更級農業高校
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取得日:2024年03月22日
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令和3年度 学校評価 自己評価まとめ 23更級農業高等学校
昨年
評価対象 評価項目 評価の観点 評価 成果 課題
評価
・それぞれの授業において「言語活動」を意識し、対話的な学習活動に取り 教員それぞれが授業アンケート等を参考に授業改 生徒の学力をより一層向上させるためには、同一
組んでいくことで生徒が主体的に考え学ぶ姿勢を育てていく。 善に取り組んでいる。コロナのために一部学習指 授業担当者同士はもとより、職員全体の緊密な連
・授業評価アンケートを実施して授業改善に活かす。 3.11 3.18 導計画の変更を余儀なくされたが、「基学」や各 携と指導に関する共通理解が必要であろう。自ら
学 種外部模試・検定試験を実施して、生徒が社会人 学ぶ意欲を持たせるために、生徒個々の変容と成
・自ら学ぶ姿勢
習 として求められる基礎学力を身につけられるよう 長を重視する学習指導及び評価を実践し、生徒が
1 指
・授業改善
「基学」、基礎力診断テスト、各種検定の受検、読書週間など多様な取り組 努めた。また、日々課題、週末課題、外部模試や 成就感を持てる学習機会を増やしていきたい。ICT
導
・基礎学力の定着 検定試験等を通して目的意識を持って継続的計画 機器の有効活用がこれからの課題であると思われ
みにより、生徒が自ら基礎学力の伸長と教養の涵養(自分をカルチベイトす
的に学習する姿勢を育むことができた。 る。「紙と鉛筆」も大切であることを認識しなが
ること)を意識するよう図る。 3.16 3.23
らICTにより何をすべきかを実行していくことが急
務である。
規範意識(ルールを守ろうとする気持ち)の向上を働きかける機会を定期的 ・人権教育研修会では、外部講師をお招きして、 ・障がい者や他者について、興味関心のない生徒
に設けるとともに、お互いを尊重する人権感覚を育てる教育活動を行う。 「介助犬・聴導犬とは補助犬法について学ぶ もあり生徒格差が目立った。お互いを尊重する人
3.49 3.45 高校生にできることとは」のテーマで全校研修会 権感覚を育むための啓蒙活動を模索していきた
生 ・規範意識 (稲荷山養護学校高等部分教室も一緒に)を実施 い。
徒 ・人権教育 することができた。オンライン研修となったが、 ・学校生活において、模範意識欠如の生徒が下級
2 指 ・自他の尊重 生徒が円滑な人間関係を築くことができる力を身につけるため、教員・生徒 研修後、生徒自ら募金活動をする者が駆けつけ、 生に目立つ。精神的未発達なため、幼稚さやわが
導 相互に挨拶や礼儀を重んじるとともに、連絡相談など日常的に細やかなコ その後の全校募金活動につながった。 ままがまかり通っていた過去を伺い知れる。関連
ミュニケーションができるような雰囲気を醸成していく。 3.38 3.36 する分掌係・委員会と連携を図り、生徒の意識改
革および成長を図っていきたい。
就業体験や講演会、適性検査などを通してキャリア教育への取り組みを進 本年度も残念ながら就業体験は実施出来なかった 主体的に自分の人生を切り開いていけるように、
キ
め、生徒が自らの未来について考え、将来、社会の中で主体的に生きていく が、学年会や外部講師による進路ガイダンス、企 自己理解、自己分析をさせる必要である。また農
ャ 3.16 3.05
・進路指導 ことができるよう図る。 業の出前講座などを実施して進路について考える 業高校での学びを文字化して表現できる力が必要
リ
3 ア
・自己指導能力の
卒業時の進路決定を見据えた取り組みを1年次より段階的に行い、意識を高
機会を複数回持った。早い時期から進路意識を高 である。今後の社会状況の変化にも対応できる
育成 める取り組みを行うことで、進路選択と決定に良 キャリア教育をさらに追及していきたい。
教 めるとともに、進学・就職に必要な学力の育成に努める。
育
3.19 3.15 い影響が出ており、今後も継続して進めていきた
い。
社 「信州学」など地域の資源に着目した教育活動や各種交流活動に取り組み、 生徒会:C:極一部の生徒は生徒会活動に積極的に参 生徒会:興味関心のない生徒に魅力を感じてもらえ
会 地域とのつながりを意識し、将来、地域のために貢献できる人材の育成に努 加できた。 るように指導する。
に
・地域連携
める。 2.84 2.92 昨年度は中止となった「善光寺花回廊」が縮小開 どのような状況にも対応できるように、準備を進
開 催されたり、棉や伝統食材などの地域資源を活用 めておくことが重要となる。
活 ・地域資源の教材化
4 動
か して地域交流に取り組むことができた。また、農 信州学については、取り組みがマンネリ化してい
・自主活動(生徒会 生徒会・農業クラブおよび課外クラブ活動への生徒の自発的な参加と主体的
れ 業クラブの各種大会や全国大会も開催され、学習 ることと、学校内で認知度が低いことが考えら
・クラブ) な活動に取り組むように促す。
た 成果を発表する機会が得られ生徒がかつ安くる姿 れ、普通科をはじめ各教科での探究的な学習への
2.97 3.08
教 を見ることができた。 取り扱いを検討していきたい。
育
「評価」欄はABCDで記入して下さい。「A」=4点(たいへん良い),「B」=3点(おおむね良い),「C」=2点(やや悪い),「D」=1点(たいへん悪い)。
評価対象 評価項目 評価の観点 成果と課題
基本的な知識・技術の習得に向け、生育状況の記録・観察に取り組むことができた。これにより、農業研究レポートにおい
1年 農業科の基礎科目の学習を通して、2年進級次のコース選択において自ら積 ては、各クラス代表による研究発表会を実施し、各クラスの研究・指導内容の底上げが図れた。さらに、代表クラスとなっ
極的な選択ができるよう指導する。 た1年3組が課題研究発表会において3年と遜色ない発表をすることができ、来年度以降につながるプロジェクト学習に取り
(基礎教育)
組むことができた。
A 作物生産技術を中心に、機械、土木系資格取得、技能習得に積極的に取り組 作物生産技術を中心に、機械、土木系資格取得、技能習得に積極的に取り組み、関連する地域産業に貢献する人材育成を目
み、関連する地域産業に貢献する人材育成を目指す。 指すことが計画通りできた。また、今年度は姨捨の棚田の整備活動にも参加し、地域との交流も図れた。
生産技術
簿記能力検定において商業科卒業生徒と同等以上の技能を習得し、事務・販 2年時に全経簿記検定をほぼ全員取得できている。また水稲に関する研究では学会発表できるレベルの結果とともに、研
B
売・流通系で活躍が可能であり、かつ水稲を題材とした研究を深めて4年制 究スキルを学ばせることができた。課題研究発表会でも高校生レベルをはるかに上回る内容である。当然ではあるが、計画
流通経済
大学
1
、短大、
大学
2
校への進学もできる人材の育成を目指す。 想定は達成されている。
2年生は、食品化学、食品製造、微生物の基礎を習得する中でレポート作成を行い、まとめる力を身につけた。3年生では学
食品の成分分析ならびに食品加工技術を学ぶとともに、地域の農産物を生か
C んだ知識・技術を応用し、課題研究の授業で新たな加工品開発、食品成分分析など探究的に取り組み、それをまとめて発表
した加工品の開発などを目指し、食品関連産業に貢献できる人材を育成す
することができた。進路については、食品関連産業へ就職する生徒もおり、今後も地域に貢献できる人材の育成に努めた
食品科学 る。
い。
2年生では食品製造や食品化学の基礎を学びながら、環境にも重点を置き、食品工場排水を資源として活用する研究を行っ
身近な環境についての各種調査・研究活動を意欲的に取り組むと同時に、そ
D た。また危険物乙種4類
合格
1
を目指し学習に取り組んでいる。3年生も食品残渣や排水を微生物の力で分解し、植物の生育
の成果をもとに信州の環境の実態やこれからの農業についての自分たちの考
農 環境科学 に利用する研究を行い、グループごと協力しデータをまとめた。また農業技術検定3級に8割以上が
合格
2
し、2級にも1人が合
えを様々な機会に発信し、地域の環境や農業を守る人材を育成する。
格した。
業
5 栽培基礎的な学習とその利用について考え、農業の楽しさ・食の大切さなど 2年生は栽培プロジェクト学習をとおして、他者と協力をしながら栽培学習の基礎やレポートのまとめ方を学ぶことができ
教
E を地域に発信するための「農業」「園芸」を活かした交流活動を考えて実践 た。3年生は、ほとんどの交流学習がコロナウイルスの関係で中止となってしまったが、JA親子ふれあい農業塾は2回開催
育 する。活動を通して地域と社会に貢献する意識と、自らのコミュニケーショ することができ、農業の楽しさを地域の子供たちに教えるとともにコミュニケーション能力の向上へと繋がった。また、全
アグリネット
ン能力を向上させ、卒業後も多方面において活躍できる力を養う。 体を通して遊休農地の活用を目指した地域活性化プロジェクトを進めることができた。様々な学習活動を行うなかで、他者
ワーク
との関係の築き方を学ぶとともに、自らが責任を持って物事に取り組む大切さを学ぶことができた。
草花の栽培管理の知識・技術を身につけるとともに、それを生かした交流・ 感染症対策に気を配りながら、地域花壇の作成や販売実習など計画していた交流学習をおおむね行うことができた。これら
F 販売活動を実践する。地域連携を経験することでコミュニケーション能力を の取り組みを通して、コミュニケーション能力を高め、日頃の学習成果を地域に還元することができた。また、地域からは
養成し、地域貢献できる人材を育成する。 新たな取り組みの依頼があり、来年度以降の活動でも地域とのつながりを大切にしていきたい。コロナ禍が続く中、各種交
園芸デザイン
流や販売実習の在り方を検討していく必要も感じている。
2年次は、野菜栽培に関する知識や技術が習得できるように、実習・観察・研究を野菜の生育に会わせて学習した。3年次
施設を中心とした野菜栽培に関する知識と技術を習得し、野菜の特性や栽培
G では、プロジェクト学習を軸として、生徒が自ら学ぶことを基本とした学習を展開した。今年度もコロナウイルスの関係
に適した環境を理解する。地域農業と生産現場の担い手となるスペシャリス
で、校外での販売実習や収穫祭が中止や縮小されたため、野菜の栽培計画で苦労した。コロナ禍が続く中、作付けや販売実
施設野菜 ト養成と、地域社会に主体的に貢献できる人材育成を目標とする。
習の在り方を検討していく必要も感じている。
新型コロナウイルス対応の中で,実習のタイミングが合わず,予定どおりに進まず苦労した.今後このような時の対策が必
果樹の栽培管理を通じて、知識・技術ならびに態度を身につけ、地域産業の 要である.2年生はモモを中心に栽培調査を行った.3年生の課題研究ではモモ・ブドウを中心に新たな省力化栽培方法な
H
担い手を育成するとともに、地域社会に主体的に貢献できる人材育成を目指 らびに高品質化栽培の調査・研究を継続した.果樹の栽培・収穫および校内販売実習でも,積極的に協力しながら取り組む
果樹科学 す。 様子が見られた.地域農業への貢献を目指した地域密着型の活動再開が望まれる.また、栽培規模を見直し,適正な管理が
できるよう検討していく必要がある.