令和4年度 学校自己評価表
学校番号 104 学校名 浜松市立高等学校
教育理念
1「学業」と「人間性」の両面においてバランスのとれた教育を実践し、「規律ある進学校」を目指
(スクール す。
ミッション)
2政令指定都市浜松唯一の市立高校として、地域になくてはならない、「選ばれる学校」を目指す。
教育 1文武両道の教育方針のもと、知・徳・体のバランスのとれた人間を育成する。
目標 2基礎的学力を十分に備え、自ら考え、判断し、行動できる人間を育成する。
3グローバルな視野をもつリーダーとして、広く社会の発展に貢献できる人間を育成する。
評価 基準 評価 基準
A 十分目標を達成することができた C あまり目標を達成することができなかった
B おおむね目標を達成することができた D ほとんど目標を達成することができなかった
今年度の取組(目標具現化の柱 スクールポリシー) 総合評価
コロナ禍で昨年は制限されていた活動
ア 校訓「誠・愛・節」のもと、規律、責任、品位ある生活態度を定着させ が少しずつではあるが制限を緩和して
る。
イ 知識・技能のほか、学ぶ意欲や自らで課題を見つけ課題を解決でき
きた。「学校生活に満足している」につ
る確かな学力及び情報活用能力を育成する。 いて生徒・保護者ともに9割以上が「当
ウ 家庭や地域社会等と連携して「社会に開かれた教育課程」を実現し、 てはまる」「やや当てはまる」との回答を
社会に貢献できるリーダーとしての資質・能力を育成する。
エ キャリア教育を推進し、高い志のもと進路1を確実に実現する力を育
B 得た。その他の項目についても生徒・
保護者ともに概ね8割以上の満足度を
成する。
オ 安心・安全な教育環境を整備する。
示している。今年度は1年生で「一人一
カ ICT化及び業務改善を推進し、研修の充実により教職員の資質能 台端末」が導入された。端末を有効的
力・学校組織力の向上を図る。 に活用し、生徒が学力・能力を育めるよ
うに支援をしていく。
NO 取組手段 成果目標 評価 成果と課題
今年度もコロナ禍であったが、概ね落ち
着いた生活態度であった。各HRでの指
・「校門一礼」や挨拶の励行 ・「挨拶や言葉遣いはしっか 導、風紀委員の挨拶当番等の活動もあ
・正しい服装・言葉遣い指 りできている」「交通ルール り、生徒・保護者とも85%以上満足して
導 やSNSのマナーを守る」等と いる状況であった(生徒質問11,15,16)
・日常の交通安全指導、携 答える生徒の肯定的自己評 B 保護者9,11,16)。交通事故に関して
帯安全教室・サイクルマ 価を100%に近づける。 は、報告件数7件、昨年度より大幅に減
ナー教室の実施による事故 ・交通事故発生前年比10% 少した。救急要請等の重大事故も減少し
やトラブルの未然防止 減 ている。今後も粘り強く声掛けし、マ
ナー教育の推進及び事故1件でも減少で
きるよう指導していく。
『進路2指導が適切に行われている』と回
答した生徒は90%(1年約92%,2年約87%,3
年90%)だった。
進路3ダイアリーについては、年間行事の
確認や、模試結果記入の際に、役立てる
ことができた。また、例年以上に総合探
・「進路4ダイアリー」「進路5資 究や担任が毎週回収するなど効率活用し
・「進路6ダイアリー」「進路7資 料」を活用していると答える た。今後は、アプリのログインIDやパス
料」を活用する。 生徒90%以上 ワードも記入させる必要性を感じた。
・主体的な家庭学習の定着 ・月に2回以上家庭学習時 B 学習時間調査は定期的に行い、クラス担
を図る。 間調査を実施し、生徒個々 任にフィードバックすることができた。
に適切な助言を行う。 今後、生徒が学習時間の教科バランスま
で調整できるようになることが望まし
い。また、各教科担当が生徒の学習バラ
ンスを認識しながら課題の量を考え、指
導できるように調査結果を活用してい
ア く。
ア
取組手段 成果目標 評価 成果と課題
94%の生徒が「しっかり行っている」と
回答したが、教員の指示の下ではできる
が、自ら動くことができる生徒が減少し
・「清掃をしっかり行ってい
・清掃指導を徹底する。
る」と答える生徒95%以上 B ている印象である。学校をきれいにしよ
うという意識が低いと感じるため、意
欲・意識を高めるための取り組みを検討
する。
学年全体での集会は感染症対策の理由で
なかなか実施できなかったが、各クラス
において、学年共通の内容だけでなく、
クラス独自の事柄を正副担任が適時指導
・各学年において初期・中 ・学年集会学期に2回以上。 を行った。全体集会の機会が少なかった
期指導を実施し、勉強と部 ・「原則部活動時間19時ま ためか、マナー等で課題が残った。
活動時間のバランス・心身 で」を徹底する。 部活動においてはテスト前の活動や終了
の健康管理のとれた規則 ・定期試験一週間前までの B 時間のルールを守りバランスの取れた活
正しい生活習慣を定着させ 特別許可以外の部活動禁止 動を実施することができた。
る。 を徹底する。 また、年度当初、年間の進路8の流れを配
布し、総合的な探求の時間を利用して、
担任および副担任が初期及び中期指導を
行っている。その結果、間接的に生徒の
学習習慣等の獲得に貢献した。
秋季に全体や教科を対象とした授業公開
や職員研修等を実施した。観点別評価に
おける主体性を想定した授業改善や課題
を中心に、校内全体で意見交換や意識を
高めることができた。また日常の授業に
おいて、各教室へ設置されたプロジェク
ターやタブレット型パソコンなどICT
機器の利用も進んだ。コロナ感染による
行動制限が徐々に緩和され、また生徒一
・きめ細やかな学習指導の
人一台パソコンの導入も開始されたこと
実践 ・「授業では学力を伸ばしてく
・課題解決する力を育成す れる」と答える生徒90%以上 B から、今後は生徒の思考力・判断力、主
体性を伸ばす授業実践事例やICT機器
る。
を活用した生徒の活動を促す学習の実践
事例や職員研修をさらに増やしていくこ
とが課題である。
進路9だよりや総合的な探求の時間を利用
して、長期休業中の学習の方法や模試の
振り返り方等を生徒に伝えた。また、模
試の過去問のランク付け答案を使い、生
徒自身が自分の進路10に合った解くべき問
題を見える化した。
学問優先の進路指導を推し進めており、
プログラムは十分に存在する。継続する
・「進路指導が適切に行われ
・個に応じた指導を推進し、 とともに指導が保護者に伝わるようにし
ている」と答える生徒90%以
学力伸長を図る。 ていく。
上
・新しい大学入試に対応し
・平日補習、土曜補習、夏休 B 土曜補習の1,2年生の受講者数が減少傾
た指導の実施(授業・検定・ 向にある。時間数の確保や生徒のニーズ
み補習の講座を充実させ
進路課外等) に合った講義を用意していく必要があ
る。
る。また、教員の補習と部活動の両立が
困難であり、適切な配置が必要である。
イ ・エンパワーメントプログラム
・グローバル人材の育成 今年度は、コロナ禍もあり実施できな
・国際理解教育の推進
の充実・満足度90%以上。 C かった。
(留学の支援)
イ
取組手段 成果目標 評価 成果と課題
学級文庫の整理刷新が行われ、利用が増
加し、朝読書がより充実した。
図書室利用の目的が自習の生徒が多い。
生徒に興味を持ってもらえるような本を
・読書活動を推進し、思考
・ビブリオバトルの実施 揃えて、読書を目的として図書室を利用
力・判断力・表現力を身に
・「朝読書」の主体的な実施 してもらえるように図書館運営をする。
つける。
・「図書室の蔵書は充実して B 進路講話では、思考力・判断力・表現力
・将来に必要な知識・教養
いる」と答える生徒85%以上 の重要性を示唆した。
を獲得する。
また、総合的な探究の時間の課題とし
て、生徒に興味・関心のある新書を読ま
せ、必要な資質・能力や知識・教養を得
る機会につなげている。
授業公開も授業参観もほぼ90%以上の教
員が行った。また、授業評価は全教科で
・授業公開一人年間1回以
2回実施し、各学期の比較検討を行っ
上、授業参観3回以上。
た。
・授業改善を推進する。 ・観点別評価に係る検討・改
他校の授業公開、講座等への参加の呼び
・観点別評価への対応を進 善の推進。
かけを実施し、都市立高校の授業公開へ
める。 ・生徒による授業評価2回実
の参加者があった。
・ICT機器を使用した授業の 施。
研究を推進する。 ・市教委・県教委の事業を利 B 今後は、授業参観で、生徒の変容に注目
することを重視していきたい。
・アクティブラーニング型の 用した研修・授業検討会の
また、アクティブラーニングの意義の伝
授業・ICT機器活用授業の 実施
達とさらなる推進を図る。
研究を進める。 ・外部の研修講座等に1人
教育課程検討委員会の場で、大学入試で
年間1回以上参加の呼びか
必要となる力についてや、新年度入試に
け
かかわる情報を各教科に提示し、授業改
善につながるよう関わった。
コロナ禍ではあったが、各部工夫を凝ら
・「部活動は充実している」と した活動を行うことができた。満足感・
・進学校としての部活動の 答える生徒95%以上 充実感を抱えている生徒・保護者は85%
充実 ・県大会以上出場20部活以 を超えた(生徒質問5、6保護者6、7)。
・社会貢献活動を推進し、 上 県大会へ23部、全国大会へ10部出場し、
人権意識を高め、思いやり ・年間で1回以上社会貢献 A 県大会上位の活躍が見られた。今後も進
ある豊かな心を育む。 活動(地域貢献活動・協働・ 学校として魅力ある部活動の在り方を模
・生徒が他者・外部と関わり 連携等 自治会や同窓会と 索していく。また、生徒会を中心に地域
合うことを大切にする。 の連携含む)を行う団体(部 貢献活動を行い、年々参加人数が増え
活動・委員会等)20以上 100人を超える生徒がボランティアに参
加した。
ウ
・生徒会活動、学級活動、 文化祭・体育大会や各集会等を中止する
行事、部活動を通じ、社会 ・「学校行事が充実している」 ことなくコロナ以前に戻し、更に工夫し
で必要とされる資質能力を と答える生徒95%以上。 B た形で実施できた。行事に関しての満足
育成する。 度85%を超えた(生徒質問8)。
・新聞記事掲載への働きか
・新聞記事掲載20回以上
け いちりつプレスの発行ができた。HP
・掲載記事校内掲示2か所
・広報誌「いちりつプレス」 は、新システムとなり、内容はより正確
やHPブログ等を活用し積極
以上 A なものになった。ブログは毎日の更新を
・ブログアクセス数毎月250
的かつタイムリーに情報発 継続している。
回以上
信を行う。
取組手段 成果目標 評価 成果と課題
大学模擬授業、主権者教育に関わる講演
会を実施した。政策提言の活動を通し
て、地域が抱える課題に着目し、その解
決策を高校生の視点から提案することが
できた。
それぞれの学年から意見をもらうこと
で、生徒の現状に合わせた進路行事を適
・体系的な進路行事の充実
・内容の体系化・カリキュラ 切な時期に企画することができた。今年
・総合的な探究の時間の充
ムマネジメントの推進 の内容を次年度の学年部に伝えていく。
実
・大学模擬授業1回、大学見 総合的な探究の時間は、担当を中心に計
・SDGsやESDの意識や推
学2回、職業研究会、「浜市 B 画的に進められた。「市長講話」を通じ
進
ふるさと講座」・政策提言の て地元浜松の魅力を再認識した生徒も多
・郷土愛、職業観の醸成
実施 かった。
・主権者教育の推進
学問優先の進路指導を進めているが、そ
れぞれを結びつけられていない部分があ
るため、次年度以降改善していく。
コロナ下で大学見学会は開催できなかっ
たものの、大学模擬授業は愛知県の大学
にもお願いし、対面で行うことができ
た。効果はあったと考える。
エ
『進路指導が適切に行われている』と
生徒の90%(1年約92%,2年約87%,3年90%)
が回答した。
目標点設定や復習の重要性を1年次から
指導した。模試後にアンケートを取った
り、授業で問題に再挑戦させるなど工夫
をしている先生も多かった。
・模擬試験を大事に受験す ・模擬試験受験後に復習し 指導対象をどうするか、教科横断的な力
る。 ていると答える生徒90%以 が求められる今、学校の指導の在り方を
・個別試験対策(論述等の 上。自宅受験を極力減らす。 B どうするか再検討する必要がある。
指導)の充実により、難関 ・入学時の志望進路の実現 デジタルサービスなどデータを有効に使
大学挑戦の生徒を支援。 率60%以上。 いたい。自分から調べたり取り組んだり
するためのはたらきかけが重要である。
模擬試験の復習については、進路だより
を通じて、しっかりと喚起できた。もっ
と有効に復習できるように、ベネッセの
デジタルサービスやスタディサプリの有
効的な活用方法を教員・生徒に定着させ
たい。
・熱中症講座の実施年1回 計画どおり実施できた。
・学校事故の防止、特に熱
・510月熱中症計で計測 教職員の危機意識のさらなる向上が今後
中症に対する教職員及び
し、毎週提出(夏季休業除く) A の課題(新任職員の講座受講呼びかけ、
生徒の注意意識を高める。
する。 救急講習の実施など)である。
・防災マニュアルや危機管理
防災マニュアルは浜松市のマニュアルと
マニュアルを再点検し、改訂
・防災教育・安全教育の充 照らし合わせ再点検を行った。年3回の
する。
実 防災訓練はコロナ禍にてできる範囲の訓
・開かれた学校づくりの推
・学校安全計画の策定及び A 練を行った。総合探究の時間に防災に関
安全教育の実施
進 する講演会を行う等、生徒の防災意識の
・防災訓練・防災教育年3回
高揚に繋がる活動ができた。
以上。
取組手段 成果目標 評価 成果と課題
個別面談は年間2回以上(年度当初、進
路検討会の前後ほか)実施した。三者面
談は夏に全員、冬に希望者に対して実施
した。
・生徒・保護者に関する情報は、正副
担・学年主任との共有を密に図り、問題
解決に努めた。クラス内にとどまらず、
学年で協力して、生徒指導にあたり、必
要に応じて、SCにつないだ。
進路関係では各学年模試の返却時、1,2
オ ・1年生9月に実施 年の教科選択時、3年の進路面談で実施
・1分間カウンセリングの実
・個別面談年間2回以上。 した。特に3年生は進路指導上、面談が
施
・正副担任・学年主任等との 不可欠であり、年4回は進路に関する面
情報共有 談を実施した。今後も担任が効果的な面
・個人面談の充実
・「教師は悩みや相談に親身 B 談ができるように、目的と使用する資料
になってくれる」と答える生徒 の提示・使い方を伝えていく。
・SCとの連携による相談体
90%以上(生徒・保護者に対 1分間カウンセリングは計画どおり実施
制の充実
する相談対応の満足度) した。悩みに対する生徒の態度も変わっ
てきており、丁寧に向き合う必要性を感
じた。担任への連絡もできたが、問題解
決しきれないところがあったことが課題
である。
また、生徒アンケートをもっと活用でき
るとよい。
全体で86%の生徒が「親身になってくれ
る」と回答した。類似の問いに「適切に
対応している」と答えた保護者は78%。
保護者の満足度を高めたい。
・安全点検学期に1回以上、 清掃用具点検を実施し、用具補充や不要
・学校内外の美化・清掃や 不備な個所の改善。 物整理ができた。清掃場所に適した道具
校内施設・設備の点検 ・清掃用具点検年間3回以 の使用を検討する。
・学習環境及び設備等の充 上 B 環境整備委員は行事で大いに活動した
実 ・環境整備委員会の活動年 が、定期的な活動は不十分だった。自主
間6回以上 的に負担なくできる活動を検討する。
コロナの影響による行事の中止等が減
・各学年・分掌、課長主任会
り、徐々に以前の日常に戻りつつある
等で意見の集約を図る。
が、年間を通した行事の精選や授業時間
・教職員の本来業務(生徒に
・年間計画における行事等 の確保は重要な課題である。また、新教
の配置や内容を見直す。
向き合う・指導の準備等)の B 育課程における教育目標の達成のため、
時間確保のため、学校業務
生徒の主体的な学習活動時間の確保と職
の整理・縮減を進め、出退勤
員の働き方改革の両方を鑑みて、適切な
時間の適正化に努める。
見直しをさらに進める必要がある。
毎月の部活動計画表を作成、計画的に実
・部活動計画表の作成(年間 施できた。休養日も大会日程にあわせ、
・計画的に部活動を実施す 又は各月) 年間を通してガイドラインを守ることが
る。 ・各部活動月平均8日以上休 A できた。テスト週間の短時間の活動にス
養日の設定(年間を通じて) トレスを抱える生徒もおり、今後の課題
である。
共有フォルダの整理をした。しかし、各
分掌、教科、学年等が管理する各フォル
・共有フォルダを整理する。
・情報の一元化の推進 ダ内の整理はできていない。ポリシーの
・課長主任会・課会・学年会・
・教育課題等を共有し、組
各種委員会等を活性化し着 A 提案と、それを実施してもらう強制力が
織的に解決していく。 必要であろう。また、「職員室のデジタ
実に問題解決をしていく。
ル化」のような新しい組織を検討した
カ い。
カ
取組手段 成果目標 評価 成果と課題
「当てはまる」「大体当てはまる」と答
えた生徒の割合は90.8%と高水準では
・学校評議員、保護者アン あったが、目標には届かなかった。
・「学校生活に満足している」
ケート等の評価及び意見等
と答える生徒95%以上。 B 年3回の学校評議員会にていただいた意
を、学校づくりに活かす。 見を職員会議で報告し、職員全体で共有
することでそれぞれの場所にて学校活動
に活かすことができた。
4月より、仕様、導入計画、入金方法、
・生徒一人一台端末導入に ・仕様や活用ルール等具体
納品、納品後対応が順調にできた。生徒
向けて、整備や研修を進め 想定して内容を詰めていく。 A への仕様ポリシーの提示、来年度入学の
る ・導入研修の実施
手引きへ記載ができた。
・計画的な業務計画の推進 新しい成績管理システムの運用をスムー
・効率的な業務運用 ・成績管理システム運用を進 ズに行うことができた。
・会計等運用方法の見直し める。 B 今後も適正かつ、効率的な会計処理等の
・学校予算運用の効率化 見直し改定に取り組んでいく。