親和女子高校
(兵庫県)の
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取得日:2024年03月20日
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令和4年7月 20 日
保護者の皆様
親和中学校・親和女子高等学校
学校長 中村 晶平
「学校評価アンケート(保護者)」結果と改善に向けた学校の姿勢
5月、保護者(中2高3)の皆さまのご協力を得て、長年、本格的に行ってこなかった「学校評価
アンケート」(20 項目:4段階評価)を実施しました。学校の抱える諸課題を洗い出し「学校改革」に
活かしたいとの考えから積極的に行ったものです。
評価結果は想定よりも厳しい結果となりましたが、80%をこえる保護者の皆様からご回答をいただい
たことに感謝申し上げます。
「学校評価アンケート(保護者)
」結果(主として統計的内容)と学校の受
け止め、「改善」に向けた決意と対応策についてお知らせます。同時に、回答が遅れましたことをお詫
び申し上げます。
なお、回答の詳細につきましては、ホームページに掲載すると共に、さらに生徒による学校評価(7
月)や関係者評価(8月)をふまえた内容を、後日報告させていただきます。
<質問項目>
項目 評価
1 2.2
2 2.1
3 2.4
4 2.5
5 2.4
6 2.0
7 2.0
8 1.9
9 1.9
10 2.0
11 2.1
12 2.4
13 2.5
14 2.6
15 2.4
16 2.1
17 2.1
18 2.2
19 2.0
20 2.0
1 アンケート項目と評点について。
1)アンケート項目と回答:2項目(選択回答、自由記述)について回答を求めました。
・上記 20 項目について、14から1つ選択
1そう思う 2ほぼそう思う 3あまりそう思わない 4そう思わない
2)項目別の評点
・項目評価は次の通り点数化しました。
1そう思う(1点) 2ほぼそう思う(2点) 3あまりそう思わない(3点) 4そう思わない(4点)
*評点は、低いほど高評価、高いほど低評価になります。一般に、1.5 以下なら「優れている」
、2.0
以下なら「まずまず良好」
。2.5 以上なら「課題が山積」ということになります。
1
3)項目別評価結果
中高の保護者全体としてみた場合、6「ICT 教育」7「学習環境」8「安全・健康」9「コロナ対応」
19「子どもの成長」20「学校生活の充実」等の項目評価は比較的高い評点になっています。いっぽ
う、学年やコースによって違いはあるものの、深刻だったのは、3「授業」4「受験対策」5「部活動」
12「キャリア教育」13「大学受験支援」14「成績向上」15「学習意欲の引き出し」等、
「教育の根幹」
にかかわる部分で、2.42.6 の低い評価になったことです。校長以下、教員も大きなショックを受
けると共に、深い省察の必要性を突き付けられました。また、中学と高校で特徴にあまり差がない
こと、上級生になるとやや評点が下がる傾向が確認できました。
2 教員自身とコアネットによる分析
学校評価アンケートの分析にあたっては、校内の各部署に原因究明と対応策を指示すると共に、コア
ネット教育総合研究所のアドバイスを得ることにしました。また、コアネットから専門家を招いて研修
会を6月・7月に2度実施しました。
コアネットからは、
「迅速な保護者への返答と改革の姿勢を示す必要性」、
「なりふり構わない改革、
早急に成果を上げる必要性」が強調されると共に、
「入試実績が上がっていないことが保護者や生徒の
「不安」「不信」を招き、低評価につながっているかもしれない」との指摘がありました。
教員間では「教師は善意だが、生徒や保護者の声を受け止めようとしない姿勢がズレを増幅させてい
る」
「学年任せの感が強い。補習も学校として制度化し充実した内容にすべき」
「昔通りで、生徒の多様
化に対応していないことが問題」などの声があがりました。
いずれにせよ、等閑視は許されず、教員の意識改革と分析に基づく変革と行動が急務と考えます。
3 今後の改善策について
学校評価アンケートに関して、現在検討(一部実施)している改善策についてお知らせします。
(1)年度内に企図している改善策
・学年の指導をこえた全校的な受験指導(志願書作成、推薦入試指導を含む)制度を導入します。
・学校の定期考査等のフォローやアドバイスを丁寧に行うよう工夫して取り組みます。
・習熟度による編成や教材の適切性、授業の進度調整について検証します。
・理科、社会の学力向上のため、中3実力試験を重視すると共に、宿題テスト等の改善を進めます。
・クラブ活動について「活動の計画性」
「連絡手段の適切性」
「顧問の活動への関わり方や言動」
「クラ
ブ内の部則の存在」等について事実確認を行い、必要な改善を進めます。
・登下校のマナー、挨拶の奨励に取り組みます。
(2)次年度に改革を図ろうとしている事項
・学校評価アンケートを継続実施すると共に、情報公開を進めます。
・観点別評価に基づくシラバス(年間授業計画)の改訂を行い、シラバスを公開します。
・生徒や保護者とのコミュニケーションの場(各種面談等)を積極的に設ける必要性をふまえ、具体策
を検討します。
・制度化を図ってきたグローバル教育等に加え、理数教育の重点化を推進し、
「理数探究」の導入(新
高1)や理数教育プログラムの拡充を図ります。
本文書は、あくまで「概要」です。自由記述等の質問にていねいに答えたものではありませんが、よ
り詳しくは、ホームページ及び後日配信予定の生徒による学校評価結果をご参照ください。
2
2022 年度 学校評価アンケート報告
■ アンケート実施目的と実施概要は以下のものです。
・実施目的 在校生保護者の満足度向上
・実施期間 2022 年5月 9 日(月)21 日(土)
・調査対象 中 2 から高 3 の在校生保護者および教員
・質問項目 保護者と教員共通質問が 20 問 別途、教員限定質問 6 問
■ 回答者数・回答率は次のようになりました。
・中 2:165 件 中 3:147 件 高 1:172 件 高 2:129 件 高 3:123 件 教員:59 件
・中学の回答率:88% 高校の回答率:78% 教員の回答率:89%
■ 各質問について、1 から4の選択肢で回答をいただきました。
・選択肢は「1 そう思う 2 ほぼそう思う 3 あまりそう思わない 4 そう思わない」であり、
「1」が評価の高い項目で、
「4」が評価の低い項目となる。
・【分析】は、第 3 者としてコアネット教育総合研究所に分析をお願いし、参考にしている。
・自由記述のご意見も参考にさせていただいたが、多岐にわたるため、全ての項目に回答しているわけで
はないことをご了承いただきたい。
(1) 学校は、教育目標や教育方針を保護者にわかりやすく伝えている。(保護者平均 2.2)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 26 78 52 9 2.27 中2
中3
中学 3 年 26 65 50 6 2.24
高1
高校 1 年 56 67 35 14 2.04 高2
高校 2 年 23 58 43 5 2.23 高3
教員
高校 3 年 27 48 39 9 2.24
0% 20% 40% 60% 80% 100%
教員 11 33 13 2 2.10
【分析】保護者、教員とも 60%の方が評価しているものの、私学教育の根幹である理念に基づく「教
育目標」「教育方針」という観点からすると、再確認が必要な数字である。
【回答】年度初めのオリエンテーションやホームルーム、公式行事(始業式や終業式)等の機会を活用
し、学校の根幹となる「教育目標」、「教育方針」及び「教育内容」を教員による差を設けずに、生徒
に伝えていくよう取り組みます。対外的には、ホームページ等をさらに充実・工夫し、本校の「教育方
針」等を周知していきます。
今後も社会から求められる学力等の養成、および受験生や保護者等のニーズに対応すべく様々な学
校改革を進めて参りますが、親和の伝統から裏付けされた良さや、生徒第一の視点も大切にしていき
たいとと思います。
3
(2) 学校行事は充実している。(保護者平均 2.1)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 33 83 39 10 2.16 中2
中3
中学 3 年 32 63 44 8 2.19
高1
高校 1 年 60 79 22 11 1.91 高2
高校 2 年 25 60 36 8 2.21 高3
教員
高校 3 年 28 60 30 5 2.10
教員 19 30 9 1 1.86 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】コロナ禍の影響で種々の学校行事が中止・延期・縮小され、生徒や保護者が期待する従来の学
校行事をあまり経験できない状態で進級したため、保護者の評価が少し低い傾向にある。
【回答】コロナ禍の影響は今後も続きますが、社会基準の感染対策を十分に行ったうえで、できる限り
本来の形式での学校行事の実施を考えております。海外プログラムも、順次再開します。
(3) 授業が充実しており、思考力、判断力、表現力などの力が高まっている。(保護者平均 2.42)
1 2 3 4 平均 1 2 3 4
中2
中学 2 年 17 76 59 13 2.41
中3
中学 3 年 13 71 54 9 2.40 高1
高2
高校 1 年 27 85 45 15 2.28
高3
高校 2 年 14 49 47 19 2.55 教員
高校 3 年 15 49 37 22 2.54 0% 20% 40% 60% 80% 100%
教員 5 38 16 0 2.19
【分析】大学進学実績が低調であった結果から、保護者や生徒の間に「不安に思う」気持ちが伝播し、
不安感として評価が低く出ている傾向が考えられる。特に大学受験に近い高校 3 年、高校 2 年で顕著
である。
【回答】最終的な目標は、大学入学共通テストや大学入試において、個々の希望にあった
進路
1
を実現す
ることにありますが、年々入学生の指向や学力レベル格差の幅広感が大きくなってきている実情を踏
まえ、個々の状況に照らした個別面談や
進路
2
相談の実施はもとより、定期考査等のフォローやアドバ
イスを丁寧に行うよう取り組みます。また、授業についても、習熟度による編成や、教材の適切性、授
業の進度調整についても検証していきます。できる限り、すべての生徒の実状に沿った指導体制の構
築を目指し、対応策を考えていきます。
4
(4) 学校の受験対策の講習や補習は有効である。(保護者平均 2.49)
1 2 3 4 平均 1 2 3 4
中2
中学 2 年 20 63 70 12 2.45 中3
中学 3 年 13 62 59 13 2.49 高1
高2
高校 1 年 24 84 49 15 2.32
高3
高校 2 年 15 39 56 19 2.61 教員
高校 3 年 16 38 43 26 2.64 0% 20% 40% 60% 80% 100%
教員 5 34 19 1 2.27
【分析】進学校であるにも関わらず、保護者の評価が低いことは真剣に受け止める必要がある。特に受
験を意識している高校2年生、3年生の保護者の評価が低くなっていることは、大変深刻な状況にあ
り改善が望まれる。
【回答】『補習等のサポートが少ないのではないか』とのご意見も頂きました。昨年度から開講してい
る校内予備校である「ハイレベル講座」や「親和ゼミ」以外にも、本校教員による定期的な補習、長期
休暇中の補習を行なっておりますが、保護者の皆様への周知が不十分なところも再認識いたします。
また、長期休業中等の時間を活用し、テーマ別や分野別、大学別等の特別対策授業の実施も検討してい
きます。
(5) 学校は、部活動の活性化に向けて適切な支援を行っている。(保護者平均 2.4)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 20 69 53 23 2.48 中2
中3
中学 3 年 23 52 63 9 2.39
高1
高校 1 年 27 74 59 12 2.33 高2
高校 2 年 13 55 46 15 2.49 高3
教員
高校 3 年 19 60 31 13 2.31
0% 20% 40% 60% 80% 100%
教員 8 27 20 4 2.34
【分析】クラブに加入されている方と未加入の方とでは、全体として受け止め方も異なっていると思
われる。記述式の意見の中には、加入されている方についての評価が低い傾向があるように思われる。
再度、状況の精査が必要な状況にある。
【回答】意見として指摘されていることの中に、「活動についての計画性」や「連絡手段の適切性」、
「顧問の活動への関わり方や言動」、「クラブ間の部則の存在」等について問題があると、厳しい指摘
がございました。ご指摘いただいた内容を教員で共有し事実確認を行い、改善に努めていくよう取り
組みます
5
(6) 学校は、タブレットを活用した授業やデジタル教材等、ICT 教育に力を入れている。
(保護者平均 2.02)
1 2 3 4 平均 1 2 3 4
中学 2 年 44 89 24 8 1.98 中2
中3
中学 3 年 44 72 20 11 1.99
高1
高校 1 年 62 79 16 15 1.91 高2
高校 2 年 25 66 29 9 2.17 高3
教員
高校 3 年 31 54 27 11 2.15
教員 20 35 4 0 1.73 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】他校に比べてタブレットを持つ環境が整うのが早かったこともあり、どの学年も概ね良好な
評価であった。受験が近い学年(高校 2 年・3 年)での評価が低い傾向がある。
【回答】中学段階と高校段階における ICT 教材の選定や活用方法についての適切性、及びその効果検
証する必要がある。
(7) 自習室、ラーニングコモンズルーム、イングリッシュルーム、図書館、実験室などの学習環境は充
実している。(保護者平均 1.99)
1 2 3 4 平均 1 2 3 4
中学 2 年 40 93 25 7 1.99 中2
中学 3 年 45 68 28 6 1.97 中3
高1
高校 1 年 65 72 22 13 1.90
高2
高校 2 年 24 73 24 8 2.12 高3
高校 3 年 34 62 20 7 2.00 教員
教員 21 33 5 0 1.73 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】どの学年も概ね良好な評価であった。
【回答】さらに利用しやすくなるように生徒の意見も取り入れていきたいと思います。
(8) 保健室、ゆうルームや食堂等、安全で健康的な生活環境が整っている。(保護者平均 1.9)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 48 90 17 10 1.93 中2
中学 3 年 50 77 10 10 1.86 中3
高1
高校 1 年 67 77 18 10 1.83
高2
高校 2 年 32 72 16 9 2.02 高3
高校 3 年 40 66 11 6 1.86 教員
教員 18 35 3 3 1.85 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】どの学年も概ね良好な評価であった。
【回答】一部、「利用したいときに利用できない」との意見をいただきました。保健室、ゆうルームの
目的にそった運用を基本に考えていきます。保護者のみなさまにおかれましても、ご家庭での体調管
理等にご留意いただき、今後も一緒にサポートをお願いします。
6
(9) コロナ禍での学校の対応は適切であった。(保護者平均 1.95)
1 2 3 4 平均 1 2 3 4
中2
中学 2 年 49 89 18 9 1.92 中3
中学 3 年 44 73 23 7 1.95 高1
高校 1 年 68 71 20 13 1.87 高2
高3
高校 2 年 31 72 16 10 2.04
教員
高校 3 年 36 57 22 8 2.02
0% 20% 40% 60% 80% 100%
教員 20 35 4 0 1.73
【分析】どの学年も概ね良好な評価であった。
【回答】今後も社会基準を基本とし、感染予防対策を引き続き行ってまいります。
(10)学校は防犯、防災、安全管理対策を適切に行っている。(保護者平均 1.97)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 35 100 20 10 2.03 中2
中学 3 年 43 81 16 7 1.91 中3
高1
高校 1 年 52 92 16 12 1.93
高2
高校 2 年 27 84 12 6 1.98 高3
高校 3 年 36 58 20 9 2.02 教員
教員 9 30 13 7 2.31 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】教員は防犯・防災・学校管理対策について保護者よりも不十分と考えている。
【回答】防災訓練の適性実施、防犯に対する教員の意識づけ、学校設備の安全確認など、さらに徹底し
て取り組んでまいります。
(11)あいさつやマナー等、基本的な生活習慣が身についている。(保護者平均 2.1)
1 2 3 4 平均 1 2 3 4
中2
中学 2 年 29 88 36 12 2.19
中3
中学 3 年 25 83 33 6 2.14 高1
高校 1 年 56 82 24 10 1.93 高2
高3
高校 2 年 23 71 27 8 2.16
教員
高校 3 年 25 69 18 11 2.12
0% 20% 40% 60% 80% 100%
教員 3 18 32 6 2.69
【分析】教員と保護者では評価に差がある。これは判断する対象者が異なり、教員は集団の傾向として
みるため、教員の評価が低くなっていると考えられる。
【回答】『生徒が来訪者に挨拶ができていない』、『先生方も挨拶してくれない』とのご指摘を頂きま
した。まず、本校の教職員が相互に、また、来客者に対して気持ち良い挨拶を行うこと、同時に生徒へ
の挨拶指導、マナー指導をさらに徹底していきます。
7
(12)将来の生き方についてのキャリア教育が充実している。(保護者平均 2.44)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 12 69 74 10 2.50 中2
中学 3 年 10 56 72 9 2.54 中3
高1
高校 1 年 24 95 36 17 2.27
高2
高校 2 年 10 61 49 9 2.44 高3
高校 3 年 14 49 48 12 2.47 教員
教員 4 37 17 1 2.25 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】保護者の評価に低い傾向が見られる。本校のキャリア教育等を見直す必要がある。
【回答】キャリア教育は、将来の
進路
3
を考えるために大変重要な
進路
4
指導です。中学段階では、将来な
りたい自分の気づき、高校段階ではそのために有効な大学等の進学に目を向けるための最適な情報提
供や機会を設定することにあります。キャリア教育は、ホームルーム活動や講演会など、各学年に応じ
て実施していますが、周知されていない面もあるかと思われます。自分の生き方を見つめるキャリア
教育のあり方について見直し、道徳や LHR の時間を活用し、強化をはかります。
(13)大学選択に関する情報提供、相談対応など大学受験の支援が充実している。(保護者平均 2.53)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 9 75 68 13 2.52 中2
中学 3 年 6 54 73 14 2.65 中3
高校 1 年 28 78 46 20 2.34 高1
高2
高校 2 年 11 48 55 15 2.57
高3
高校 3 年 15 42 41 25 2.62 教員
教員 8 43 7 1 2.02 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】保護者からの評価は低く、個々人に対応した支援の有効性という点から、早急に検証し、改善
する必要がある。
【回答】前項目に関連し、自己の
進路
5
選択のために必要な時期に有効な情報が提供できているのかを
再検証する必要があります。生徒個々にとっても意識形成に差はありますが、高校段階では、具体的な
目標となる大学を決め、必要な学力や見識を身につけることが求められます。担任は生徒の思いや不
安に耳を傾け、適切かつ必要な助言と成績への支援を行うことが必要です。一人ひとりの悩みに充分
丁寧に対応できていない面があるかと思われますので、低い評価について、その原因を早急に検証し、
進路
6
指導部とともに改善に向けた対策を講じ、学校全体で取り組みます。
8
(14)成績向上のためのアドバイスや受験指導が充実している。(保護者平均 2.61)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 13 69 62 21 2.55 中2
中学 3 年 10 45 74 18 2.68 中3
高校 1 年 21 76 52 23 2.45 高1
高2
高校 2 年 11 35 63 20 2.71 高3
高校 3 年 16 34 38 35 2.75 教員
教員 7 40 12 0 2.08 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】保護者の評価は低い。個々の生徒に沿った指導やアドバイスの方法を学年・担任まかせにせ
ず、学校全体での取組という点からも検証する必要がある。
【回答】生徒の意見で再度検証は必要ですが、担任と
進路
7
についてどの程度密に意見交換ができてい
るかというところに原因があると思われます。また、担任は、生徒が希望している
進路
8
系統や具体的な
大学について、どの程度理解し適切なアドバイスができているかということが問題点として指摘され
ています。低い評価について、その原因を学年単位で早急に検証し、
進路
9
指導部とともに改善に向けた
対策を講じます。
(15)教員は、生徒の学習意欲を引き出す努力をしている。(保護者平均 2.41)
1 2 3 4 平均 1 2 3 4
中学 2 年 18 82 49 16 2.38 中2
中学 3 年 15 68 53 11 2.41 中3
高1
高校 1 年 24 87 42 19 2.33
高2
高校 2 年 15 55 42 17 2.47
高3
高校 3 年 14 55 34 20 2.49 教員
教員 12 43 4 0 1.86 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】保護者の評価を真摯に受け止め、個々の生徒の状況に沿った指導を展開する必要がある。
【回答】生徒にとって、わかりやすく成績の伸長が実感できる授業となっているのかを授業評価アン
ケートのデータも分析し、総合的な検証を行います。授業評価アンケートについては、管理職により、
教員ごとに授業改善に向け必要な助言を行います。生徒の学力はすべて均一ではありませんが、生徒
個々の状況を担当教員が把握し、適切なフォローを行う必要があります。生徒目線にたった効果的な
指導を早急に研究し、改善に向けた対策をとってまいります。
9
(16)担任は、親身になって子どもと向き合ってくれている。(保護者平均 2.1)
1 2 3 4 平均 1 2 3 4
中学 2 年 40 84 29 12 2.08 中2
中学 3 年 36 71 33 7 2.07 中3
高校 1 年 49 86 27 10 1.99 高1
高2
高校 2 年 20 65 31 13 2.29
高3
高校 3 年 34 49 29 11 2.14 教員
教員 29 28 2 0 1.54 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】教員の高評価と比べると、保護者からはそこまで高く評価されていない。
【回答】全体的な印象としては、極端に評価が低いとは言えませんが、
進路
10
に関する評価が厳しくこの
項目についても影響している部分があると思われます。進路に関する部分が改善されることにより、
より向上できる余地はあると思います。一部、『言葉使いがや態度が不適切な教員がいる』とのご意見
を頂きました。厳正に対応いたしますので、今後もご意見を頂戴できればと存じます。
(17)教員は、子どもの能力や努力を適切に評価している。(保護者平均 2.12)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 28 96 33 8 2.13
中2
中学 3 年 32 76 37 2 2.06 中3
高校 1 年 42 93 25 12 2.04 高1
高2
高校 2 年 20 75 26 8 2.17
高3
高校 3 年 15 73 26 9 2.24 教員
教員 12 42 5 0 1.88 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】どの学年も概ね平均的な評価であるが、さらに高評価を得る必要がある。
【回答】全体的な印象としては、極端に評価が低いとは言えませんが、進路に関する評価が厳しくこの
項目についても影響している部分があると思われます。進路に関する部分が改善されることにより、
より向上できる余地はあると思います。
(18)学校の様子や学校からの情報は伝わっている。(保護者平均 2.22)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 30 75 46 14 2.27 中2
中学 3 年 26 69 47 5 2.21 中3
高1
高校 1 年 42 81 35 14 2.12
高2
高校 2 年 15 70 35 9 2.29 高3
高校 3 年 21 62 28 12 2.25 教員
教員 13 38 7 1 1.93 0% 20% 40% 60% 80% 100%
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【分析】保護者の評価は高くない。情報を周知する手段の問題も大きいと思われ、必要な改善策をとる
ことが求められる。
【回答】担任との懇談の機会を増やしてほしいとの要望が数多く寄せられています。過去からの慣例
により、夏休みに三者または二者面談の機会を設けておりますが、コロナ禍のため過去二年間、参観日
等の保護者の皆様に来校して頂く機会が激減してしまったことは否めません。今年度は、学級懇親会
も再開し、担任や学年主任と保護者の皆様との意見交換の機会も以前より増えています。また、前項目
にもある「キャリア指導の充実」「大学受験支援」「成績向上のアドバイス、受験指導の充実」「子ど
もとの向き合い」のすべての評価が低いことは、生徒や保護者とのコミュニケーションの場を積極的
に設ける必要性があることを裏づけています。学校側から生徒や保護者に能動的にコミュニ―ション
を働きかけることが問われています。中学段階、高校段階、また学年ごとに面談の狙いを定め、相互の
意見交換、情報交換の場を設けることで、学校と家庭が一体となって生徒の学校生活を支援していけ
るよう取り組みます。また、学校行事等の諸連絡について、早く正確にお願いしたいとの意見を多数い
ただきました。学年通信、HP、メール配信の連絡手段も含め要望に応えられるよう改善に努めます。
(19)この 1 年間で子どもなりに成長したと感じている。(保護者平均 1.96)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 48 78 31 8 1.99
中2
中学 3 年 46 75 20 6 1.90 中3
高校 1 年 60 78 22 12 1.92 高1
高2
高校 2 年 24 74 23 8 2.12
高3
高校 3 年 43 59 12 9 1.89 教員
教員 18 38 3 0 1.75 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】全体的に概ね良好な評価であった。
【回答】生徒一人ひとりの成長の大きさは異なりますが、生徒の個性や多様性を尊重し、学校という場
が生徒にとって大きな成長の場となるよう、さらなる教育支援を行ってまいります。
(20)子どもは充実した学校生活を送っている。(保護者平均 1.95)
1 2 3 4 平均
1 2 3 4
中学 2 年 52 74 30 9 1.98 中2
中学 3 年 46 69 24 8 1.96 中3
高校 1 年 75 66 16 15 1.83 高1
高2
高校 2 年 33 63 25 8 2.06 高3
高校 3 年 42 53 17 11 1.98 教員
教員 12 41 5 1 1.92 0% 20% 40% 60% 80% 100%
【分析】全体的に概ね良好な評価であった。
【回答】この数値は、保護者の満足度を表す指標です。学校生活が充実している生徒が多いとみられま
すが、進路に関する課題が改善されることにより、さらに評価が向上すると思われます。より一層の努
力を続けてまいります。
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