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総合探究
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総合探究CONCEPT

2020年度 グローバル探究?Tの授業

★オリエンテーション(オンライン)
授業日:2020.5.29

本授業ではどのようなことを探究するのか、なぜSDGsの問題を私たちが考えなければならないのか、について学習した。

★事前学習「生きることの意味について考える」動画視聴(オンライン)
授業日:2020.5月

難病に侵されて、身体の自由が効かなくなっていく女性のビデオをオンラインで視聴し、Webアンケートに回答した。

★1回目「生きることの意味について考える」アクティビティー「大切なもの」
授業日:2020.6.5/6.12

事前学習として、身体の自由が効かなくなっていく難病を抱えた女性のビデオをオンライン視聴し、本授業に挑んだ。各自で自分にとって「大切なもの」をリストアップした後、病状の悪化に伴って、それらを少しずつ手放していく過程を疑似体験した。最後に残ったものは何か?を、クラスメイトと共有した後、「最も大切なもの」と「二番目に大切なもの」を考えた。

それらの回答として圧倒的に多かったのは、「家族」や「友人」といった身近な人であった。そのほか、「意志」・「向上心」といった、自分の価値観や方向性をもって生きることにつながるキーワードなども挙げられた。

各自が心の中に持っている「生きる意味」を言語化を通じて再確認し、これから「グローバル探究?T」を勉強する上での土台として、人との関わりが大事であることを認識させるアクティビティーであった。



★2回目「知ることを探究する」
授業日:2020.6.19

我々はあらゆる物事を「知っている」が、それは本当に「知っている」と言えるのだろうか。各々がおかれている立場によって、物事をどのように捉えるかは異なってくるのではないだろうか。

「知るための方法」として「知覚・感情・理性・想像・信仰・直観・記憶・言語」という8つの要素を確認し、それぞれがどのようなものか、なぜ大切なのかを考えた。「知覚」という要素が最重要で、「信仰」という要素はあまり重要でないと考えた生徒が多かったが、それは本当だろうか。例えば、合格1御守りに効力はあるのか否か。

複数のワークを通じて、様々な角度から物事を見つめることの大切さ、自分たちが抱えているバイアスについて気づいた。



★3回目「ブックレポート報告会?@」
授業日:2020.6.26

事前学習(分散登校期間6月1・2週目)として、ESDやSDGsに関連する課題図書(各自の希望により、15種類の課題本から1冊を選択)を読み、要約レポートを作成した上で、本授業に取り組んだ。

同じ課題本を読んだ生徒でグループを組み、本の内容を確認し合うことで、各自の読みを深めた。そして、次週の授業に向けて、異なる課題本を読んだクラスメイトにもその内容を紹介できるよう、本全体の要旨をまとめた。

★4回目「ブックレポート報告会?A」
授業日:2020.7.3

異なる課題本を読んだ生徒同士でグループを組み、本の内容を紹介し合うことで、今どのようなことが社会で問題になっているのかを学んだ。次週からは、SDGsに関連するテーマの、オムニバス形式の講義がはじまる。課題本や講義を通じて、SDGsに関する知識を深め、自分がどのようなテーマに興味があるのか、考えていく。

★5・6回目 テーマ講義
授業日:2020.7.10/7.31

今回からは、SDGsに関連するテーマについて、9人の授業担当者からオムニバス形式の講義を受ける。

テーマ「格差と貧困」

世界で貧困の格差が拡大し続けるのはなぜか。歴史的背景や経済の仕組みを踏まえて、格差が広がる理由を考えた。そして、相対的貧困・絶対的貧困という概念や、日本の相対的貧困率の高さ、日本の子どもの貧困率の高さについて知った。子どもの貧困は教育格差をうみ、将来の収入差にもつながる。このような世代をまたぐ「貧困の連鎖」・「貧困の再生産」を断ち切るためには、どうしたらいいのか。親・家庭に対する支援策と、子供に対する支援策について考え、クラスメイトと相談しながら学びを深めた。

テーマ「地球環境問題」

地球環境問題を考える際、個別の事象だけに目を向けていては、その本質に気づくことができない。例えば、「生物種減少」の問題について考える際は、その原因となる「地球温暖化」・「森林減少」など様々な問題についても同時に考えていかねばならない。また、「人口の爆発的増加」の問題が解決しなければ、「オゾン層の破壊」・「水資源減少」といった問題も解決することができない。このように、地球環境問題とは、個別に独立した問題ではなく、構造的な問題である。グループワークを通じて、俯瞰的・鳥瞰的に地球環境問題を捉える視点を学んだ。



★7・8回目 テーマ講義
授業日:2020.8.7/8.28

テーマ「科学技術の発展について考える」

私たちの日常生活は、科学技術の発展を受けて大きく変容し続けている。今の自分の生活の中で、「こんなのがあればいいのになぁ」や「こういう手間が省けたらいいのになぁ」ということはないだろうか。それらの不満や日々の疑問を発展させたり、様々な技術を関連づけて考えたりしていくことで、新たな技術革新が進んでいくことを学んだ。そして、技術革新が進むことで、十年後・五十年後・遠い将来、世の中がどのように住みやすく・楽しくなっていくのだろうかということを考えた。

テーマ「10年後の自分、どんな仕事をしていますか?」

世の中には様々な「仕事」があるが、これから「なくなる仕事」・「なくなりにくい仕事」・「新しく生まれる仕事」とは何だろうか。「なくなりにくい仕事」とは、人間が本来するべき仕事を意味する。その具体的な職業を考え、グループでKJ法を用いてカテゴライズしながら、働きがいのある人間らしい仕事とは何かについての示唆を得た。



★9・10回目 テーマ講義
授業日:2020.9.4/9.18

テーマ「人類の過去・現在・未来?理学的に考える?」

SDGsの問題は全て人間が抱える問題である。人類とは何かを捉えることでSDGsの問題を考える出発点になるのではないか。DNA・人口食糧問題・貧困など様々な視点から人類の歴史を学んだ。

テーマ「情報収集と活用法」

後期から探究活動を進めるにあたって、文献や先行研究を調べるための方法や、それらを参考文献として活用する際の留意点を学んだ。また、日常生活の光景をうつした写真や絵本を用いて、身近にある諸問題をSDGsの観点から捉えるとはどういうことか、演習を行った。



★11・12回目 テーマ講義
授業日:2020.10.2/10.9/10.16

テーマ「ジェンダー」

はじめにジェンダーとセックスの違い、GGI(ジェンダーギャップ指数)に関する日本のデータなどを紹介しながら、みなのジェンダーに関する意識や日本の状況を簡単に確認した。その後、日本のジェンダーに関する課題とは何か、解決されつつあるものと、解決しなければならない課題+その原因について、グループで議論を重ねた。そして、それらの解決に向けて、「自分ができることは何か」を個人で考えることで学びを深めた。



テーマ「メディアリテラシー」

私たちは生活の中でメディアからの大量の情報に出会う。それはどのような意図で演出されており、そこから私たちはどのようなメッセージを受け取るのか。それを考えるヒントとして、いくつかの広告を見て分析を行った。その中でメディアにおいてタバコの描かれ方が時代の移り変わりと共に変容したこと,さらにエイプリルフールにhoaxで放送されたBBCのドキュメンタリーを人々が純粋に信じてしまったこと、戦勝者によって歴史が作られ情報操作も行われること等にも触れた。これらを通じて、メディアの中での情報の描かれ方や演出効果、ターゲット・オーディエンス等に関する気づきを得て、メディアを受け取る側としての見識を深めた。



★13回目 グループ探究活動?@
授業日:2020.10.7/10.16

SDGsの17テーマのうち、同じものに関心を持つ生徒同士(3?4人)でグループを作り、探究活動の一回目を行った。後期の授業では、身近な生活の中に SDGs に関連する課題を見出し、その課題の解決に向けて「問い」を設定して探究活動を行う。課題なるものに、多様な視点をもってアプローチしていく姿勢を養うために、本授業ではグループでワークを行った。まずはテーマから連想する身近なキーワード・課題を、次に社会情勢に絡めたキーワード・課題をリストアップした上で、それらに関する問いづくり作業を行った。その後、他のグループとコメントを付け合うことで視野を広め、次回以降に問いを深めていくための下準備を整えた。



★14回目 グループ探究活動?A・?B
授業日:2020.10.23/10.30

今後の予定やリサーチクエスチョンのたて方を全体で確認した後、グループでの探究活動を進めていった。まずは、前回考えたキーワード・課題のうち、どれに焦点を当てて探究するかを定めた。そして、そのキーワード・課題に対して、5W1Hの問いを考えたり、信憑性(事実か)・比較(ほかではどうか、過去はどうだったか)・影響(どうなるのか)・限定(すべてそうなのか)の観点から問いを考えたりした。その上で、仮説を含んだリサーチクエスチョンを導き出し、今後の研究手法を検討した。

★15回目 グループ探究活動?C
授業日:2020.11.13

12月18日に行われる中間発表に向けて、リサーチクエスチョンを確定させ、探究方法を検討したり、今後の計画を立てたりした。

★16回目 グループ探究活動?D
授業日:2020.11.20

最初にクラス全体で集まり、中間発表の形式と探究方法の確認を行なった。探究を進めるために、まずは先行研究を十分に調査した上で、今後どのような調査・実験をすべきか、それらは本当に仮説検証に有効なのかを考えるよう説いた。そして、3人1組になり、他のグループの人と、それぞれのグループの進捗状況を確認した。その後、各グループに分かれ、探究活動を進めていった。



★17〜19回目 グループ探究活動?E〜?G
授業日:2020.11.27・12.11・12.16

12月18日に行われる中間発表に向けて、調査内容について考察を深めたうえで、ポスター制作を進めた。

★20回目 中間発表
授業日:2020.12.18

ここまでのグループ探究活動の成果を発表する場として、中間発表を行った。ポスター発表の形式をとり、個人で発表する機会を1回、他グループの発表を聞く機会を3回設けた。発表や質疑応答・相互評価を通じて、自分たちの探究活動が浅かったり偏っていたりすることに気付いたようであった。2月の本発表に向けて、どのように探究活動を深めて行くかをそれぞれが考える契機となった。



★21回目 中間発表のふり返り
授業日:2021.1.8

中間発表の内容をふり返った上で、2月5日(金)に行われる本発表に向けて、これからどのようなことを検討すべきかグループで議論した。

★22〜25回目 グループ探究活動・本発表に向けて
授業日:2021.1.15、22、29

2月5日に行われる本発表に向けて、探究を深めたり、プレゼンテーションの準備を進めていったりした。

★26回目 本発表
授業日:2021.2.5

半年間におよぶグループ探究活動の成果を発表する場として、本発表を行った。各グループのプレゼンと質疑応答・相互評価を行なった。自分たちが今生きている世の中についてSDGsの観点から捉え直すことの大切さ、物事を探究するとはどういうことか、等の学びを深める時間となった。ここまでの学びを振り返り、個人レポートを宿題として課した。


★27回目 まとめ
授業日:2021.2.26

最初に、ペアワークでこれまでのグループ探究のふり返りをした。その後に、本発表で評価の高かったグループが発表を行い、探究学習をどのように進めていくべきか、SDGsに関する諸課題に対してどのように向き合うべきか、を改めて考えた。そして、一年間の中でどのようなことを学んだか、来年度の探究活動ではどのようなことに挑戦したいかを各々で考えて、「グローバル探究?T」の総括とした。



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