No.221
府立交野高等学校
校長 池田 智彦
平成 29 年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
地域が誇る、規律と活気ある学校をめざす。
1 生徒が元気! 伸び伸びと活気あふれる生徒たち
「賢さ、優しさ、強さ」を兼ね備え、夢と志をもって常にチャレンジする「たくましい交高生」を育てる。
2 教職員が元気! 情熱をもって生徒に向かう教職員集団
教職員が心を一つにしてそれぞれの役割を果たし、同僚性をもって互いに力量を高め合い、教科指導や生徒指導に取り組む。
2 中期的目標
1 確かな学力の育成
(1)教科指導を充実させ、学力を向上させる。
ア 「主体的・対話的で深い学び」の実現をめざして授業改善に取り組み、生徒を鍛え伸ばす授業を展開する。
イ 学習に向かう意識を向上させ、家庭学習時間を増加させる。 ※ 授業アンケート満足度 72%(H28)→ 75%(H31)
(2)進路指導を充実させ、チャレンジ精神をもって進学・就職に取り組んでいく姿勢を育成する。
ア 3年間を見通した進路指導計画を確立し、学力生活実態調査等を活用して、時機を捉えた進路指導に努める。
イ 進路選択に対する意欲を喚起するために、様々な機会を設定し、その内容の充実を図る。
※ 一般入試受験者数 130 名程度を維持(H31)
、 希望する進路達成率 73%(H28)→ 75%(H31)
(3)文・理ともにコースの教育内容の一層の充実を図る。
ア 「英語専門コース」では、英語でのコミュニケーション能力を一層向上させ、実践的で総合的な英語力を身に付けさせる。
イ 「理数専門コース」では、基礎・基本の学習及び観察・実験等を通して、科学的な思考に基づいて問題解決にあたる力を身に付けさせる。
ウ 「学芸コース」では、興味・関心や進路に応じた様々な選択科目を設定し、個々の進路実現を図る。
※ 英語検定準2級合格率 40%以上を維持(H31)、 理系の進路達成率 70%以上を維持(H31)
2 豊かな人間性の涵養
(1)特別活動や部活1動、地域と連携した活動等を通して、自主性、協調性、自己有用感を育む。
ア 学校行事や生徒会活動、部活2動等において主体的な取組みを引き出し、集団の中で人と調和しながら活動できる能力を育成する。
※ 部活3動や行事に対する満足度 80%以上を維持(H31)
(2)基本的生活習慣を定着させるとともに、規範意識を醸成する。
ア 厳しく温かみのある生徒指導により、基本的生活習慣の確立と規範意識の醸成に努める。 ※ 遅刻者数毎年 10 名/日 未満を維持
(3)キャリア教育、人権教育を総合的に行い、夢と志をもって学校生活を送る生徒を育てる。
ア 「交高生育成プログラム」を練り上げ、充実・発展させる。 ※ 各取組みに対する満足度 85%以上を維持(H31)
3 生徒支援の充実
(1)校内の教育相談体制を充実させ、支援の必要な生徒、課題を抱える生徒を適切に支援する。
ア 教職員間の速やかな情報共有・連携した対応を確実なものとする。
イ 生徒支援委員会、教育相談室等の機能を高め、不登校の防止・対応に努める。
(2)キャリア教育の推進(進学の先を見据えた将来職業アドバイスの充実)
ア 進学に留まらない進路指導機会の創出
社会人講話・社会を仮想体験できる読書習慣などを通して生徒自身の職業適性を発見させる ※ 学校評価アンケート「進路決定している」
の今後の時系列データなどを活用
4 学校力の向上
(1)教職員の力量の向上
ア OJTを通した教職員の育成を通して、互いの力量を高め合うとともに、教員の同僚性を育む。
イ 実践的な教職員研修を行い、授業力、生徒指導力、教育相談力等の向上を図る。 ※ 生徒アンケート 全項目数値向上
(2)働きやすい職場づくり、
ア 業務の統合や効率化を図り、教材研究の時間及び生徒と向き合う時間の確保に努める。
イ 必要に応じて委員会等の新設・改廃を行い、学校組織体制の見直しも含め、常に円滑な学校運営に努める。 ※ 自己評価 全項目数値向上
(3)広報活動の充実
ア 学年メルマガ、HP、学校説明会等により、保護者、中学生等に対して学校情報を積極的に伝える。 ※ 学校説明会満足度 85%以上を維持(H31)
No.221
府立交野高等学校
【学校教育自己診断の結果と分析・学校協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[平成 29 年 12 月実施分] 学校協議会からの意見
(教育活動・学習指導) 第1回(6/26)
・教員の自己評価は「日常的な話し合い」91%「評価の次年度への活用」82% ・ホームページの活性化を検討したらどうか。
「授業の指導方法の工夫・改善」98%と高位置にあり、授業アンケートにおけ 多くの保護者・中学生はインターネットから情報を得ている。新入生アンケート
る生徒の満足度は 76%で前年度 72%を上回った。 などで交野高校のホームページの感想をきいてみるのも一考。
(学校生活) ・部活4動の活性化を検討したらどうか。
・教員の自己評価は「学校行事の工夫」88%と前年度 78%を大きく上回ったが、 高校は部活5動への強制入部かと思っていた。部活6動加入率低下原因は部活7の魅力が
逆に生徒の「学校行事が楽しい」1 年生 73%,2 年生 80%で前年度から其々8%, 足りないからではないか。更に途中退部生徒の中には部活8内人間関係の影響がない
6%減少。これは教師が笛を吹き過ぎて、生徒の主体的な取り組み不足の可能性 かなど幅広い考察重要。
あり。「部活9動が活発」83%と前年比 3%減少しているのも本校の問題。 ・中高連携の強化検討
・生徒の「将来の進路や生き方について考える」87%「命の大切さ、社会のル 中学校に交野高校生をゲストティーチャーとして呼んで話をするなど。特に交野第
ール」85%で前年比其々4%,9%増加。これについては教師の「進路選択指導」よ 4中学からの志願者が多いので特に連携を深めるのも一考。
くあてはまる 26%から 38%にアップ。
「カウンセリングとりいれた指導」80%と 第2回(11/13)
前年比 12%増加している状況と一致。 ・少子化の流れによる定員割れリスクはないか。府立学校の削減はもとより、クラス
・生徒指導において「先生の指導の納得性」62%で前年比 8%減少で、中でも 1 数の減少は起きる可能性は高いだろう。
年生 17%,2 年生 16%ダウン。これは生活指導において教師への指導が課題。 ・学校協議会のやり方として映像を活用することも検討してはどうか。
(学習環境) ・イベントの中でも特に体育祭の安全対策は万全か。
・
「自習室・図書館など学習環境」88%と高く、今後とも一層の学習意欲の向上 ・交野市の企業において求人ニーズが高いので、卒業生の就職希望者の交野での就職
を図っていきたい。 も推奨して欲しい。
第3回(1/29)
・スマホリスクが高まっているので、スマホに関する講習をもっとやったらどうか。
・校則・表彰基準の見直しや、校長の校内的な改革内容は理解したが、保護者向けな
どにホームページなどを活用して発信したらどうか。
・交野高校で大切なことは、全員を卒業させてあげるように指導すること。 それ以
外に、推薦などで早期に進路が決まった3年生に対する教育内容を検討したらどう
か。 例えば、社会勉強を踏まえたキャリア教育や、既に決まった生徒の進学大学
別の課題の勉強指導をするとか。
3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
目標
今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標 自己評価
(1)教科指導の充実 (1) (1) (1)
による学力の向上 ア・ICTの効果的な活用やアクティブラーニングの視点 ア・全教科での研究授業の実施 ア・全教科でICT及びALの研究
ア「主体的・対話的で からの実践を通して、教科で協働的に授業改善を図る。 ・各教員が公開授業と2回以上の 授業(84.6%の教員が実施)
、公開授
深い学び」の実現 ・全教員が公開授業を行い、相互授業見学によって個々 授業見学を実施し助言作成 業は全員実施、見学は平均2回以上。
に助言するとともに、全体での研修会を設ける。 ・授業満足度 73%(H28 72%) 授業満足度 76.7%(◎)
イ 学習に向かう意識 イ・自習室、図書室の活用等を通して、学校全体に学習 イ・学習の雰囲気に対する肯定的評 ィ・学習の雰囲気に対する肯定評価
の向上 する雰囲気を生み出し、家庭学習の定着につなげる。 価 60%以上を維持 88%(◎)
(2)進路指導の充実 (2) (2) (2)
ア 3年間を見通した ア・3年間を見通した進路指導計画に基づき、学力生活実 ア・一般入試受験 120 名(H28 142 名) ア・一般入試受験 149 名(◎)
進路指導計画 態調査等を活用して、時機を捉えた進路指導を行う。 ・希望進路達成率 74%(H28 73%) ・希望進路達成率(73%)
(○)
1
・1・2年生は長期休暇中に実力養成講習を、3年生は ・開講講座数 22(H28 21 講座) ・開講講座数 23(○)
確 早朝、放課後、長期休暇中等に進路講習を実施する。
か
な イ 進路選択に対する イ・卒業生講演、外部模試、就職ガイダンス等によって、 イ・生徒の満足度 80% ィ・生徒の満足度 85%(○)
学
力 意欲の喚起 自己の進路実現に向けて取り組む姿勢を養う。 ・受験者、参加者の状況 ・漢検 2 級 2 名 準 2 級 8 名
の ・各種検定の受験、各種コンテストへの参加を推進する。 (3) 数検準 2 級 11 名情報 175 名
育
成 (3)各コースの充実 (3) ア・生徒の満足度 95%(H28 100%) ア・オーストラリア 9 名満足度 100%
ア 英語専門コース ア・オーストラリア・ホームステイプログラムを実施する。 ・生徒の満足度 95%(H28 100%) ・英語キャンプ 8 名 100%
・関西外大と連携し、英語 one day キャンプを実施する。 ・英検合格 3級 73% (H28 77%) ・英検合格 3 級(52%)(△)
・英語検定の合格者数の増加をめざす。 準2級 40% (H28 41%) 準 2 級(35%)
(△)
・2年でスピーチコンテストを実施する。 2級 5 名 (H28 5 名) 2 級(5 名)(○)
・生徒の満足度 80%(H28 93%) ・スピーチ満足度(95%)
(○)
イ 理数専門コース イ・摂南大と連携し、大学での実験・実習を実施する。 イ・生徒の満足度 90%(H28 95%) ィ・大学実習満足度 62 名 95%
・生徒を参加させて、サイエンス教室を実施する。 ・生徒の満足度 90%(H28 100%) ・サイエンス教室 小学生 100%
・理系進学実績の向上をめざす。 ・理系の進路達成 70%(H28 65%) ・理系進路達成率(57%)
(△)
ウ 学芸コース ウ・体育、芸術、情報における特色ある科目の充実を図る。 ウ・授業満足度 75%(H28 80%) ウ・授業満足度 76.3%(○)
No.221
府立交野高等学校
(1)特別活動や部活10 (1) (1) (1)
動等を通した、自主性、 ・生徒に企画等に積極的にかかわらせることにより、行事 ・行事に対する満足度 85% ・行事満足度 88%(○)
協調性の育成 や生徒会活動等における主体的な取組みを引き出す。 (H28 84%) ・部活動加入率 71.2%(○)
・指導の充実や活動PRにより、部活動の活性化を図る。 ・部活動加入率 70%以上 ・表彰基準制定(○)
2 ・地域と連携した活動の充実を図る。 (H28 69%) (2)
(2)基本的生活習慣 (2) (2) ・遅刻者数 6.5 人/日
豊
か と規範意識の醸成 ・教員が毎朝校門で生徒を迎え、挨拶・服装・遅刻指導を ・遅刻者数 現状を維持 ・学期毎に服装頭髪検査を実施し、
な 実施する。また、丁寧な頭髪指導等を行い、落ち着いた (H28 6.7 人/日) 落ち着いた学習環境を維持
人
間 学習環境の維持に努める。 ・服装・頭髪違反者ゼロを維持 ・校則全体見直し実施(◎)
性
の (3)夢と志をもった (3) (3) (3)
涵 交高生の育成 ・3年間を見通した「交高生育成プログラム」によって、 ・各取組みに対する満足度 85% ・満足度 92%(○)
養
人権教育、キャリア教育等を総合的に行い、生徒の夢と 「交高生育成プログラム」とはそも
志を育む。 そも LHR の活用施策をまとめたも
の。現在学年団を中心に LHR のあり
方を本質的に検討依頼中。
(1)教育相談体制の (1) (1) (1)生徒支援委員会毎月開催
充実による適切な支援 ・支援の必要な生徒に対して、学年主任、担任、養護教諭 ・生徒の「先生に相談したことあ 「先生に相談したことがある」
を中心として教職員が連携し、速やかに対応する。 る」 1 年 19% 2 年 20.4% 3 年 33%
・生徒支援委員会によって情報を共有し、個々の生徒に対 新しい質問項目であり今後増 内(進路・勉強)(人間関係・生活)
する適切な支援方法を学校全体で組織的に考えていく。 加トレンドを狙う。 1年 61% 29.5%
3 ・スクールカウンセラーを十分に活用し、生徒が相談しや ・教員の「SCの活用状況」 2年 65.9% 29.2%
すい良好な関係づくりを模索するとともに、教育相談力 肯定的評価 70%以上を維持 3年 87.5% 10.1%
生
徒 (2)キャリア教育の の向上に努める。 「SCの活用状況」の肯定的評価
支
援 推進(進学の先を見据 (2)進学に留まらない進路相談機会の創出 (2) 80.7% (○)
の えた将来職業アドバイ ・社会人講話・社会を仮想体験できる読書習慣などを通し ・「将来の進路や生き方について考 (2)
充
実 スの充実) て生徒自身の職業適性を発見させる。 える機会がある」 ・肯定的評価 86.4%(全学年増加)
・民間校長の強みと進路相談チームとのコラボ 肯定的評価 85%(H28 82%) ・「自分の将来進路は決定」
(○)
校長室も進路相談窓口として活用の上、進路室と情報 ・「自分の将来進路は決定」 1 年 58.1% 2 年 69% 3 年 86%
共有。 肯定的評価の時系列変化にて 来年度は 1 年(44 期)2 年(43 期)
相応の増加トレンドを狙う の増加トレンドを狙う
(1年生を起点とした推移)
(1)教職員の力量の (1) (1) (1)
向上 ・授業、部活、HR、日常業務等について、経験年数の少 ・OJT勉強会 10 回 ・OJT勉強会 24 回(○)
ない教員を中心としたOJT勉強会を実施する。 ・教職員研修 5回 ・教職員研修 6 回(○)
・教職員研修や研修報告会、模試結果活用会議等を行い、 (回数の維持と質の向上) 人権 1 保健安全 1 SC 1
生徒指導力、教育相談力、進路指導力等の向上を図る。 ・自己評価「日常的な話し合い」 ICT 1 生活指導 2
(2) 肯定的回答 80% ・「日常的な話し合い」91.4%(○)
(2)働きやすい職場 ・パソコンによる出欠管理、メール送信による情報伝達・ (2) (2)
4 づくり 職会資料の事前読み込み等の新しいシステムの導入や、 ・自己評価 肯定的回答 60% 自己評価 肯定的評価 75.4%
業務の統合・削減等により、教員の負担を軽減し、教材 パソコンによる出欠管理、職員会議
学
校 研究の時間及び生徒と向き合う時間を確保する。 のペーパーレス化の推進の進展など
力 ・ペーパーレスによる効率化・予算節約を図る。 により教員負担軽減や会議時間の短
の
向 (3)広報活動の充実 (3) (3) 縮化を図れている。(◎)
上 ・ホームページ、学年メルマガ等により、学校の情報を保 ・HP更新 150 回以上を維持
護者や地域に積極的に発信する。 ・メルマガ発信 50 回(H28 42 回) (3)
・学校説明会、中学校訪問の充実を図る。 ・学校説明会満足度 80%以上維持 ・HP 更新 190 回(内校長ブログ 87)
・メルマガ発信 55 回
・学校説明会 98%(昨年度 91%)
(○)