No.406
府立福泉高等学校
校長 吉村 宏美
令和5年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
「No Limit! とことん福泉!」のスローガンの下、
つながりや体験的な学びを重視し、素敵な社会人を育成し、地域に貢献できる学校をめざす。
1) 「夢の実現に向けてチャレンジし、努力を惜しまない生徒」を育成する。
2) 「学校、社会のルールを守り、集団生活のなかで他人に感謝・協力することができる生徒」を育成する。
3) 「自分の能力や興味を見つけ出し、学校生活に懸命に取り組む生徒」を育成する。
2 中期的目標
1「学び続ける力」の育成
(1) 「分かる・できる授業」による「基礎力」の定着をめざす。
・少人数・習熟度別授業、モジュール的ミニ教材、ICT 等の活用と継続的な授業研究による系統的・効果的な教科指導の確立をめざす。
(2) 「受動的な学び」と「能動的な学び」との併用による学習意欲の向上、学習内容の深化をめざす。
・これまで実践してきた授業の内容や方法等を再点検しながら、
「オープンクラス」による授業見学及び研究協議を進め、カリキュラム全体の改善・充
実を図る。
※授業アンケート「興味・関心がもてた」、「知識・技能が身に付いた」3.3 以上をめざす。R7年度については 3.3 以上を維持。(R2:3.22、R3:
3.25、R4:3.34)
※学校教育自己診断(生徒回答)
「授業はわかりやすく工夫されている」
:肯定率 80%以上をめざす。R7年度については 80%を維持。
(R2:77%、R
3:78%、R4:75%)
2「未来を切り拓く力」の育成
(1) 教科・総合的な探究の時間・特別活動等を活用したキャリア教育の更なる充実を図る。
・上級学校や企業など外部と連携した進路学習の機会(進路見学会や分野別進路説明会等)を継続・発展させ、社会への視野を広げ、生徒の進路意識
の向上をめざす。
・入学から卒業、さらに将来を見通したキャリア教育をつくりあげる。
(2) 各種就職指導、小論文指導、進学講習等、生徒の資質・能力を伸ばし、進路実現に向けた取組みをさらに進める。
※年度末進路決定率 100%(R2:95.3%、R3:94.5%、R4:64.9%)
、学校斡旋就職一次合格率 80%以上をめざす。
(R2:65.7%、R3:68.8%、
R4:77.1%)
※大阪府における 10 月末就職内定率比プラス 10 ポイント以上(R2:大阪府 58.5%、本校 66% R3:府 62%、本校 68.6%、R4:府 77.5%、本
校 84.2%)
※学校教育自己診断(生徒回答)
:「将来の進路や生き方などについて、学んだり考えたりする機会がよくある」85%以上をめざす。R7年度について
は 80%以上を維持。
(R2:84%、R3:87%、R4:83%)
3「他者と協働できる力」の育成
(1) 将来の社会人・職業人を見据え、規範意識の醸成と自律的行動力の育成を図る。
・傾聴の姿勢を大切にしつつ、挨拶、マナー、時間を守ることや身だしなみ、また他人を思いやる気持ち等、
「生きる力」を生徒に寄り添いながら育む
指導支援をする。
・家庭との連携協力体制をつくり上げるため、丁寧できめ細かな情報の共有を進める。
(2) 家庭・地域等と連携して安全で安心な学校づくりを進め、生徒の自己理解を深め、自尊感情・自己有用感の向上を図る。
・教育相談および生徒支援体制を強化し、いじめ、ネットトラブル、不登校、体罰・セクハラ、虐待、ヤングケアラー、貧困等により、学校生活に困
難さがある生徒の早期発見と未然防止に努め、関係機関とも連携を図りながら適切な対応につなげる。
・SC、SSW や関係機関との連携を深め、人権と多様性の尊重のために、教職員の専門的な知識の習得と対応力の向上を図り、「ともに学び、ともに育
つ」教育のさらなる推進に努める。
・PTA や地域との交流活動(防災教育・ホタル鑑賞会・農業体験等)やきめ細かな情報提供を通じて、開かれた学校づくりを進める。
(3) 生徒会活動・部活動などを通じて、社会とかかわる実践的な行動力の伸長を図る。
・学校行事、学年行事、ボランティアを通じて地域との交流活動等の充実に努める。
・国際交流を推進し、今日のグローバル社会に主体的に関わろうとする意志と行動力の醸成を図る。
(4)基本的生活習慣の確立
・生徒が自己の健康管理の重要性を理解し、さらに行動できる力を身につける。
(5) 清掃・美化活動の実践を通じて、校内における環境美化を推進する。
(例)清掃に関わるコンクールの実施、清掃週間。
※遅刻総数 10,000 件以下(R2:13,068、R3:10,748、R4:11,450)、部活動加入者定着率 75%以上を維持(R2:79.4%、R3:95.6%、R4:95%)
※学校教育自己診断(生徒回答)「学校の決まりやルールは適切である」85%以上を維持(R2:79%、R3:78%、R4:72%)
「先生や学校は、いじめに、しっかり対応してくれる」80%以上を維持(R2:82%、R3:86%、R4:84%)
「悩みや相談に応じてくれる先生がいる」80%以上を維持(R2:71%、R3:77%、R4:77%)
「部活動や生徒会活動は活発だ」70%以上を維持(R2:69%、R3:69%、R4:62% )
「校内はきれいな状態である」70%以上を維持(R2:60%、R3:68%、R4:49%)
4「信頼される学校」・「協働する学校組織」をつくりあげる
(1) 校内外の研修、OJT に加えて、中学校や他の高校、関係機関等との連携・情報提供を計画的に進めて、教職員力の向上を図るとともに、本校教育への
信頼につなげる。また、ホームページを充実させるなど外部への情報発信に努める。
(2) ミドル層を核とした、メンター制による教職員の育成支援や業務の協働を促進する。
(3) 校務運営を継承発展させる教員の育成を図る。
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・OJT による校内情報ネットワークの活用、生徒支援、分掌業務の効率化を推進すると同時に、中核となる教員の育成を図る。
※第一次入学者選抜の志願倍率の回復(R2:0.63 倍、R3:0.69、R4:0.54)
※学校自己診断「校内研修は教育実践に役立つような内容となっている」70%以上を維持(R2:76%、R3:80%、R4:64%)
【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析 学校運営協議会からの意見
3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
目標 今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標[R4年度値] 自己評価
(1) 「基礎力」の定 (1) スモールステップや学びのユニバーサルデ (1)(2)
1
着 ザインを意識して、ICT 機器、資料の活用など、 ・授業アンケートの「興味・
学 「わかる授業」を工夫する。 関心がもてた」、「知識・
び
続 (2) 学 習 意 欲 の 向 (2)オープンクラスを核に授業見学を企画・実施 技能が身に付いた」とも
け
る 上、学習内容の深 し ICT の活用や授業方法等、授業研究を進める。 に 3.3 以上[3.34]
力 化 ・自己診断「授業はわかり
の
育 やすく工夫されている」
成 80%以上[75%]
(1) キャリア教育の (1) 上級学校や企業など外部との連携を深め、生 (1)自己診断(生徒)「進路
更なる充実 徒が進路について自ら考えられる学習の機会 や生き方などの学習機
を増やし、進路意識の向上を図る。 会」生徒肯定的回答
80%を維持[83%]
2
(2) 生徒の能力の発 (2)ア.多様な進路に対応するため、放課後の時間 (2)ア・イ
未
来 展や進路実現に向 等を活用し、就職指導・進学講習・キャリ 進路決定率 100%
を
切 けた取組み ア支援行事等の取組みを進める。 [81,6%]
り
拓 イ.教育相談委員会等と連携を密にし、進路に 大阪府における 10 月末
く
力 不安を感じる生徒の個別指導を行う。 就職内定率比プラス 10
の
育 ポイント以上
成
[府 77,5%本校 84,2%]
学校斡旋による就職希
望者内定率 100%
[100%]
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(1) 規範意識の醸成 (1) ア. 生徒の実情に合わせたルールのもと、生 (1) ア.遅刻総数 10,000 件
と自律的行動力 徒一人ひとりに寄り添いながら、あいさ 以内 [11,450 件]
の育成 つ、マナー、遅刻・服装・頭髪等、家庭と
連携を密にした理解と協力の下、粘り強い
指導支援を継続して行うとともに、生活指
導事案に即応する体制を築く。
イ.定期的に講習(交通安全講習会や薬物乱 イ.各講習生徒アンケート
用防止講習会等)を行うことにより、生徒 の肯定的評価 80%以上
(2) 生徒の自己理解 の規範意識の醸成につなげる。 [89,6%]
を深め、自尊感 (2) ア.教育相談委員会を核に、保健部・生活指 (2)ア.自己診断(生徒)の
情・自己有用感の 導部・教務部が協力体制を強化して SC・SSW 「悩みや相談に応じてくれ
向上 等との連携を進め、中退やいじめ等の防 る先生がいる」[77%]、「い
止、丁寧な対応に組織的に取り組む。同時 じめに、しっかり対応して
に、合理的配慮や個別の教育支援計画等に くれる」[84%]
ついてまとめた「教育相談の手引き」の活 80%以上、85%以上
用と内容の更新・改定を行う。 イ.部活動加入者の定着率
イ.教員が一丸となって部活動や学校行事等 82%以上[95%]
の魅力作りに関わる。WEB ページを充実さ ・HP 閲覧数3万件以上
せ、生徒の頑張っている姿を発信する。 [10,657 件]
(3) 社会とかかわる (3) ア.学校行事、学年行事、ボランティア(被災地 (3)ア.ボランティア体験、地域
実践的な行動力の 等)を通じて地域との交流活動を実施する。 との交流活動への複数
伸長 回参加[0回]
イ. 国際交流活動(長期休業中の短期留学、ホ
ームステイ)の呼びかけと実施する。 イ.国際交流活動の複数回
実施[1回]
ウ.成年年齢の引き下げに伴い、教科・総合的
ウ.学習の機会
な探求の時間を活用し、選挙等について学
年1回以上[0回]
ぶ機会を設定する。
(4)健康への関心を (4)呼びかけや面談等を実施し、健康への関心を高
3 (4)健康診断の受検率 95%以
高める め、疾病の早期の発見と治療をめざす。 上[87,4%]
他
者 感染症に対しては、正しい情報を示し、予防と
と
協 対策を啓蒙する。
働
で (5)歯・口腔への関
き (5) ア.歯科講話を実施し治療につなげる。また、受 (5)ア.歯科受診完了報告書
る 心を高める
の提出 10%[3.8%]
力 診勧奨した生徒には、個別に確認し、受診を促
の
育 す。
成 イ.保健だより月1回の発行を
イ.保健だよりや掲示物を活用し、情報発信に努
継続する(号外除く)
める。
[月1回発行]
(6)生徒の健康・環境衛生への意識を高めるため、 ( 6 ) 生徒保健委員会前期 2
(6)健康、環境衛生
生徒保健委員会を開催する。内容は校内美 回、後期2回以上実施する
への関心を高める
化・整備に関する内容と文化祭1関係業務。 [前期5回後期4回]
・年3回大掃除を実施
・「エコ大賞」を企画し、優秀
なクラスを表彰する
・自己診断(生徒)「校内はき
れいな状態である」70%以上
[49%]
(7)ア. 講習会や避難訓練を実施し、緊急時の救急 (7)ア.生徒及び職員の AED
(7)事故防止の意識
を高め、緊急時に 体制について確認する。 を含む救急法講習会を年1回
対応する 実施する[1回]
・職員対象にエピペン使用に
関 する 講 習会 を 年1 回 実 施
[1回]
・避難訓練を年2回実施
[2回]
イ.教科「保健」を活用し、救急法について具体
イ. 救急法学習機会を1回
的に学ぶ機会を提供する。 以上提供[1回]
ウ.交通安全教室を実施し、自転車走行時の安 ウ. 交通安全教室及び学習
全な行動や、万一、事故に遭遇した際の対応 の実施[2回]
について学ぶ機会とする。
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(1) 教職員力と本校 (1) ア.授業研究・生徒対応研修等の定期的開催 (1) ア .各 学期1回 以上開
の信頼度アップ イ.保護者・関係団体・地域等への情報提供・ 催
収集の迅速化および連携の強化 アイ. 中学校・高等学校
等と連携した研修
ウ.個人情報の管理等、コンプライアンス意 [0回]
識の向上・業務等の再確認 ウ.定期的なマニュアル
等の確認や学期に1
4 エ.連絡票等を活用した職員朝礼の実施 回以上の研修を実施
信 [学期1回]
頼
さ エ.連絡票の活用
れ (授業日)
る
学 (2) 教職員の育成支 (2)教育センターにおける研修や OJT を含む校内 (2) ・各学期1回以上開催
校 援や業務の協働 研修等により若手教員の継続的な育成支援を
、 [12回]
進 を促進 行なうとともに学校運営への積極的な参画を ・複数分掌による他校
化
す 図る。 視察[0回]
る
学
校 (3) 校務運営を継承 (3) (3)
組 発展させる教員の ア. 各教職員に一カ月ごとに勤務時間を示しなが
織 ア
の 育成 ら業務内容の改善や新たな体制づくり、資料の整 ・校務運営の効率化に向け
構
築 備等、校内「働き方改革研究チーム」と連携しな た具体的方策の検討、実践
がら、校内の環境整備を図る。 ・閉庁日の設定及び実施
イ
イ.新規の企画を検討する「β会議」を開催し、
(進 ・各学期1回以上。
路)(広報)等、分掌・学年の枠をこえた取組み
を実施する。