行の積立金は現在いくらあるのか。企画料を差し引くといく
ら返金されるのか。
○ 現在までの積立金は、令和元年6月から今年6月までで(8月と3月は徴
収なし)毎月10,000円を積み立てていただき、計110,000円となっている。
○ 企画料は、1人あたり約7,500円で、積立金から差し引き残額を返金する
ことになる。
○ なお、企画料については、県教育委員会が国の臨時交付金を活用して一定
条件のもと補助を行うことを検討していると聞いているが、その一定条件が
どのようなものなのか、補助される額が一部なのか全額なのかはまだはっき
りしていない。通知が届き次第、保護者の方に連絡させていただく。
5 なぜ、企画料を支払わなければならないのか。(不参加の方からの事前質問)
<旅行業者からの回答>
○ 受注型企画旅行(修学旅行などオーダーメイドの企画旅行のこと)の旅行業
約款やご契約いただいた際に提出した旅行条件書面のとおり、旅行の中止及
び方面や日程の変更の場合も既存の旅行を中止する扱いとなり、ご契約時に
記した条件書面の企画料分が取消料として発生することになる。
〇 なお、旅行業法では受注型企画旅行において、キャンセル料が発生する前
に旅行が中止になった場合、旅行業者は契約者に企画料を請求することがで
きるとなっている。
【契約の解除に関わる取消料:旅行条件書面抜粋】
・契約から旅行出発の21日前までは企画料が取消料となる。
・旅行出発の20日前8日前までは旅行代金の20%が取消料となる。