令和6年1月9日 始業式校長講話
 
 
   皆さん、新年おめでとうございます、と言いにくくなってしまうような、大きな災害と空港での事故で
 一年が始まってしまいました。皆さんの中にも親戚の方や知り合いの方が被災している、という人がい
 るかもしれません。今後被災地で大きな余震が起こらず、安否不明の方の無事が確認され、生活の正常化
 が早く進むようお祈りします。
   さて、飛行機事故は海上保安庁の方が亡くなられ、大変痛ましい事故となってしまいましたが、旅客機
 の乗客は全員無事で、これについては客室乗務員の行動が適切でとても良かったと言われています。事
 故後の初期に乗客がパニックになるのを抑えたり、炎の近くの扉を開けなかった事が良く、これは日頃
 の訓練の結果だそうです。我々の身の回りで今後災害が起きるかどうかは分かりませんが、万が一の事
 があった場合は、皆さんが行った避難訓練を思い出してパニックにならずに冷静に行動して欲しいと思
 います。
   ちょっと話は逸れますが、災害で無くても、人生には色々な困難があって、そんな時に心の中がパニッ
 ク状態になることもあります。でも、パニックになって良いことはありません。自分自身の心のパニック
 を押さえ、冷静に行動することが大切だと思います。先ほどの話の客室乗務員の、訓練された行動、乗客
 全員を救った強い行動は世界から称賛されていて、同じ日本人として誇りに思う人が多いと思います。
 同じように、人生の中で何か困難があっても混乱せずに正しい行動をし、
                                                                 「パニックにならない自分を誇
 りに思う」と考えてもらえたらと思います。
   災害が起こった時の事を話してきましたが、災害と違って事故などは注意深く行動する事で未然に防
 ぐことができます。今年は誰も交通事故に会わないように、普段から安全な自転車の運転をしてくださ
 い。ヘルメットは努力義務ですので、していない人を個別に指導するようなことはしませんが、自分を守
 るために是非着用して欲しいと思います。
   地震で始まってしまったこの年ですが、皆さんが気を引き締めて行動をし、皆さんの身に事故や大きな
 怪我などが無い年、皆さんが健康に過ごせる年になることを祈り、年頭の挨拶とします。