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取得日:2024年03月19日[更新]

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令和5年1学期終業式校長講話
   皆さん、こんにちは。1 学期は大会があったり、文化祭があったので、忙しくて怒涛のように過ぎたか
 と思います。お疲れ様でした。
   さて、今日は「若さは権利」という言葉から始めたいと思います。何が権利かと言うと、一般論になり
 ますが、若い人は頭も体も心も柔らかくて吸収力があって、どんどんと色々な知識や技術を吸収できる
 し、何より 20 代、30 代の自分の人生を造っていく権利があります。私には、60 代、70 代の自分を造る
 権利がありますが、もう 20 代の自分を造る権利はありません。皆さんにはその権利を大切にして欲しい
 と思うのです。
   ところで、この「権」という漢字ですが、漢字には色々な意味がありますが、一つには「仮」という意
 味があります。例を挙げると、今大河ドラマで徳川家康をやっていますが、家康公が没後に与えられた神
 号、神としての名前は「東照大権現」と言います。権現というのは、
                                                             「仏が仮に神の姿で現れた」という
 意味です。ちょっと複雑ですが、家康公は実は神であった。その神は仏の仮の姿だということです。もう
 一つ例を挙げると、善光寺の少し南に「権堂」という地名がありますが、これは昔善光寺で火災があった
 ときに、一時善光寺本尊を安置した「仮堂」のあった場所という事なのだそうです。
   さて、権利に話を戻します。言葉の成り立ちには諸説ありますので、これは「私はこう考える」という
 程度に受け取って欲しいのですが、
                               「権利」というのは「仮の利益」だと思います。例えば 18 歳になると
 選挙で投票をする権利がありますが、実際に投票しなければ利益になりません。権利も、実行しなければ
 実利にならないのです。最初に「若さは権利」と言いましたが、是非皆さんにはその権利を活かして欲し
 いと思います。夏休みに寝てばかりいたら権利の放棄です。この夏休みは自分の 20 代、30 代を造るため
 の土台造り、お城で言ったら石垣造りだと考えて有意義に過ごして欲しいと思います。
   次の話をします。私は長野吉田高校に赴任して 1 年と少しになりましたが、皆さんの色々な活動が、
 様々に結びつきあっているな、という事をとても強く感じています。例えば、先日の文化祭は皆さんが頑
 張り、クラスが頑張り、生徒会のスタッフが頑張って大成功だったと思います。それは皆さんの達成感や
 自己肯定感を増すことになったと思いますし、地域の皆さんや、中学生達から愛される長野吉田高校にな
 っていると思います。7 月 19日の信毎に「トロッコで巡る高校の文化祭」という投稿が載っていますが、
 それは暁峰祭のことだそうです。投稿した方からお手紙を頂いたのですが、皆さんが自分自身が楽しい文
 化祭をすることによって、それが自然と周りに愛される長野吉田高校につながっているわけです。また、
 進学やクラブ活動などで、先輩や皆さん自身がとても良い成績を残しています。今全国大会に行っている
 人もいるし、これから行く人もいます。また、先日の野球1の大会では、野球2班がとても強い相手に対して
 活躍してくれましたが、もしもその大会の前に誰かがコロナとかインフルエンザをうつしてしまったら、
 その結果はありませんでした。皆さんの色々な行動が、お互いの結果に結びつきあっています。
   この春から、自転車に乗るときのヘルメット着用が「努力義務」となりましたが、
                                                                           「義務」では無いの
 で、まだまだヘルメットの着用率が良くない状態です。きっと、気恥ずかしいような気持があるのかと思
 います。ですが、だんだんヘルメットをかぶる人が増えていって、3割、4割の人が着用していれば、気
 恥ずかしさが無くなって更に多くの人がヘルメットをかぶるのでは無いかと思います。あなたがヘルメ
 ットをかぶれば、それが影響して他の人もヘルメットをかぶるかもしれません。ヘルメットはもちろんあ
 なたの命を守る事になりますが、もしかしたらそれが他の人の命を救うことになるかもしれません。ヘル
 メットをかぶるのが普通、という学校になって欲しいと思います。
     最後に写真を見せますが、これは本校の少し西の小さな交差点にある標識です。太陽電池で充電して
 夜も光る、最新式の標識です。昨年ここでバイク事故があったのでこの標識が出来たと、学校の近くに住
 んでいる方から教わりました。それぞれの標識やルールには意味がありますから、しっかりと交通ルール
 を守って、安全に過ごして欲しいと思います。事故にあってしまったら良い夏休みになりません。安全に
 注意しながら、充実した、自分の力を伸ばす良い夏休みにして欲しいと思います。