兵庫県立浜坂高等学校 校長室だより No.3
                                                                                                                       令和4年5月11日
 
 
 
 
                                                                                             兵庫県立浜坂高等学校長               小山 朋子
 
 
 
                             自己と地域の「未来」を考える生徒を目指して…
   本校では、生徒自身と地域の「未来」につながる様々な特色ある教育活動に取り組んでいます。活動をとおして多様な視点や
 価値観に触れることで、生徒は視野を広め、教養を高めて、自己の将来設計の一助としています。また、地域課題へ目を向ける
 機会でもあり、将来、何らかの形で地域に関わろうという意識を高めることにもつながります。校内外の多様な人々とつながって、
 自身やふるさとについてじっくり考える活動を、今年度も開始しました。
 
   ★『 台湾姉妹校 オンライン交流』 （グローカルキャリア類型 2 学年）
   グローカルキャリア類型では、2年生が台湾の姉妹校である台湾屏東縣立東港高級中學校との
 交流を行っています。コロナ禍によりオンラインですが、月1回程度の予定で、早速スタートしました。
 初対面で、しかも英語でのやりとりで緊張気味でしたが、すぐに打ち解けて会話も弾み、あっという間
 に終了時間に…。名残惜しくシャットダウンでした。兵庫県北部の小さな町でも“世界”を感じることが
 できる機会は貴重です。このつながりをきっかけに、もっと世界とつながることができればと思います。
   コロナ禍の影響で来日できなかった ALT がこの度ようやく着任しました。イギリス出身 Goolden
 Andrew 先生です。浜坂を大変気に入っておられ、生徒も積極的に先生と異文化交流してほしいです。                           ようこそ！ Andrew 先生
 
 ★ 『 地域探究 』 （3学年総合コース）
   3学年総合コースの学校設定科目「地域探究」の授業では、地域課題に詳しい外部講師による
 講義等をとおして地域の課題とその解決について探究します。先日、「町の文化財を知る」(町教委
 生涯教育課 中井健太氏)、「但馬牛」（県立牧場公園 野田昌伸氏）をテーマに講義を受けました。
 身近に在りながら、初めて知ったことも多く、改めて地域の隠れた魅力に驚かされました。少子高齢化
 過疎化が進む町ですが、これらの地域資源に新たな町づくりのヒントはないでしょうか。未来を担う生
 徒たちの柔軟な思考、アイデアを期待します。
 
 ★ 『 進路ガイダンス 』 （3学年）
   3年生はいよいよ進路希望を明確にして、本格的に準備に入ります。就職か進学か。 職種、学部は？
 どの企業、学校を目指すのか、決断し動いていかなければなりません。ガイダンスでは、興味のある分野
 に分かれて具体的な説明とアドバイスを受けました。高校卒業¹後の進路選択は、人生の中の大きな節目
 の一つです。生徒の普段にはない真剣な表情に、その自覚と覚悟を感じました。自らの夢の実現に向けて
 高校生活をさらに充実したものにし、悔いのない1年にしてほしいと思います。
 
    浜坂高等学校は、創立以来70年以上、地域の学校として皆様に愛され、地域を支える人材を多く輩出してまいりました。近年、人口減少や
 
  教育環境の変化等により、小規模校となってしまいましたが、新温泉町唯一の県立高等学校として、地域の未来を担う人材を育てるという使命
 
  をより強く感じます。そのために、昨年度より従前の教育活動を見直し、新温泉町の関係機関との連携をさらに強めて、新たな取組や活動にチ
 
  ャレンジしています。地域に根ざし、より愛される学校として、生徒のと新温泉町の「未来」を地域の皆様とともに考え、創ってまいります。
 
  浜高生に、より一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。（“浜高の今”をご一読いただけたら幸いです。）