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令和3年度    第2回大阪府立泉鳥取高等学校                  学校運営協議会   議事録
 
 
    ☆学校運営協議会次第
        日   時:令和3年11月5日(金)15:0017:00
        場   所:大阪府立泉鳥取高等学校           A棟1階   会議室
        1.校長挨拶(5分)
        2.本校各部(委員会)よりの報告(約20分)
             ・進路指導部
             ・生活指導部
             ・保健自治会部
             ・教務部(教科書選定等)
             ・近況報告(教頭)
                             <質疑応答・休憩>
        3.協議事項(司会:学校運営協議会会長)
                   本校の機能統合についての報告をうけて
        4.校長      挨拶
        5.諸連絡
               次回     学校運営協議会
                                   第3回         1月21日(金)
 
 
  ☆出席者
  ・学校運営協議会委員――4名
  ・学校運営協議会事務局員(教職員)――12名
 
 
  ☆議事内容
  1.各部(委員会)よりの報告
  ア.現在のオンライン授業について(黒川教諭)
      ギガスクール構想は2019年から5年計画で順次進めていくというものであったが,新型
    コロナの感染拡大によるオンライン授業の必要性が高まった。しかし,環境は整いつつあるが,
    教職員のICTスキルがまだまだ追いついていないということが本校の課題としてある。これ
    に対しては校内で教職員のICT研修を随時結構な頻度で最近行っているので,本格的な活用
    をめざして今後も頑張っていくというのが現状である。
  イ.進路指導部(中山首席)
    11月4日時点での進路状況についての報告
    A.就職に関して
      1次就職の結果が,受験者総数46名(男子17名,女子29名)中,内定者数が36名で,
    内定率が78.2%(男子100%,女子66%)であった。
      事務職,販売職は不調で,現業職はほぼ100%合格1した。現業職志望で不採用の生徒は 欠
    席日数が多かったことが原因と考えられる。
      2次試験の志望先については,進路指導部と密に話し合い,全員就職をめざしている。
    B.進学について
      4年制大学1,短期大学2は,ほぼ指定校推薦で進学先を決めている。
      昨年度は指定校推薦者を決める会議で,競合することが多かったが,今年度は競合が起きず,
    志望した生徒はすべて希望が通り,まだ指定校の枠が余っている。
      AO入試で京都産業大学3に1人合格2者が出ている。
                                                     -1-
     看護学校志望者のほとんどは,これから受験していくことになる。1名合格3を決めているが,
  そのほかの生徒は合格4に向けて勉強している状況。
     また教師志望で和歌山大学4教育学部の推薦入試を受験する予定の生徒がおり,放課後毎日勉
  強している。
 
 
 ウ.保健自治会部(宮本教諭)
  本年度より保健部と図書自治会部が再編統合され,保健自治会部となった。
  A.保健部の行事
     緊急事態宣言が出されていた中,密を避けることや手指消毒を気にしながら定期健康診断,
  救急救命講習などの行事を進めてきた。
  B.自治会部の行事
     昨年実施できなかった体育祭を,10月1日に延期し,マスク着用など感染対策を講じ短縮
  版で実施。11月19日,文化祭を実施予定。緊急事態宣言は解除されたので,保護者は希望
  者のみ招待,舞台発表は昨年同様映像という形で実施する予定。
 
 
 エ.教務部(安田首席)
  A.生徒の状況
     今年度の新入生は160名。1年生は5クラス展開,2年生は6クラス,3年生も6クラス,
  計17クラスでスタートした。全生徒数は4月1日現在で508名でした。
  B.授業について
     英語・数学では,分割で授業を行ったり(20名),教師が2名入ったりして少人数展開の
  授業を実施している。
  C.教科書の選定について
     各教科で各教科書会社から送られてくる教科書の見本を見比べながら,泉鳥取高校の生徒に
  最もふさわしいものがどれか議論して,教科から候補をあげ,全体の会議でその候補を承認す
  るという手続きを踏んでいる。
     教科書選定に関してはこの場で了承を得た。
  D.入学者選抜について
  <アドミッションポリシーについて>
     各校が事前に表明して選抜の一部に使用することになっているアドミッションポリシー(求
  める生徒像)はここ数年変わっていません。HPに記載しています。
  <「学力検査の成績」と「調査書の評定」の比率について>
     泉鳥取高校は,入試の点数よりも中学校で3年間頑張った結果である調査書(中学校の成績)
  を重視し,学力検査の成績と調査書の評定の比率を4:6として,選抜している。
  <学力検査問題の選択について>
     学力検査のうち国語・数学・英語に関しては3段階の問題が用意されており,各校がそれぞ
  れ選択することになっている。本校の場合は、3教科とも基礎的な問題で実施することになっ
  ている。
 
 
 オ.生活指導部(池田教頭)
  懲戒の数は年々減少しており,今年度,現在の時点で懲戒の件数は,昨年度に比べて非常に少
 なくなってきている。小さな事は起こっているが,その都度先生たちが対応しており,大きな事
 になっていない。暴言,暴力,その他の懲戒は非常に少なくなってきている。
  制服に関しては3学年全てそろい,非常にきれいに着こなしていると感じる。
 
 
                                          -2-
 カ.各学年より
   A.1学年(田畑教諭)
     定員を大きく割ってしまった事もあり,現在1クラス32名程度,5クラスで展開。
     例年より少人数で構成されていることもあり,生活指導面ではかなり落ち着いた様子で授業
   を受けている。その一方で,心的な要因から相談があるということで保健室や相談室を利用す
   る生徒が多いので,教育相談に関することを重点的にみていきたい。
   B.2学年(教諭)
     昨年度は学年での指導や懲戒が多く,学年としてしんどかったが,学年の先生が根気強く指
   導したおかげで,今年度はかなり落ち着いて学校生活を送っている。
     昨年度は新型コロナ感染の拡大により行事等がなくなって生徒たちもしんどい思いをしてい
   たが,今年度はおおむね通常どおりの行事を行えているということで,積極的に楽しそうに参
   加している様子が見られる。
     現在,保護者懇談中であるが,担任が生徒の来年度の進路に向けての話をしている。
 
 
 キ.その他の報告(池田教頭)
   ・新型コロナウィルス感染拡大の影響で,5月24日と25日,8月26日と27日と30日
     が休校となった。
   ・毎日,徹底的に手洗いや換気,マスク着用の声かけや,体温を測って入力するということを
     続けて実施している。しかし,気の緩みからマスクを外すことも見られ,そのつど教師が注
     意している。
   ・11月19日に文化祭が開催される。生徒たちは文化祭に向けての準備や練習を楽しそうに
     している。
   ・令和3年度第1回オープンスクールが11月6日(土)に実施される。現在80名以上希望
     してもらっている。第2回は12月18日(土),第3回は2月12日(土)に予定してい
     る。
   ・阪南市のかざるん隊(サラダホールをひまわりや折り紙で飾るということを,月に1回か2
     回,土曜日を利用して活動)に2名の生徒が参加している。
     また先日、朝日幼稚園の園児が来校し,本校の農園で栽培しているサツマイモを一緒に掘り
     起こし,楽しく交流した。     徐々にではあるが学校外との交流ができてきて,生徒の活動の
     場を広げることができている。
 
 
 2.協議事項
   ・機能統合の説明(橋本校長)
       機能統合とは,現在本校にある機能をりんくう翔南高校へと統合する,ということで,3
     年半後に行われる。本校で特色のあるもの,たとえば幼稚園や地域住民との地域交流などの
     事業をりんくう翔南でも展開してもらうことになる。また事務的なこととして,卒業証明書
     や単位取得証明書の発行などを,りんくう翔南で行ってもらう。本校の跡地の活用について
     は,決まっていない。現在在籍している生徒,来年度入学してくる生徒に対して,最後の使
     命として,これらの生徒をさまざまな面で成長させていくために,この3年半をどう活用し
     ていくのか,ということについて意見をいただきたい。
 
 
   (以後の進行は委員長)
   委員長:閉校という状況はかつてであれば過疎地だけで起きていた現象であったが,全国的に
       見ると少子化という状況の中で,都会においてもどんどん起きてくる,そういう意味で特
       殊な現象ではなくて,おそらく非常に一般化してきている。国立大学5も私立大学6も再編と
                                             -3-
    いう事が目論まれているし,そういう方向で進んでいく可能性が非常に大きくなっている。
    そういう意味では,大変一般的な現象のなかに,この学校もおかれているだろうと思う。
    それ自体大きな流れなので,この流れに対抗できるということはないが,私たちの使命と
    しては生徒がきっちりと高校生活をおくれるかということをいかに維持していくかという
    ことが最大の使命かと思う。そういう点で特にこういうことに留意したら良いんじゃない
    かとか,意見・感想を各委員の皆さんに意見を聞かせていただければと思う。
 
 
 地域中学校長様:前回の受験がどういう結果になるか興味をもっていたが,非常に残念ながら
    大きく定員を割れてしまったので,整理統合の対象になるのだろうと思っていた。夏頃に
    市長と教育長から泉鳥取高校が阪南市内のそれぞれの中学校において,どういう必要性が
    あるのかを言ってくるようにと,教育長・市長が府にかけあう条件のもとで,要請があっ
    た。本校は最寄の中学校であるし,非常に多くの生徒たちが,ここで面倒を見てもらって
    いるので,なくなってしまっては困る,というのは以前からずっと言わせてもらっていた。
    うちの学校にとっていかに必要かというのを何点か伝えさせてもらって,あとは市長・教
    育長に頑張ってもらうという形でいったが,どうやら結果としては覆らず,従来の府のル
    ール通りに統合されるという報告を聞いた。現在の3年生に関しては進学ということを考
    えたとき,そう影響はなく,また次年度も多くの生徒がお世話になると思っている。あと
    3年半ということで,この学校の終わり方,子どもたちにどんな学校生活を送らせてやる
    かということだが,この状況だと何か特別なことをとどうしても発想してしまうのかもし
    れないが,本来のやるべきところ,みなさんがめざしているところのことをしっかりとや
    られていくというのが一番の答えじゃないかと思っています。
 
 
 地域住民様:この話を校長先生から電話で聞いて大変驚いた。社会福祉協議会は泉鳥取高校に
    ボランティア選択科目があったときからつながりを深くもたせてもらったり,授業ももた
    せてもらったり,地域の方も家庭科の授業でもコラボレーションさせていただいたりとい
    うのもあっただけに,職員も地域の方も驚いているし,悲しい思いをしている。泉鳥取高
    校が大切にしてきた地域交流を,今後もりんくう翔南に統合しても引き継いでほしい。
     イズトリが大事にしてきたのが,地域の皆様と一緒に生徒が成長していく,ということだ
    と思うので,そこは最後の終わり方につながっていくかもしれない。地域の方と一緒にい
    ろんな取り組みを行っていく大切さというのは,生徒の皆さんに伝えていく必要性がある
    のではないかと思っている。
    緑ヶ丘の地域の方々が,坂が多い地域なのでベンチをおいていくということを行っていて,
    この日曜日,最後のベンチを本校の敷地の中に置くセレモニーがあると聞いている。そう
    いった地域の中での活動を通じて,地域も生徒さんから成長させてもらって,生徒さんも
    学びを深めていける取り組みを,社協としても応援していきたいと思っている。
 
 
 地域企業様:今までこの地域にいた泉鳥取高校生がいなくなるというのは,この阪南市にとっ
    てもかなりの損害になってくるんだろうということを,すごく感じている。少子化という
    ことで,こういった統廃合はこれからももっと増えてくると思われるが,それは仕方のな
    いことなので,現在在籍している生徒が社会に出て頑張っていけるという教育をしっかり
    引き続き今まで通りやっていただけたら良いと思う。
 
 
 委員長:学校の役割は,生徒を教育するだけではなく,地域にとって非常に大きな意味を持っ
    ていると思う。だから,1つ1つの大学7,高校,中学校から小学校までそれがなくなって
    いくという事は,単に数合わせの話で行かれると非常に具合が悪い。地域をどう生かすか,
                                        -4-
     住んでいて価値あるものしていくか,という観点で教育政策というのは行われていくべき
     状況にどんどんかわってきている。
       教育政策が,高度経済成長期からバブル期までと,それ以降で非常に変わってきている。
     たとえば学生や教職員にもメンタルに問題を抱えている人が非常に多い。
       世界的に見るとコロナ禍以前から孤独の問題というのが世界 的な問題になってきてい
     て,孤独ということが世界中に伝染病のように強く広がって,2018年にはイギリスに
     孤独担当大臣が置かれている。このように対処しなければならないほど人々の生活,ゆた
     かになっているはずなのに,なんか生きづらくなっているという感覚というものが,すご
     く蔓延をしている状況がある。それをいちばん強く大きく反映するのが若い人たちで,そ
     れに対応しなければならないというように,教員は置かれてきていると強く感じている。
     当大学8ではこの問題を正面から受け止めて,カリキュラムのあり方を抜本的に見直してい
     る。当大学9の学生には,非常に素直な学生や,優しい学生などがいっぱいいる。その学生
     たちが目を輝かすことができない,落ちこぼれ感を持つような社会のシステム,教育のシ
     ステムというのを,これはなんとかしないといけないと考えた。そして,来年4月から新
     カリキュラムに変更されることも含めて,とにかくひとりひとりの学生が目を輝かすこと
     ができるような状況をどう教員があるいは職員がサポートするかということを強く意識し
     てやっている。
       泉鳥取高校も1学年ずつ減っていくというのは非常にさみしいが,教員が減らされない
     のであれば少人数教育を思い切ってできるが,結局そういう風にはできない。
     最後の最後まで,ここに来て本当によかったと思って卒業してくれるということをやり遂
     げることができたら,次の現場においてもそれを生かすことができるだろうと,と思う。
       大学10も近いような状況におかれているのも非常に多いので,そういう所と連帯感をもっ
     て一緒に考えて行くことができればと強く思う。
 
 
 校長:今回のことで生徒の様子が変わったりしたか?(各学年に問う)
 学年主任:特にない。
 校長:その辺が心配だった。
 
 
 委員長:コロナが続いて,対面授業ができなくなって,大変しんどいことになる。学校に出て
     きて,勉強が主だとはいえ,友達とコミュニケーションするということが大事だと思う。
     それができない状況が少しでも緩和されているということは,不幸中の幸いかなと思う。
     オンラインでやっていたころから今が対面でできるようになってきてそれでの変化という
     のはなにか感じられるか?
 
 
 教務主担首席:現場はオンライン授業はやっていなかった。そういう設備がなかった。
 
 
 委員長:高校がオンライン授業をやっていなかったのは,ある種不幸中の幸いだと思う。大学
     生は3年生になるまでは,ほとんど2年間は全くオンライン授業で,大学に行ったことが
     ない。今,その分の授業料の返還請求が出てきている。それくらい学生生活ができない状
     況で,メンタルが相当やられている。
       私たちは対面とオンラインの違いで相当悪戦苦闘した。
 
 
 教頭:生徒に学校案内の表紙を作成してくれるか聞くと積極的に参加してもらえたので,新し
     い学校案内の表紙は生徒が作成した。去年と違い,行事もたくさん復活してきつつあるし,
     先生との接触も多くなった。そういう所が去年よりは違うように思う。それが懲戒とかの
                                          -5-
     件数に反映されているのではないかと思う。去年,全く春先何もできなかったことから,
     クラスづくりなどもできなかったので,生徒と生徒,生徒と教師の関係もスローペースな
     感じだったが,今年行事は非常に盛り上がってやっていると思っている。
 
 
 委員長:新しい学校案内作成は教員のあいだで企画されているのか?
 
 
 教頭:首席中心に動いている。
 
 
 委員長:(新しいパンフレット作成にあたって)留意されたことはあるか?
 
 
 進路主担首席:以前の本校の学校案内はあまり情報が掲載されておらず,また他の高校の学校
     案内を見てもあまり情報が載っていない。大学の学校案内は情報が多く掲載されているの
     で,できるだけ参考にしてつくった。学習と書いている面の「資格」を強調した。本校は
     近年落ち着いていて,勉強にシフトチェンジしており,また,指定校推薦の大学希望者も
     増えてきている。長い間この学校にいると大学等に合格5させるだけではだめだと思うよう
     になり、国語力、特に感じが重要だと思うようになったので、本年度から全学年に官憲を
     受けさせようとしている。総合の時間を使い勉強させ、1 月に漢検を全員受けさせる。1
     年生は5級、2、3年生は4級を受験する。最終的には現1年生は4・3級を受けること
     を勧める。
       また、生徒の間にも学力の差があるのだが,学力的にしんどい層に対しては手厚く支援
     できているが,高い層に対しては対応が行き届かなくなってしまっている。そこで,来年
     の1年生からは全員スタディサプリを利用し,自ら勉強できるように,そして教師はその
     サポートをしていくようにしていきたい。以上のようなことを学校案内に込めている。
       さらには,専門学校から講師を招いて,日商簿記の資格を取らせることも計画している。
     漢検3級と簿記3級とっておけば,事務職の就職にも有利だし、大学の授業では他の学生
     より優位性を持って入学できるのではないかと考えている。そういう思いを学校案内に詰
     めた。
 
 
 委員長:今おっしゃっていただいたことで,多分資格の効果というのは,中身もさることなが
     ら自信を持つと言うことにつながるのではないか。自己肯定感をもてないと能力を発揮で
     きないので効果的だと思う。
 
 
 進路主担首席:漢字検定を最初に選んだのは,一番はやく合格6できる資格なのではないかと考
     えたから。一つ資格をとったことにより自己肯定感が高まって,次は英語検定や数学検定
     を受けてみようとする生徒が出てきてくれたらと思っている。
 
 
 委員長:以前の学校案内では,スローガンとして「生き抜く力」というのをかかげられていた
     が,ここではそれは出さないのか。
 
 
 進路主担首席:出てはないが,イメージとしては「生き抜く力」にあたるのが,漢字検定や基
     礎学力といった部分であって,文章では出ていない。
 
 
 委員長:「生き抜く力」というのには違和感があり,非常に悲壮感が漂うように思う。自己肯
     定感がない生徒や学生に,「生き抜く力」をつけないといけないと伝えることが,果たし
     てどれくらい効果があるか,と常々疑問に思っている。当大学の新カリキュラムのメイン
                                        -6-
     のコンセプトが「楽しむ力」,もう一つが「生き抜く力」で,「生き抜く力」の所に通常
     の専門科目が入っている。「楽しむこと」なのだが,本校の学校案内を見たときに,「学
     ぶ楽しさ」とか「わかる喜び」というのがあるが,このように表現されている内容を,当
     大学も目指している。「楽しくやる力」,というのはちゃんと訓練しなければ身につかな
     い。たとえば料理を楽しむことにしても,いろんなところでいろんな料理を味わって味覚
     がゆたかになっていることが条件になる。ところが,現在の教育としては「楽しむ」と言
     うことを,あまり前面に出しておらず,勉強というのは本当に苦行のようになってしまっ
     ている。そこで当大学としては文化鑑賞創造実践とか新しいカテゴリーの科目をつくり出
     して,そこで入学してきた学生に,まず「楽しい」という感覚を味わってもらい,そこか
     ら専門科目まで誘導するようなしくみをつくった。そういう意味で,このパンフレットを
     みて,訴える力があると思った。
 
 
 校長:様々な意見を聞かせていただいて,今やっていることを引き続き最善をつくしていく,
     生徒の自己肯定感を伸ばしていくことが間違いないのだと思った。
 
 
 教頭:次回1月の21日を予定している。
 
 
 
 
                                          -7-