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取得日:2024年03月21日[更新]

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      高大連携高校生防災教育推進事業「高校生防災セミナー」実践活動報告書
 学校番号   040      学校名    愛知県立犬山高等学校           全日制課程
  校長名           石田 亘              記載者氏名            小野木 聖
 
 
 取組のテーマ
 「防災」について学ぼう地域と連携したいのちを守る教育
                                    具体的な取組
 企画性     生徒に「防災」を身近なものに感じてもらうために、興味関心をひく講義や
            体験をすることにより、自らのいのちを守ること・他者のいのちを救うこと
            の両面の意識の向上を目指した。
 2主体性    生徒が主体的に考えられるように講義や学校祭企画を計画した。学校祭では
            防災教育セミナーの担当生徒主導のもと、防災グッズの作成や全生徒へ向け
            ての防災知識の普及など行った。
  3対象     全校生徒及び教員
  4連携     名古屋経済大学、犬山市役所、KARAKURI 事業部、灯 LINK、合同会社サ
            ンブリュー
  5内容     R4.4 避難訓練
                  地震発生後、教室からグラウンドに避難するという地震を想定した避
                  難訓練を実施した。避難経路をあらかじめ確認し、スムーズに避難す
                  ることができた。その後学年別に以下の活動を体験した。
                   一年:消火活動体験
                   二年:煙道体験
                   三年:放水体験
 
 
 
 
            R5.6 防災教育(講義「防災ってなに?」
                                               )
                  まずは生徒に興味関心を持ってもらうため、Q&A 方式で体育館にて
                  全体講義を行った。防災ってなに?から始まり、自然災害の種類や被
                  害を抑えるための方策、防災セットには何が必要かを生徒に発問し考
                  えさせた。生徒は班のメンバーと相談しながらメモを取り、主体的に
                  防災について学ぶことができた。
 R5.7 名古屋経済大学の教授によるハザードマップ体験
       名古屋経済大学の村山教授の講義により、GIS の仕組みやハザードマ
     ップについて学習した。生徒が所有するスマートフォンを活用し、自
     分が居住する地域のハザードマップを検索した。またハザードマップ
     に描かれた地域のリスクに、どういった情報を追加して重ね合わせれ
     ば、より分かりやすくなるかについて生徒が考察した。スマートフォ
     ンを活用して自分の居住する地域を班のメンバーと協力しながら、検
     索することで「防災」をより身近に感じる機会となった。
 
 
 
 
 R5.9 学校祭(防災グッズの展示、防災知識の普及、竹明かり、防災スイーツの販売)
       今年度の学校祭では防災に関する以下の4点に取り組んだ。
                防災グッズの展示         2防災知識の普及
                3竹明かりづくり体験 4防災スイーツの販売
      は各クラスから 4 人選出し、防災スリッパ・紙皿・簡易トイレの 3
     つを作成し、展示した。被災時で物資が十分にない場合でも、手軽に
     作成できることを生徒は新たに知ることができた。
      2は犬山市役所協力のもと、被災時の対応の仕方を学習した。具体的
     にはマンホールトイレや発電機の活用方法や液体の凝固実験、クイズ
     やアンケート、非常食の配付を防災教育セミナーの担当生徒が実践し
     た。
      3は KARAKURI 事業部、灯 LINK 協力のもと竹明かりづくり体験を
     行った。竹をくり抜き、内部から LED ライトで照らす方法で作成し
     た。体験して興味関心を高める、廃材を活用するという観点で今回実
     施してみたが、生徒は楽しそうに作成することができた。
      4は合同会社サンブリュー協力のもと、被災時でも簡単に作れる防災
     クッキーやスイーツを販売した。被災時にスイーツを食べることで少
     しでも安らぎを感じてもらう狙いもある。
 R5.9 防災教育(講義「震災学習」)
         幼少期に阪神淡路大震災の被災者となった本校教員による講話を行っ
     た。該当教員は当時幼稚園児であったが、祖父が残した日記を交えな
     がらの当時の様子を紹介した。ライフラインに関して、電気は36
     日程度、ガス・水道は12か月程度復旧に時間を要した。その間、
     人々は給水車や配給、他県に赴くなどして生活したようである。以上
     のような話を、具体的かつ分かりやすく生徒に伝えた。生徒はメモを
     取りながら真剣に話を聞いていた。
 
 
 
 
 R5.10    修学旅行1(人と防災未来センター)
          阪神淡路大震災記念人と防災未来センターの見学をした。「震災の記
         憶フロア」では震災の記憶を残すコーナー、震災からの復旧をたどる
         コーナーに展示された当時の記録を見学した。また大型映像、ジオラ
         マ模型、ドラマなどで震災当時の状況をより身近に感じることができ
         た。
 
 
 
 
 R5.11    防災新聞の作成
          2 年間で学んできたことを新聞という形でまとめ、校内や犬山市内の
     公共施設に掲示した。いざという時に適切に行動できるよう生徒は班
     員と話し合ってまとめることができた。
 6その他   特になし
                                    効果と課題
 【効果】講話や体験学習など様々な形の防災教育を行ったことにより、生徒は幅広い学
 びができたと感じている。特に防災教育セミナーの担当生徒は学んだことや実践したこ
 とを校内だけではなく、校外にも発信することができた。学校祭時の防災知識の普及な
 ど教師主導の活動以上に、生徒主体の活動がより効果的に感じた。
 【課題】第 2 学年を中心に防災教育を行ったため、第 2 学年の生徒は防災意識が高まっ
 たように感じる。しかし第1・3学年の生徒には防災意識があまり浸透しなかったよう
 に感じた。また教師主導で行った活動を、もっと生徒主体の活動で行った方が効果的で
 あるように感じた。