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取得日:2023年12月23日[更新]

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                 令和四年度兵庫県立舞子高等学校卒業式 校長式辞
 
 
   梅の開花の便りが届く季節となりました。今日の佳き日に、令和四年度兵庫県立舞子高
 等学校 卒業1式を挙行できますことは、この上ない慶びです。
   本日は、感染防止対策のため、せっかくの卒業2式にご来賓や保護者の皆様、在校生の
 出席の制限をさせていただいたことをお詫び申し上げます。換気のため少々冷えますが、こ
 れから社会に踏み出そうとしている卒業3生の皆さんのみなぎる熱気で寒さを吹き飛ばしてく
 ださい。
   ただ今卒業4証書を授与致しました二六五名の皆さん、卒業5おめでとうございます。
   皆さんは、コロナの影響で様々なことに制限がかかり、思う存分に高校生活を満喫できな
 かったことも多かったと思います。楽しい思い出とともに、なかなかうまく行かず苦労したこと、
 困難にぶつかったこと、苦い思い出も数多くあったと思います。それらを乗り越えて今日この
 卒業6式に出席されている皆さんは、入学時よりはるかにたくましく、人間的に大きくなったこと
 を実感しているのではないでしょうか。
   そんな皆さんに心から敬意を表し、お伝えしたいことがあります。一つ目は「若い時の苦労
 は買ってでもしろ」ということです。この言葉は昔から言い尽くされてはいますが、私も自分の
 人生を振り返ると、本当にその通りだと思います。最初はつらくて続かないと思うようなことも、
 やめずに耐え続けることで、やがて、そのつらさに慣れて平気になり、熟練していく経験を数
 多くしました。二つ目は、周りの人にかわいがられる人になってください。かわいがってもらう
 ために媚びを売れと言っているのではありません。本校生の強みである挨拶ができ、誠実で
 ひたむき、そして思いやりのあるあなたにこそ、先輩は手を差し伸べたくなるものです。いろ
 いろな人に教えてもらうことで能力が高まり、その結果、信頼されるようになり、人から任され
 ることで自分のやりがいとなります。三つ目は、少しうまく行き出したときこそ天狗にならず、
 「皆さんのおかげです」という感謝の気持ちを忘れないでください。「実るほど頭を垂れる稲
 穂かな」です。その謙虚な姿勢が、自分を伸ばし協力してくれる人を増やす秘訣です。ぜひ
 自分が決めた進路でとことん頑張ってみてください。
   皆さんは二十一世紀に生まれましたが、二十世紀半ばから二十一世紀にかけて医学や
 科学技術が飛躍的に発展し、グローバル化や情報化が進んだ豊かで民主的な社会を実現
 しつつありました。疫病は過去のものと思われていたはずなのに、コロナは、グローバル化に
 よる人々の移動が感染爆発の要因のひとつになりました。また、ロシアのウクライナへの侵攻
 によって多くの命や暮らし、経済が破壊されました。合理性がないはずなのに今も戦争は終
 わらず、世界経済の混迷と悲しみ、憎悪が増しています。これからも、予測できないことが起
 こっても、インターネットや SNS などで自らの不安を増幅させたり、感情的になったりしないこ
 とが大切です。そして、変化が激しい時代を生き抜くために、絶えず世界に目を向け「自ら
 学ぶこと」を続けて下さい。新聞やテレビ、インターネットなど自分に合ったやり方で情報を
 収集して、物事を深く読み解き、「確かな判断」をして力強く生き抜いてください。
   本日晴れて卒業7の日を迎えることができました。
     これは、皆さん一人一人の努力の賜ですが、同時に温かい愛情を持って支えてくださっ
 た保護者の方、家族、地域の方、先生方、支援していただいた方々のお陰です。どうか、そ
 の方々への感謝の気持ちを忘れないでください。皆さんが周りの方への感謝の気持ちを忘
 れることなく、一層の精進を積み重ねていかれることを期待します。
     本日をもって高等学校の学びは終了します。それでは、社会への新しい出発の日に当た
 り、この学び舎を巣立ちゆく皆さんの前途に幸多きことを心から祈念して「式辞」と致します。
 
 
                                                                    令和五年三月一日
                                                兵庫県立舞子高等学校 校長 久保 敬
 
 
 
   卒業8生呼名
 卒業9生代表証書授与
 
 
 
 
 学校長式辞
 在校生代表送辞
 
 
 
 
 卒業10生代表答辞