松川高校
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取得日:2024年03月24日
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令和2年(2020年)2月12日職員会資料 学校評価委員会
令和元年度 学校評価
重点目標 総 合 評 価
学校教育目標
(中長期的目標)
自立的規範意識を身に付け 個々の進路希望に応じたエリア制は学校評価アンケートで生徒の9割以上が前向きに捉えている。これに加え、基礎学力定着のための少人数
校訓 させ、確かな学力を養うととも 習熟度別授業や、探究的学力を伸ばす授業づくりによって確かな学力養成に努めてきた。また、授業評価アンケートを通して生徒に「授業の五
「創造・自律・誠実」 に、豊かな心で総合的な生活 か条」を意識させ、また本年度生徒会の大きな活動であった「松高スマホルール3ヶ条」が施行され、生徒自らが学習に向かう姿勢を育成するとと
力を持った生徒を育成する。 もに、授業者の授業改善への動機づけも行い、ともに学ぶ体制を目指している。しかし、基礎学力の定着に関しては、年々生徒・保護者・職員と
もに課題意識が高まっており、今後も更に取り組んでいきたい。生徒会活動・部活動などを通じて、地域と連携した企画に参加することで、生徒
(1)一人一人の生徒を尊重す の主体的な活動や地域を考える意識を引き出すことができた。こうした取り組みは、学校評価アンケートや学校評議員会の中でも評価され、今後
る教育の実践 も継承するとともに、保護者や地域の方々との関わりの中で、身だしなみや挨拶、マナーなどの規範意識、基本的生活習慣の更なる確立を目指
したい。
今年度の重点目標 成果と課題 A B C 改善策向上策
(2)いじめや体罰のない安心 1生徒が個人として尊重さ 学校全体としては落ち着いた雰囲気を維持している。問題行動 今後、さらに安全で活力ある学校生活を送るためにも、生徒会
安全な学校生活の保障 れ、安心・安全で活力ある学 の発生件数は少なく、生徒は学習、課外活動に前向きに取り組ん 活動・クラブ活動がより活発になっていくことが重要である。そのた
校生活を保障する。 でいる。また、本校として厳しく対処している暴力やいじめについ めに学校が地域の方々と連携を取りながら様々な活動に取り組む
ては大きな事案は起こっておらず、普段からのきめ細やかな指導 ことができる環境を作っていく必要がある。生徒会活動は執行部
(3)自発的、自主的な学習態 が成果を上げている。SNS上でのやりとりによるトラブルが発生し が中心となって活動し、またクラブ活動ではそれぞれのクラブが目
度の育成 ても早期対応が図られ、また未然に防止できた事例が多数あっ 的をもって活動しているが、運動部、文化部に限らず、クラブ員の
た。日々変化するSNSの情報を教員が把握し、生徒にもその情 減少に歯止めがきかない部分があり、今後検討すべき課題であ
報を提供できるようにしなくてはならない。またSNSによる人間関係 る。
(4)個性を生かす進路指導の 上の問題の多発を未然に防げるような指導や「松高スマホルール ○ 以前と比べ、外部との関係で問題が起こることは減少したが、S
充実 3ヶ条」がさらに生徒間で浸透できるようにもしていきたい。 NS等の普及により生徒たちの交友関係は拡大し、誰とでも友だ
外部との関わりにおける在校生の安全面での問題はなかった ちになることが容易である。問題を未然に防ぐためにも、自己も他
が、今後も校内巡視等を継続し、更に生徒が安全で活力のある学 者も尊重できる意識や情報リテラシーの向上に学校全体で取り組
(5)情操豊かな徳性と自律の 校生活が送られるように指導していきたい。 む必要がある。
精神の養成 学校において、安全面・健康面の管理は必要不可欠である。職
員が常に幅広い視野を持ち、生徒・保護者に対応していくことが
大切である。
(6)心身の鍛練と質実剛健の
2基礎学力に習熟し、探究的 入学時より、英語・数学を中心とした「学び直し」を進め、英語で 「基礎力診断テスト」の結果を細かく分析し、生徒の弱点を明確
気風の育成
学力を伸ばす授業づくりをす は、習熟度別授業によってよりきめ細かな指導を行っている。基礎 にして、基礎的な学力と読解力を向上させる取り組みを行ってい
すめる。 学力の定着や進学希望者の学力向上が大きな課題であるが、 きたい。また、習熟度別・エリア別授業を生かして、個々の進路実
「基礎力診断テスト」を利用して、学力向上の意識を高めるために 現のための基礎学力向上を図ると共に、探究的学力を身につけ、
(7)郷土を愛し、地域に学び、 ○
職員研修会や検討会なども実施した。また、授業については、各 社会的な自立につながる授業に取り組んで行きたい。さらに、コン
地域に尽くす心の育成
学年・教科によってグループでの調べ学習からプレゼンテーショ ピューターやインターネットなどの情報通信技術を活用したICT教
ンなど、課題解決能力やコミュニケーション能力を育成する探究 育も検討したい。
型授業が行われた。今後も更なる授業改革を実施していきたい。
(8)創造の意欲に燃える新たな
る良き校風の樹立 3個性と能力を活かしたキャリ 3年間を見通した進路指導計画である進路チャートに基づいて 近年進路チャートによる計画的な指導は定着しているので、今
ア教育と組織的進路指導を実 計画的に指導ができているため、3年生の進路は比較的早い時 後も確実に実施していくとともに、マナトレでの学び直しや進学後
践する。 期に決定する傾向があり、今年も一般入試を除いて1月までにほ の学力不足を補うための補習など、様々な方向から指導する体制
ぼ全員の進路が決定した。就職採用試験においての一次内定率 をつくる。入試改革によって、今後の生徒に求められる力も変化
が約95%と健闘し、公務員合格者も出ている。進学においては、 ○ することをふまえ、情報収集にも力を入れる。また保護者懇談会
推薦のみに頼らず、一般入試での受験など、意欲の高い生徒の 時の進路室開放など、保護者への情報提供、学習室設置の研究
姿も見られた。今後も早期から試験対策を十分に行い、納得のい を引き続き行い、本人・保護者・担任が三位一体となって、生徒の
く進路実現が目指せるようにしていきたい。 可能性を最大限に伸ばせるための指導を工夫する。
4生徒の主体的な活動を推 日常的な生徒会活動を展開することができている。このような継 自らが学校・社会の構成員であるという自覚と問題意識を生徒
進し、自己肯定感を高めなが 続的な活動が学校全体の活力やよい雰囲気づくりに繋がり、生徒 に持たせることが、自治能力の育成に不可欠であると考えられる
ら、生きる力を育む。 の主体性・協調性・社会性を育成する手立てともなっている。「松 ので、生徒会活動や学校
行事
1
を通して、スマホのみならず様々な
高スマホルール3ヶ条」施行、東北支援活動等を通じ社会参加の ○ 問題意識をもって学校生活を送るよう指導していく。また、地域と
意識や自治力の向上が図られつつある。一方、意識や関心の高 のかかわりをより密にし地域の声を聞く機会を持たせることで、公
さの差が生徒によってあり、全ての生徒にディスカッションなどで 共心と自助、共助の精神を養い、社会の一員としての当事者意識
指導の狙いを浸透させることが今後の課題である。 を高める指導を展開する。
5地域社会に貢献する生徒 全校で取り組んだ活動「花という笑顔を東北へ」や地域ボラ 今後も、学校案内や学校活動情報誌(フルーツバスケット)およ
を育成し、地域に開かれた学 ンティア活動において、松川町をはじめとした地域社会と積極的 びホームページ等を工夫し、学校の様子を広く地域に発信してい
校づくりを促進する。 に連携できた。また、学校設定科目「キャリア探究」では飯田市 く。また、地域からの要望等を聞きながら、開かれた学校づくりを
「つなぐ事業」、また他教科でも優れた地域指導者を招聘して「社 ○ 継続していく。さらに、生徒自身の自発的なボランティア活動等を
会人講師による授業」において多方面からの講師の方々に講義 促すとともに、その受け皿となる飯田市や松川町の企業および公
をしていただき、生徒の学習意欲および探究活動の向上につな 民館との連携を継続し、深めていきたい。
がり好評であった。