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取得日:2023年12月23日[更新]

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校長室から SEASON1 NO.14 R5.6.29        6月26日神戸新聞朝刊には第105回全国高等学校野球選
                                                手権兵庫大会開会式の様子が掲載され、いよいよ夏の甲子園
                                                  に向けた戦いの幕開けとなりました。暑さ対策のため開会式の
                                                  みとなり、また今年からは声出し応援も可能となったことなど過
                                                  去3年間とは違う形での大会運営となっているようです。今年
                                                  の選手宣誓は私の前任校社高校主将が務めました。「今か
                                                  ら経験するすべての時間と風景がかけがえのない生涯の財
                                                  産となるよう」とか「感謝の気持ちを言葉と行動に変え」など、
  今まで見てきたもの、感じてきたものが言葉となって現れた素晴らしい宣誓だったようです。約1ヶ月続く熱い戦
  いは本当に体力だけでなく、気力そして信頼関係が必要です。グラウンドに立っている選手一人一人が何を感
  じ、どう動くか、監督がサインを出すもののそれを行動に移すのは選手です。普段からどういった意識で練習し、
  一つ一つの場面で集中してどう動くかは普段から考え続けて練習してきたことが、動きとなって現れます。立場
  によってかける言葉は違いますが、仲間としてピンチの時にどのように声をかけるか、その選手の性格を知り、お
  互いの信頼関係をどのように築いてきたかなどを考え、ピンチをどう乗り切るかを共有できればその場での持てる
  力は存分に発揮され良い結果に結びつくと思います。そういった準備をどう進めていくか、監督として、指導者と
  して悩ましいところです。周りで見ているものが「こうすべきだ」と判断しても、実際にグラウンドでプレーしている選
  手がどのように感じているのかはわかりません。選手たちが感じた思いをぶつけ、共有できるようになるにはしっか
  りと話し合いをし、そういった一つ一つの場面を設定して、指導者とともに学び続ける姿勢で臨むことが大切に
  なってくると思います。そのような繰り返しで、判断力は身につくのではないでしょうか。実際には結果オーライにな
  る場面も多いと思いますが、グラウンドに立っている選手の感覚を磨いてやることが大事だと思います。選手た
  ちのその感覚を磨くためには、イメージトレーニングがとても重要です。自分たちが勝っている場面の時にはどう
  動くか、負けている場面ではどう動くか、さらにこのカウントでランナーがいたらどうするか等細かなところを意識し
  て練習することで、多くのことが想定内になります。また、ミスはつきものですから、誰かが失敗したときにどうする
  のか、どのように声をかけるのかなどもとても大切になってきます。選手の表情を指導者だけでなくお互いにしっ
  かりと確認する習慣が必要です。
      私も陸上の指導の場面では走幅跳の女子選手でファールが多く記録に残せなかったときに、「助走を下げ
  ずにピッチを上げて刻んで踏み切る」ように指示したのですが、実際にはその選手は5cm助走距離を下げ、日本
  高校新記録を樹立するということがありました。選手自身が自分の感覚を信じた結果ですので、素晴らしい判
  断でした。結果も出たことで、生徒が生徒自身の感覚を信じて行動することがいかに大切かを知らされることに
  なりました。また、進路指導の場面では、2浪して調査書をもらいに来た生徒が、前期後期の受験校をどうしよ
  うかと迷っているときも「ここまで第一志望を目指して頑張ったのだから後期の面接1は、今年の顔の表情なら大
  丈夫。背中を押してもらいたかったんやな」と背中を押したことがあります。実際前期試験がだめで連絡がなく、
  後期の発表までは気が気でなかったのですが、合格した喜びの電話をもらったときは良かったと思いました。
    私たち教員の言葉かけはとても重要です。責任を感じることはもちろん、一人一人の生徒にどう向き合えば良
  いか本当に考えます。今も生徒との面談をしていますが、激励をしているつもりでも本当に激励になっているの
  かいつも終わってから考えることが多いです。生徒たちの声を聞き、言葉を選びながら生徒への激励をしてい
  きたいと思っています。3年生との面談が終了し、2年生に入りました。2年生としての立ち位置での話をしっかり
  と聞き、進路実現に向けたイメージづくり、部活動の激励をしていきたいと思っています。
    さて、沖縄では梅雨明けも発表され、夏至も過ぎ、季節は移り変わっています。水泳部の県総体は先週末
  無事に終了したようです。それぞれの種目で精一杯頑張ってくれたようでした。お疲れ様でした。大半の3年生
  が県総体をもって高校での部活動を終了するようです。コンクールがある吹奏楽部や選手権大会等種目によ
  って3年生の活躍の場がある部活動では、時間をうまく使いながら継続して最後まで頑張る生徒もいるようです
  が、1・2年生が中心となって今年度後半に向けて進んでいくことになります。3年生は気持ちを切り替えて次な
  る目標に向かいましょう。1・2年生は学校の中心的存在として舞子高校を引っ張っていってください。30日から
  は期末考査も始まります。夏季休業を充実したものにするためにも学習のまとめをしっかりとしておきましょう。