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取得日:2023年03月22日[更新]

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高校2年における学習
 
   高校生活も2年目となり、勉強や班活に新たな思いを持って新年度をスタートさせたことと思います。しかし、2年
 生になったということはそれだけ大学入試が近づいたということになります。基礎基本を大切にしながらも、受験生と
 しての自覚を持ちこれまで以上に大学入試を意識した勉強をしていく必要があります。しかし、1年次と学習や授業に
 対する姿勢が大きく変わるわけではありません。課題や授業など、当たり前の事を当たり前にやる、今やるべきことを
 ひとつひとつ着実にやり遂げていくこと以外に特別なことは必要ありません。気持ちを新たにして、高校生活の2ペー
 ジ目を確かな歩みで踏み出してください。
 
 (1)学習スタイルを変える
    皆さんは本校を受験し合格した学力を身に付けて来たのですから、自分なりのやり方というものを持っていることと
 思います。それらのすべてを否定することはできませんが、中学校での一定の成功体験を高校でも再現すれば、また成
 功が得られるとはかぎりません。そのことは1年次を振り返って見れば実感できることと思います。なぜならば、中学
 と高校の勉強、高校入試と大学入試は、質・量ともに全く異なるからです。特に、中学 1,2 年の時は勉強が遅れてい
 たけれども、3 年の最後に追い込んで高校に合格したという人が、その経験を高校生活においても繰り返そうとするの
 が一番危険です。高校では 1,2 年のうちに勉強が遅れてしまうと、3 年になってから取り戻すのは極めて困難だと考
 えておかなければなりません。1年次の自分の学習スタイルを振り返りながら、あらためて高校で成功する学習スタイ
 ルとはどのようなものか確認してください。
 
   ●学校の授業を大切にする
     高校受験の際に、学校の授業よりも塾等での学習を中心に取り組
   んだという人がいるかもしれませんが、高校の、特に進学校と呼ば
   れる学校の授業は、それを真剣に受けていれば自然に大学入試に必
   要な学力が養成されるように組み立てられています。まずは、吉田
   の授業を信じて、授業を大切にしてください。
     本校の授業は他の多くの進学校と同様、1コマ 55 分で行われて
   います。1回の授業でおそらく中学の時の23時間分進むような
   感じがすると思います。集中できずにボーッとしていると、大変な
   スピードで過ぎて行ってしまいますので、体調を整え、集中して授
   業に臨めるよう準備してください。
 
  ●予習 → 授業 → 復習のリズムを確立する
    授業に集中するためには、授業に先立ってその授業の準備をしておくことが必要になります。いわゆる「予習」で
  す。予習をしておくと、自分がわかる所とわからない所がはっきりするので、授業に集中しやすくなります。「ここ
  は自分がよくわからなかった所だから絶対に聞き逃さないぞ!」と集中力を高める。だいたいわかっている所は少し
  緊張を和らげて聞く。そのようなメリハリのある授業の受け方を可能にするのが予習です。ただし、予習に時間をか
  け過ぎないことも大切です。わからない箇所を明確にしておくだけでも大きな効果があります。
    また、授業は受けっ放しにすると、わかったつもりになっていたことが、どこかに消えてなくなってしまいます。
  授業でわかったような気になっても、決して油断しないことです。短時間でよいのでしっかり復習すると、「定着」
  につながっていきます。
    予習・復習などの家庭学習には、英語、数学を中心に毎日最低2時間程度の時間が必要になります。2年になり後
  輩もでき、中心的な存在として班活をもり立てていく立場となります。特に遠距離通学の人は時間のゆとりがなくな
  ってくるかもしれませんが、1年間の高校生活で、スキマの時間や無駄にしている時間も把握できているはずです。
  最低限の家庭学習時間は確保できるよう生活設計してください。
 
  ●先生を利用する
    勉強というものは少しわかって来ると「疑問」が湧いてくるようにできています。先生に質問することを恥ずかし
  く思ってためらう人がいますが、全く反対です。質問ができるようになって来たということは、勉強がかなりわかっ
  て来た証拠です。自信を持って質問に来てください。先生方は皆さんが質問に来るのを待っています。特にテスト1
  週間前は班活もなくなりますので、放課後学校に残っての学習をお薦めします。そんなときこそ、先生に質問をして
  ください。
    また、勉強方法についても、迷いや戸惑いがある場合は、そのままにせず気軽に聞きに来て下さい。ちょっとした
  アドバイスがきっかけになって学力が伸びていくということも十分考えられます。
 (2)謙虚さ、素直さが学力を伸ばす
    せっかく吉田高校に合格したのに、入学後伸び悩んでしまう人たちの一つの性質として、周囲の助言に謙虚に耳が傾
 けられず、一人よがりの自己流に走ってしまうということが挙げられます。自分なりのやり方を持っていたり、自分に
 一定の自信を持っていたりすることはもちろんよいことですが、勉強方法にはまた誰にでも共通する基本的な取り組み
 方というものがあります。中学までの勉強はそれほど難しいものではないので、少し間違ったやり方をしていてもそれ
 なりの結果が得られたと思いますが、これからの高校の勉強では、間違ったやり方をしているとどんどん失速してしま
 います。この「学習の手引き」はそのようなことがないように作成しているものですが、以下の各教科・科目のページ
 をよく読んで正しい学習方法、効率のよい学習方法を確認し、実行に移してください。
    謙虚で素直な人は学力を伸ばしていきます。基礎・基本をおろそかにした一人よがりは失敗のもとです。
 
 (3)テスト勉強は計画を立てて取り組む
    高校の定期考査は1回のテスト範囲が中学に比べてかなり広くなったことをこの1年間で実感したと思います。少な
 くともテスト 10 日前、できたら2週間前からの対策が必要になります。2週間にもわたるテスト勉強ですから、計画を
 立て見通しを持って進めなければなりません。1年次にテスト勉強がしっかりと計画を立ててできたという人は、その
 取り組みを更に緻密にして続けてください。1年次に計画を立ててやっていなかった人は、2年生になった今をきっか
 けにやり方を変えてください。国数英を中心にしながら、得意科目や苦手科目、演習科目や暗記科目等、各科目の学習
 時間や学習する時間帯、開始する時期といったことも含め、バランスを考えながら計画を立て、その計画を実行に移す
 ことが大切です。また、計画通りに進まないこともあるかと思いますが、土日を利用して、計画の修正を行うことが大
 切です。
    低学年次に計画を立ててテスト勉強に取り組む習慣を付けることは、目先のテストで好結果を得るだけでなく、3 年
 になってからの本格的な受験勉強に生きてきます。また、将来社会人になってから仕事をする上でも生きてきます。私
 たちの社会的な活動は、
      Plan(計画) → Do(実行) → Check(点検) → Action(改善)
 という「PDCAサイクル」の中で営まれていると言われますが、高校生のうちからそのことをしっかりと意識して実
 践する習慣を身に付けましょう。
 
 (4)目標を掲げる
    高校受験の時に、目標を明確に掲げることによって「やる気」が湧いて来たという経験を持っている人が多いと思い
 ます。目標を掲げると意欲が湧いて来るというのは、部活1動などにも当てはまることですが、高校での勉強においても
 是非意図的に目標を掲げてみてください。
    「小テストで満点を取る」とか「テストで何番になる」、
                                                      「この科目で何点をとる」といったものも非常に大切です。
 その積み重ねが大きな成果に繋がるはずです。また、秋には3年次の科目選択を控えています。志望大学や志望学部、
 入試科目と直結する大切な選択になります。できるだけ早い段階で、自分が進学したい大学と学部の「固有名詞」を目
 標として掲げることをおすすめします。 「○○大学○○学部に行くんだ!」という気持ちを持つと、学習意欲は不思議
 なほど湧いて来ます。やる気は人が与えてくれるものではなく、自分自身でかき立てるものです。
 
 (5)模試で成果を上げる
    学校の定期考査を大事にすることは当然ですが、大学進学を考える場合、校内テストの成績はあくまでも必要条件で
 あって、十分条件ではありません。本校では2年次に各5回、3年次には10回程度の模擬試験を実施することになっ
 ていますが、完全な応用問題である模試で成果を上げることを意識して学習に取り組んでください。
    2年次に受ける進研模試で言うと、地方の国公立大学に現役合格するためには、英数国の総合偏差値で「56」程度
 が必要であると言われています。難関大学を目指す諸君は偏差値「65」以上を意識してください。
 
 評価と単位認定について
     高校の「単位の修得(単位認定)
                                  」というシステムについてはもう理解できていると思いますが、その条件をあらた
   めて確認しておきましょう。
   単位修得の条件: 単位の認定には、原則的に以下の4つのことが満たされていることが最低の条件です。
                              (=この4つの条件をどれか一つでも達成できなければ、その科目について不認定)
     (1)出席時数を満たしていること。
     (2)授業への参加態度が良好なこと。 *高校の皆さんがまず肝に銘ずることは、授業を大切にすることです。
     (3)定期考査(中間・期末考査・実力テスト等)において、基準点以上の点数を取っていること。
                 (基準点未満だった場合は、
                                        「追試」などによって基準点を満たすことが義務づけられる。)
     (4)授業において指示された課題提出がなされ、認定されていること。
                 (ノートや実習作品の提出・実技や実習への参加・課題文・感想文・小論文など。)