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取得日:2024年03月24日[更新]

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                                    ま き び と
 
 
                カルデアの牧人                     校長だより No.19
 
                     「見える化」すること           1 学期終業式 
   今年度も約 4 ヶ月が終わろうとしています。1 年の 3 分の 1 が終わることになります。全体的に落ち
 着いて学習にも取り組めていましたし、部活動にも一生懸命に取り組んでくれて、それぞれに成果を上
 げることができたと思っています。総体での各部活動の頑張りも、先日の野球1部の選手権大会での活躍
 も本当に素晴らしいものでした。今週末の吹奏楽部のコンクールも楽しみにしています。それぞれの節
 目を経て、1年生や2年生は「来年も頑張るぞ!」とか「来年こそは・・・」という気持ちになっている
 と思いますし、3年生は次の目標に気持ちを切り替えて歩み出していますね。このタイミングで「一年後
 の自分」そして「卒業後の自分」をしっかり想像できたでしょうか。終業式も一つの節目になりますが、
 このような節目では「なりたい自分」を想像して、そこに向けて、これから進むべき道を明確にすること
 が必要です。
   以前、メジャーリーガーの大谷翔平選手が、高校時代に活用し
 ていた目標達成シートが話題になったことがありました。大谷選
 手が使っていた目標達成シートとは「マンダラチャート」という
 ものですが、いろいろなところで取り上げられていますので、知
 っている人も多いと思います。
   これは、大元となる目標を明確にし、それを達成するための具
 体的な項目を可視化したフレームワークです。一番強い目標(夢)
 を中心に置き、周囲9×9の合計81マスに細分化した目標を書
 き込んであります。なるべく具体的に、そして少し高い目標を書
 き込んでいき、大きな目標を達成するための必要な要素を細分化し、叶えたいことへの道程を示してあ
 ります。一度にすべてをクリアすることは難しいですが、具体性を高めることによって、目標を見失わな
 いように進むことができます。
   「マンダラチャート」は、アイデアを整理して言語化し、思考を深めるための発想法で、1980 年代
 に経営コンサルティングの会社で考案されたものです。アイデアを生み出すためだけでなく、問題を解
 決するため、またToDoリストとして、日々のタスクや進捗を管理するために使われていました。
   このことが話題になってから、自分の目標を達成するために、手帳を活用したり自作のカレンダーを作
 って書き出したりして、自分の予定や行動を「見える化」することの有効性があらためて注目されるよう
 になりました。デジタルの時代ですが、敢えてアナログな手法を用いることによって、意識を強める効果
 もあるようです。先日の卒業生講話で来てくれた卒業生の一人も、自分のスケジュール管理をすること
 の重要性を語ってくれました。大切なのは、取り組み方が自分の中できちんとイメージできることです。
 何をする必要があるかを具体的に計画してこそ、成長をすることができるはずです。
   夏休みの過ごし方も、2 学期以降の高校生活についても、皆さんが日々の学習を継続的に、計画的に、
 そして主体的に取り組んでくれること、日々の学習の中でも振り返りと、それに基づく学習といったサ
 イクルを確立させてほしいと思っています。目標を定めて計画的に行動する生活にしていきましょう。