上田染谷丘高校
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取得日:2024年03月20日
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カナダでできた宝物
(2022 年3月 2週間)
古越 由菜
私が 2 週間の短期
留学
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を決めたのは、コロナがきっかけです。2 年次にあるオーストラリア語
学研修を、私が染谷の国教に決めた理由の一つといっても過言ではないくらいにとても楽しみにし
ていました。しかしコロナの影響で語学研修だけでなく修学旅行など様々なことが制限され、せっ
かく国教に入ったんだからなにか自分でできることはないかなと思っていました。そんな時に友達
がアメリカへ一年
留学
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に行くのを聞いてコロナ禍でも行けるんだーとなんとなくスマホで
留学
3
につ
いて調べました。この時はただ夢のような気持ちで自分が行くとは思っていませんでした。でも調
べれば調べるほど行きたい気持ちがどんどん増して行きやがて現実的に考えるようになりました。
ですが
留学
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といえば費用もかかるし両親に相談するのは少し気が引けました。でも両親は由菜が
やりたいことをやりなと言ってくれ、それが私にとって
留学
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を決める最後のきっかけになりました。
それからエージェントや学校、国、期間など一から自分で調べました。沢山ある中から自分にあっ
た物を選ぶのは難しかったですが調べている時はものすごく楽しかったです!正直
留学
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に行く前
は、頑張るぞ!という気持ちの反面、たった 2 週間を自信をもって”
留学
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”と言うことはできませんで
した。そして初めての海外ということもあり不安の方が大きかったですが、班活の先生や担任の先
生、友達が応援してくれたことがとても励みになりました。
そんな中いよいよ 3 月 5 日、私の初めての
留学
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が始まりました。約 15 時間のフライトを終え無
事カナダのトロントに着きました。ドキドキしながらホームステイ先に着くと、ホストファザーが出迎
えてくれました。少し顔が怖くて余計自信を無くしました。しかし話したらとても優しい人で、すぐに
仲良くなれました。家に着いたのは夜だったのでその日は部屋やお風呂を案内してもらった後すぐ
に寝ました。次の日は学校が休みだったので、ルームメイトの日本人と一緒に通学に使う定期を
買いに行ったり家の周りを歩き回りました。
月曜日から学校が始まりました。私の学校は 9:30 から
13:00 までで、日本の高校に比べて大分短い 1 日です。
学校の最寄駅に着くと、学校の場所がわからなくて迷っ
たので近くを通った人に聞いたらその人がたまたま生徒
でした。一緒に行こう!と言ってくれました。その子はドイ
ツとフランスのハーフの子でリアといい、私が学校ででき
た初めての友達です。勇気を出して聞いて良かったと心
から思いました。学校に着くとリアが、ワークショップに誘
ってくれました。ワークショップは、授業前にやる自由参
加のプログラムで世界の文化やスポーツについて勉強し
ました。リアや、リアの友達が私を真ん中の席に入れてくれたり学校やトロントについて教えてくれ
て嬉しかったのと、友達ができたと安心したのを覚えています。ワークショップが終わり、初めてク
ラスに入りました。私のクラスはフランス人が多く、その他は日本人、イラク人、ドイツ人の 8 人でし
た。先生やクラスメイトが沢山質問してくれたので緊張が解けリラックスして授業を受けることがで
きました。しかし授業終わりの自分はこの時とは正反対、すごく絶望したのを覚えています。なぜ
かと言うと、聞き取れるのに自分の言いたいことが英語でパッと出てこず結局学校初日、自分がで
きたのはうんうん、と相槌を打つことと意見を少し言うことだ
けだったからです。私はこれでは日本にいるのと何も変わら
ない!と思い、次の日から失敗してもいいから沢山話すこと
を意識しとにかく自分から話しかけました。聞き返されたらそ
れを伝わるように説明する→相手が分かってくれるの繰り
返しで、自分の拙い英語でもなんとか伝えようとすれば絶対
伝わるし、会話が弾むことがなにより嬉しくてもっと話した
い!と思えるようになりました!また授業ではチームワーク
やペアワークが多く、私は元々発言が苦手な方だったので
それをチャンスに自分の意見をどんどん言いました。自分の
意見に皆が共感してくれることがとても嬉しかったです。また、私の学校ではゲームも沢山やりまし
た。例えばホワイトボードに書かれた単語を、自分のチームの 1 人にその単語を言わずに伝える
というゲームです。よくいうように向こうの人たちはリアクションが大きく、私が正解した時にもさす
が とすごく褒めて盛り上がってくれてそれが嬉しかったです。ゲームを通してより皆と仲良くな
れました。皆が自由に発言できて、間違えを答えの一環のように考えてくれる先生や分からないこ
とをその時すぐに質問できることが私は、少人数の学校を選んで本当に良かったと思いました。友
達もたくさんでき、学校が始まって最初で最後の休日にはリアが誘ってくれて、リアと、リアの友達
と 4 人でハンバーガーを食べに行きました。レストランに行くと 1 人 2000 円くらいするよと聞いて
いたことが本当でびっくりしました!でもすごく美味しかったので気にせず食べました(ポテトの量
がすごく多かったです)。放課後には友達
とマックに行ったりダウンタウンを観光し
たりして充実した学校生活を送ることがで
きました。学校の最終日には友達が、今
度はフランスに来てね!とか帰らないで
と言ってくれたことがとても嬉しかった
です。
皆フレンドリーで話しやすいし、お店では必ず挨拶されてレジの人も私が持ってるバッグや帽子
やなにやらを沢山褒めてくれました。工事をしている人でさえ、Have a nice day!と声をかけてくれ
ました。この文化が大好きです。エントランスドアも次の人が来るまで開けて待っていてくれたり、
エスカレーターに乗る時に譲ってくれる人がいたりなど海外に行ったことがない私にとっては一つ
一つが初めてで感動することばかりでした。そういう反面そこらじゅうにホームレスの人や 1 人で
叫んでる人がいたのはとっても怖かったです。気をつけないとなあと思いました。
私のホストファミリーは料理がとても上手で毎日朝昼晩とても美味しいご飯が食べられました。朝
はシリアル、昼はサンドウィッチとフルーツを持たせてくれ、夜はお肉ということが多かったです。ま
た、日本人
留学
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生を多く受け入れているようでお箸やインスタントのお味噌汁を用意してくれてい
たのでとても助かりました。ご飯のとき以外は各自部屋で過ごすことが多かったので、学校から帰
ってきたときにはただいまと声をかけてなるべくたくさん会話を作るようにしていました。そうすると
学校 どうだった?と聞いてくれて会話が弾み、ホストファミリーともいつの間にか仲良くなれまし
た。ホストマザーが看護師をやっていることもあり、この短い期間で休日どこか一緒にお出かけす
るということはできなかったですが毎日一緒にご飯を食べ、お互いの国のことなど沢山お話をして
仲良くなれたことが私にとって何より嬉しいことでした。私が帰国する時には、ホストマザーがボデ
ィスクラブやお菓子を買ってくれました。家を出る時にはハグをしてさよならしました。
長く休んでいたのに、班活の仲間がおかえり!と迎えてくれたのがすっごく嬉しかったし、学校初
日のことを話したら、初めてなんだから当たり前だよ。絶対話せるようになるよ!と言ってくれたホ
ストファミリーや、電話で話を聞いて励ましてくれた日本の友達のおかげで充実した生活を送るこ
とが出来ました。今ならこの 2 週間を”
留学
10
”と自信を持って言えます!
私がこの 2 週間で学んだことは、とにかくたくさん話すことが大切だということです。学校でもホスト
ファミリーの家でも同じだと思いました。留学に行けば自然と友達ができるんだろうなあと思ってい
ましたが、やっぱり自分から話しかけないと相手もこの人一人でいたいのかなって思われるとおも
うし、でも少し自分から話しかければ何倍もに盛り上がって絶対に仲良くなれます。でも私はその
一歩を踏み出すのに時間がかかって、やっと皆と仲良くなれた!と思って気づいたらもう最終日で
した。もっと皆んなと仲良くなりたいなあと思いました。あとは、日本人の友達を作ることです。これ
は私にとても合っていたなと思うことです。行く前は、日本人とは絶対話さない!みたいな変なル
ールを決めていましたが、ルームメイトやクラスの日本人と話して皆同じ状況で頑張っているんだ
なあと感じ私も頑張ることができたし、同じ日本人から見た留学の話を直接聞いて様々な事を学
びました。日本人と仲良くなることで他国の友達とも仲良くなることが出来ました。 短期間とはいっ
ても 1 人で海外に行くのはすごく緊張したし最初は自分の英語力で行けるのかな?と不安があり
ましたが留学に行って本当によかったなと思いました。正直 2 週間で自分の英語力がグッと伸び
たかと言われるとそうではありませんが、全てが初めての私にとってこれからの自分を考えるきっ
かけになったし自分がやりたいことが見つかったすごく大きな 2 週間でした。これが 1 年、2 年だ
ったらどれだけ濃い思い出ができるんだろうと何回も考えました。だからいつか絶対にもう一度留
学に行こうと思っています。私を留学に行かせてくれた両親や先生、友達にとても感謝していま
す。カナダでできた友達は一生の宝物です!!