校長挨拶

酒井校長forweb鳥取県立米子西高等学校のホームページにアクセスいただきまして、ありがとうございます。

本年4月より新たに校長を拝命した酒井 信彦(さかい のぶひこ)と申します。長い歴史と伝統を誇る米子西高校で勤務できますことをうれしく思いますとともに、身の引き締まる思いです。教職員一丸となって、西高生が充実した高校生活を送ることができるよう、全力であたっていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

本校は、明治39年に開校した私立米子女学校を前身とし、高等女学校、新制の米子第二高等学校を経て、昭和24年に鳥取県立米子西高等学校と改称され、男女共学となって今日に至っています。今年、創立118年を迎え、同窓生は3万2000名を超える、長い歴史と伝統に輝く学校です。

校章は十文字に組み合わせた桜の葉の中央に咲き薫る花を配し、それぞれの葉は「英知」「若き情熱」「礼節」「協力」を示し、それらの統合された美しさを中央の花に託しています。

創立以来、社会の変化や時代の要請に応え、いくつかの変遷を重ねてまいりましたが、現在本校は各年次7クラス計21クラスの普通科高校として、「多様な価値観を尊重し、主体的に生きる力を育み、持続可能な地域を創造する人財の育成を図る」ことを学校目標として教育活動に取り組んでいます。

ほとんどの生徒が大学をはじめ上級学校への進学を目指しており、県教育委員会から「探究学習」と「地域連携」の重点校の指定を受け、生徒の主体的な学びを進める探究的学習「みらいチャレンジ活動」を行っています。この探究的な学びをとおして、生徒一人一人が、生涯にわたって学び続ける姿勢や、ふるさとを愛し、ふるさとに思いを持って、将来ふるさとに貢献しようとする意欲を身につけることができるよう、令和2年2月に米子市と連携協定を結び、市役所職員の皆さんのご指導、ご協力のもと、取組の充実を図っております。

生徒会活動も盛んで、特に「翠風祭(すいふうさい)」と呼んでいる学校祭も、生徒会が主体的に運営しています。演劇やダンス・合唱、展示を中心とした文化の部と色鮮やかなユニホームをまとった体育の部との両方で西高生らしく、若いエネルギーを爆発させています。

本校は文武併進の精神で、学業と部活動の両立を図り、人間的に大きく成長することにも力を入れています。多くの生徒が部活動に加入し、運動部、文化部の活動も盛んです。中国大会、全国インターハイ、全国高等学校総合文化祭等への参加を目指して活動に励んでいます。

本年度は、重点目標として、

(1)主体的に取り組む態度・思考力・実践力の育成

(2)他者を認め、人とつながる力の育成

(3)地域を知り、地域に参画、寄与しようとする力の育成

を掲げるとともに、生徒同士が互いにリスペクトすること、すなわち、互いに思いやりの心を持って接することを基盤として、「チャレンジ」を合い言葉に、失敗を恐れず自らつかみ取りにいく、主体的な学びを推進してまいります。

これからの社会をたくましく、そして、しなやかに生きていくための資質・能力を生徒一人ひとりが身につけることができるよう、教職員一同、思いとやわらかさを持って、生徒を支援するとともに、本校の教育方針に自信と誇りを持って、教育活動に取り組んでまいりたいと思っております。

本校教育の推進に皆様方のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

令和5年4月 鳥取県立米子西高等学校 校長 酒井 信彦