No.403
府立金岡高等学校
校長 宮根 隆
令和2年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
激動する時代に「ゼロ・プラス・ワン(0+1)
」をモットーに、
学び続け、変わり続けることの出来る生徒を育てる学校をめざします!
本校は、
「ゼロ・プラス・ワン(0+1)
」を合言葉に、前例にとらわれず「ゼロベース」で考え、失敗を恐れず、失敗してもくじけず、失敗から学
んで何度でも立ち上がり、勇気をもって前を向いて一歩を踏み出すことのできる生徒を育てたい、育ってほしい、と願っています。また、
「言葉のチカ
ラ(言語技術)」を鍛え、論理的思考力・批判的思考力等の 21 世紀型スキルを身につけます。
1 「知的好奇心のかたまり」 2「ゼロベース思考」 3「失敗を恐れないチャレンジャー」
こんな生徒を育てたい、こんな生徒に育ってほしいと願い、学び続け、変わり続ける全教職員が全力でクリエイティブにサポートします!
2 中期的目標
1 学習習慣と生活習慣の確立および基礎学力の定着、進路実現
(1)全教職員が授業改善に取り組み、アクティブラーニングを積極的に実践して、授業力を磨くとともに、生徒の主体的・能動的に学ぶ姿勢を引き出すことで
ジェネリック・スキル(汎用的能力)を育成し、進路実現をサポートする。
ア 総合的な探究(学習)の時間を用い、新しいアクティブラーニング型授業「探究」を開発実践し、21 世紀型スキルであるジェネリック・スキル(問題
発見&解決力、論理的批判的思考力、情報編集力、コミュニケーション能力、表現力など)を磨く。
イ 教員内に定着してきた ICT 活用を、今後情報委員会を中心として ICT の有効な活用方法について研究する。また、教職員間の意識改革などを通じて、
生徒一人ひとりが主体的・能動的に学習できる教授法・学習法を研究していく。
ウ 授業の質を高めることで学力の向上を図る。
※全教職員が他の教員の授業を相互に見学して、意見や情報を交換し、お互いに切磋琢磨して授業の質を高める。
授業見学後の意見交換シートを作成し令和4年度には授業見学率 100%(H29=67.3%、H30=84.6%、R1=81.6%)を達成する。
※授業アンケート評価全項目の平均値 3.20 を維持する。
(H29=3.16,H30=3.20,R1=3.20)
※学力生活実態調査の学力指標 GTZ(H29.9 月:A ゾーン 0.1%,B ゾーン 36.0%,C ゾーン 44.5%D ゾーン 19.4%、H30.9 月:A ゾーン 1.5%,B ゾーン 41.0%,
C ゾーン 43.4%、D ゾーン 14.1%、R1.9 月:A ゾーン 1.9%,B ゾーン 36.3%,C ゾーン 50.0%,D ゾーン 11.7%)を、令和4年度には国公立難関大学を狙える
A ゾーンを3%に、中堅校を狙える B ゾーンを 40%に。D ゾーンを 10%以下にする。
※本校が進学実績の指標と位置付ける難関校(国公立・関関同立)、私立中堅校の合格者(H29=13 人,112 人 H30=9人,98 人 R1=13 人,125 人)を、令和
4年度に各 15 人超、120 人超とする。
(2)
「言葉のチカラ(言語技術)」を鍛え、21 世紀型スキルを身につける。
ア 図書室の役割を強化し、各種の情報発信やビブリオバトルの取組を強化していく。
※図書館の利用者(H29=20.4 人、H30=21.0 人、R1=21.0 人)を令和4年度には 25 人とする。
※高校ビブリオ西日本大会(R1:6大会連続出場)、中高生ビブリオバトル大阪大会(R1:5大会連続出場)毎年連続出場更新し令和4年度までに大会
決勝に出場することをめざす。
イ ソーシャルスキル(傾聴力、アンガーマネジメントなどエモーショナルリテラシー)やメディアリテラシーの育成
※教員向け各種研修を実施し(毎年3回以上)、また生徒向けにも実施する。
(3)修学旅行の充実
ア 情報の授業と連携し、情報収集能力およびプレゼンテーション能力を鍛える。また、その地域の気候・産業・文化等も研究し単なる観光に終わらせない
充実した修学旅行を体験させる。
※令和4年度に実施後のアンケートすべての項目の最上位評価の平均 75%以上(H30=71.3%、R1=75.7%)を維持する。
(4)国際感覚を身につける。
ア オーストラリア語学研修の実施を継続する。
※継続的実施および発表の機会の充実をめざす。
2 安心安全な学校づくり
(1)安心安全な学園環境を整える
ア 学校付近の厳しい交通環境の中、通学路における自転車事故ゼロをめざす。
(2)教育相談体制、サポートの充実
ア SSW(スクール・ソーシャルワーカー)と SC(スクールカウンセラー)を活用して支援態勢をサポートする。
イ 障がいのある生徒の自立と進路実現を目標に日常をサポートしていく。
※本校独自に SSW を招聘し、定期的にケース会議を開催(H29=6回、H30=10 回、R1=10 回)。制度変更により本年度から令和4年度まで SSW の参加して
いるケース会議年6回実施。
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(3)地域連携や、部活動・生徒会活動の活性化
ア 地域に支持される学校をめざす。
吹奏楽部、軽音楽部、ボランティア部、ほか各クラブや、音楽科、家庭科などの授業でも、地域や保護者、周辺施設と協働して交流を深めると同時に、
生徒に、さまざまに活躍できる場を提供する。
イ 生徒の自主性を尊重し、
「生徒が主役」の生徒会、学校行事、HR 活動、委員会活動、部活動をサポートする。
※令和4年度に学校教育自己診断(生徒)
「学校行事等が自主的に運営されている」
(H29=82.5%、H30=83.9%、R1=81.2%)
「部活動は活発である」
(H29=82.3%、
H30=84.7%、R1=84.2%)を肯定値 85%にする。
ウ 学校説明会を充実させる。
※令和4年度に実施後のアンケートの最上位評価 85%(H29=79.7%、H30=81.7%、R1=81.9%)にする。
3 教職員の働き方改革
(1)時間外勤務の削減
ア 月の時間外務勤務 80 時間超の延べ人数を削減する。令和元年度より減少させる。(H29=89 人、H30=62 人、R1=60 人)
【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[令和2年 12 月実施分] 学校運営協議会からの意見
もともと高水準で推移しているものを除き肯定値は上昇している。 第1回(7月 28 日)
生徒では「図書館活用」が上昇してきているものの(H30=22.7,R1=24.5)、肯定 ・コロナ禍で実現できない取組みがあると思う。代替となる取組みを考えてはど
値 26.7%と低めである。探究の時間を通してビブリオバトルも実施しているので、 うか。
書物への興味は少し上がっていると考えている。これらの活動が図書館活用につな ・自転車の交通安全指導を強化してほしい。
がるように、総務部と探究委員会で検討する。 第2回(12 月 18 日)
保護者では「進路指導の充実」の肯定値が 69.3%と 70%を割ってしまった。本校 ・自転車の交通安全コンテストの取組みや与謝野晶子青春の短歌大会の入賞な
の特徴である進路の多様性を考えると、保護者の要求するところは考えているとこ ど良い意味で目立った取組みがなされている。今後もこのような取組みを継続し
ろより高い。進路指導部が主体となり、多様なニーズに応える情報提供をできるよ てほしい。
うに取り組む。 第3回(2月 20 日)
教職員では、懸案事項であった「授業方法についての検討」
(76.3%)や「授業相 ・コロナ禍で、中止される取組みが多い中、工夫をして代替を考え頑張って実施
互見学について」
(97.3%)の肯定値が上がっている。校則遵守指導を教職員で協力 したと評価している。
していることの肯定値(86.5%)は上がっているが、「基本的習慣の確立」「生徒が
校則を守っている」の2項目の肯定値(78.4%、81.1%)が下がっている。6月は
じまりの影響もあるかと思われる。来年度4月から生徒指導部を中心として指導の
浸透を図る。
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3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
目標 今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標 自己評価
(1) (1) (1) (1)
授業改善し、基礎学 ア・全教員が他の実験授業を観察、助言しあい、授業見 ア・授業アンケート(12 月)全項目の平均 3.20 ア・授業アンケートの全項目
力の定着・進路実現 学シートを用いて成果検証を行い、教科会議等を を維持する。(R1=3.20) 平均 3.27(◎)
を支援 通して改善点について全教員で情報を共有 ・学校教育自己診断 ICT 関連項目(生徒) 授業力向上の取組みに
ア 授業アンケート する(91月) 。 の 肯 定 値 R 2 ≧ 90% を め ざ す 。 (R 1 =加え、生徒と職員の関係性
および ICT 活用によ ・第1回の授業アンケート(7月)で個人のシートを 89.1%) が、向上していると考えら
る授業改善を推進 用い各教員が課題を把握し、教科会議で教科シー イ・教育産業の学力指標 GTZ れる。
イ 生徒のデータに トの検討し、第2回(12 月)での改善を推進、次年 ( R1.9 月 :A ゾ ー ン =1.9%,B ゾ ー ン ・ICT 活用 90.5%(○)
よる状況把握と学習 度計画に活かす。 =36.3%,C ゾーン=50.0%、D ゾーン=11.7%) 職員に ICT 活用が定着し
支援プランの作成と イ・進路指導部主導で学力指標 GTZ の分析をし、また、 で、国公立難関大学を狙える A ゾーンを ている。
実践 教科データにより各教科の弱点を各教科で把握す R2=2%に。中堅校を狙える B ゾーン以上 イ A ゾーン 2.1%
る。進路指導部が成績を分析し、学年と連携をして を R2=42%に。D ゾーンを R2≦10%に。 B ゾーン 48.1%
進路実現をサポートしていく。 ・難関校(国公立・関関同立 R1=13 人)と C ゾーン 41.0%
私立中堅校の合格者 R1=125 人を、それ D ゾーン 8.9%(◎)
ぞれ R2=13 人,112 人以上とする。 特に B ゾーンが増加してい
・現役大学進学率 る。学習時間も増えつつあ
(R1=46.2%)、R2=55%をめざす。 り、今後もこの数値を継続し
・進路希望実現率 R1=61.5%を、R2=61.5% ていきたい。
以上に。 ・大学合格1実績
国公立・関関同立 12 名
1 私立中堅校 118 名
6月始まりと夏休み短縮の
学
習 影響でスタートが遅く、講習
習 の時間も十分に取れなかっ
慣
と た影響もあってか思うよう
生 に数字が延びなかった。
活 (△)
習
慣 ・進学率 50.8%(△)
の 看護医療系への進路希望増
確
立 加を考え来年度単年度目標
お を下方修正し 50%にする。
よ ・希望進路実現度 79.9%
び
基 昨年度の数値を上回ること
礎 ができた。 (◎)
学
力 (2) (2) (2) (2)
の 「言葉のチカラ(言 ア・探究の授業での図書館の活用を促進し、図書室の役 ア・図書室利用者数、R2≧23 人を目標とす ア・23.1 人(○)
定 語技術)」を鍛え、21 割を強化し、各種の情報発信やビブリオバトルの取 る。(R1=21.0 人) 探究で図書館を積極的に
着
、 世紀型スキルを身に 組を強化していく。 ・高校ビブリオ西日本大会(7年連続)、中 活用し、本の貸出冊数も増
進 つける。 高生ビブリオバトル大阪大会(6年連続) 加した。来年度は目標が、
路
実 イ・ソーシャルスキル(傾聴力ピアリスニング、アンガ 出場。 より明確になる図書貸出
現 ーマネジメントほかエモーショナル・リテラシー イ・教員向け研修、年3回以上実施(R1=4 数に変更する。
等)やファシリテーションスキル向上などを目的 回) ・目標としていたビブリオ
とした各種の研修を教員向けに実施。 バトル大会自体が中止と
なった。代替として探究の
時間に1年生全員にビブ
リオバトルに取り組ませ
た。(○)
イ・SC を活用した傾聴力向
上の研修等、年3回実施し
た。 (○)
(3) (3) (3) (3)
修学旅行の充実 ア 情報の授業と連携し、情報収集能力およびプレゼ ア 修学旅行アンケート評価すべての項目の ア 75.2%(○)
ンテーション能力を鍛える。また、その地域の気候・ 最上位評価の平均 75%以上維持する。 急な方面及び日程変更が
産業・文化等も研究し単なる観光に終わらせない (R1=75.7%) あったが、満足度を維持す
充実した修学旅行を体験させる。 る事が出来た。
(4) (4) (4) (4)
国際感覚を身につけ ア オーストラリア語学研修の実施を継続する。 ア 語学研修実施の継続 ア コロナ流行の影響で止
る。 大学との連携による事前学習を実施し、事後の文化祭 むを得ず中止した。来年度
での発表を通して内容の充実を図る。 も中止予定である。これに
代わる取り組みを国際交
流委員会で検討中()
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(1)安全安心な学 (1) (1) (1)
園環境を整える ア・警察と連携し交通安全指導を実施し1年生の通学 ア・自転車通学の事故ゼロをめざす。 ア・事故総数 37 件(○)
ア 通学路など学園 指導を強化し通学路での事故を無くす。 当面の目標として、警察との連携による登
ほぼ横ばい状態。
内外での安心安全の 校指導などの実施や探究の時間の活用し交
交通安全に対する意識を
確保 通安全を考えることを通して R2の数値を
R1より減少させる。 高めるため、警察と連携を
(R1=事故総数 39 件) し、標語コンテストも参加
した。
最優秀賞も含め6名が入
賞した。今後も継続して交
(2)教育相談体制、 (2) (2)
通安全に対する意識を高
2 サポートの充実 ア・SSW中心のケース会議を年6回開催して学級運営 ア・SSW ケース会議を年6回で開催。
めさせていきたい。
安 ア SSW のケース会 や学習支援をバックアップする。 (R1=10 回)
心 議で教育相談支援 また、1(2)とも関連させて相談しやすい雰囲気 緊急時には臨時で SSW を招聘しケース会 (2)ケース会議を年6回実
安 を作るためSCによる職員の傾聴力向上のための研修 議を開催。 施。
(〇)
全
な も実施する。 SC による研修の実施 外部との連携等大変役に
学 (3)地域に支持さ (3) (3) 立っている。
校
づ れる学校 ア・「生徒が主役」の生徒会執行部、HR活動、委員 ア 学校教育自己診断「生徒会等の諸行事に (3)
く ア 生徒が主役の学 会活動、部活動、行事をめざすべく、教師の意識 おいて、自主的に運営されている。」生徒
り ア 81.9%(△)
校づくり 改革を促す。教師はあくまで黒子で、陰のサポー の 肯 定 的 回 答 85% 以 上 に す る 。 (R 1
と 昨年度より肯定値が上昇
環 イ 学校説明会の充 ト役に撤する。 =81.2%)
境 実 イ・学校説明会の内容の充実を図る。 イ・来校者アンケートの「内容は参考になり したが、目標には達しなか
整 った。ただ、行事が中止に
備 ましたか」の最上位肯定値 85%以上をめ
ざす。(R1=81.9%) なる中、生徒にすべて考え
させるのは難しかった。
イ 67.1%(△)
部活動体験が無かったせ
いもあり、最上位評価は低
かった。その一方で肯定値
98.5%と例年は 90%前後
だったことを考えると実
施した成果があったと思
われる。
3 (1)時間外勤務の (1) (1) (1)
削減 ア・ノークラブデー・ノー残業デーを徹底することによ ア・令和2年度4月2月に月 80 時間超の時 ア 54 人(○)
教
職 ア 月の時間外務勤 り時間外勤務を削減する。 間外勤務の人数を昨年度より減少させる
4月5月は出勤自体が少
員 務 80 時間超の延 (R1=60 人)
の なく7月8月は例年より
べ人数を削減す
働 出勤機会が多く増加した。
き る。令和元年度よ
方 り減少させる。 全体としては減少傾向に
改 ある。
革