No.403
府立金岡高等学校
校長 克司
令和5年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
校訓「克己」のもと、己に打ち勝つ強い意志を持ち、自分の未来を自分の力で創造しようとする心を持った、他者との関わりの中で、次世代の社会に貢献できる人
材を育成します。
今後の社会で必要な力として挙げられているジェネリック・スキル(汎用的能力)の中で、特に金岡高校で身に着けてもらいたい6つの力を「愛し愛され・金岡力」
を基に定義しました。
「愛し愛され」には「自己と他者と、よりよい関係を築く力」の意味があり、1コミュニケーション能力 2自他の理解能力 3他への働きかけ力
また「金岡力」には、「知識を活用して問題を解決する力」の意味があり、4自己管理力(克己心) 5知的能力 6問題解決力 これら合計6つの力を伸ばし、そ
れによりキャリアプランニング能力が向上し、自らの将来について、選択・設計・行動・実現に向けて進みだすことができる生徒の育成を目標としています。
2 中期的目標
1 学習習慣と生活習慣の確立および基礎学力の定着、進路実現
(1)全教職員が授業改善に取り組み、授業力を磨くとともに、生徒の主体的・能動的に学ぶ姿勢を引き出すことでジェネリック・スキル(汎用的能力)を育成し、
進路実現をサポートする。
ア 総合的な探究の時間を用い、新しいアクティブラーニング型授業「探究」を開発実践し、21 世紀型スキルであるジェネリック・スキル(問題発見&解
決力、論理的批判的思考力、情報編集力、コミュニケーション能力、表現力など)を磨く。
イ 新たに情報部を新設し、教員内に定着してきた ICT 活用を、情報部を中心として ICT の有効な活用方法について研究する。また、教職員間の意識改革
などを通じて、生徒一人ひとりが主体的・能動的に学習できる教授法・学習法を研究していく。
ウ 授業の質を高めることで学力の向上を図る。
※全教職員が他の教員の授業を相互に見学して、意見や情報を交換し、お互いにフィードバックを行うことで授業力の向上を図る。
各自、自身の教科以外の授業見学も含めて、年2回以上の授業見学を実施 令和7年度まで継続する。
※授業アンケート評価全項目の平均値 3.40 を維持する。
(R2=3.27,R3=3.41,R4=3.42)
※学力生活実態調査の学力指標 GTZ(R2.9月:A ゾーン 2.1%,B ゾーン 48.1%,C ゾーン 41.0%,D ゾーン 8.9% R3.9月:S ゾーン=0.2%,A ゾーン=3.4%,B
ゾーン=44.8%,C ゾーン=40.9%,D ゾーン=10.7% R4.9月:A ゾーン 1.6%, B ゾーン 35.6%, C ゾーン 46.4%, D ゾーン 16.4%)を、令和7年度には国公
立難関大学を狙える A ゾーンを3%に、中堅校を狙える B ゾーンを 40%に。D ゾーンを 10%以下にする。
※本校が進学実績の指標と位置付ける難関校、私立中堅校の合格1者(R2=12 人,118 人、R3=8人,151 人、R4=12 人,164 人)を、令和7年度に各 20 人超、
150 人超とする。
(2)
「他への働きかけ力」を鍛え、21 世紀型スキルを身につける。
ア 図書室の役割を強化し、各種の情報発信やビブリオバトルの取組みを強化していく。
※図書館の生徒貸出数(R2=569 冊,R3=668 冊,R4=470 冊)を令和7年度まで 500 冊を維持する。
※高校ビブリオ西日本大会(R1まで6大会連続出場、R2中止、R3中止、R4中止)、高校生ビブリオバトル大阪大会(R2中止、R3 6大会連続出場
R4出場せず)において、令和7年度まで府大会出場を維持し、上位をめざす。
イ ソーシャルスキル(傾聴力、アンガーマネジメントなどエモーショナル・リテラシー)やメディアリテラシーの育成
※教員向け各種研修を実施し(毎年3回以上)、また生徒向けにも実施する。
(3)修学旅行の充実
ア 情報の授業と連携し、情報収集能力およびプレゼンテーション能力を鍛える。また、その地域の気候・産業・文化等も研究し単なる観光に終わらせない
充実した修学旅行を体験させる。
※令和7年度まで、実施後のアンケートの満足度が肯定的評価 85%以上(R4=96.5%)を維持する。
(4)国際感覚を身につける。
ア オーストラリア語学研修の実施を継続する。
※継続的実施および英語の発表機会の充実をめざす。コロナ禍で実施できない場合には代替の取組みを考える。
2 安全安心な学校づくり
(1)安全安心な学園環境を整える
ア 学校付近の厳しい交通環境の中、通学路における自転車事故ゼロをめざす。
※前年度より減少させることを目標とする。
(R2=37 件,R3=42 件,R4=68 件)
(2)人権教育の充実
ア HR や総合的な探究の時間を活用し、他者を思いやる人権意識の向上を図る。
※学校教育自己診断(生徒)「生徒間でお互いを尊重する雰囲気がある」
(R2=75.8%,R3=87.1%,R4=89.5%)を令和7年度まで 80%を維持する。
(3)教育相談体制、サポートの充実
ア SC(スクールカウンセラー)と SSW(スクール・ソーシャルワーカー)を活用して支援体制をサポートする。
イ 支援が必要な生徒の自立と進路実現を目標に日常をサポートしていく。
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※SC の相談回数を増やすとともに、本校独自に SSW を招聘し、定期的に SC や SSW のケース会議を開催
令和7年度まで SC や SSW の参加しているケース会議を年 10 回実施し、継続する。
(R4 11 回)
(4)地域連携や、部活動・生徒会活動の活性化
ア 地域に支持される学校をめざす。
吹奏楽部、軽音楽部、ボランティア部、ほか各クラブや、芸術科、家庭科などの授業でも、地域や保護者、周辺施設と協働して交流を深めると同時に、
生徒にさまざまに活躍できる場を提供する。
イ 生徒の自主性を尊重し、
「生徒が主役」の生徒会、学校行事、HR 活動、委員会活動、部活動をサポートする。
※令和7年度まで、学校教育自己診断(生徒)「学校行事等が自主的に運営されている」(R2=81.9%,R3=77.8%,R4=80.2%)肯定値 80%を維持、
「部活動は活発である」(R2=85.9%,R3=89.8%,R4=89.7%)肯定値 85%を維持する。
ウ 学校説明会を充実させる。
※令和7年度に実施後のアンケートの最上位評価 80%にする。(R2=67.1%,R3=76.5%,R4=81.3%)
3 教職員の働き方改革
(1)時間外勤務の削減
ア 月の時間外務勤務 80 時間超の延べ人数を削減する。※前年度より減少させる。
(R2=54 人,R3=51 人,R4=28 人)
イ 教職員が効率的な仕事が行える環境を整えるための支援を行う。
【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[令和 年 月実施分] 学校運営協議会からの意見
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3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
目標 今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標 [R4年度値] 自己評価
(1) (1) (1)
授業改善し、基礎学 ア・全教員が他の授業を観察、助言しあい、授業見学シ ア ・校内授業相互見学を各自2回実施する。
力の定着・進路実現 ートを用いて成果検証を行い、教科会議等を通し ・進学に関わる教科を中心に計 15 回の研究
を支援 て改善点について全教員で情報を共有する(9 授業や研修等への参加を行う。[25 回]
ア 授業アンケート 1月)。 ・授業アンケート(12 月)全項目の平均 3.4
および ICT 活用によ ・教員が他校や教育産業の研究授業や研修等に積極 を維持する。[3.42]
る授業改善を推進 的に参加し、自身の授業改善はもとより教科でも ・学校教育自己診断 ICT 関連項目(生徒)
イ 生徒のデータに 情報共有を行うことにより教科授業力の向上につ の肯定値 90%以上維持をめざす。[91.9%]
よる状況把握と学習 なげる。
支援プランの作成と ・第1回の授業アンケート(7月)で個人のシートを
実践 用い各教員が課題を把握し、教科会議で教科シー
トの検討し、第2回(12 月)での改善を推進、次年
度計画に活かす。
1
イ 進路指導部主導で学力指標 GTZ の分析をし、また、 イ・教育産業の学力指標 GTZ について
学 教科データにより各教科の弱点を各教科で把握す 国公立難関大学を狙える A ゾーンは 2.5%
習
習 る。進路指導部が成績を分析し、学年と連携をして 中堅校を狙える B ゾーン以上は 45%以上
慣 3年間を見通した進路指導を行い、進路実現をサ 維持する。D ゾーンは 10%以下を維持す
と ポートしていく。 る。[9月: S ゾーン=0%,A ゾーン=1.6%,B
生
活 ゾーン=35.6%,C ゾーン=46.4%,D ゾーン
習 =16.4%]
慣
の ・難関校の合格2者 12 人以上とする。[12 人]
確 ・私立中堅校の合格3者を 120 人以上とする。
立 [164 人]
お
よ ・現役大学進学率 52%をめざす[58.4%]
び ・進学実績が向上している学校視察を年間
基
礎 2回実施する。[2回]
学
力 (2) (2) (2)
の
定 「他への働きかけ ア 探究の授業での図書館の活用を促進し、図書室の ア・図書室生徒貸出数、500 冊を目標とする。
着 力」を鍛え、21 世紀 役割を強化し、各種の情報発信やビブリオバトル [470 冊]
、
進 型スキルを身につけ の取組みを強化していく。 ・校内大会を年2回実施、代表者が高校ビ
路 る。 ブリオ西日本大会や高校生ビブリオバト
実 イ ソーシャルスキル(傾聴力ピアリスニング、アンガ ル大阪大会に出場する[校内大会2回実
現
ーマネジメントほかエモーショナル・リテラシー 施 西日本大会は中止、府大会出場なし]
等)やファシリテーションスキル向上などを目的 イ 教員向け研修、年3回以上実施[6回]
とした各種の研修を教員向けに実施
(3) (3) (3)
修学旅行の充実 ア 情報の授業と連携し、情報収集能力およびプレゼ ア 修学旅行アンケートの満足度が肯定的評
ンテーション能力を鍛える。また、その地域の気 価 85%以上を維持する。
候・産業・文化等も研究し単なる観光に終わらせ [96.5%]
ない充実した修学旅行を体験させる。
(4) (4) (4)
国際感覚を身につけ ア 以前3校合同で実施していたオーストラリア語学 ア 語学研修の実施継続および英語での発表
る。 研修の意義を継続し、本校独自で国内での語学研 機会をつくる。[国内語学研修企画後、実
修および英語での発表機会をつくる。それに向け 施はできず]
て事前学習などを実施し、内容の充実を図る。
(1)安全安心な学 (1) (1)
園環境を整える ア 警察と連携し、交通安全指導を実施。1年生の通学 ア 自転車通学の事故ゼロをめざす。
ア 通学路など学園 指導を強化し、通学路での事故を無くす。 警察との連携による登校指導などの実施
内外での安全安心の や探究の時間を活用し、交通安全を考え
確保 ることを通して事故総数を R4より減少
させる。[68 件]
2 (2)人権意識の向 (2) (2)
安 上 ア HR や総合的な探究の時間を活用し、 ア 学校教育自己診断(生徒)「生徒間でお互
全 人権 HR・SNS の利用法研修等を実施することによ いを尊重する雰囲気がある」
安
心 り、他者を思いやる人権意識の向上を図る。 肯定値 80%維持をめざす。[89.5%]
な (3)教育相談体制、 (3) (3)
学 サポートの充実 ア SCとSSWのケース会議を年10回開催して学級運営 ア・SC と SSW のケース会議を年 10 回以上開
校
づ ア SC と SSW のケー や学習支援をバックアップする。また中学校とも 催[11 回]
く ス会議で教育相談 連携する。 ・SC および SSW による研修の実施
り
と 支援 また1(2)とも関連させて、SCおよびSSWによ [1回]
環 る教員の傾聴力向上のための研修も実施する。
境
整
備 (4)地域に支持さ (4) (4)
れる学校 ア 「生徒が主役」の生徒会執行部、HR活動、委員 ア 学校教育自己診断「生徒会等の諸行事に
ア 生徒が主役の学 会活動、部活動、行事をめざすべく、教師の意識 おいて、自主的に運営されている。」生徒
校づくり 改革を促す。教師はあくまで黒子で、陰のサポー の肯定的回答 80%以上にする。[80.2%]
イ 学校説明会の充 ト役に徹する。 イ 来校者アンケートの「内容は参考になり
実 イ 学校説明会の内容の充実を図る。 ましたか」の最上位肯定値 80%以上をめ
ざす。[81.3%]
No.403
府立金岡高等学校
3 (1)時間外勤務の (1) (1)
改 教 削減 ア ノークラブデー・ノー残業デーを徹底することに ア 令和5年度4月2月に月 80 時間超の
革 職 ア 月の時間外勤務 より時間外勤務を削減する。 時間外勤務の人数を昨年度より減少させ
員 80 時間超の延べ イ 教職員が効率的な仕事が行える環境を整えるため る。[28 人]
の 人数の削減 の支援を行う。
働
き イ 効率的な職場の
方 環境づくり