No.1013
府立伯太高等学校
校長 河合 良樹
平成 29 年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
「次代の地域社会における良識ある担い手」を育成するため、生徒一人ひとりに次の4つの力を育み、生徒の自己実現を支援する総合学科高校をめざす。
1 自らが学び、考え、表現し、主体的に行動できる力
2 将来の目標を具体的に設定し、それに向かって努力する力
3 人や地域とのつながりを大切にし、地域社会の発展に貢献できる力
4 豊かな人権感覚を身に付け、より良い人間関係を築くことのできる力
2 中期的目標
1 「確かな学力」の育成
(1)授業内容に興味・関心を持たせ、 「わかる」授業づくりを進めるとともに、基礎学力を定着させ、自ら学習する態度を身に付けさせる。
ア 教科指導委員会を核に、公開授業1、研究授業及び授業アンケート等を活用した授業改善に組織的に取り組む。
※ 授業アンケートの「授業に興味・関心をもつことができたと感じている」の肯定率が平成31年度で80%以上。 (平成28年度75.0%)
※ 学校教育自己診断(生徒)の「授業はわかりやすい」の肯定率を平成31年度で70%以上。(平成28年度58.0%)
イ 基礎的・基本的な知識・技能の定着をめざし、朝学習や習熟度別少人数授業等を含めたカリキュラム等の工夫・改善を図る。
※ 授業アンケートの「授業を受けて知識や技能が身に付いたと感じている」の肯定率が平成31年度で80%以上。 (平成28年度75.8%)
※ 教育産業の基礎学力調査の2年次3教科(国数英)の平均偏差値が1年次より3.0p 以上上回る。(平成28年度±0 p)
(2)「主体的・対話的で深い学び」の実現をめざし、生徒の言語活動等を充実させるなど、全教科でアクティブラーニング型授業をめざす。
ア グループワーク等の協同学習を通して、生徒の言語活動を充実させる。
※ 学校教育自己診断(教職員)の「グループ学習を行うなど、学習形態の工夫・改善を行っている」の肯定率が平成31年度で95%以上。 (平成28年
度87.1%)
イ 学習した内容を発表する機会を設け、生徒のプレゼンテーション能力を高める。
※ 学校教育自己診断(生徒)の「自分の考えをまとめたり、発表する機会がある」の肯定率が平成31年度で60%以上。(平成28年度45.6%)
2 将来の目標に向かって努力する生徒の育成
(1)生活習慣の形成を図り規範意識を醸成するとともに、高校生として望ましい態度とマナーを育成する。
ア 遅刻等の状況を改善するとともに、授業規律を確立させる。
※ 平成31年度遅刻件数を5,000回以下とし、以降も毎年減少させる。(平成28年度7,167回)
※ 学校教育自己診断(生徒)の「授業では騒いだり私語したりする生徒はほとんどいない」の肯定率が平成31年度で50%以上。 (平成28年度21.5%)
イ 「ダメなものはダメ」の指導方針を教職員全体で共有しつつ、生徒一人ひとりの課題を踏まえ、生徒や保護者の思いをくみ取る生徒指導を行う。
※ 学校教育自己診断(教職員)の「問題行動の防止のための早期指導に学校全体で取り組んでいる」の肯定率が平成31年度で90%以上。(平成28
年度83.8%)
※ 学校教育自己診断(生徒)の「1悩みや相談に親身になって応じてくれる先生が多い」「2生活規律や学習規律などの基本的生活習慣の確立に
力を入れている」の肯定率の平均が平成31年度で70%以上。(平成28年度平均49.7%:148.1%、251.2%)
(2)キャリア教育の充実を図るとともに、進路意識を高めること等を通して自己実現を支援する。
ア 「産業社会と人間」 「総合的な学習の時間(GS)
」「LHR(進路)
」の取組み等を通して、適切な進路ガイダンスを行い、進路目標を具体的にもたせる。
※ 学校教育自己診断(生徒)の「将来の進路や生き方について考える機会がある」の肯定率が平成31年度で80%以上。(平成28年度72.2%)
※ 本校独自で実施する進路実績満足度及び進路決定率(3月末)とも毎年85%以上。 (平成28年度「満足度」86.4%、「決定率」86.8%)
イ 資格取得の支援やインターンシップの内容充実に努めるとともに、進学希望生徒の増加を踏まえ、適切な学習機会の提供等を行う。
※ 「漢検」 「英検」等の資格取得者が平成31年度で300名以上(平成28年度268名)、インターンシップ単位認定者が30名以上。(平成28年度20名)
※ 大学合格者(関関同立・産近甲龍等の大学)が平成31年度10人以上(平成28年度1人) 、大学入試センター試験受験者が10名以上。 (平成28年度0人)
3 安全安心で魅力ある学校づくり
(1)生徒一人ひとりが自らの課題に向き合い課題を解決する取組みや生徒同士がつながる取組みを推進する。
ア 生徒の学校生活満足度を高め、生徒の協調性や自主性を育む集団づくりの取組みを推進する。
※ 学校教育自己診断(生徒)の「伯太高校に行くのが楽しい」の肯定率が平成31年度で70%以上、 「自分の学級は楽しい」が80%以上。(平成28年度
「高校に行くのが楽しい」54.1%、「学級は楽しい」63.0%)
※ 学校教育自己診断(生徒)の「文化祭は楽しい」 「体育祭は楽しい」
「修学旅行は楽しい」の肯定率平均が平成31年度で80%以上。(平成28年度68.9%)
イ 校内の環境及び施設設備を充実させ、部活動を活性化させる。
※ 部活動の加入率を平成31年度で45%以上。 (平成28年度40.6%)
(2)あらゆる教育活動を通じて、人権教育を計画的・総合的に推進する。
ア 人権及び人権問題に関する正しい理解を深め、様々な人権問題(子ども、同和問題、男女平等、障がい等)の解決をめざした教育活動を推進する。
※ 学校教育自己診断(教職員)の「人権尊重に関する様々な課題や指導方法について、全教職員で話し合っている」の肯定率が平成31年度で60%以
上。(平成28年度41.9%)
イ 個別の支援が必要な生徒等に対しては、カウンセリングマインドをもって対応し、状況の改善に努める。
(3)地域等とつながる取組みを進め、地域社会に貢献する意識を醸成するとともに、国際交流等を通してグローバルな視野を広げる。
ア 地元和泉市や近隣の学校園等と連携する取組みや生徒が地域や海外で行う取組みを推進する。
※ 地域のあいさつ運動・清掃活動、支援学校・保育所交流及びサイエンスカフェ等を継続するとともに、国際交流等を含めた取組みを充実させる。
4 教職員の組織的・継続的な人材育成
(1)教職員の組織的・継続的な育成を行う。
ア 教職経験年数の少ない教職員を授業研究や分掌業務等の OJT を通して、学校全体で育成する。
※ 学校教育自己診断(教職員)の「初任者等、経験の少ない教職員を学校全体で育成する体制がとれている」の肯定率が平成31年度で70%以上。 (平
成28年度45.2%)
イ 概ね10年までの教職経験年数の教職員を学校組織の中核として配置すること等を通して、ミドルリーダーを育成する。
【学校教育自己診断の結果と分析・学校協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[平成 29 年 12 月実施分] 学校協議会からの意見
【学習指導等】 第1回(6/10)
・「わかる授業」「生徒が考えをまとめたり発表する授業」の肯定的な回答 ○H29 年度学校経営計画について
・朝学習の取組みは評価できる。今後、教材や評価方法をさらに検討することが必要。
が前年度より 5p 上昇した。しかし、
「騒いだり私語したりする生徒はほ
・人権課題の学習や生徒の支援等を通して、さらに安全で安心な学校作りを推進されたい。
とんどいない」の肯定的な回答は 22.9%であり、授業規律に課題が残る。 第2回(11/18)
【生徒指導等】 ○オープンスクール、生徒会活動等について
・遅刻者数は目標の 6,500 を大幅に下回るだろう。これは教職員が生徒指 ・中学生を褒めながら体験授業をされていたのは評価できる。学校PRをさらにされたい。
導を一致して行ったことと、全学年で朝学習を実施したことによる。進 ・生徒会活動や修学旅行等を通じて、生徒の自主性を高めようとする取組みは評価できる。
路指導は就職指導がきめ細かく行われたが進学指導には課題が残こる。 第3回(3/3)
○自己評価に関する評価
【学校運営】 ・授業改善については評価できるが、授業規律についてはさらなる向上に努められたい。
・
「人権尊重の指導方法を全員で話し合う」の肯定的な回答が 43.4%と半数 ・遅刻者数の減少など、生徒指導の成果については評価できる。引き続き充実されたい。
に満たないことから、今後は研修の在り方を工夫する必要がある。 ・回答結果等の数値変化の要因についてさらに多角的な分析をされ、指導に活かされたい。
No.1013
府立伯太高等学校
3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
目標 今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標 自己評価
(1)
「わかる」授業 (1) (1)
づくりと基礎学 ア・研究授業・協議と公開授業2を積極的に推進 ア・研究授業等10回以上(平成28年度13回) ・13回(◎)
力の育成 する。 ・授業アンケートの「興味・関心」の肯定率78%以上(平成28 ・77.1%(○)
ア 組織的な授業改 ・全教職員が授業等において ICT を活用する。 年度75.0%)
1 善 ・アクティブラーニング等の生徒の主体的活 ・学校教育自己診断(生徒)「授業はわかりやすい」の肯定率65% ・63.0%(△)
「 イ 基礎学力の定着 動を取り入れた授業を推進するため、教職 以上(平成28年度58.0%)
確 をめざす取組み 員研修等を企画・実施する。 ・授業力向上研修等2回(平成28年度3回) ・4回(◎)
か
な (2)
「主体的・対話 イ・朝学習、習熟度別少人数指導等、基礎学力 イ・授業アンケート「知識・技能」の肯定率78%以上(平成28年度 ・77.4%(○)
学 的で深い学び」の の定着をめざす取組みを充実させる。 75.8%)
力
」 推進 ・教科指導委員会において授業方法等の改善 ・教育産業の基礎学力調査2年次国数英の平均偏差値が1年次 ・±0 p(△)
の ア 言語活動の充実 や家庭学習時間の確保等を具体的に検討 より1.0p 上昇(平成28年度±0)
育
成 イ 発表する機会の する。 (2)
充実 (2) ア・学校教育自己診断(教職員)
「学習形態の工夫」の肯定率90% ・83.4%(△)
ア・グループワーク等の協同学習を充実させ 以上(平成28年度87.1%)
る。 イ・学校教育自己診断(生徒)「考えをまとめ・発表」の肯定率 ・50.3%(○)
イ・生徒のプレゼンテーション能力を高める。 50%以上(平成28年度45.6%)
(1)生活習慣の形 (1) (1)
成に係る取組み ア・遅刻指導について工夫し遅刻件数を減ら ア・遅刻件数6,500回以下(平成28年度7,167回) ・5,305回(◎)
の推進 す。 ・学校教育自己診断(生徒)
「騒ぐ・私語する生徒なし」の肯定率 ・22.9%(△)
2 ア 遅刻指導の工夫 ・授業規律の確立に向け、授業中の私語等を 30%以上(平成28年度21.5%)
と授業規律の確立 減らすよう、適切な指導を組織的に行う。 イ・学校教育自己診断(教職員)「問題行動防止の指導」の肯定 ・86.6%(◎)
将
来 イ 生徒指導の充実 イ・問題行動の防止や制服の着こなしの指導等 率85%以上(平成28年度83.8%)
の (2)キャリア教育 を含め生徒指導体制を充実させる。 ・学校教育自己診断(生徒)「1悩みや相談に親身になって応 ・60.5%(○)
目
標 の充実 ・生徒や保護者の思いをくみ取る生徒指導を じてくれる先生が多い」「2生活規律や学習規律などの基本 ・
「悩み等の対応」
に ア 進路目標の早期 行う。 的生活習慣の確立に力を入れている」の肯定率60%以上(平 58.9%(△)
向
か 設定の取組み (2) 成28年度平均49.7%) ・
「生活習慣確立」
っ イ 資格取得支援と ア・3年間を見通した進路ガイダンス計画を充 (2) 62.1%(◎)
て
努 インターンシップ 実させ、具体的な進路目標をもたせるため ア・学校教育自己診断(生徒)「将来の進路や生き方」の肯定率 ・76.4%(◎)
力 充実と進学向け学 の指導を組織的に行う。 75%以上(平成28年度72.2%)
す
る 習機会の提供 イ・資格取得のための取組みを充実させる。 ・進路実績満足度85%以上(平成28年度86.4%) ・88.3%(◎)
生 ・インターンシップの内容を充実させる。 ・進路決定率85%以上(平成28年度86.8%) ・89.3%(◎)
徒
の ・大学等受験に向けての指導を組織化し充実 イ・「漢検」「英検」等の資格取得者270名以上(平成28年度268 ・468名(◎)
育 させる。 名)
成
・勉強合宿の取組みを組織化し内容を充実さ ・インターンシップ認定者25名以上(平成28年度20名) ・25名(◎)
せる。 ・大学合格者(関関同立・産近甲龍等)3名(平成28年度1名) ・ 1名(△)
・センター試験受験者3名以上(平成28年度0名) ・ 1名(△)
・本校実施の勉強合宿生徒満足度95%以上(平成28年度92.9%) ・88.9%(△)
(1)生徒同士がつ (1) (1)
ながる取組み ア・学年や学級及び部活動を核とした集団づく ア・学校教育自己診断(生徒)「高校が楽しい」60%以上(平成 ・「高校楽しい」
ア 集団づくりの充 りを工夫し充実させる。 28年度54.1%)、「学級は楽しい」70%以上(平成28年度 61.8%(◎)
実 ・生徒が企画し運営するなど、生徒のリーダ 63.0%) ・「学級楽しい」
3 イ 部活動の活性化 ーシップを育成できるよう、総合学科らし ・集団づくり10回程度を維持(平成28年度15回) 68.9%(△)
安 (2)人権教育の推 い学校行事を工夫し充実させる。 ・学校教育自己診断(生徒)「文化祭・体育祭・修学旅行は楽し ・14回(◎)
全 進 イ・校内環境や施設を整備し、部活動の活動や い」の肯定率75%以上(平成28年度68.9%) ・79.1%(◎)
安
心 ア 様々な人権課題 発表の場を充実させる。 イ・部活動加入率43%以上(平成28年度40.6%) ・39.1%(△)
で の解決を推進 (2) (2)
魅
力 イ 個別の支援が必 ア・様々な人権問題(子ども、同和問題、男女 ア・学校教育自己診断(教職員)「人権尊重の課題や指導方法」の ・43.4%(△)
あ 要な生徒への対 平等、障がい等)の解決をめざした教育活 肯定率50%以上(平成28年度41.9%)
る
学 応 動を推進する。 イ・個別の支援計画作成等を通して状況を改善 ・概ね改善(○)
校 (3)地域等とつな イ・人権上配慮の必要な生徒等に対し個別の支 (3)
づ
く がる取組み 援を行う。 ア・地域、中学校、大学等と連携した取組み40回以上を維持(平 ・76回(◎)
り ア 地域等との連 (3) 成28年度46回)
携・国際交流 ア・現行の取組みを継続し充実させるととも ・国際交流3回以上(平成28年度2回) ・4回(○)
に、中学校や大学等の教育機関との連携を
充実させる。
・海外への研修旅行等を企画・実施する。
4 (1)組織的・継続 ア・初任者を含めた経験の少ない教員が授業研 ア・学校教育自己診断(教職員)「経験少ない教職員を育成」の肯定 ・70.0%(◎)
的な育成 究や分掌業務等において教師力を総合的に 率60%以上(平成28年度45.2%)
教
職 ア 教職経験の少な 高める。 イ・首席、分掌長や学年主任の候補を継続的に育成 ・7名育成中(◎)
員 い教職員の育成 イ・概ね10年までの教職経験年数の教職員を学
の
育 イ ミドルリーダー 校組織の中核として配置する。
成 の育成