創表ニュス                             （vol.9   7月22日号）
 
 
 
                      舞台表現II 「相手の思い」
 
 
   10 月の成果発表会で公演予定の「女クラ!」の稽古を進める創造表現コース
 3 年生一同。今回は第 5 場「彼氏」のシーンの稽古でした。場面は、球技大会
 の日の放課後。女クラ生徒の一人が彼氏を待っている。遅れてやって来た彼
 は、その日急な打ち上げが入ったと詫びを入れるのだが実は・・・、という展開
 です。今回は、このシーンに出演する生徒から「生の声」を聞いてみました。そ
 の中で印象に残った所を一部抜粋させていただきます。
 
   『台詞を発していない時の心情の変化を表現することの難しさを改めて思い
 知った。ただ与えられた台詞や指示された動作をこなすだけでない。その前の
 相手の言葉や行動を受けて、どう感じて、どのような言動で応えるか。台詞が
 ない場面でもそんなことを常に頭の中で考え続けないといけないから大変だ。』
 
     皆さんは現代文の教科書などに出てくる小説問題って得意ですか？よくある
 「下線部 c において、この時の主人公の心情を 50 字以内で述べよ。」とかの
 問題、結構頭を使って解かなければならないですよね。
     演劇も、小説問題を解くのと少し近い気がするんです。出演した生徒の「どう
 感じて、どのような言動で応えるか。」という言葉からも、演劇はただ台詞を言う
 だけではないことが分かります。台詞を一言発するだけでも、一人一人の思っ
 ていることを汲み取り、それに適切な返しをしなければならない。また一つ、演
 劇の難しさ、面白さ、奥深さを感じました。
     さて、次回は「文化祭¹、何する？」のシーンです。以前にもこのシーンは練習
 したことがあり、ある程度は完成しているこのシーン。生徒たちはこの問いにど
 のような回答をしていくのでしょうか。
 （3年 T．R）