学校長よりごあいさつ

Message 校長1よりごあいさつ

本校は「禅のこころ」を建学の精神として150年の歴史と伝統をもち、幾多の人材を輩出してまいりました。そして日本の近代化の流れの中でさまざまな貢献をしてきましたが、ここ数年間はさらに充実をはかり、新しい時代を創り担うことのできるたくましい知性と力を育てようと、さまざまな教育プログラムに取り組んでいます。生徒の皆さんが社会で活躍するのは21世紀の中頃になります。
その頃は地球環境問題やエネルギー問題を克服して、人類が更なる発展を遂げられるかどうかの正念場を迎えることになるでしょう。花園中学・高等学校ではこうした未来への予測を踏まえて、生徒達の将来を見据えた学校づくりをしています。
これからの社会で必要とされる力は、日常生活の中で問題に対して疑問を持つ「気づく力」、その疑問に対して仮説を「組み立てる力」、そして、多くの仲間と議論をかわし「行動する力」でしょう。今までは正しい答え、つまり正解を出すことだけが意味のあることとされましたが、問題発見力、自分なりの仮説を立ててみるといったことが大切になっています。
そこで本校では日常における授業で確かな基礎学力を身につけること、そして自学自習の精神と習慣を身につけて、学んだ内容を自身の基礎となる力にまで高められるように実践したいと考えています。
つまり花園中学・高等学校で「学ぶ力」とは記憶することで終わらせず、活きた智恵にまで高めるということです。それは自分を伸ばす力であり自分を活かす力であるとともに、社会に貢献することになるのです。

花園中学高等学校 校長2 溜 剛

Mind 建学の精神

建学の精神

禅の精神には、本来持っている思いや、隠された能力を信じる明るいポジティブな側面があります。
建学の精神である「禅のこころ」とは、物事にとらわれず、何事にも惑わされない「本当の自分」を自覚することです。ありのままの自分を見つめ、内在している本来の輝きや無限の可能性に気づくことです。かけがえのない存在であり、一期一会の出会いであることを自覚したとき、新しい力が湧き起こり、そこに新しい自分が始まります。
教育の普遍的な目的は、一人ひとりに自分の価値を見つけさせることだと言われます。「禅のこころ」を教育の根底に置く花園の教育は、学習指導要領が示す「生きる力」、即ち、「自らをよりよく活かし、生き方を切り拓く力」を育てることです。

Education 花園の教育

臨済宗妙心寺の宗門子弟の教育機関

本学園は、明治5年に臨済宗妙心寺の宗門子弟の教育機関として創立されました。
以来、禅の精神を根本に据えた教育は着実に成果を重ね、現在に至っております。
そして今、国家や宗教、民族の対立をはじめとする、現代が抱える諸問題の解決への光明として世界から着目されているのが、禅の精神です。
禅は既成概念から脱して独自の発想や自由な発想を生み出すこと、思考を高めて創造的自己を確立することを目的のひとつとしています。
花園中学高等学校は、そうした禅を基本とした教育を実践し、将来、国際社会で活躍できる資質と基礎的能力を養います。

基本教育方針

  • 自主的な判断力を培う

    自己をしっかり見つめ、自立と自律の精神を持って生きる力を養おう。

  • 連帯意識を育む

    お互いの人格を尊重し、切磋琢磨しつつ共感し合える仲間づくりをしよう。

  • 進取の気風を養う

    国際的な視野に立ち、各自がそれぞれの目標に向かって精進し責任ある行動によって社会に貢献しよう。

きめ細やかなサポート体制

私たちの学校は大規模ではありませんが、その分教育においては手厚く、細かい配慮を心がけています。
生徒一人ひとりに対して、教育の質を高めるために十分な時間と注意が注がれています。生徒の主体性を大切に、個々の成長に合わせた指導を受けることができます。

History 沿革

明治5年

京都花園妙心寺山内に三年制般若林を創立して宗門子弟の教育機関とする。
これが本校のはじまりである。

明治30年

卒業記念写真

卒業記念写真
明治31年

京都花園木辻北町の現在地に校舎、寄宿舎(雪江寮)を新築して校名を普通学林と称する。

明治36年

普通学林を花園学林と改称する。

明治40年

花園学林を花園学院と改称して、中等部(5年制)、高等部(3年制)に分ける。

明治44年

中学部を花園学院、高等部を臨済宗大学に分離する。
(臨済宗大学は花園大学の前身である)

大正7年

等持院籠城記念

等持院籠城記念
大正8年

私立花園中学校と改称する。

大正13年

校門

校門
大正14年

花園中学校を組織変更をし、中学校令による花園中学校と改称する。

昭和7年

テニスコート

テニスコート
昭和9年

花園中学校を廃して、臨済学院中学部(予科一年、本科三年)、
専修部一年を創設する。

校舎全景

校舎全景
昭和18年

足利武治氏臨済学院中等部長に就任する。
宗門子弟のほか一般生徒の入学を許可する方針をとり、5年制とする。

昭和21年

小澤和一氏臨済学院中等部長に就任する。

昭和23年

学制改革により臨済宗学院中学部を花園高等学校に改制、全日制普通科を設置する。
小澤和一氏校長3に就任する。

昭和27年

商業課程を併設する。

昭和30年

校舎全景

校舎全景
昭和33年

バックネット建設及び運動場拡張整地し、寄宿舎を移転する。
講堂兼体育館(直心館)を完成。

昭和37年

2号館鉄筋コンクリート四階建完成。

昭和43年

自動車科を新設する。
自動車科実習場及び同製図室、柔道場完成。
3号館鉄筋コンクリート四階建完成。

昭和44年

自動車科が一種自動車整備士養成施設の指定を受ける。

昭和45年

大阪陸運局より、自動車分解整備事業の認証を受理。
視聴覚教育の一環としてビデオシステムを導入する。
商業科情報処理コースを設置。
4号館鉄筋コンクリート三階建完成。

昭和45年
昭和46年

森三郎氏校長4に就任する。

昭和47年

4号館4階部分を増築。創立100周年を迎える。

野球部甲子園出場

野球部甲子園出場
昭和48年

ラグビー部全国大会準優勝

ラグビー部全国大会準優勝
昭和53年

普通科に特別進学コースを新設

昭和54年

1号館として旧大学本館を改築使用、全校生徒に宗教教育を開始する。

昭和56年

平瀬作五郎先生顕彰建立(同窓会)

昭和57年

雪江寮を閉寮する。角張東洲氏校長5に就任する。

昭和59年

普通科に文系?コース(昭和60年度より準特別進学コースと改称する)を新設する。

昭和60年

雪江寮の跡地に5号館を建設。

昭和61年

菊地俊英氏校長6に就任する。

昭和63年

新体育館(地下に部室、柔剣道場)とトレーニングルーム完成。

平成元年

音楽演奏室、音楽室完成。

平成2年

特進コース・準特進コースを特進A・Bコースと改称。

平成3年

全教室冷暖房設備完成。

平成4年

越智聡明氏校長7に就任する。学園開学120周年を迎える。

平成5年

情報教育のためNECPC-9801BXを導入する。

平成7年

商業科の募集停止。

平成8年

田口勝正氏校長8に就任する。

平成9年

特進コース男女共学実施。鉄骨造三階建6号館完成。

平成10年

自動車科を自動車工学科と改称する。

平成11年

留学生(オーストラリア)を受け入れる。

平成12年

後藤牧宗氏校長9に就任する。

平成14年

開学130周年を迎える。3号館、4号館改新築完成。

平成15年

第2体育館完成。花園中学校開設、中高一貫教育をスタートさせる。

平成16年

則竹節氏校長10に就任する。

平成18年

自動車工学科の募集停止。

平成19年

花園中学校にSコース、Tコースを新設。

平成21年

普通科に進学カルティベートコースを新設。

平成22年

福田篤氏校長に就任する。

平成28年

花園中学校にスーパーグローバルZENコース、ディスカバリーコースを新設。

令和元年

溜剛氏校長に就任する。

令和3年

新3号館増築

令和4年

新1号館完成、創立150周年

Emblem & Song 校章・校歌

  • 花園中学校

    花園中学校校章
  • 花園高等学校

    花園高等学校校章

校章の由来

菊菱に藤の花をあしらったものが妙心寺の紋である。本校が明治30年代に花園学林と校名を改めて現在地に移転したとき、妙心寺の紋の一部を採り、菊菱の中に正の字を入れて校章が制定された。正とは正法山妙心寺の頭文字である。この菊菱は十六弁の菊花を菱形にしたものであって、 妙心寺の開基が花園上皇であった関係に由来するものである。其の後,学制の数次の改革によって、旧制中学になったときに、菊菱の中の正の文字が中に改められ、昭和23年の新制高校への学制変更のとき、更に中の文字を高に改めて現在の校章となったものである。

  • 花園中学校校歌

    一、さくら 愛でたき 花園に
    学び いそしむ わが母校
    文化と歴史の都
    未来へ さきがけ 学問を
    わかるよろこび 心に響く
    悠久のまなびや 花園中学校

    二、みどり濃き松 いやさかに
    学び いそしむ わが母校
    鍛えよう魂と 身体
    未来へ 輝け 若人よ
    ひかるよろこび 心に響く
    悠久のまなびや 花園中学校

    三、紅葉色なす 花園に
    学び いそしむ わが母校
    優しさと勇気を いだき
    未来へ はばたけ 大空に
    かけるよろこび 心に響く
    悠久のまなびや 花園中学校

    四、愛宕の雪が 荒ぶとも
    学び いそしむ わが母校
    暖かき灯を 点しつつ
    未来へと 歩め おおらかに
    生きるよろこび 心に響く
    悠久のまなびや 花園中学校

  • 花園高等学校校歌

    一、春爛漫(らんまん)の 花園に
    見よ 清麗 若桜
    理想を胸に 匂い立つ
    理想を胸に 匂い立つ
    学園 その名ぞ 花園高校
    吾等が母校 花園高校

    二、秋錦繍(きんしゅう)の 洛西に
    見よ 鳳雛(ほうすう)集い来て
    大志を胸に 羽ばたける
    大志を胸に 羽ばたける
    学園 その名ぞ 花園高校
    吾等が母校 花園高校

    三、霊峰愛宕 清桂(せいけい)の
    見よ 崇高 そこいなき
    学びの道に いそしまん
    学びの道に いそしまん
    学園 その名ぞ 花園高校
    吾等が母校 花園高校

    四、正法山頑(しょうぼうさんとう) 千年の
    見よ 松操(しょうそう) 色変えぬ
    高き精神(こころ)を うち樹てん
    高き精神(こころ)を うち樹てん
    学園 その名ぞ 花園高校
    吾等が母校 花園高校

花園中学校歌
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花園高等学校校歌
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