理数科校外学習             乗鞍岳の自然観察
 
   7月14日（木）理数科 1 年生が校外
 学習で乗鞍岳を訪れ、自然観察を行いま
 した。
   往路では、標高とともに、落葉広葉樹、
 針葉樹へと植生が変化していく様子を
 観察し、森林限界を超えたところで視界
 が開け、ハイマツが一面に広がる美しい
 景色に見とれました。また、朴の木平ス
 キー場（標高約 1300m）とスカイライ
 ンにある展望台（標高約 2000m）では、バスから降りて、標高の変化に関連
 した実験・調査を行いました。
   目的地の畳平（標高約 2700m）では、魔王岳に登って昼食をとったのち、高
 山植物の観察を中心に現地での研修を行いました。心配された雨も持ちこたえ、
 生徒たちは、自分で計画した調査ができたことや、授業で学んだ植生の変化を自
 分の目で確認できたこと、そして美しい高山植物をたくさん見られたことにと
 ても満足していました。
 
 
 
 
 〇生徒の感想
 ・生態系の移り変わりがとてもわかりやすく見られて勉強になった。また、高山
 植物一つ一つを見ても、特徴があって観察しがいがあった。なぜそこに生えてい
 るのか、なぜそこには生えていないのか、なぜこんな地形になったのだろう等考
 えるのも自分のためになったと感じたし、わからないとき先生に聞くと丁寧に
 教えてもらえたのがとてもありがたかった。
 ・普段写真¹や映像でしか見ていなかったものを、実際に見てその場の空気が鮮明
 に感じられたことはもちろん、自らの手で高山植物の写真²を撮れたりして、実際
 に見てみることの大切さや楽しさがよくわかった。
 ・研究内容や研究方法などを考えて最初から最
 後まで自分の力でやることが初めてだったの
 で面白かった。高山植物の特徴などを自分の目
 で見て確認できたから分かりやすかった。
 ・校外で実験したこと、気圧の変化や標高の高
 いところ特有の環境の変化を体験できたこと
 等々、とても満足した。
 ・高山植物を間近で観察できたことがとても満足しました。また、雷鳥を撮影は
 できなかったけれども、実際にみることができて思い出になりました。移動時間
 が長かったけれどもそれよりも中身の濃い研修になって良かったです。
 ・外来種は駆除が前日に行われてあまり見る
 ことができませんでしたが、乗鞍で詳しい方に
 話を聞くことができた。また、外来種ではない
 ですがたくさんの植物についての話もきくこ
 とができた。
 ・どんどん上に行くにつれて木の長さが変わ
 っていくのを実感できたので良かったです。ま
 た、周りの霧の様子が変わっていてきれいで感動しました。
 ・事前学習で大学教授だからこそ聞ける面白い話が聞けてとても分かりやすく
 て楽しかった。普段は自分から調べないことを自分達で研究方法まで考えてや
 る所が面白かった。
 ・植物は環境に適応するために進化し、成長し
 ていく。その中で山という標高が高いところ選
 ぶ植物たちに感動した。また、酸素が薄いので、
 すぐ疲れました。山の上で食べる弁当はとても
 おいしかったです。
 ・ライチョウは確認できなかったが、下界では
 見られないような植物が見られて面白かった。
 岐阜県の魅力の一つが確認できてよかった。研究テーマに対しての下調べが不
 十分だったので、また研究するときは下調べをしっかり行いたい。
 ・どの植物を調べるか、目的をもって観察できたことで、スムーズに学習を行え
 た。また、お花畑に咲いておらず開花時期とはずれてしまったのだろうかと思っ
 たイワギキョウも鶴ヶ池の周りに咲いていて、観察できたことを嬉しく思った。
 ・事前学習では、「これと、あれと、さらにあ
 れと、」といったようにたくさんの植物につい
 て調べようとしていましたが、実際行ってみ
 ると、「あれ、コマクサとヨツバシオガマしか
 まだ見てないけど・・・」といったように自
 分が思っていることは、現実とは違うものだ
 と改めて実感しました。でも楽しかったです。
 ・バスに乗っていてだんだんと植生が変わっ
 ていくのがわかっておもしろかったです。お
 花畑ではたくさんの花を見ることができたの
 でよかったです。高山に上ると空気が薄くて
 気温が低いのを実際に感じることができたの
 で良かったです。
 ・景色がとても良く、また、いろいろな種類
 の植物をじっくり見ることができていい経験
 になった。葉や花の形からどの植物か考える
 というのは初めてで、とても楽しかった。
 ・授業で習ったものが実際に見えたこと、また、仲間と協力し合いながら実験を
 行い無事に成功できたことが何よりうれしかったです。