No.102
府立旭高等学校
校長 浅田 和也
令和5年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
IT 化、多様化に対応し、国内外で社会貢献できる人物を育てる学校をめざす
1.生徒が未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成することをめざすとともに、知識の理解の質を更に高め、確かな学力を育む
2.多文化理解教育を一層推進し、コミュニケーション能力やプレゼンテーション力に加えて世界の国の文化や伝統を理解し尊重する態度を身につける
ことで、文化が異なる人々と協働して社会の諸問題の解決に向けて積極的に行動する人物を育てる
3.豊かな心や社会人基礎力【前に踏み出す力】
【考え抜く力】【チームで働く力】を育成する
2 中期的目標
1 確かな学力の定着と学びの深化【授業力】
(1) 言語能力,情報活用能力,問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力や、現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を教科等
横断的な視点に基づき育成する
ア 生徒にめざす資質・能力を育むために「主体的な学び」、「対話的な学び」、
「深い学び」の視点で、授業力向上を進める
イ 「観点別学習」を進めるとともに計画・実践・評価・改善という一連の活動を繰り返すことで指導と評価の一体化をめざす
ウ 生徒が学習において「思考力・判断力・表現力」を自在に働かせることができるようにするために、教師が専門性を発揮する
エ ICT 等を活用して学習活動等を充実する
※ 学校教育自己診断「授業はわかりやすい」の肯定的回答を令和7年度 70%となることを目標とする(R02:66.6%,R03:61.4%,R04:59.8%)
※ 授業アンケート「授業内容に、興味・関心をもつことができた」の肯定的回答を令和7年度も 80%台を維持することを目標とする(R02:81.7%,
R03:82.4%,R04 84.9%)
※ 授業アンケート「授業を受けて、知識や技能が身に付いたと感じている」についての肯定的回答を令和7年度も 80%台を維持することを目標と
する(R02:85.6%,R03:85.7%,R04:87.4%)
※ 英語検定準2級相当以上の合格者合計が令和7年度 180 名となることを目標とする(R02:67 名,R03:254 名,R04:88 名)
(2) 基本的な知識及び技能を確実に習得させる。また、これらを活用して SDGs の諸問題を始めとした様々な課題を解決するために必要な思考力、判断
力、表現力等を育む
(3) 個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努める。その際、生徒の発達の段階を考慮して、生徒の言語活動など、学習の基盤をつく
る活動を充実するとともに、家庭との連携を図りながら、生徒の学習習慣が確立するよう配慮する
※ 大学入学共通テストに向けた対応、英語4技能評価にかかる民間の資格・検定試験の活用を図る
※ 国公立大学及び難関私立大学(関関同立・産近甲龍・関西/京都外大)の現役のべ合格者数が令和7年度には 250 名以上となることを維持する
(R02:241 名,R03:325 名,R04: 285 名)
2 豊かな感性・しなやかな心・社会人基礎力の育成【自律・自己実現】
(1) 体験活動や、多様な表現や鑑賞の活動等を通して、豊かな感性や創造性の涵養をめざした教育の充実に努める
ア 総合的な探究の時間や HR を活用し、生徒の生きる力の醸成を図る
イ 部活動や有志の地域行事への参加等を通して、ボランティア活動への意識を高める
(2) 豊かな感性をもち、伝統と文化を尊重し、個性豊かな文化の創造を図るとともに、公共の精神を尊び、他の国や文化を尊重し、未来を拓く主体性
のある人物の育成に努める
ア 普通科、国際文化科の両科とも国際感覚を醸成すべく、校内国際交流、海外語学研修や留学生受入れ等に取り組むとともに日本文化への理解を深
める
イ 学校行事、国際関連行事、語学研修や部活動を通し、社会人基礎力「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」を育成する。また、生
徒が夢や志を持って自身の可能性を伸ばし、よりよく社会に参画する態度を育む
ウ 地域住民や小・中学校、企業、大学、行政等の外部機関の専門的な知見やフィールド等を活かした連携を通じてさらなる教育内容の充実に努める
エ 集団活動に積極的に取り組む機会と環境を提供し、自他の違いを認め、協調し、「協調友愛(校訓)
」の精神を培い、他者と望ましい人間関係を
構築できる人間性を育む
(3) 学校の教育活動全体を通じて、基本的な生活習慣の確立を図るとともに、集団の規範を遵守し、多様な価値観を認めながら、他者と協調して活
動することのできるしなやかな心と規範意識を育む
ア 自分自身で考えて行動し、自らを律することのできる「自主自律(校訓)」の精神を醸成する
イ 学校における生活指導は学校全体で組織的かつ丁寧に行う
※ 頭髪、服装の乱れ、不注意による遅刻がないように指導を継続する 遅刻について、令和7年度 1500 件以下に減ずることを目標とする
(R02:1458 件,R03:1572 件,R04:2942 件)
※ 部活動加入率(3学年平均)が令和7年度には 70%になることを目標とする(R02:57.9%,R03:58.2%,R04:62.8%)
(4) 安全に関する情報を正しく判断し、安全のための行動に結び付けるようにする
3 学校の特色づくりと組織力の向上【学校運営】
(1) 学習活動、学校行事、部活動などの教育活動に関する教職員の共通理解を深め、学校全体で「旭で伸ばす」の目標を持ち、邁進できる組織を構築
する
ア 将来構想委員会を核として、「これからの旭」の課題解決を図るとともに、教職員が常に「改善」の意識を持ち、PDCA による学校改革、授業
改善に更に一丸となって取り組むよう努める
イ グループウェア等を活用し、校務運営の効率化を進める。
ウ 運営会議、職員会議などの充実を図り、教職員間の意思の疎通を図る。よりよい校務分担体制を確立し、学校運営を円滑に行う
(2) 校務の効率化を図り、生徒と向き合う時間を確保する
ア ICT を活用した取り組みを推進し教職員が機器を効率よく使用できるよう研修を行う。生徒の学びの深化を図ると同時に、校務の効率化に繋げる
さらに、経費削減の意識を持って教職員間で使用するペーパーの削減をめざす
イ 学校休業日や部活動休養日の設定などに取組み、生徒、教職員が心身ともに健全であるように努める
(3) 学校の特色の共通認識と広報活動の充実を図る
ア ホームページやパンフレット等を充実させて効果的な情報発信をすることにより広く学校を理解してもらえるように努める
イ 校内美化に努めるとともに、令和7年度に向けて校内設備の安全と充実を図る
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【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[令和 年 月実施分] 学校運営協議会からの意見
3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
目標 今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標〔R4年度値〕 自己評価
(1)言語能力,情 (1) (1)
報活用能力,問題発 ア ア
見・解決能力等の学 1「主体的な学び」 1Asahi Card の充実
習の基盤となる資 本校の「キャリア・パスポート」である 各学年 10 枚以上書きためる。
「AsahiCard」を活用する。学びのプロセスを生徒 〔1年 10 枚、2年 11 枚、3年 12 枚〕
質・能力や、現代的
自身が記録し蓄積することで変化や成長を自己 加えて学びの取組みの記録として2年生で
な諸課題に対応して
評価し、キャリア形成と自己実現につなげる。 は「総合的な探究の時間」ファイルを作成し、
求められる資質・能
振り返りシートを 10 枚書き溜める。
力を教科等横断的な
〔国際文化科6+3枚 普通科 19+2枚〕
視点に基づき育成す
る 2「対話的な学び」 2学校教育自己診断(生徒)「将来の進路1や
実社会で働く人々が連携・協働して社会に見 生き方について考える機会がある。」肯定評
られる課題を解決している話を聞いたりするこ 価 85%以上〔90%〕
とで自らの考えを広めるとともに、生徒自らが考
えたことを、意見交換したり、議論したりするこ 2社会人講話や模擬授業を1,2年で3回以
とで新たな考え方に気が付いたり、自分の考えを 上実施する。〔1年4回、2年6回〕
より妥当なものとしたりする。
3「深い学び」 3令和5年には、普通科でグループでの探究
「総合的な探究の時間」の充実に向けて委員 活動、国際文化科では個人で探究活動を行
会を中心として全体化し、指導の方向性を確立さ い、校内の発表会を実施する。
せるとともに、現在の国際教養科の課題研究の時
1
間を発表に結び付けて充実させる。 3国際文化科2年次の課題研究校内発表会
確 をし、最終授業でのアンケートで「SDGs につ
か いての問題を考え議論することができた」の
な
肯定評価 100%
学
力 〔95%〕
の
定 イウエ 学習活動の質の向上 イウエ
着
1 指導方法を工夫して必要な知識・技能を教授 1 相互授業見学 100%〔78%〕
と
学 しながら、それに加えて、生徒の思考を深めるた
び めに発言を促したり、気付いていない視点を提示 1学校教育自己診断(生徒)「授業はわかり
の したりするなど、学びに必要な指導の在り方を研 やすい」についての肯定的回答、65%以上を
深
究する。 めざす。
〔59%〕
化
1学校教育自己診断(教職員)「生徒の学習
授 意欲に応じて、学習指導の方法や内容につい
業
て工夫している。
」85%以上〔90%〕
力
2 質の高い授業を提供することで生徒が自ら 2授業アンケート「授業内容に、興味・関心
のキャリア形成への意識を高め、さらに希望する をもつことができた」についての肯定的回
進路2実現につなげる。 答、80%以上を維持する。
〔85%〕
2学力診断テスト、模擬試験等を学年毎3回
・ 以上実施。〔1年4回、2年4回、3年全員
1回、希望者5回〕
2進路3に関する説明会及び講演会を合計4
回以上実施。
〔保護者向け2年2月、3年5月、生徒向け
2年 12 月(1月海外)、3年大学別5回〕
2大学見学会、大学による模擬授業合計3回
程度実施。
〔大学見学会1年 10 月、大学によ
る模擬授業2年7月、10 月〕
2 補習・講習など各種講習を充実させ、令
和4年度程度の学習の機会を設ける。
〔1年 62 回 2年 106 回 3年 142 回〕
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2授業アンケート「授業を受け、知識や技能
が身についたと感じている」についての肯定
的回答、80%以上を維持する。
〔87%〕
3 国公立大学及び難関私立大学(関関同
立・産近甲龍・関西/京都外大)の現役の
べ合格者数 250 名以上を維持する。
〔285
名〕
オ ICT 等を活用して学習活動等を充実する。 オ
1GIGA スクール構想を踏まえ、教員が必要に応じ 1グループウェアおよび ICT の活用につい
て HR 活動や授業で ICT を活用できるようにする。 て研修を2回程度行う〔2回〕
2授業、その他で、プレゼンテーション能力及び 2アンケートで前年度よりスキルが上がっ
コミュニケーション能力を養う。 たと答える教員が 90%以上を維持する。
〔93%〕
(3)学校の教育活 (3) (3)
動全体を通じて、基 ア「自主自律(校訓)
」の醸成 ア
本的な生活習慣の確 1自分自身で考えて行動し、自らを律すること 1学校教育自己診断(生徒)
「学校は生活規律
立を図るとともに、 のできる精神を醸成する。 や学習指導基本的習慣の確立に力を入れてい
る。
」85%をめざす。〔78%〕
集団の規範を遵守
し、多様な価値観を
1メール配信、校長ブログ、式辞でメッセー
認めながら、他者と
2 ジを伝える。40 回程度〔51 回〕
協調して活動するこ
豊 とのできる規範意識 1集団活動(行事等)後にアンケート達成感
か を育む 充実感を図るアンケートを実施。肯定評価
な
感 80%以上〔90%〕
性
・ 1学校教育自己診断(生徒)「命の大切さや
し
社会のルールについて学ぶ機会がある」
な
や 肯定評価 80%を維持する。
〔85%〕
か
な 1学校教育自己診断(生徒)「人権について
心
学ぶ機会がある」肯定評価 80%を維持する。
・
社 〔87%〕
会
人 イ イ
基
学校における生活指導は学校全体で組織的かつ
礎
力 丁寧に行う
の 1生徒に服装を正す意味や挨拶の大切さを考え 123 学校教育自己診断(教職員)
「生徒に
育 させた上で、丁寧に行なう。 よる問題行動が起こった時、組織的に対応で
成
きる体制が整っている。」肯定評価 80%以上
を維持する〔83%〕
自
律 123学校教育自己診断(保護者)「学校の
・
生徒指導の方針に共感できる」70%以上〔63%〕
自
己
実 2携帯の扱いについて考えさせる機会を持つと 2 SNS に関するモラル指導、トラブルにつ
現 ともに SNS に関係するトラブルがないよう指導を いての講習を行う。
行う。
3頭髪や服装の乱れに注意し、不注意による遅刻 3遅刻数 1500 件以下をめざす〔2400 件〕
をなくすよう継続して指導する。また、挨拶を励 学校教育自己診断(保護者)「学校の生徒指
行し礼儀を身につけて、社会人としての規範意識 導の方針に共感できる」70%以上〔63%〕
や協調性を培う。
(1)教育活動に関 (1) (1)
する教職員の共通理
ア 将来構想委員会を核として、「国際文化科」 ア
3 解を深め、
「旭で伸ば
す」の目標を持ち邁 1「観点別評価」の改善「総合的な探究の時間」 1観点別評価について研修を行う。
学 進できる組織を構築 の充実をめざす。
校 する 1 1学校教育自己診断(教職員)「評価の在り
の
2 方について話し合う機会がある。90%以上を
特
色 3 めざす。
〔88%〕
づ 4
く 2国際文化科の発展、深化を図る 2 普通科、国際文化科共に「SDGs について
り
の問題を考え議論することができた」肯
と
組 定評価 90%以上をめざす。
〔普通科 91%、
織 国際文化科 95%〕
No.102
府立旭高等学校
力
の
2国際文化科のウェブでの交流を含め国際
向
上 交流を4回程度実施する。
〔4回〕
2国際文化科で外部の講師による多文化理
解教育を5回以上実施する。〔6回〕
学
校 2国際文化科について、学校全体の課題を整
運 理し、校内の各委員会に指示する
営
イ 組織的な対応 イ
1時間をかけて立案実行すべきことは将来構想 1学校教育自己診断(教職員)「各分掌や各
委員会で行い、各分掌での検討事案については運 学年間の連携が円滑に行われ、有機的に機能
営委員会で確認することで、校内の課題を見えや している。
」肯定評価 60%をめざす。
〔50%〕
すくする。
2支援教育委員会で情報共有した内容を、必要に 2学校教育自己診断(生徒)「先生はいじめ
応じて外部との連携や、生徒指導部、いじめ対策 など私たちがこまっていることについて真
委員会、教務部等へつなげる体制を整える。 剣に対応してくれる。」肯定評価 70%をめざ
す〔53%〕
(2)校務の効率化
を図り、生徒と向き
合う時間を増やす
(2) (2)
ア ICT を活用した取り組みの推進 ア
1グループウェアの活用 1情報部とオンライン授業 PT により年度当
教職員間メールや掲示板を活用する。 初の様々な登録作業と活用のための研修を
行い、グループウェア活用 100%を維持する。
〔100%〕
2授業でもそれ以外の活動でも1人1台端を 2タブレット活用の研修を実施する。2回
効果的に利用する。 〔2回〕
2学校教育自己診断(生徒)「学校では、生
徒1人1台端末を効果的に利用している。
」
80%以上を維持する。
〔83%〕
3校内の連絡事項はメール等で行うことと、会議 3紙の使用を前年度1割減をめざす。〔更紙
終了のめやすを伝えることで会議の時間短縮と 660,000 枚〕
使用ペーパーの削減を図る。
4保護者連絡についてもできるだけ緊急メール 4学校教育自己診断(保護者)「学校は、家
等を利用し、保護者への周知を図る。 庭への連絡や意思疎通を積極的に行ってい
る。
」肯定評価 80%をめざす。〔67%〕