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令和4年度      第2回学校運営協議会(記録)
 
 日    時      令和4年10月28日(金)       14:0016:00
 場    所      大阪府立堺上高等学校   校長1
 
 出席者      【委   員】   会 長:比嘉 悟         桃山学院教育大学副学長
                           委 員:阪本 拓也       堺市立福泉上小学校校長2
                           委 員:中尾 友彦       中尾食品工業株式会社代表取締役社長
                           委 員:岩本 吉伸       堺上高等学校PTA会長
             【事務局】    校 長:中川 明子
                           教 頭:大窪 成人
                           事務長:中田 博之
                           首 席:澤山 紀子       (生徒会部長)
                           首 席:藤田 祥弘       (1年学年主任)
                           教 諭:瀬角 明宏       (教務部長)
                           教 諭:菅 直美         (進路部長)
                           教 諭:北野 謙悟       (生徒指導部長)
                           教 諭:平井 栄一       (総務部長)
                           教 諭:徳庄 正幸       (保健部長)
                           教 諭:利光 はるみ     (教育情報部長)
                           教 諭:小田原 剛       (2年学年主任)
                           教 諭:北 晃           (3年学年主任)
 内容
 1.開会の挨拶【校長3
        行動規制がやわらぎ、予定通り行事を実施することができています。今日は取組みの進捗状況を
      ご報告させていただくとともに、スクールミッションの内容についてご意見をお聞かせいただけれ
      ばと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 2.報告
 (1)学校経営計画の進捗状況について【校長4
      1達成感を持たせ積極的な学びを引き出すために、ICTを活用した授業づくりを進めています。7
        月に実施した第1回授業アンケートの結果がでました。ここ数年、生徒の授業に関する満足度は
        上昇傾向にあります。生徒1人1台端末を活用しながら、これまでの一斉学習に個別学習及び協
        働学習を組み入れながら、主体的で対話的で深い学びの実現をめざしています。
      23年生の学校斡旋就職の1次結果がでました。1次内定率86.2%とここ数年で最も良い結果とな
        りました。不合格だった生徒に関しては次の企業を紹介しながら内定をめざし、11年続く内定10
        0%を更新したいと思っています。また、公務員試験1次を複数の生徒が合格しています。2次
        の結果が楽しみです。
      39月の文化祭では3年ぶりに保護者の方に参加していただきました。PTA模擬店を開催し、大い
        に文化祭を盛り上げていただきました。行事は社会性や人間性を育むことのできる貴重な機会で
        す。無事開催できてよかったと思っています。中学校との連携では、本校主催の「堺上高杯」を
        組織的に開催しております。中学生を招待して本校生徒が受付・審判などを行います。マネジメ
        ント力や自己肯定感を育むことができ、本校生徒にとっても実り多い取組みとなっています。6
        月に女子バレーボール・男子バスケット、8月にサッカー・女子ソフトテニスの部を開催し、31
        校約600名の中学生が参加してくれました。
 (2)スクールミッションの策定と内容について【校長5
        学校教育法施行規則の一部が改正されたことを受けて、各高校のミッション及びポリシーの策定
      を今年から来年にかけて行うことになりました。ついては各校で案を作成し、これを基に教育庁で
      各学校の生徒や地域の状況を踏まえ策定する流れになっています。
     本日、本校のミッションを案としてお示ししております。夏以降、学校教育計画や経営計画、学
   校説明会で使っていたパンフレットやフレーズなども参考にしながら、うちの学校にぴったりくる
   ような言葉に落とし込んでいきました。「叡智創造を校訓として、生きて働く知識や教養を身に付
   け、自他を尊重し、他者と協働しながら自立して生きていく力「人間力」を身に付け、よりよい社
   会の創り手を育成する」というフレーズに落とし込んでいます。3つのポリシーについても資質能
   力を明記する形で今後検討していく予定です。
   会長:スクールミッションとポリシーという部分で説明をいただきました。ここでご意見をいただ
         けたらと思います。いかがでしょうか。
   委員:スクールミッションは運営する学校側の使命ということですよね。教員のみなさんが体現者
         として動くわけですから、わかりやすいものが良いだろうと思います。
   委員:今の上高の生徒さんの実態をわかっていらっしゃるのは先生方やと思っています。上高の実
         態を踏まえて、きちっと言葉を入れておられるかなと思います。教育の目標は自己実現だと
         思いますので、とてもいいかと思いました。学校全体でそれを統一し、めざしているという
         ことが大事なことかと思います。文言自体はとてもわかりやすいかなと思って読ませてもら
         いました。
   会長:非常に簡潔にまとめておられます。全体で共有して実現していくということが一番大事かと
         思います。
 (3)授業研究委員会からの報告【首席】
     各教科の代表者からなる委員会で、組織的な授業改善を目標にしています。週1回集まり授業に
   ついていろんなことを話し合っています。1学期は今年の1年生から観点別学習状況の評価が始ま
   りましたので、それについての情報交換を行いました。2学期は自教科だけでなく他教科の教員の
   授業も見学する機会を設け、研究授業という形で授業を公開しました。協調学習のジグソー法・IC
   T機器を用いた授業などをテーマに互見授業を通して同僚性を活かした授業改善を進めています。
   生徒もすごく元気よく授業を受けているという印象です。
 (4)観点別学習状況の評価について【教務部長】
     新1年生から観点別学習状況の評価という新しい評価方法が導入されました。1知識・技能、2
   思考力・判断力・表現力、3主体的に学習に取り組む態度、の3つの観点を軸に生徒の資質能力を
   育成することを目標に指導を行い評価します。先ほどの授業研究委員会からもありましたが、新し
   い評価の導入の肝はまさしく授業をどのように改善していくべきかといったことにあると思いま
   す。どういった成果があり課題は何かといったことはまだ明確ではありませんが、生徒の取組みも
   少しずつ変わってきているのではないかなと感じております。
   会長:教え方やテスト問題も工夫が必要になってきますね。日本の国が変わろうとしているところ
         だと思います。子どもたちの求められる資質や能力が変化しています。大変だと思いますけ
         れど、当然、教員も変わらなければならないでしょう。
   委員:観点別評価については、中学校ではだいぶ定着してきました。ただ、授業も変えていく必要
         があります。一方的に知識を押し込むだけではなく、普段の授業の中でワークシートに自分
         の意見をかかせるなど、アウトプットの取組みが求められていると思います。
   委員:観点別というのは定性評価の部分を評価してあげようよというところだと思います。会社で
         言うと銀行とのやり取りかなと。例えばメガバンクだったら会社の売り上げといった定量評
         価に重きをおきますが、地銀とか信用金庫は、地元に根差したところがあるので定性評価を
         評価基準としています。業績をこれから上げようとしている会社だと、気持ちとか勢いと
         か、姿勢を評価してもらわないとつらいところがあります。そういう意味で、先生方は生徒
         とコミュニケーションをより増やさないと評価しにくいだろうなと思いました。毎回とはい
         かないとは思いますがきちんと評価するというところでいうと生徒のアウトプットを促す取
         組みを授業の中で取り入れていくのがいいのかなと思いました。
   校長6:3年生で「新聞」を活用した授業を先日見学しました。授業者は、読む力、まとめる力、発
         表する力の育成を目標として授業実践をしていました。生徒は自分の気になる記事を読み、
         なぜ気になるのか、何を伝えたいのか、言いたいことは何かっていうことを、自分なりにま
         とめ3分のスピーチを行います。評価基準を事前に提示し、互いの発表を生徒自身が相互評
         価します。生徒たちの発表が素晴らしくディベート活動もできるのでは、と思った次第で
         す。
   委員:とてもいい取組みですね。うちの新入社員もそれをやっています。新聞記事を読んで何が気
         になるとか、それを見てどう思ったとか、リアルでは難しいので紙で書かせてアウトプット
         してもらっています。社員の意外な一面がわかるし、それをきっかけにコミュニケーション
         をとるようにしています。
 (5)ICT機器の活用状況について【教育情報部長】
     令和2年の9月に生徒1人1台端末が貸与されて2年が経ちました。3年間貸与するという形を
   とっておりますので、昨年度の卒業生の分を今の1年生が使っています。この2年間、かなりのス
   ピードでICTのツールが導入されました。校内にWifiも整備され、いろんなところで使用できるよ
   うになっております。教員も新しいことに取り組み、活用が広がっています。生徒・保護者も一人
   ずつIDとパスワードを持っており、大阪府で導入されたグループウエア等を活用することで学校全
   体のコミュニケーションを図れるようになっています。授業で活用すると同時に、業務の効率化も
   図っています。例えば、学習支援クラウドサービスを活用して教科の連絡や、簡単なテストをする
   などもしています。ルーブリックを作ることもできるようになっていまして、自己評価までできる
   ようになっています。教室ではパソコンの画面を投影して、黒板を書く時間を節約して授業を進め
   ることや、ファイルを共有して生徒の意見をまとめて見せるという活用をしている教員もいます。
   自宅でも見ることができますし、遠隔地でもWifiが飛んでいればどこでも勉強できるという形にな
   っています。
    ICTの活用能力と生徒の意欲の向上のために1年生はタイピング大会を計画しています。前回の
  協議会で意見を頂戴し、実施することにしました。生徒はすごく楽しみにして一生懸命練習してお
  ります。練習するとどんどん上がってきますので、生徒も頑張るわ、と言ってやっております。保
  護者にもアカウントを配布しておりますので、メールで行事の連絡などもできています。これまで
  は有料のメーリングリストを活用していましたが、府管轄のクラウドサービスに移行しました。教
  員サイドでは、会議室にもプロジェクターやスクリーンを設置して、研修や会議で活用していま
  す。昨年度はWeb会議システムを使ってオンラインで研修をしました。オンデマンドでもさせてい
  ただき、後で見ることもでき好評でした。また、教員の働き方改革の一助になればということで、
  採点ツールをお試しの段階段ですけれども、試行しております。マークシートの問題だけでなく、
  記述の問題もまとめて採点ができます。正確にできることや、省力化につながるということが実証
  できれば、本格的に導入を検討したいなと思っております。ICTの環境はこれからも変化していく
  と思っていますので、よく勉強して進めていきたいと思っております。
 (6)1年の状況について【1学年主任】
    2学期の中間考査から1週間ほど経ち、全教科の考査結果が返却されたところです。生徒は元気
  に日々をすごしていますが、欠席や遅刻が増えてきたのが気になります。保護者とも連絡を密に取
  りながら、基本的生活習慣の確立に向けて個々の状況に応じた面談も行っていこうと思っていま
  す。2学期は芸術鑑賞、スポーツ大会、タイピング大会と初めて経験する行事があります。楽しく
  学校生活を送れるよう、学年団で工夫をしながら教育活動を行っていきたいです。
 (7)2年の状況について【2学年主任】
    2年生は、進路の方向性を決める時期ということで、進路指導部とタイアップしまして、夏休み
   に「オープンキャンパスに行く」という課題を出しました。また、求人票の見方や自分の就きたい
   職種を学ぶ機会を設けるなど、自分の進路を考えていく仕掛けづくりをしているところです。今年
   は、多くの地域で祭りがあります。夜遅くなり生活の乱れを心配していましたが、生徒のやりたい
   ことは応援してあげたいという思いもありますので、学校生活をきちんと送るように声掛けをして
   きました。11月には沖縄方面へ修学旅行に行きます。東村という大自然がのこる地域で民泊を2
   泊、マリン体験でホテル泊1泊の3泊4日で進めております。コロナ禍ということもありますので
   保険についても案内をしながら進めています。
 (8)3年の状況について【3学年主任】
     残すところ登校日数が60日程度になりました。8割の生徒は進路が決定しております。就職試験
   1次の内定率も近年の中では高い数字と思っております。指定校で四大に行く生徒が3040名、一
   般入試を見据えて受験勉強に取り組んでいる者は5名程度います。この生徒たちは受験対策講習と
   して2年生から取り組んでいますので、いい結果を残していってほしいなと思っています。あと、
   公務員試験1次試験突破している者が数名おります。警察・消防・自衛官・行政職員など2次の結
   果を待っているところです。
 (9)進路指導について【進路部長】
     3年生の進路の中間報告をさせていただきます。今年度の学校斡旋就職1次内定率は86.2%でし
   た。事務職については厳しい結果が出たものの昨年度は81.3%でしたから、生徒たちはよく健闘し
   たと思います。今年度より複数応募制がスタートしました。複数応募可としているところを受験し
   ている生徒が数名おり、大学生のような厳しい結果になるのではと思ったのですが、無事に内定を
   頂いております。サービスと現業の求人票数は回復しましたが、事務と営業販売の数は少なく、今
   後も厳しい状況として結果にも影響すると思われます。続いて、公務員についてですが、1次試験
   に合格した生徒が複数名おります。このうち2名は、2年生の早いうちから公務員講座を受講し意
   識の高い生徒でした。進学については、現在、指定校推薦で進学を進めているものは33名、昨年度
   は57名おりましたので、数が減ったように感じますが、AO入試や公募制・一般入試の生徒が増えて
   きているので、その影響もあって指定校推薦が減っているのではないかと思われます。最後に奨学
   金についてです。146名の申込みがあり、進学する多くの生徒が予約奨学金を利用しているという
   状況です。
 (10)40周年記念事業について【総務部長】
     来年度、40周年記念事業といたしましてフェニーチェ堺を会場に、11月17日午後から式典を開催
   します。その後、芸術鑑賞会、同窓会総会も開催予定です。
 
 3.協議
 会長:学校の現状や学校経営計画の進捗状況等の報告がありました。学校へのご意見やご提言など、
       ございますか。
 委員:学校経営計画の確かな学力の定着の項目ですが、学校教育自己診断の肯定的な回答が、元年度
       に比べて20ポイント以上増えています。これはどんな取組みが、活きてきたと分析されていま
       すでしょうか。参考までに教えていただきたいと思います。
 校長7:授業改善は学校改善だという思いで取り組んできました。特にICTを活用した工夫ある授業づ
       くりを推進してきました。プロジェクターや暗幕カーテンの設置、生徒だけでなく教職員1人
       1台の端末などの環境整備を行いました。教育情報部と授業研究委員会を新設し、研修や研究
       授業を行う中で、多くの教員がICTを活用して工夫のある授業実践に取り組むことができるよ
       うになったのが大きいかと思います。授業研究委員会は週1回開催し、ICTの活用と観点別学
       習状況評価をテーマにこの2年間授業改善に取り組んできました。授業をより良いものにして
       いこうという文化が徐々に育まれていった感じがしています。
 首席:昨年度から授業研究委員会を毎週水曜日開催し、学年や教科を越えて授業について課題を共有
       し、そこで出た意見を、職員会議で全教職員に共有するということをしてきました。何気ない会
       議での発話を聞いて、ヒントや気づきにつながったのではないかなと思っています。そうやって
       少しずつ広がっていったような気がします。工夫をしながら授業を行い、それを生徒たちが、ち
       ゃんと感じ取ってくれたのかなと思います。
 会長:学年を超えて授業に関して話すことでいい交流が生まれ、同僚性をいかした授業改善に結びつ
       いてきたのかと思います。先ほどのスクールミッションにもありましたが、教員がまとまって
       やっていくことが、よりよい学校に変わっていけるポイントかなと思いました。新しい学習評
       価も導入され大変な中だと思いますが、教師も学ぶチャンスと捉えて頑張っていただきたいと
       思います。
 
 4.閉会の挨拶【校長8
  貴重なご意見を頂戴しました。スクールミッションにつきましては、お示ししました内容を案とし
 て提出し、今後、このミッションを実現するにはどんな資質能力を育成していくのかを具体的に言語
 化してまいりたいと思います。本日は誠にありがとうございました。