軽井沢高校
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取得日:2024年03月22日
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学校評価表(自己評価) 学校番号 38 軽井沢高等学校
令和4年度(2022年度)
総合評価
1 国際親善文化観光都市である、軽井沢ならではの地の利を
重点目標 活かした学びを推進し、地域に信頼され、地域に貢献できる学 1 コロナ禍にあり制限はあったものの、授業、課外活動において軽井沢町を中心とした地域での学び・地
校を目指す。 域との連携を積極的に行った。今後も地域の資源を有効に活用した「本校でしかできない学び」を通じて、
生徒の自己有用感、社会の一員としての自覚と責任感の醸成に努めていきたい。
2 生徒の安心安全な学校生活を保障すると共に、主体的な活
(中・長期的)
動を推進し、発信力・コミュニケーション力・協働性を有する人 2 「生徒一人ひとりの良さや個性を認め伸ばす」ことを意識した学習指導、生徒指導により、穏やかな雰
材を育成する。 囲気の中での学びを継続することができている。今後も丁寧な生徒理解と生徒支援に努め、子どもたち
の社会的資質・能力の醸成に努めていきたい。
今年度の重点目標 成果と課題
授業研究については、学習指導要領新課程実施に合わせて、生徒の声を大切にし、より効果的な授業カ
生徒と共に作るよりよい授業に向けた授業研究を推進し、生徒の学習意
1 欲向上および基礎学力の定着を目指す。 リキュラム・評価方法などを教科を超えて、全職員で引き続き研究を重ねていきたい。生徒の学習意欲に
ついては、各年次・学年の取り組みにより向上が見られた。この取り組みを精選しつつ引き継いでいくとと
もに、学習意欲が次の学習に繋がるような工夫をしていきたい。
社会の一員としての責任感を養い、規律を持たせるための粘り強い指導
2 を行う。
規律意識を向上させるという目標に向けて、きめ細かな指導を各学年がしっかり行ってくれた。今後はさら
に、職員・保護者・地域との連携を密にし、日常的な相談や生徒理解を重視し、生徒の心の変化にも気づ
く、きめ細かく丁寧な指導を心がけたい。また問題行動を未然に防ぐような予防教育にも力を入れていき
3 生徒が深く考え、判断し、行動できるように主体的な活動を推進する。 たい。
生徒会活動を通して、生徒の主体的な活動を支援した。また、様々な行事を通して、周りの意見を取り入
4 多様な考えをもつ人々と協働できるよう支援する。 れながら協力して活動をやり遂げられる生徒も見られた。今後は安直な思考・判断に流れないよう、どの
ように思考力・判断力をつけていくかを教育活動全般で考えていきたい。
領 対 評
評価項目(活動目標) 評価の観点 成果と課題 改善策・向上策
域 象 価
・授業互観旬間では「サンキューカード」と「チャレ ・授業の質の向上に向けて、授業互観旬間、授業
ンジカード」を作成し、互観しやすい雰囲気を校 研究会、授業実践、授業アンケートが一連のつな
生徒の学習意欲向上 授業互観旬間・授業アンケート・授業研究 内で作ることができた。引き続き参加率の向上に がりを持った取り組みになるように工夫していきた
1 を目指した授業研究 会を効果的に実施できたか。 B い。
向けて工夫したい。
・授業研究会では、授業の在り方について教科を ・軽高会議や授業アンケートで出てきた生徒の声
超えて意見共有することができた。 を大切にし、授業実践につながるよう率先して推
進していきたい。
・昨年度に引き続き1月の基礎力診断テスト(1・ ・各学年の進路行事の事後など様々な教育活動
2年)や学年末考査(3年)の時期に合わせて、学 で学習意識の変容を引き続き図っていきたい。ま
意識調査を活用した 意識調査を活用して、学習意識の向上が
1 教育活動の実践 習意識調査を実施した。3年生は入学時に比べ C た、ただ単に調査するにとどまらず、結果を進路
できたか。
て、「高い目標に向かって挑戦できる」など、自己 行事等の内容を計画する中で有効に活用してい
の成長実感や学習意識の向上が見られた。 きたい。
成果:中間報告に記載した通り、1回の授業の評価方
進 法を提示した上での授業は、生徒にとって目標設定と
路 なり、意欲的な活動へとつながることがわかった。これ ・授業者間での、授業方法・評価基準・評価方法・
学 を元に、1・3年生でも同形式の授業を行い、教員間で 年間での位置づけなどについて、早めの共有や
習 の指導・評価の差や、評価基準を設定する際の項目 検討を行うこと。
指 生徒の成長につなが や程度に難しさがあることがわかった。「総合的な探究
る「総合的な探究の時 設定・提示した評価方法が、生徒の主体 の時間」の評価基準・評価方法について、全年次・学
・3年間で探究的思考が成長していくよう、3年間
導 3 C を見据えた積み上げ方式の授業展開。
間」の評価方法の構 的・意欲的な活動へとつながったか。 年分作成し、生徒に提示することができた。
築 課題:各年次・学年において、スキルを教える回と活用 ・単位数が少ない分、見通しある授業設計と生徒
する回の2回を行う予定であったが、2・3年生では1回 への提示。
にとどまった。こちらが提示した評価と、生徒が自ら目 ・生徒が自ら目標・評価設定する機会を設けるこ
標・評価設定したものと2つを用意し、全段階中の自分 と。
の位置や進捗の自己認識と他者評価のズレの認識を
図る機会があってもよかった。
・結果から、各学年、基礎力診断テストに向けて
・事前指導としての意識付けがより効果的なもの
事前指導(学年集会やワークシート)を行うことで
になるように、今後も継続して行っていきたい。ま
学習意欲の向上やGTZの上昇が見られた。その
生徒の学習課題の分 効果的な支援を行い、基礎力診断テスト た学習習慣の定着に向けて、事後指導を工夫し
1 析と個別最適支援 反面、継続的な学習習慣の定着に課題を残して B
のGTZを向上できたか。 ていきたい。
いる。
・より生徒個々に見合った学習支援が行えるよう
・分析結果を職員全体で共有することができた。
な環境や取り組みを構築していきたい。
これらを具体的な実践につなげていきたい。
担当を決めて校内巡視や、昼の立ち番を行った。
一方で、回数等を変更し職員の負担軽減に努め
た。生徒指導係で朝・空き時間・昼休みにゴミ拾 大きな問題になる前に適切に対応し、未然に防ぐ
安心安全な学校生活 問題行動を未然に防止する「予防教育」と
2 の実現 いを兼ねて外の見回りをしたり、また放課後駅周 B ことができたと思う。引き続き、問題行動になる前
指導ができたか。 に未然に指導をしていく予防教育を継続・徹底し
辺を巡視して、生徒へ声がけをしたりして見守っ
た。また職員会では、情報の共有を図り、指導の ていきたい。
共通理解を促すよう努めた。
生 春と秋に朝の交通安全立ち番を行い、自転車の
徒 乗り方等について声かけ指導を行った。併せて 防災交通安全講話を軽井沢警察署の方を講師に
交通法規や校則を遵守し、交通事故防止
指 2 交通安全の徹底 を図ることができたか。
矯風交通安全委員会による自転車置き場でのス B より行った。立ち番については、職員の負担軽減
導 テッカー貼付、盗難防止指導を行った。また、随 に留意しながら継続実施していきたい。
時、ヘルメット着用を呼びかけた。
今年度もコロナ禍の中で、生徒の人間関係作り 長期休業の前には保護者宛に長期休業の過ごし
が円滑に進むよう、きめ細かな指導を各先生方 方について文書を作り、配布をしている。保護者
自覚と責任ある行動 高校生としての自覚と節度ある行動を各 の手元に文書が渡らないことも考えられるので、
3 の実現 に行ってもらった。また、電車の乗り方について B
部署と連携して指導できたか。 オクレンジャーを使うことも検討したい。また、マ
のマナーや、歩道の歩き方についても職員会で
周知し、SHR等で担任より注意喚起を促した。 ナー喚起については生徒会と連携して注意喚起
をすることも検討したい。
対 評
象
評価項目(活動目標) 評価の観点 成果と課題 改善策・向上策
価
・4月からのクラブ活動加入率50.9%である。 ・今年度は220人中112人がクラブ活動に参加し
恒常的な活動をするクラブ員数を増やせ ・生徒会で2学期初めに、クラブ活動に対する意 ているが、七年程前からクラブ員数の減少が続い
2 クラブ活動の活性化 たか。 見箱を設置したが、あまり効果はなかった。 C ている。
・活動を紹介する新聞等を使って、クラブに触れる
機会を増やし、参加しやすい環境を整える。
・年2回の読書旬間では2週間に渡り、通常は隔週火
曜日に朝読書を実施。図書委員による学級文庫を設 ・読書に取り組むことが難しい生徒に対しての対
置し、朝読書の習慣が定着してきている。特に秋の読 策を検討する。
特 読書習慣の定着と授 朝読書・学級文庫の実施、授業を含む図 書旬間では、春よりも学校全体の取り組みが良くなっ ・生徒図書委員との連携を図り、図書館に親しむ
別 3 業連携 書館活用を広げられたか。 た。 B
ような企画等を行なう。
活 ・図書委員会のイベント(読書旬間・百人一首大会・店 ・授業利用などの教科との連携で、読解力の育成
動 頭選択など)を行ない、全校生徒の図書館活用を広げ に取り組む。
られた。
・一部ではあったが文化祭を一般に公開したり、初め
ての体育祭を企画運営したりするなど、主体的に活動 ・生徒の話し合いや企画立案の段階に寄り添い、
できた。 生徒自身が持っている思いを具現化できるように
生徒会の主体的な運 生徒が主体的に活動し行事を運営するこ ・昇降口前の掲示板を有効活用して、ボランティアや校 支援する。
2 営 とができたか。 外活動を広報し、全校生徒に参加を促すことができ B
・委員会活動や日頃の活動を通して、三役や固定
た。 された役員だけでなく、役員全体や全校生徒の意
・大きな行事に気を取られてしまう点があり、各委員会 識が変わっていくような雰囲気作りに努める。
での独自の活動が発展していないように考えられる。
・女優のサヘル・ローズさんを招き「出会いこそ、生きる
力」というテーマで講演をして頂いた。虐待・紛争・いじ ・来年度も年度初めに全校人権学習のテーマを決
人 め・自殺といった題材をご自身の経験を通した言葉で
権 生徒の自己肯定感・ 人権・平和・いのちの学習を通して、豊か 語られ、生徒が皆熱心に聞き入る様子が見られた。事 定し、学習内容を決定する。
4 後感想文でも印象に残った言葉を多くの生徒が書き記 B ・「いのちの月間」の取り組みについて、人権意識
平 人権感覚の育成 な人間性を育むことができたか。
和 し心に残る講演となった様子であった。 向上を図るために検討していきたい。
・「いのちの月間」と職員研修については取り組みに課 ・職員研修について充実を図りたい。
題を残した。
・今年度も新型コロナウイルスの影響により、日頃
の感染対策を引き続き実施した。前年度との違い ・コロナ対策をとる生活も3年目を迎え、徐々に生活
は健康観察の簡略化と、施設物品の消毒を職員監 に順応してきた。その半面、生活の中に慣れが出て
学
督のもと生徒が主体的に実施できるよう促した。生 くる場面も増えてきた。次年度の学校様式がどのよう
校 心身の自主的健康管 自らの健康について関心がもてる取組、
徒が自ら健康を守ることができるような取り組みに
保 3 理の推進 機会を設定できたか。 つながったと考える。
B に変化するか分からないが、生徒の健康を守りつ
つ、より良い学校生活とするために引き続き必要な
健 ・今年度は文化祭も外部参加が可能となった。その 感染対策を生徒と相談しながら考え、実施していき
ため保健委員を中心に感染対策や啓発運動を行う たい。
ことができた。
・町より配布された花苗をロータリー周辺の花壇 ・花苗が多く余ってしまったので、次年度以降は植え方
に植えて景観に彩りを添えることができた。 等も検討していきたい。
毎日の清掃を通して、生徒自ら学習環境 ・校地内外の美化については、教員や生徒の意見も取
・文化祭準備期間に、営繕美化委員を中心に校
の整備と校地内外の美化に取り組むこと B り入れながら、より美化意識が高まるような取り組みを
内美化活動を行うことができた。
ができたか。 計画していきたい。
営 ・校地外の清掃活動については実施することが ・清掃用具、モップの新調を進めることができたので、
繕 校地内外の環境美化 できなかった。 次年度以降も継続的に行いたい。
2
美 の徹底
・年度当初はゴミの分別が徹底できていないこと ・継続的な呼びかけによってゴミの分別は改善し
化
が多かったが、先生方や委員の呼びかけもあっ たので、年度が変わっても分別に対する意識を継
ゴミの分別を全校で徹底することができた て年度末には改善することができた。ペットボトル 続させていきたい。
か。 や缶の中身が入った状態でゴミステーションへ B
・今年度は先生方からの呼びかけが中心になって
持ってくることが夏場は多かったので、捨て方の しまったので、もう少し生徒が主体的にゴミの分別
意識を徹底していく必要がある。 に取り組めるような取り組みを考えていきたい。
・第45回を7月に、第46回を11月に開催した。 ・生徒会行事が多い中で実施が問われる声も上がった
・第45回は「軽井沢高校を過ごしやすい場所にするた が、会議開催の意義を考えることができた。
三者でつくる軽高会 三者協働で学校をよりよくするために話し めに、一人一人にできること」をコンセプトに課題を出し ・話し合いの場では、三者がそれぞれの立場から忌憚
3 議の発展 合い、それを実現できたか。 合い、改善策を考えた。 B のない発言が出され、充実した会議になった。
・第46回では、4か月間での取り組みの報告を行い、 ・行動に移す期間が短かったので、活動を継続できるよ
さらにそれを発展させていくための討議を行った。 うな工夫を考えたい。
地
域
「軽井沢学」「観光」「デュアル」に加え、「演劇・環 学年の振り返りアンケートや卒業生アンケートを
と
境ワークショップ」「スケート体験」「主権者教育」 利用して、生徒にとって効果的な学習活動を把握
の 私たちの住む地域に 外部人材や大学等と連携した効果的な授
1 ついて理解を深める 業が企画できたか。 「フォト講座」、大学連携の一環として「大学模擬 B する。
連 授業」などが加わった。 引き続き、町内企業や人材の開拓を軽井沢町推
携 効果的な活動は来年度も継続して実施したい。 進員と協力して進めたい。
体験入学・
公開授業
1
・学校案内パンフレット・各種
本校の教育活動につ 各種媒体を活用して教育活動を発信する 新聞等で、本校の教育活動や単位制についての
4 B HPに学校案内を掲載できないか検討中である。
いての情報の発信 ことができたか。 紹介を繰り返し行い、志願予定数が昨年に引き
続き1.0倍を超えた。
軽井沢高校ならではの3つの方針をブラッ 8月に実施した単位制研究会で、3つの方針や軽
シュアップできたか。 生徒の様子を踏まえながら、3つの方針を継続的
井沢高校のグランドデザインのブラッシュアップ
学 C により洗練された形に改良するシステムを構築し
軽井沢高校の特色や魅力をグランドデザ に向けて議論をすることができた。それらを元 ていきたい。
校 に、年度内での作成に向けて検討している。
インで示すことができたか。
運
営 ビ 1 意識調査や卒業時アンケートの質問項目の整理
意識調査や卒業時アンケート等を活用して、3年
ジ 2 魅力ある学校の将来 意識調査や卒業時アンケートを整理・統 に向けて検討はしてきたが、統合にまで至れな
3 ビジョンの構築 C 間を見据えた生徒の成長がより効率的、効果的
ョ 合し、分析できたか。 かった。分析については担当部署と連携し行って
ン 4 に分析できるように整理・統合を行いたい。
いる。
8月と12月に単位制研究会を実施し、単位制を 次年度は単位制が2年目となり、幅広い自由選択
単位制に関わる研究、及び職員研修を実 運営していく中で見えてきた課題や問題点を洗い による授業が行われる。その中で見えてくる新た
施できたか。 出すとともに、解決策を全職員で議論、確認する B
な課題について、引き続き場を設定し、議論を重
場を設けることができた。 ねていきたい。
職員の業務の平準化に向け、校務分掌委員会を 次年度、各部の新たな構成のもと部内業務の精
校務分掌を含む業務の選択と集中につい 中心に次年度の校務分掌を見直し、さらに各部 選をさらに進めるとともに、職員業務の平準化が
教員業務の精査
て検討し、実践できたか。 にて業務の精選、学年室の設置等による業務の C 図れるよう年次内、部内、および部間の連携を密
1 偏りの解消を検討しているところである。 にする。
2
教員の「年休平均取得日数」は昨年度からやや
3 増加した。教員の「平日の時間外勤務時間」は昨 時間外勤務時間削減に向けて、業務の精選、平
4 教職員の長時間労働 年休取得率を増加させ、超過勤務を前年 年度に比べて13%増の状況であるが、今年度の4 準化を進めるとともに、職員間での積極的な声掛
の改善 比10%削減できたか。 月と12月の実績を比較すると27%減であり、徐々 C
けによる帰宅しやすい雰囲気、年休を取得しやす
に超過勤務回避の意識が浸透してきたことが伺 い雰囲気づくりに努める。
える。
評価 内 容
A 優れている(優れている状況にある)
B 良い(良い状況にある)
C おおむね満足(課題はあるがおおむね満足できる状況にある)
D 要改善(課題が多く速やかな改善が必要な状況にある)