小出高校
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取得日:2024年03月23日
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「医療専攻」たより
新潟県立小出高等学校 Vol.3 令和元年 9 月27日
8月7日(水)
、2年生の医療専攻生が「サマーセミナー2019 in KOIDE」
(於 魚沼市立小出病院)に参加させ
ていただきました。これは医療人を目指す学生向けに実施されているもので、小出高生の参加は2年目になり
ます。本物の医療人に説明をいただきながら働く現場を見せていただく、非常に貴重な機会でした。
「白衣を着
るのが楽しみ!」という生徒も、初めは緊張しながら臨みました。感想を中心に、その内容を紹介します。
[サマーセミナー2019 in KOIDE 8月7日(水)当日のスケジュール]
時間 実習内容 講師等
8:45- 受付(入院棟玄関) 病棟玄関→更衣室→講堂
9:10- 院長(挨拶後退席)
、副院長(挨拶後退席)、
開講式
看護部長、看護副部長、事務部長、事務課長
院長挨拶・看護部長挨拶、職員紹介、日程説明
進行…教育センター
9:30- なりきり実習 【各セクション】 各セクション
11:30- ブタ皮膚縫合等実習・見学 【講堂】 整形外科部長 研修医
12:00- 昼食・休憩
写真
1
撮影
12:45- 院内見学 グループ単位
13:10- 血糖について講義・血糖値測定 【講堂】 研修医 看護部
13:40- 医学生によるミニレクチャー 関係職員、研修医
ワークショップ「医療職を目指して」
【講堂】 修学資金の案内
14:45-
模擬ケアカンファ 【講堂】 院長、関係職員、ケアマネ
15:45-
院長講話 【講堂】 布施院長
16:25- 閉講式
1「なりきり実習」
1看護師(病棟)
・電子カルテに入力していた。過去のデータもすぐに見返すことができ、便利だと思った。
・「パートナーシップ ナーシング システム」2人1組で1日810人の患者さんを看るそうです。バイタ
ルチェック(血圧・体温・脈拍・体重)をする人と、記録する人に分かれていました。2人でコミュニケーショ
ンをとりながら、あまり喋られない患者さんの状態の確認をした
り、今までの記録と照らし合わせたり、薬の確認をしていました。
点滴が外れている患者さんに、点滴の差し替えをしているところ
を見ました。足の甲に一発で射していてかっこよかったです。
・とろみをつけたお茶と栄養ゼリーを食べる体験(右
写真
2
)もさせ
ていただきました。一般的なお茶だとむせる患者さんには、お茶
にとろみをつけたり砂糖を入れたりするそうです。
2看護師(外来小児科)
・1歳になっていない子の予防接種を見学させていただきました。
(左
写真
3
)小さいとき
のほうが痛みを忘れやすいから、生まれて数ヶ月で色んな種類の注射を打つことなど、
分からなかったことが多かったです。見学だけだったけれど、本当に患者さんを目の前
にすると少し不安がありました。看護師さんは、すごくいい笑顔で心に余裕を持って接
していて、自分もあんな看護師さんになりたいと、心に火をつけることができました。
3看護師(外来婦人科)
・妊婦さんから実際にエコーを見せていただきました。6ヶ月の赤ちゃんで、なんとなく顔や性別が分かりまし
た。助産師さんも医師も患者さんに寄り添って不安がなくなるよう楽しそうに会話しているのが印象的でした。
・「なでしこ外来」というものがあり、患者さんにすごく寄り添った病院になっていると思いました。
・小出病院では出産はできないそうで、出産の時期になると基幹病院の外来などに行くそうです。
4看護師(訪問看護)・・・リハビリテーションさくら
・
「訪問看護リハビリテーションさくら」の説明をうかがった後、実際の訪問看護に同行しました。検温・血圧測
定等のバイタルチェック後、問診、準備体操(理学療法士が作ったメニューで手足を動かす)、歩行車を使って廊
下を歩くなどのリハビリをされていました。
5看護師(透析室)
・透析室に入ってみると、たくさんの管につながれている方がいまし
た。腎臓が悪い人の血液を採り、きれいにしてまた戻す作業だそうで
す。注射を3,4本も打って痛そうだと思ったけど、看護師さんが声
をかけて、患者さんも笑顔があって良かったです。病院はもう少し緊
迫していると思っていましたが、良い意味で患者さんと看護師さんの
距離が近くて良かったです。担当してくださった看護師さんに、
「いっ
ぱい勉強して私たちの後輩になってほしい」と言っていただきました。
注射が苦手なこともあり、最初は緊張して足がガクガクしたけれど、自分の目で現実をしっかり見ることができ、
がんばりたいと思いました。
6理学療法士
・脳梗塞で半身麻痺の患者さんのリハビリを手伝いました。最初は自分で座ること
ができなかったそうですが、リハビリを通して、今ではできるようになったそうで
す。
・どの患者さんも笑顔でリハビリをしていました。体が不自由で辛いのに笑顔でい
られるのは、理学療法士の方が明るく笑顔で接しているからだと思いました。
7作業療法士
・リハビリ室から病室までの送迎は、患者さんの一歩後ろと横を歩く感じでした。リハビリ内容を決めるために
患者さんの生活を細かく知る必要があるので、家まで一緒について行くこともあるそうです。患者さんのご家族
とも相談することが多いというので、コミュニケーション能力が非常に大切だと思いました。将来やりたいと思
っている職業を体験できて良かったです。
・担当してくださった方の同期生で、作業療法士をやめた方はいないそうです。
8理学療法士(訪問リハ)
・・・リハビリテーションさくら
・リハビリの基本は「コミュニケーション」、顔と目を見て観察することが大切だそうです。リハビリとは治療と
いうより病状を遅らせること、患者さんの「これができるようになりたい」を叶える仕事、目標に向けて一緒に
がんばる仕事だそうです。その人の生活に合わせてリハビリができる理学療法士になることが理想なので、訪問
リハビリは私にぴったりです。
9臨床検査技師
・臨床検査技師の検査は「検体検査(患者さんの体から頂いた血液や尿を検査
する)」と「生理学的検査(患者さんの体を心電図や超音波で直接検査する)」
だそうです。血液検査のみが、臨床検査技師が行える医療行為で、輸血センタ
ーから送られてきた血液を保管するのも仕事だということです。
10医療事務(医事科)
・医療事務は、患者さんの治療内容を確認、各ポイントを計算して治療費を出すのですが、さらに保険の計算も
あるそうです。実際に体験させていただきましたが、難しかったです。私も小出病院の事務で支払いをしたこと
がありますが、あんなに短い時間でこんなに多くの仕事をされていたのかと思うと驚きました。
11薬剤師
・点滴の作成、調剤を見せていただき、模擬患者の電子カルテの印刷と薬
の調剤を実際にさせていただきました。さらに、機械を使っての錠剤の袋
詰めを体験しました。
2「豚皮膚縫合等実習・見学」
・自分もけがをして縫ってもらったことがあり、
「こうやっ
てもらったんだ」と思いながら豚皮膚縫合を見ました。手
術には清潔と不清潔があり、医師は清潔の部分しか触って
はならず、看護師は清潔の部分を触ってはいけないという
ことでした。
3「院内見学」
4「血糖について講義・血糖値測定」
←加納先生の測定
結果。数値は・・・
秘密です。
5「ミニレクチャー・ワークショップ」
・訪問看護リハビリステーションさくらの副師長による「地域看護学概論」をうかがいました。
・医学部5年生による「インフルエンザについて」
「心電図の基本」という講義をいただきました。
・ワークショップで一番心に残った言葉は「治療するときは、そのときの自分の100%を出し切ること」です。
患者さんを治療することは、その家族にも期待されているのだから、全力を尽くすことが大切だと学びました。
6「模擬ケアカンファ」
・
「どうしても家に帰りたい」という患者さんに対して、医師を始め
看護師、ケアマネージャー、栄養士が、家族のこれからの不安と患
者さん本人の意思をうまく取り入れ、治療上の注意も考えた上で最
終的には皆が良い気持ちで承諾できるような方法を見つけていま
した。どれだけ頑固な人でも、その人の話をきちんと聞いて考えれ
ば、少しは良い方法につながると思いました。意見が対立したとき、
正しいと思う方を推すのではなく、もう一方の意見も参考にするこ
と、考えることが大切だと学びました。
7「布施院長の講話」
・これまでは「どうやって生きていくか」を
問題にしていたが、今後は「どうやって死ん
でいくか」を話し合っていくようになると
いう言葉を頂きました。